テネシーウイスキーって何?バーボンとの違いや特徴、主な銘柄を紹介

2019.08.21

テネシーウイスキーとは、アメリカ合衆国のテネシー州で造られるウイスキーのこと。製法的にはバーボンに分類されますが、バーボンを名乗らずテネシーウイスキーの名にこだわるのには深い理由があります。そんなテネシーウイスキーの独自性に迫ってみました。

テネシーウイスキーとバーボンの違いは2

テネシーウイスキーとバーボンはどちらもトウモロコシが主原料で、製法は極めて似ています。合衆国が定めたバーボンの定義を見ると、次の4つが条件となっています。

  1. アメリカ合衆国内で造られている
  2. 原料のトウモロコシ含有率が51%以上ある
  3. アルコール度数は蒸溜時で80%以下、瓶詰め時で40%以上ある
  4. 内側を焦がした新品のオーク樽で2年以上熟成させる

このような条件で製造されるバーボンですが、そのうち「テネシーウイスキー」を名乗るための条件としては、さらに次の2つが加わります。

  • テネシー州内で造られている
  • チャコール・メローイング製法で造られている

チャコール・メローイング製法とは、樽詰め前の原酒を、テネシー産のサトウカエデの木で作った炭で濾過する製法のこと。この工程によって、テネシーウイスキーならではの雑味のないまろやかな風味が生み出されるのです。

テネシーウイスキーの誕生は南北戦争が発端

アメリカ南東部にあるテネシー州は、バーボンの聖地と呼ばれるケンタッキー州とは隣同士の位置にあります。この2つの州では、伝統的にトウモロコシがよく採れ、地域の名産品であるトウモロコシを使ったバーボンウイスキー造りが広まっていました。

そして半世紀以上にわたりテネシー州とケンタッキー州ではともにバーボンの名産地として名を馳せることになるわけですが、1860年代に起きたアメリカの内線「南北戦争」を機に風向きが変わります。

このときケンタッキー州が北軍、テネシー州が南軍に属することになり、2州は袂を分かちます。この戦争は結局北軍の勝利となるわけですが、敗れた南軍側のテネシー州が深刻な戦災被害を受けたのに対し、ケンタッキー州の被害は比較的軽く済んだため、早々に産業を立て直すことができました。

こうした経緯からテネシー州はケンタッキー州に強烈な敵対意識を持つようになったといわれており、単なるバーボンではない「テネシーウイスキー」として、現在に至るまで伝統と称号を大切に守り続けているというわけです。

テネシーウイスキーの代表的な銘柄

テネシー州には現在約30カ所の蒸溜所が稼働していますが、ここでは日本で手に入りやすいテネシーウイスキーの代表銘柄を3つご紹介しましょう。

ジャック・ダニエル(ブラックOld.No.7

ウイスキーのジャンルでは、スコッチのジョニーウォーカーに次ぐ世界で2番目の売れ行きを誇り、アメリカンウイスキーでは不動のNo.1ブランドです。メープルシロップを彷彿させる香りと滑らかな口当たり、すっきりとした後味が特徴です。

  • 商品名:ジャック・ダニエル ブラック 700ml
  • 価格:2,207円
  • Amazon:商品ページ

ジョージ・ディッケルNo.8

テネシーウイスキーでは第2位の売り上げを誇る有名ブランド。トウモロコシの比率が84%と多いため、ジャック・ダニエルと比べてより甘く柔らかい風味が特徴的です。

  • 商品名:ジョージ・ディッケルNo.8 750ml
  • 価格:3,780円
  • Amazon:商品ページ

ロリンズテネシーウイスキー

消費者が評価する国際的なスピリッツのコンクールであるSIP Awardsで、2016年にプラチナメダルを受賞した逸品。雑味の少ないスムーズな飲み口が特徴です。

  • 商品名:ロリンズ テネシー ウイスキー 700ml
  • 価格:3,840円
  • Amazon:商品ページ

テネシーウイスキー限定のカクテルもおすすめ

テネシーウイスキーについて解説してきました。テネシーウイスキーは単なるバーボンではなく、その中でも独自の製法を用いて作られた、テネシー州が誇るウイスキーです。

その人気を象徴するように、テネシーウイスキー限定のカクテルなんてものも存在するほど。最後にロングカクテル「テネシークーラー」をご紹介しましょう。

テネシーウイスキー45mlとペパーミントリキュール20ml、レモンジュース20ml、シロップ小さじ1をシェイクし、氷入りのタンブラーに注いだら、よく冷やしたジンジャービア(なければジンジャーエール)で満たし、レモンスライスを飾ればできあがり。美しい緑色の爽やかなカクテルです。ぜひお試しください。

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