甘酒にアルコールって入ってるの?飲む前に知っておきたい基礎知識

2019.08.20

甘酒のアルコール分は、お酒が苦手な方や、乗り物を運転する方にとっては、大変気になるポイントです。実は甘酒のアルコール含有量は、種類によって異なります。甘酒を安心して飲むために、種類別のアルコール含有量と、正しい選び方を知りましょう。

甘酒の基本

スーパーなどの小売店では、甘酒は酒売り場ではなくソフトドリンク売り場に置いてあります。祭りやイベント会場、スキー場などでは、子供たちに配っていることもあります。

このように、お酒として扱われていないにもかかわらず、『甘酒』と呼ばれるのはなぜなのでしょうか?甘酒の製造方法と、酒という文字が使われている理由について、見ていきましょう。

健康ブームで注目、甘酒とは?

甘酒には、蒸した米に麴(こうじ)を加え、発酵させた米麹(こめこうじ)で作るものと、酒粕(さけかす)を水で溶かし、砂糖を加えて作るものの2種類があります。

酒粕も、米麹に酵母を加えてアルコール発酵させたものから作られたものです。どちらも米を麹で発酵させるという、日本酒と同じ製造過程が関わっていることから、酒という字が付けられています。

ちなみに、昔は冬にしかお酒を製造できなかったため、江戸時代の蔵元では、夏は甘酒を製造し、暑い時期の健康ドリンクとして売り出していました。最近はその伝統が見直され、熱中症対策として、『冷やし甘酒が人気』となっています。

スタバの期間限定メニューにも登場

甘酒の特徴の一つは、発酵食品ならではの栄養素が豊富に含まれている点です。発酵食品は古くから数多く存在し、世界中で親しまれてきましたが、近年新たなブームが起こり、再び注目を集めています。

たとえば『スターバックスジャパン』では、2019年6月に、甘酒を隠し味として使用した、期間限定メニューを発売していました。発酵食品の代表とも言えるヨーグルトとチーズに、甘酒入りレモンカードソースを加えた、爽やかなフラペチーノです。

また、クックパッドなどのレシピサイトにも、甘酒を使ったケーキやパン、ジュースなどのレシピがたくさん掲載されています。栄養豊富でおいしい甘酒は、そのまま飲むだけでなく、『スイーツや料理の材料としても広く活用可能』です。

甘酒の種類によるアルコール量

甘酒のアルコール量は、製造方法によって異なります。ここでは甘酒の作り方とアルコール量の関係について解説します。

アルコール発酵の有無は製法による

甘酒には前述した2種類の製法がありますが、どちらも原材料は、米と麹です。蒸し米を麹で発酵させたあと、酵母でアルコール発酵させるかどうかによって、完成後のアルコール含有量が変わってきます。

酒粕で作る甘酒はアルコールあり

日本酒の清酒は、『もろみ(米麹に酵母を加えアルコール発酵させたもの)』をきれいに濾(こ)して造られます。酒粕とは、もろみを濾したあとに残る、搾りかすのことです。

このため酒粕には、『約8%程度のアルコール分』が残っています。もちろん、酒粕を薄めて作るタイプの甘酒にも、ごく少量ながらアルコールが含まれているのが普通です。

原料名に酒粕と書いてある市販の甘酒や、酒粕で手作りした甘酒には、わずかにアルコールが入っていると考えて良いでしょう。

米麹で作る甘酒はアルコールなし

一方、米を麹で発酵させた米麹で作る甘酒には、アルコールは含まれていません。アルコール発酵を進める酵母を入れないので、アルコールの発生する余地がまったくないのです。

このため、米麹で作った甘酒は、乗り物を運転する方や、アルコールに弱い方でも安心して飲めます。

妊婦や小さな子供が飲むのなら

以上から、妊婦さんや、小さな子供が甘酒を飲むときは、『米麹で作った甘酒』がおすすめです。米麹の甘酒にはアルコールが含まれていないだけでなく、米本来の自然な甘みがあるので、砂糖を使っていないというメリットがあります。

ただし米麹で作る甘酒も、酒粕で作る甘酒も、置いてあるのは同じ売り場です。酒粕で作る商品でも『ノンアルコール』と表示されている場合があります。間違えやすいので、原料名をしっかり確かめてから買うようにしましょう。

また、家庭で作った甘酒や、イベント会場などで配っている甘酒は、酒粕で作られていることがほとんどなので、注意が必要です。

甘酒の定番、森永製品のアルコール量は?

森永製菓の甘酒は、スーパーや自動販売機などでよく見かける、市販甘酒の定番商品です。缶や紙パックなど、さまざまな種類が販売されています。

手軽に買えて便利な反面、種類が多く、アルコール量の違いも気になります。主な森永製品のアルコール量について、見ていきましょう。

米麹と酒粕のブレンドタイプ 甘酒

赤い缶に入った、森永の製品の中でもっともポピュラーなタイプの『甘酒』は、米麹と酒粕を独自の比率でブレンドした商品です。酒粕の甘酒が持つコクと、米麹の甘酒が持つ自然な甘みをバランスよく味わえます。

原料に酒粕を使っているため、ごく少量(1%未満)のアルコール分が含まれており、お酒を気にする方は注意が必要でしょう。

缶入りなので、冷やして飲むのがおすすめです。冬は耐熱容器に移し替え、電子レンジで温めると良いでしょう。

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アルコール0なら 森永のやさしい米麹甘酒

森永の製品で、アルコール分ゼロの甘酒をお探しの方には、『森永のやさしい米麹甘酒』をおすすめします。原料は米麹と食塩のみで、砂糖や添加物は一切入っていません。

甘さ控えめでクセがないので、甘い飲み物や酒粕が苦手な方でも飲みやすいのが特徴です。もちろん、妊娠中や授乳中の方、小さな子供、お年寄りにも安心です。

紙パック容器は電子レンジに対応しているので、マグカップなどに移さなくても、そのまま温められます。

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運転する場合はどれぐらい飲んでもよい?

続いて、乗り物を運転する場合の、甘酒の許容量を見ていきましょう。特に酒粕を使った甘酒には注意が必要です。

米麹の甘酒は飲んでもOK

市販の米麹甘酒のパッケージには、『アルコール分0.00%』と明記されています。アルコール分が一切含まれていないので、飲んでから乗り物を運転しても問題ありません。普通のお茶やジュースと同じように、ドライブ中でも楽しめます。

酒粕の甘酒と料理は要注意

一方、酒粕を使って家庭で手作りした甘酒や、酒粕を使った料理には注意が必要です。市販の甘酒はアルコール分が1%未満ですが、家庭で作る甘酒には、もう少し多くのアルコールが含まれている場合があります。

個人のアルコール分解能力にもよるため、どの程度まで大丈夫なのかは一概には言えませんが、同じように酒粕を使った『粕汁』や『粕漬』を食べたあとに車を運転して、『酒気帯び運転で検挙』された事例もあります。

検挙だけで済めばまだしも、交通事故を起こしてしまっては取り返しがつきません。乗り物を運転する予定がある方は、酒粕で作った甘酒や料理は避けるようにしましょう。

どうしても口にしなければならない事情があるときは、時間を空けてから運転することをおすすめします。

飲みすぎには注意しよう

市販の甘酒でも、酒粕が原料のものにはアルコールが含まれるので、一度にたくさん飲むと酔ってしまいます。アルコールの分解能力が高いと自負している方も、体調次第では上手く分解できないこともあります。

自分では大丈夫だと思っていても、知らない間に、酒気帯び運転の基準値を超えているかもしれません。とくに夏は、喉越しが良く冷たい甘酒をたくさん飲んでしまうケースも考えられるので、飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう。

甘酒のアルコールを飛ばす方法

酒粕で作る甘酒は、アルコール分を飛ばすことで、運転前の方や妊婦さんでも安心して飲めます。酒粕特有の匂いが気になる方にもおすすめです。

アルコールを飛ばす方法は、酒粕料理を作るときにも役に立つので、覚えておくと良いでしょう。最後に上手にアルコールを飛ばすコツと、アルコールチェックに役立つ商品を紹介します。

沸騰させて飛ばす

料理に日本酒やみりんを使うときは、沸騰させてアルコール分を飛ばします。同様に、酒粕のアルコール分も沸騰させて、5分以上煮込むことで、ほとんどなくすことが可能です。

家庭で甘酒を作るときは、焦げないように注意しながら、よく煮込むと良いでしょう。少量なら、電子レンジで数回加熱するだけでも大丈夫です。市販の甘酒を耐熱カップに移し、ときどき取り出してかき混ぜながら、まんべんなく加熱しましょう。

日本酒を使って飛ばす

数分間沸騰させることで、酒粕のアルコール分はほとんど飛んでしまいますが、ごくわずかな量が残ってしまうこともあります。しかし意外なことに、『日本酒を使えばアルコールを完全に飛ばすことが可能』です。

火を使うので、充分に換気し、火事や火傷に気を付けたうえで、以下の手順を試すようにしましょう。

  1. 鍋に甘酒と日本酒を入れて混ぜ、火にかける
  2. 沸騰したら、ライターなどで火をつけ、燃え尽きるまで待つ

不安なら タニタ アルコールチェッカー

酒粕で作った甘酒や料理を楽しんだあとや、前の晩に飲みすぎた朝など、アルコールが抜けているかどうか不安なときは、『アルコールチェッカー』があると安心です。

息を吹きかけるだけで、簡単に呼気に含まれるアルコール濃度を測定できます。毎日自転車や車を運転するという方は、朝のアルコールチェックを習慣にしておくと良いでしょう。

タニタのアルコールチェッカーは、ジャケットの胸ポケットにも収まるスリムな形状で、携帯にも便利です。カラーはホワイトとネイビーの2色から選べます。

  • 商品名:タニタ アルコールチェッカー
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特徴を押さえて美味しく飲もう

甘酒は麹の発酵作用により、米の甘さと栄養素がたっぷり詰まった健康飲料です。アルコール分が気になって飲むのを控えているという方も、米麹の甘酒なら安心して飲めるでしょう。

一方、酒粕で作る甘酒は、ほんのり香るお酒の匂いと、芳醇なコクを楽しめます。家庭で簡単に作れる点も、大きな魅力です。アルコール分が気にならなければ、もっとも気軽に飲める甘酒と言えるでしょう。

2つの製法によるアルコール量や特徴の違いを押さえて、甘酒をおいしく味わいましょう。

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