釣りアイテムの「玉網」とは?役割と選び方を解説

2019.08.18

釣りでは大きな魚を釣った喜びもつかの間、陸に揚げる寸前で逃げられてしまうということもあります。しかし魚をしっかり取り込める玉網があれば、そのような悔しい思いをせずに済むでしょう。玉網の役割と使い方、選び方のコツを紹介します。

玉網とはどんなときに使うもの?

玉網は魚を捕まえるときに使う柄のついた網のことで、『タモ網』とも呼ばれています。釣りでかかった魚を確実に取り込んで逃げられないようにしたり、水面近くにいるイカや小魚をすくったりと、いろいろなシーンで活躍します。

玉網の具体的な使いみちについて、みていきましょう。

足場の高い釣り場で活躍

足場が悪い釣り場や、水面までの高さがある釣り場では、玉網がとても役に立ちます。海釣り用の玉網は、柄が伸縮するようになっていて、伸ばしたときの長さが3~10mと長いのが特徴です。

この長い柄のおかげで、水面にいる魚を安全に陸まで手繰り寄せることができます。暴れる魚と無駄な格闘をする必要がなく、足元が不安定な磯やテトラポット、滑りやすい船の上などで、誤って海に転落することを防ぎます。

大物を逃さないため

魚が釣れたときに、玉網でしっかり取り込んでから陸上まで引き上げれば、途中で針が外れて逃げられるといった心配がありません。

重い魚を無理に釣り糸で引っ張り上げる必要がなくなるので、魚が暴れてハリスが切れたり、釣り竿が壊れたりすることが防げます。

また、水面にイカなどが漂っているのが見えたとき、玉網があれば簡単にすくい取れます。いろいろな用途に使えるので、釣りに行くときはぜひ玉網を持って行きましょう。

柄の素材に注目

玉網を選ぶときは、まず柄の素材に注目します。玉網の柄にはカーボン、アルミ、ステンレスなどが使われていて、柄の素材によって価格や性能が大きく変わります。

釣り場の状況や使用頻度、または予算に合わせて、適したものを選ぶようにしましょう。それぞれの素材について、特徴を紹介します。

お洒落で高機能なカーボン含有

プラスチックにカーボン繊維と混ぜて作るカーボンプラスチックは、硬さと軽さを併せ持つ機能的な素材です。耐久性が求められる工業製品や、スポーツ用品の素材としてよく使われています。

カーボンプラスチックが使われている柄には、カーボン含有率が高い『カーボン製』と、カーボンを減らして代わりにグラスファイバーを混合した『グラス製』があります。

カーボン製は軽くて張りがあるため操作性が良く、長く使えますが、価格が高いのが難点です。グラス製は、カーボン製に比べると重く操作性に劣るものの、手頃な価格の商品が多く出ています。

どちらも金属と違って錆びないので手入れが楽ですし、ツヤ消しのブラックカラーもお洒落な印象です。釣りに出かけることが多い方なら、ぜひ選びたい素材と言えます。

軽くて安価なアルミ

アルミ製の柄は軽く、価格が安いのがメリットです。しかし頑丈ではないため、重い魚を入れると折れたり曲がったりすることがあります。

また、使ったあとはきちんと乾かしておかないと、すぐに錆びてしまいます。年に数回、小さめの魚を釣りに行く程度なら充分ですが、頻繁に通う方や大物を狙う方にとっては力不足と言えるでしょう。

錆びに強いステンレス

錆びにくいステンレスは、濡れることの多い玉網の柄にとても適した素材で、多くの玉網に採用されています。頑丈なので大きな魚が暴れても壊れる心配が少なく、長く使えます。

ただしいくら錆に強いとはいえ、濡れたまま放置すると錆びることもあります。長さを調整する部分のつなぎ目などは、とくに錆びやすいので注意しましょう。ほかの素材に比べて重いことも、デメリットです。

駐車場から遠い釣り場に行くときや、電車などを使って行くときは、アルミやカーボンのほうが楽に移動できるでしょう。

網の素材は?

玉網の網部分は、ナイロン製のものが主流ですが、最近ではゴムやポリエステルなどを使い、魚へのダメージを抑えたり、フックや針の引っ掛かりを減らしたりできる、特殊な素材の製品も増えています。

このような玉網があれば、釣った魚をリリースしやすくなりますし、持ち帰って料理するときも、新鮮なまま美味しく食べられます。釣り道具の破損を防いで長持ちさせることも可能です。

それぞれの素材について、特徴を紹介します。

魚を傷つけにくいラバーネット

ラバー(ゴム)製の網は、ナイロン製に比べて張りがあるので、持ち上げるとすぐに広がり、素早く魚をキャッチできます。

表面が滑らかで魚を傷つけにくいだけでなく、網にルアーのフックや釣り針が絡まりにいため、釣り人のストレスも軽くしてくれます。

ただし長く使っていると劣化して、いざというときに破れてしまうこともあるため、注意が必要です。海水や汚れがついたまま放置すると傷みやすいので、使ったあとはすぐに真水で洗っておきましょう。

特殊なテクノメッシュ

テクノメッシュは、鮎釣り用の玉網として開発された特殊素材です。鮎が暴れてもヌメリが取れないように結び目をなくすなどの工夫が施され、これにより魚に傷がつきにくい構造になっています。

吸水しないポリエステル製なので、水に濡れても重くならず型崩れも少ないため、素早い操作が可能です。

鮎が飛び出しにくいソフトタイプと、仕掛けが絡みにくくオトリ交換が楽な、ハードタイプがあります。

玉網のサイズ

玉網の適正サイズは、足場から水面までの距離、魚の大きさや種類、使う道具などにより変わります。

サイズが合わないと非常に使い勝手が悪くなってしまうので、買う前によく確認してくださいね。玉網の柄の長さや、枠の大きさについてみていきましょう。

足場が高い釣り場では長さが必要

まず柄の長さですが、船釣りの場合は3mほどあれば充分です。磯釣りや堤防釣りのように、足場から海面までの距離がある釣り場では、短くて2m、長い場合は5mほど必要でしょう。中には最長10mまで伸びるタイプもあります。

釣り場を移動したり、干潮で水面が下がったりして、柄が水面に届かなくなると意味がないため、実際の足場より長めのものを用意しておくほうが安心です。

一方、川釣りの場合は足場から水面まで近いことが多いので、柄が短いほうが使いやすいでしょう。ちなみに鮎釣り用の玉網は、30~50cm程度が一般的です。

ただし深い下流や湖などでは、長いほうが便利なこともあります。海釣りでも川釣りでも、自分のスタイルに合わせて選択することが大切です。

ルアー釣りは玉枠が大きいものが便利

玉枠は、大きいほど魚を取り込みやすく、ルアーや針が引っ掛かるリスクも減らせます。海辺や川の釣りなら直径50cmほど、大物を狙うときには60cm以上が目安となります。

船釣りでは、1mほどの大きさの網が活躍することもあります。ルアーを使う場合は、魚を取り込む途中でフックが枠に引っ掛かり、逃げられてしまうことがあるため、目安よりも大きい目のものが便利です。

柄も玉枠も、基本的には『大は小を兼ねる』と考えておくと良いでしょう。

玉網の使い方

次に、玉網を操作するコツを紹介します。魚の動きに逆らわず丁寧に操作することで、逃げられたり柄が折れたりすることを減らせます。

ちなみに魚とイカでは、玉網を向ける方向が違うので注意してください。

頭の方からすくい、両手で引き寄せる

魚はしっぽ側からすくうと暴れて逃げてしまうため、頭側からすくうのが基本です。すくうときは、片手で素早く操作します。魚が網に完全に入ったら、両手を使ってゆっくり足場まで引き寄せましょう。

このときに、柄が水面と水平になる高さまで一気に持ち上げてしまうと、柄に負担がかかって折れやすくなります。

水面から地上まで斜めの状態を保ったまま、ロープを手繰り寄せるような感覚で柄を引いてください。

イカは胴体から

イカ釣りではギャフと呼ばれる鈎付きの道具を使うことが多いですが、玉網を使えばイカを傷つけずに釣り上げられます。

ただし、イカは魚とは逆の動きをするので、玉網の使い方も変わります。イカは頭のように見える胴体が後ろで、足が付いている側が前ですから、移動するときは足のほうに進みます。

魚のときと同じように前側からすくおうとすると、足のジェット噴射で逃げられるため、胴体側からすくうようにしましょう。

玉網の持ち歩き方

大きくて長い玉網は、持ち歩くのが大変です。電車などでほかの乗客に迷惑をかける恐れがあるほか、手がふさがってしまうため、足元が不安定な釣り場では、転倒すると大変危険です。

玉網を安全に持ち歩ける便利アイテムと、小さく収納できる玉枠を紹介します。

タモホルダーで体に固定

タモホルダーを使えば、フィッシングベストやベルトに玉網を固定できます。玉網の柄にホルダーを取り付け、ベルトやポケットに差し込むだけと、使い方も簡単です。

移動のときに玉網を手に持つ必要がないので安全で、荷物もたくさん持てるようになります。さらに釣りの最中でも玉網を素早く手に取れるため、チャンスを逃さずに済むでしょう。

地面に置いた網につまずいたり、誤って水中に落としてしまうこともなくなります。

  • 商品名:プロックス タモホルダーライト
  • 価格:1636円(税込)
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伸縮タイプでコンパクトに

玉枠には『ワンピース式』と『折りたたみ式』があります。ワンピース式はまったく小さくなりませんが、折りたたみ式にはジョイントがついていて、4つ折りや3つ折りにできます。

大きな網も、小さくたたんでバッグにしまえるので、電車やバスで釣りに行くときにとても便利です。ただしワンピース式に比べると、ジョイント部分が弱く壊れやすいので、ほかの荷物で圧迫しないよう注意しましょう。

  • 商品名:【細目】タモ 網 スモールサイズ
  • 価格:2280円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

自分の釣りスタイルに合う玉網を選択しよう

玉網は釣り人にとって、大変頼りになる助っ人です。玉網があれば、魚がかかっても慌てずに対処でき、大きな釣果をあげられます。

長さや大きさ、素材など、釣りのスタイルに適した玉網を選んで狙った魚を確実にゲットしてください。

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