スピーカー選びの重要要素「インピーダンス」とは?基本知識と接続方法

2019.08.18

『インピーダンス』は、スピーカーの購入時や接続時に必ず出てくる単語です。アンプとの接続方法に関わる要素ですので、スピーカー選びの時にも覚えておきたいポイントです。この記事ではインピーダンスの基本的な情報や接続方法についてご紹介します。

インピーダンスについて理解しよう

スピーカーに関心がなければ、あまり聞く機会がない単語ですが、スピーカーに興味がある人は一度はインピーダンスという言葉を耳にすることもあるでしょう。

スピーカーを選ぶ時に重要となる、インピーダンスについて理解しておきましょう。

インピーダンスとは何?

インピーダンスとは、『電気抵抗』を意味するオーディオ用語です。単位は『Ω(オーム)』で表し、数値が大きいほど、電気信号が流れやすいものとなっています。逆に数値が小さい場合は、電気信号が流れにくくなる仕組みです。

市販されているスピーカーのインピーダンスは、2Ω、4Ω、6Ω、8Ωまでのものがほとんどで、一般的なスピーカーのインピーダンスは4Ωです。

インピーダンスが低いとメリットもある

インピーダンスの数値からどのようなメリットが読み取れるのでしょうか。インピーダンスが低いスピーカーの場合は、電気抵抗が少ないため、出力が低くてもパワーを出すことができます。さらには、音量を大きくしやすい点も挙げられます。

逆に、インピーダンスが高いスピーカーの場合は、少ない電流で音を流すことができます。そのため、複数のスピーカーを、決められた電力内で使用したい時などにメリットが発揮されます。

インピーダンスの特性と音質の関係は?

スピーカーを購入する時は、できるだけ音質が良いものを選びたいところでしょう。

インピーダンスはスピーカー選びのポイントになる要素となっています。あくまでも電気の流れやすさを表すための表示ですので、インピーダンスの数値は音質の良し悪しに大きく関わりません。

ただし、全く音質に関係ないというわけでもなく、インピーダンスが高いスピーカーは、音にノイズが入りやすい傾向もあるでしょう。これは、電気抵抗が高いために、電圧が高くなることが原因として挙げられます。

インピーダンスが低いスピーカーは、反対に電気抵抗が低くなる傾向がありますので、ノイズが入りにくいという点があります。

ノイズの有無という違いがあるものの、実際にインピーダンスによる違いは、はっきり分かるほどでもありませんので、音質に大きな影響はないと言えるでしょう。

インピーダンス選びのポイント

インピーダンスはスピーカーをアンプと接続する時に必要となってきます。どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。

アンプ間とのインピーダンスを確認する

スピーカーのインピーダンスに注意したいのは、アンプと接続する場合です。スピーカーだけではなく、アンプ側にもインピーダンスの数値があるので、両方のインピーダンスが合致しているかをあらかじめ確認しておきましょう。

アンプはスピーカーと接続した後、スピーカーへ出力をして音を出します。そのため、インピーダンスと共に出力W(ワット)数もスピーカー側が許容する数値と合致するかも必ず確認しておきましょう。

スピーカーのインピーダンスの選び方

スピーカーのインピーダンスを選ぶ時は、まずアンプのインピーダンスと出力W数を確認します。スピーカーのインピーダンスと許容入力が、アンプ側と整合性があれば、最適な組み合わせとなります。

もし、アンプの出力W数よりスピーカーの許容W数が低いと、アンプから出力される電流をスピーカーが受けきれなくなります。アンプのボリュームを上げると最悪の場合スピーカーが破損し、火災を起こす危険もありますので、注意をしましょう。

ローインピーダンス接続方法とは

インピーダンスを考えてスピーカーを接続する時の方法の一つに、『ローインピーダンス』があります。どのような方法で接続をするのか、特徴はどんなものなのか確認してみましょう。

 ローインピーダンスの特徴を知る

『ローインピーダンス接続』とは、インピーダンスが低いという意味になります。そのため『低電圧システム』とも呼ばれます。

電気抵抗が弱いため電圧も低くなり、インピーダンスが低いとノイズが入りにくいので、音質が良い特徴があります。

電圧が低い分、同時接続できるスピーカーの数は少なくなります。しかし、いずれかのスピーカーが故障した場合、他のスピーカーへ負荷が大きくなり、破損する可能性もあるでしょう。

また、短距離での接続であれば抵抗が少ないものの、長距離での接続は、ケーブルの抵抗が高くなり伝送ロスが発生することもあります。

一般的な接続方法

ローインピーダンス接続は、アンプとスピーカーの接続方法として一般的です。

アンプ側の出力W数よりスピーカーの許容W数が上回る必要があり、複数のスピーカーを並列接続する際は、全てのスピーカーとアンプのインピーダンスを合わせなければなりません。

直列接続を行うと、ローインピーダンス接続ではスピーカー同士に影響を受けやすく、一つが断線すると全てのスピーカーから音が鳴らなくなってしまいます。

いずれの場合でも、ローインピーダンス接続では接続できるスピーカーの台数が限られます。多くのスピーカーを接続したい時は、以下で説明する『ハイインピーダンス接続』を用いることとなります。

ハイインピーダンス接続方法とは

もう一つのスピーカーの接続方法に、『ハイインピーダンス接続』があります。ローインピーダンス接続にはないメリットも多いこの接続方法について、詳しく見ていきましょう。

複数のスピーカー接続が可能になる

ローインピーダンス接続でも複数のスピーカー接続はできますが、台数に制限が出てきます。

これに対して、ハイインピーダンス接続は主に公共の場所などの多数のスピーカーを稼働させるための方法で、ハイパワーのアンプを用いて多くのスピーカーを鳴らせます。

ハイインピーダンス接続では、スピーカー側に『スピーカートランス』を取り付けることにより、スピーカーのインピーダンスを上げてパワーアンプに接続を行います。

ハイインピーダンスのメリットとして、1台のパワーアンプのみで複数台数のスピーカーの音を出し、ローインピーダンス接続のデメリットだった長距離伝送での伝送ロスが減ることが挙げられます。

異なる定格入力のスピーカーに可能

ローインピーダンス接続の場合、スピーカーを並列接続する時は全て同じ定格にするのが基本です。しかし、ハイインピーダンス接続では異なる定格入力のスピーカーを並列接続が可能です。

そのため、あらゆるスピーカーの使用に対応する接続方法と言えます。

インピーダンスマッチングの計算が容易

アンプとスピーカーのインピーダンスを合わせる必要があるローインピーダンス接続に対して、ハイインピーダンス接続では必ずしもアンプとスピーカーのインピーダンスを合わせる必要がありません。

単純に、出力W数にスピーカーの数を掛けた数値がパワーアンプの出力W数を上回らない範囲内であれば良いでしょう。ローインピーダンス接続の時のようにインピーダンスマッチングを考えずともシンプルな計算で済みます。

インピーダンスの基本を押さえよう

スピーカー初心者は、インピーダンスやスピーカーとアンプの接続方法について悩んでしまうこともあるでしょう。まずはインピーダンスの基本を押さえて、良い音質を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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