競艇の賞金の仕組みとは?賞金王決定戦についても解説

2019.08.17

競艇では、出場する選手の成績によって賞金が出ます。競艇の賞金は公営競技の中でも高額であるといわれ、1年間の獲得賞金ランキングも発表されています。この記事では競艇の賞金の仕組みや賞金王決定戦について解説します。

競艇の賞金額に関する基礎知識

競艇選手が受け取る賞金について、ボートレースを見る側は意識することがあまりないため、詳しく知っているという人は少ないかもしれません。また着順に比例して賞金が異なる、というざっくりとした知識程度しか知らない人も多いのではないでしょうか。競艇での獲得賞金額は、レースの着順はもちろん、出場するレースのグレードによっても異なります。

賞金はレースのグレードと着順で決まる

競艇のレースには、競艇の最上位グレードである『SG』をはじめとして、グレードが高い順に『G1』、『G2』、『G3』、『一般戦』の5種類のグレードがあります。

競艇の賞金は、基本的にレースのグレードと着順によって異なります。レースのグレードが高ければ、当然、賞金も高くなります。

例を挙げると、競艇の最上位グレードSGでの優勝賞金は1600万円以上。それに対して、格付けがない一般戦の優勝賞金は71万円以上と、単純にレースのグレードだけで比較しても、優勝賞金にかなり大きな幅があります。

また、上位グレードに出るには、ボートレーサーのランクも関わってくるため、上位グレードのレースは、トップレーサーが出場することが多くなります。

また、グレードごとの年間開催回数も異なります。SGは年間8回開催されるのに対し、一般戦は毎日開催されています。

レースの着順も、賞金に関わり、いうまでもなく1着から順に、賞金が低くなります。なお、レース開催中に一度もフライングがなかった選手には、5万円の賞金が出ます。

優勝した際の最高額は賞金王決定戦の1億円

競艇における優勝賞金の最高額は、最上位グレード・SG競争の1つ『賞金王決定戦競走』、通称『グランプリ』の1億円です。

賞金王決定戦と賞金王の関係性

前の項目で触れた、競艇における最高優勝金額が設定されている賞金王決定戦は、誰でも出られるレースではありません。最高賞金が用意されているだけの、出場条件が設定されています。

賞金王決定戦の概要と出場条件

賞金王決定戦とは、毎年12月に行われるSGレースの1つで、ボートレース最高峰のレースに位置づけられています。2014年からは、『ボートレースグランプリ』という名称で呼ばれているレースです。

すべてのボートレーサーは、最も注目度が高いといわれるこの賞金王決定戦への出場はもちろん、優勝して賞金王になることを目指しているといわれるほどです。

賞金王決定戦は、誰でも出られるレースではありません。名称からも分かる通り、その年で最も稼ぐボートレーサーを決めるレースに位置づけられています。

このことから、その年における獲得賞金額上位18位までのレーサーのみが、賞金王決定戦への出場資格を得られます。

賞金王決定戦の優勝者が賞金王とは限らない

賞金王決定戦は、その名称やすべてのボートレースで最高額の賞金が出ることから、勝てばその年の賞金王になれる、と思われがちです。しかし、実際は必ずしもそうではありません。

あくまでも、賞金王はその年で最も多くの賞金を獲得したレーサーに与えられる称号です。たとえ賞金王決定戦で優勝したとしても、優勝したレーサーよりも獲得賞金総額が高いレーサーがいれば、優勝者以外に賞金王が贈られる可能性はあり得ます。

2016年獲得賞金獲得上位者

競艇における各年の獲得賞金ランキングは、ボートレースの公式ウェブサイトでチェックできます。まず、2016年の賞金獲得上位者をみていきましょう。

瓜生正義選手 2億1373万4000円

2016年の賞金王は、瓜生正義選手でした。福岡支部所属、登録番号は3783で、1995年に若松競艇場でデビューしたボートレーサーです。

賞金王を獲得した2016年、瓜生選手は全日本選手権に優勝したことで、福岡SGV3と全日本選手権V3という快挙を成し遂げました。さらにこの年、瓜生選手は初めて優秀選手に選出されています。

石野貴之選手 1億6124万7800円

2016年の獲得賞金ランキング2位は、大阪支部所属の石野貴之選手です。父である石野美好氏も元競艇選手ということで、親子2代のボートレーサーということになります。

石野選手は登録番号4168、2002年に地元である住之江競艇場でデビューを果たししました。2016年、石野選手は獲得賞金ランキング2位の他、初の優秀選手特別賞を受賞しています。

菊地孝平選手 1億3466万500円

2016年、獲得賞金ランキング3位だったのは、菊地孝平選手でした。菊地選手は静岡支部所属、登録番号は3960で、1998年に浜名湖競艇場でデビューしています。

2005年、デビュー7年目にしてSG初優勝を果たし、年間を通して高いレベルのレースを行う、安定した実力を持っています。

また、現在活躍しているボートレーサーの中でも屈指のスタート力を持つことで知られており、かつフライングの少ない選手です。

2017年獲得賞金獲得上位者

続いて、2017年の獲得賞金上位者をチェックしてみましょう。前年と顔ぶれが大きく違うことが分かります。

桐生順平選手 2億1224万1000円

2017年の獲得賞金ランキング1位は、桐生順平選手でした。桐生選手は埼玉支部所属の登録番号4444、兄に元競輪選手の桐生卓也氏がいます。2017年は2位と5000万円以上もの賞金差をつけ、大きく引き離しての1位に輝いています。

この年、桐生選手はグランプリを初制覇し、賞金1億円を獲得しています。なお、埼玉支部所属のボートレーサーでグランプリ制覇を成し遂げたのは、桐生選手が初めてのことです。

桐生選手は、ターンの巧みさは現役ナンバー1といわれるほどの実力者です。2016年の獲得賞金ランキング2位だった石野選手同様、桐生選手もニュージェネレーションの一人に数えられています。

峰竜太選手 1億5339万6666円

2017年の2位は、佐賀支部所属、登録番号4320の峰竜太選手です。2004年に地元の唐津競艇場でデビューし、デビュー後1年目、22走目にして1着となった経歴を持つ選手です。

井口佳典選手 1億3365万3000円

2017年の獲得賞金ランキング第3位は、井口佳典選手でした。三重支部所属、登録番号4024の井口選手は、三重支部のエース的存在です。

SGやG1といった高いグレードのレースでの勝率が高い井口選手には、『King of Galaxy(銀河の王者)』というキャッチフレーズが付けられています。2014年には、通算1000勝を達成している選手です。

女子の歴代獲得賞金王者

男子だけではなく、女子の競艇選手の獲得賞金ランキングも発表されています。

そこで、2015~2017年に獲得賞金王者に輝いた女子競艇選手も紹介します。

2015年1位 寺田千恵選手

2015年の獲得賞金ランキング女子1位は、寺田千恵選手でした。獲得賞金は、4052万2000円です。寺田選手は岡山支部所属、登録番号は3435です。1989年、若松競艇場でデビューしています。

2001年のSGにおいて、女子競艇選手史上初のファイナリストになったことで知られる寺田選手は、女子レーサーのパイオニアと呼ばれるほどの存在です。さらに、同年には、女子競艇選手の年間獲得賞金の史上最高額を記録しています。

2016年1位 松本晶恵選手

2016年の獲得賞金ランキング1位は、群馬支部所属、登録番号4399の松本晶恵選手でした。この年の松本選手の獲得賞金は、4493万6000円です。2012年には初優勝を果たしています。

2017年1位 遠藤エミ選手

現時点で最も新しい2017年の女子の獲得賞金ランキング1位は、滋賀支部所属、登録番号4502の遠藤エミ選手でした。獲得賞金は5390万4500円で、過去3年間の中で最も高い賞金を獲得しています。

遠藤選手は、姉に同じくボートレーサーの油浦ゆみ選手を持つ、姉妹ボートレーサーです。2008年にびわこ競艇場でデビューした遠藤選手は、同年初勝利を果たしています。

スタート、ボートの旋回において優れた技術を持つ遠藤選手は、2017年にG1初優勝をし、賞金女王にも輝きました。

競艇を楽しむなら様々な仕組みを知ろう

競艇の賞金順位は、レースのグレードと着順によって異なります。競艇の楽しみ方は様々です。仕組みを知るとさらに楽しみの幅が増えるのではないでしょうか。

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