お化け屋敷を楽しもう。雑学や各地で人気のお化け屋敷を紹介

2018.10.12

日本の夏の風物詩ともいえる「お化け屋敷」は、いつもたくさんの人で賑わっています。果たして皆さんはその歴史やタイプ、脅かし方のパターンなど考えた事があるでしょうか。ここではそんなお化け屋敷の雑学と共に、全国のおすすめのお化け屋敷を紹介します。

お化け屋敷の雑学

お化け屋敷は、お化けの出そうな状況を作り出して、お客様の恐怖心をあおるために作られた日本の娯楽施設です。日本以外にも類似の施設はあり、英語では「Haunted house」「Haunted attraction」、中国語では「鬼屋」などと呼ばれています。ここでは、お化け屋敷の起源から、作り方、楽しみ方、日本各地の代表的なお化け屋敷などを紹介していきます。

起源は江戸時代

お化け屋敷の起源は古く、興行としてのお化け屋敷は1830年までさかのぼります。最古のお化け屋敷は大森(現在の東京都大田区大森)に住んでいた医者の瓢仙が、自宅の庭に作った”大森の化け物茶屋”と言われています。またその9年後、両国回向院(東京都墨田区)で井の頭弁財天の開帳があった時に、境内でいろいろ行われていた見世物小屋の中にお化け屋敷のようなものがあったと言われています。

お化け屋敷のタイプ

現在日本にあるお化け屋敷は、大きく3つのタイプに分けられます。まず1つ目は、自分で施設内を歩いて回る「ウォークスルータイプ」です。富士急ハイランドの絶叫戦慄迷宮などがこのタイプです。続いては、何か乗り物などに乗って施設をめぐる「ライド(乗り物)タイプ」です。こちらは。東京ディズニーランドのホーンテッドマンションなどです。そして最後が、特殊な映像や音響などを用いて恐怖体験をさせる「サウンド&シアタータイプ」です。花やしきのゴーストの館などの施設はこのタイプです。

主に使われる演出

近年のお化け屋敷は演出方法が多岐に渡っていますが、基本的な演出は、不安感を高めるために「右回りを多くする」、人は先が判らない事に恐怖心を抱くため「真っ暗にする」、恐怖感をあおるために「怖いBGMを流す」、「急に音を出したり、明かりをつけて脅す」、「怖い置物を置いたり小道具を作る」などが上げられます。

お化け屋敷の作り方

お化け屋敷の作り方には大きく言って2つの方法が考えられます。1つは自分たちで作る方法と、もう1つはプロの企画会社に依頼する方法です。その2つの方法について詳しく説明していきます。

100均グッズで作れる

文化祭や地域のお祭りなど、あまり大きな予算を掛けられない場合におすすめなのが100均グッズをフル活用する方法です。100均グッズでもちょっと工夫をすれが、立派なお化け屋敷アイテムとして利用可能です。100均で買えるお化けグッズを紹介しましょう。

  • LEDロウソク:火を使わないLED式なので、火災の心配がなく安全に使用する事ができます。受付に置いたり、通路に並べたり、チェックポイントの目印として使うなど用途は様々です。
  • 光るブレスレット:暗闇で光る蛍光ブレスレットはお化け屋敷の入場者に付けてもらえば、お化け役が目印として驚かしやすくなります。
  • 光る棒:お化け屋敷内の光の演出として使えます。
  • 反射テープ:方向指示マークにカットし通路に貼っておけば、順路の案内板として使えます。
  • 鳥よけ黒猫:ライトを当てると光るので、通路に設置しておけば不気味な雰囲気を演出できます。
  • ゴリラマスク:暗いお化け屋敷の中では真っ黒な顔に目だけ動く恐怖のお面に早変わりします。
  • リアル蜘蛛:上から突然落としたり、床を滑らすように投げれば、驚かせられること間違いなしです。
  • びっくりトカゲ:爬虫類の苦手な人は意外と多いものです。リアルなゴキブリやクモのおもちゃはやりすぎと思う人に最適です。
  • 血の付いた斧:お客様を驚かす時のアイテムとして使えます。

企画運営会社やイベントレンタル

ある程度の予算がある場合にはプロに頼むのも一つの手です。お化け屋敷を手掛けるイベント会社は全国に多数存在します。またそれらの会社のほとんどがお化けツールのレンタルも行っていますから、一度たずねてみるのも一つの方法だと思います。

和洋アイテムは豊富に揃っています。また近年では短時間で設営できるエアードーム式のお化け屋敷も登場しています。

費用の目安

100均グッズや段ボール、黒布などを利用し、自分たちで手作りした場合は、5万円以下で作る事が可能です。イベント会社等に依頼すると、費用はお化け屋敷の面積、開催期間によって大きく変わりますが、大まかな目安としては、面積が15~20坪で1日開催の場合、50万円からというのが相場です。

大型のお化け屋敷で面積が200坪以上で1ヶ月開催となると500万円以上の経費がかかるものもあります。

怖い人でもお化け屋敷を楽しむために

お化け屋敷=怖いと思いこんでる人がほとんどと思いますが、ちょっと見方を変えるだけでお化け屋敷をホラーエンターテイメントとして楽しむ事ができます。ここではお化け屋敷を楽しむコツを紹介します。

声を出す

意図的に大きな声を出してみるというのは、恐怖をエンタメに変換するのに意外と役に立ちます。恐怖を感じたら意図的に「怖い!」と声を外に出してみましょう。もちろん悲鳴でも構いません。感情にフタをする事を自分の中で禁止せず、意図的に声を出す事で、恐怖感は大きく変わって来ます。

視点を変える

お化け=怖いって誰が教えたのでしょう。視点を変えて、お化けを怖い存在として考えない事です。お化け屋敷の場合はもっとシンプルです。バイトの人間がお化けに扮してるだけと考えれば、だいぶ怖さは軽減します。そうすればお化け屋敷を違う視点から楽しめるようになるはずです。

関東エリアで人気のお化け屋敷

古びた建物から身の毛もよだつ雰囲気を醸し出す老舗お化け屋敷や、入ってから出るまで最低でも50分はかかる「日本一怖い」と言われるお化け屋敷など、関東エリアの人気お化け屋敷を紹介します。

台場怪奇学校

学校で起きた悲惨な出来事が物語となり、懐中電灯ひとつを頼りに進んで行くお化け屋敷です。5分ほどで回れますが、暗闇の中で生首、変化などにこだわっているリアリティあふれる心霊現象を体験できます。期間限定で内容が変わったり、コラボ企画などのイベントがあったりと何回でも楽しめます。絶叫するほどの恐怖を味わいたい人におすすめです。

  • 施設名:台場怪奇学校
  • 住所:東京都港区台場1-6-1 デックス東京ビーチシーサイドモール4F
  • 電話番号:03-3599-1664
  • 営業時間:11:00~21:00(最終入場20:45)*サイトの営業スケジュール参照
  • ホームページ:http://obakeland.net/

浅草花やしき お化け屋敷

日本最古の遊園地「花やしき」にあるウォークスルータイプのお化け屋敷です。花やしきに古来から伝わる桜の木を切った事から始まる物語「桜の怨霊」がテーマで、古びた建物にずらりと日本人形が並んでいます。最後に待っている、真っ直ぐに延びた8mの廊下で恐怖感はMaxです。怖いと言われるお化け屋敷の中では初心者向けですが、本物の幽霊が出るとも噂されています。

  • 施設名:浅草花やしき
  • 住所:東京都台東区浅草2-28-1 浅草花やしき
  • 電話番号:03-3842-8780
  • 営業時間:10:00~18:00 *季節・天候によって異なる
  • ホームページ:http://hanayashiki.net/archines/563

富士急ハイランド 絶凶戦慄迷宮

幾度となく進化を遂げ、400万人以上に恐怖を与え続けて来た世界最大級のホラーアトラクションです。全長約900m、所要時間50分以上かかり「日本一怖い」と言われているお化け屋敷です。ホラー映画スタッフが手掛けるお化けメイクや消毒液の匂い、実際使われていた小道具の数々は本物の廃墟に入ったような気持ちになること間違いなしです。

  • 施設名:富士急ハイランド 絶凶戦慄迷宮
  • 住所:山梨県富士吉田市西原5-6-1 富士急ハイランド
  • 電話番号:0555-23-2111
  • 営業時間:下記サイトで確認下さい
  • ホームページ:http://www.fujiq/special/senritsu/

東海エリアで人気のお化け屋敷

大型のお化け屋敷が少ない東海エリアですが、その中でも人気のナガシマスパランドのお化け屋敷と、今年夏にオープンした岐阜県下呂温泉のお化け屋敷を紹介します。

ナガシマスパーランド

ナガシマスパランドのお化け屋敷は2010年にリニュアルオープンしたものです。伝承系から怪談など全27シーンで構成されています。入口から出口までの距離は約200mあり、所要時間は約15分です。旅館がイメージになっており、入口付近ではおどろおどろしい女将さんが出迎えてくれて、不気味な子守唄が屋敷内に響き渡ります。低学年のお子さんなら泣いてしまうほどの恐怖感です。

  • 施設名:ナガシマスパランド お化け屋敷
  • 住所:三重県桑名市長島町浦安333
  • 電話番号:0594-45-1111
  • 営業時間:9:30~17:00 *曜日・シーズンによって変わります
  • ホームページ:http://www.nagashima-onsen.co.jp/spaland/

岐阜下呂温泉お化け屋敷

今年の夏オープンした日本初の廃墟旅館をそのまま使った新感覚のお化け屋敷です。お化けと一緒に泊まって遊べるその名も「オバホテル」です。温泉に浸りながらゆったりと廃墟と化したお化け屋敷ミュージアムで、子供も大人も楽しめる施設です。

  • 施設名:下呂温泉 怪奇館
  • 住所:岐阜県下呂市湯之島243-6
  • 問い合わせ:ryokikan@gmail.com
  • 営業時間:15:00~23:00(最終受付22:30)
  • Twitter :https://twitter.com/RYOKIKAN_gero

近畿エリアで人気のお化け屋敷

関西には全国的に知られた有名なお化け屋敷も多数存在します。関西のお化け屋敷の特徴としては怖いんだけどどこかに笑いの要素があります。関西人の気質ならではの特性かも知れません。そんなお化け屋敷の中から代表的なものを紹介していきます。

東映太秦映画村 史上最恐のお化け屋敷

史上最恐とうたわれているお化け屋敷で、東映太秦映画村の中にあります。映画作りのプロが作ったお化け屋敷ですから何と言ってもセットや死体自体がリアルです。その上プロの役者さんがプロのメイクでお化けを演じているので、迫力と恐怖は半端じゃありません。

  • 施設名:東映太秦映画村 史上最怖のお化け屋敷
  • 住所:京都府京都市右京区太秦東峰岡町10
  • 電話番号:0570-064-349
  • 営業時間:9:00~17:00 *季節によって異なります
  • ホームページ:http://www.toei-eigamura.com/event/detail/32

京都タワー 化け物屋敷

2018年7月28日~9月2日の期間、京都タワーで開催された期間限定のお化け屋敷です。今年はお笑い芸人による「笑いあり、恐さあり」をコンセプトにしたお化け屋敷で、友人やカップルだけでなくファミリーでも楽しめる内容になっています。

  • 施設名:京都タワー 化け物屋敷
  • 住所:京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1
  • 電話番号:075-361-3215
  • 営業時間:平日  13:00~20:30 土日祝  12:00~20:30
  • ホームページ:https://www.keihanhotelsresorts.co.jp/kyototower/obakeyashiki(現在終了)

ひらかたパーク ダークピエロの隠れ家

毎年趣向を凝らした恐怖のお化け屋敷で有名なひらかたパークのお化け屋敷。今年も昨年に引き続きお化け屋敷プロデューサー五味弘文によるプロデュースで、怖いピエロが主人公になり、昼は「ダークピエロの隠れ家」夜は「呪われた遊園地 笑うキラーピエロ」というタイトルで違った恐怖を提供してくれています。

  • 施設名:ひらかたパークイベントホールⅡ
  • 住所:大阪府枚方市枚方公園町1-1
  • 電話番号:072-844-3475
  • 営業時間:昼 10:00~18:00 夜 20:00~ *日にちで営業時間は変わります
  • ホームページ:https://www.mbs.jp/obake/day/(現在終了)

中国エリアや九州エリアで人気のお化け屋敷

中国エリアや九州エリアはテーマパークや遊園地が少ないので、常設のお化け屋敷は少ないのですが、その代わり季節限定のお化け屋敷は多数存在します。常設のお化け屋敷と併せて紹介します。

広島お化け屋敷 耳鳴

2018年7月21日から9月24日までイオンモール広島祇園で開催される期間限定のお化け屋敷です。今回の舞台は「普通の家」。普通と変わらない生活を送っていた主人公が「耳鳴り」をきっかけに、暮らし慣れている場所から違う世界へ移って行くという内容です。心霊系ミッション型ウォークスルータイプのお化け屋敷で、歩くだけではなくミッションをクリアーしなければ出口にたどり着く事はできません。

  • 施設名:広島お化け屋敷耳鳴り(イオンモール広島祇園内)
  • 住所:広島県広島市安佐南区祇園3-2-1
  • 電話番号:082-832-3777
  • 営業時間:11:00~19:00
  • ホームページ:http://gion.aeonmall.com/news/event/960

ハウステンボス 監禁病棟

西日本最大級のテーマパークハウステンボスの中にある「監禁病棟」というお化け屋敷です。病院はかくれみので、この病院の院長は人造人間を作るために人間の臓器や骨、瞳を収集していたのです。もし診察に行き声を掛けられたら、あなたの身体のパーツをコレクションにされてしまうかも知れません。

  • 施設名:ハウステンボス 監禁病棟
  • 住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
  • 電話番号:0570-064-110
  • 営業時間:9:00~22:00 イベントなどで変更あり
  • ホームページ:https://huistenbosch.co.jp/

天文館アフターモール 真夜中の試着室

2018年7月31日~9月9日の期間限定で鹿児島天文館にある商業施設で開催されたお化け屋敷です。お化け屋敷プロデューサー五味弘文氏がプロデュースしたお化け屋敷で、内容や情報は「その試着室へ入ってはいけない」という言葉以外一切明かされていません。

  • 施設名:真夜中の試着室(天文館アフターモール内)
  • 住所:鹿児島県鹿児島市千日町1-12
  • 問い合わせ:099-285-8966(KTS鹿児島テレビ)
  • 営業時間:11:00~20:00(最終入場19:30)
  • ホームページ:https://www.kts-tv.co.jp/event/obake/#sec02_02

演出などを知ると見方も変わるかも

日本には現在常設のお化け屋敷で30ヶ所以上、シーズンの夏ともなると期間限定のお化け屋敷を含めると100ヶ所近くのお化け屋敷が登場します。『怖い物見たさ』という言葉があるように、人は恐怖という感覚を味わうのが根本的に好きなのです。

また、単に恐怖を味わうだけではなく、お化け屋敷を徹底的に楽しむコツを身に付けるともっと楽しめます。そのためには視点を変えて見る事が大事でしょう。お化け=怖いではなく、それらが作られた経緯や工夫に目を向けて見る事をおすすめします。「なるほど、こうやって怖がらせようとしているんだ」という視点を持つだけで、お化け屋敷を違った視点楽しめます。

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