焼酎のおすすめ銘柄6選。一度は飲みたい定番銘柄から本格焼酎まで

2019.08.14

多くの人に親しまれているお酒の一つに『焼酎』があります。原材料の違いによって、それぞれ風味が異なり、さまざまな楽しみ方ができることも特徴です。数多くの種類が生産されている焼酎について、おすすめを紹介します。

焼酎の基礎知識

日本において焼酎は、16世紀半ばに造られ始めたお酒といわれています。以来、各地へと製造法が伝わり、大衆酒として広く飲用されてきた歴史を持つお酒です。

地方によって原料が異なり、また製造方法にも違いがあります。いくつかの顔を持つ焼酎について、基礎的な知識に触れてみましょう。

焼酎はどんなお酒?

お酒には大きく分けて、『蒸留酒』と『醸造酒』があります。穀物や果物を酵母でアルコール発酵させたものが醸造酒で、ワインや日本酒があげられます。

この醸造酒を蒸留させたものが蒸留酒で、焼酎やウイスキーがこれにあたります。蒸留とは、液体を蒸発させて気体とし、それを冷やすことで再び液体に戻す作業です。

醸造酒には、水とアルコールが混在しています。それに熱を加えると、気化する温度が低いアルコールが先に蒸発するのです。

そして、その気体にはアルコールが多く含まれているので、それをまた液体化することで、アルコール純度が高いお酒を造れるのです。

また、蒸留する過程で、糖分が除かれていきます。そのため、低糖質でヘルシーなお酒としても飲用できるのです。

蒸留方法は二種類

この蒸留方法にも、二つの種類があります。その結果として『甲類』と『乙類』に分かれ、それぞれ違った味わいや風味を醸し出しています。

『連続式蒸留法』という方法で造られるのが『甲類』です。何度も蒸留をも繰り返し、アルコール純度を高めています。

比較的クセが少ない飲み口が特徴のお酒です。この方法は、続けて蒸留できるため、コストを抑えて大量生産ができます。そのため、手頃な価格で手に入れられる点も魅力です。

乙類は『単式蒸留法』で、45度以下にアルコール度数を調整した焼酎です。原料本来の香りや風合いを楽しめるもので、本格的な焼酎として位置付いています。

価格は甲類よりもやや高めですが、深い味わいを感じられる焼酎です。

焼酎の種類

蒸留方法によって甲類・乙類に分かれる焼酎ですが、原料によっても種類が異なります。それぞれ、どのような特徴を持っているのでしょうか。

すっきりとして飲みやすい麦焼酎

すっきりとして飲みやすいことで人気なのは『麦焼酎』です。とてもポピュラーな焼酎ですが、製造法に関しては特殊な面を持っています。

酒母づくりに通常は米を使用しますが、麦(大麦)のみを使用して酒母を造ります。原材料がシンプルなため、飲みやすさが生まれるのです。

同じ大麦から造るお酒としてイメージするものに、ビールがあります。しかし、ビールは醸造酒なので、焼酎とは製造法が異なり、特徴も違います。

それでは、同じ蒸留酒のウイスキーとの違いはどこにあるのでしょう。ウイスキーは、酵素でアルコールを造ります。一方、焼酎は麹菌を用いていることで、それぞれに味わいに近いがあるのです。

個性が際立つフルーティーな芋焼酎

麦焼酎の原料は、麦(大麦)のみと説明しましたが、『芋焼酎』では、酒母(しゅぼ)づくりに米を使用します。そのため、やや複雑なメカニズムで造られたお酒です。

芋は高い糖度をなので、甘い香りを生んだり味わいが重厚になったりする点が特徴です。芋に備わるフルーティーな味わいを楽しめる焼酎といえるでしょう。

日本酒好きにも合う米焼酎

そもそも、ほとんどの焼酎の酒母造りに米を使用します。その酒母に、米以外の材料を掛け合わせて、さまざまな焼酎が生まれるのです。

『米焼酎』では、当然、米以外の原料は使われません。そこに、主原料である米を以って造られる米焼酎がシンプルな味わいであることは、いわば当たり前のことです。

そのため、スッキリとしたお酒となり、多くの人にとって飲みやすさを感じさせてくれるお酒となります。焼酎の世界への第一歩とする人も数多くいる焼酎です。

そのほかにも黒糖やそばなどさまざま

代表的な麦・芋・米のほかにも、たくさんの種類の焼酎があります。サトウキビを原料として、奄美大島で製造される『黒糖焼酎』には、黒糖ならではの甘い香りが漂います。

米麹で造られた酒母にそばを加えたものが『そば焼酎』です。香り高いそばが原料なので、そこから造られた焼酎の風合いも独特で、癖になる味わいといえるでしょう。

それら以外にも、泡盛・ジャスミン焼酎・栗焼酎・かぼちゃ焼酎・じゃがいも焼酎など、数々の焼酎があります。飲み比べをしてみるのも楽しみ方の一つでしょう。

焼酎を選ぶときのポイント

蒸留方法や原材料によって味わいが異なる焼酎は、いろいろな楽しみ方ができるお酒です。しかし、それだけに、どのように選んだらいいか迷うこともあるでしょう。

そこで、焼酎選びのためのポイントを見ていきます。

ロックやお湯割りなど飲み方に合わせる

蒸留酒は、いわば醸造酒から水分を抜き取る製法のために、醸造酒と比べるとアルコール度数が高めのお酒です。それゆえ、さまざまな飲み方にも対応します。

ロックやストレートでじっくりと焼酎の持つ味わいや特徴を感じたいなら、乙類の焼酎がおすすめです。単式蒸留のため、原料が持っていた香りや風味が濃密に残っているので、奥深い風合いを堪能できるでしょう。

水やお湯、お茶などで割ってカジュアルに楽しもうという人には、甲類の焼酎がおすすめです。連続蒸留でアルコール度も高めなので、割って飲んでも焼酎の魅力を損なうことなく味わえます。

飲みやすいアルコール度数を選ぶ

ビールやワインなどの醸造酒は、ある程度一定のアルコール度数です。これに対して、焼酎などの蒸留酒には、アルコール度数に幅があることも特徴の一つです。

そのため、自分に合った飲みやすいアルコール度数を選ぶことも大切です。含まれるアルコールによって、味わいが違ってきます。

例えば、同じ銘柄でも、20度や25度のものがあります。それらを比較すると、20度だと、25度のものより多く割り水が含まれるので、まろやかさが感じられます。

このように、種類はもちろんですが、同じ原料でもアルコール度数によって口当たりが変わってきます。好みの原料とアルコール度数の兼ね合いを探るのも楽しいでしょう。

コンビニで買えるおすすめの安い焼酎

 

製造法や原料に違いがある焼酎ですが、価格帯もさまざまです。大衆酒として愛されていたお酒ですが、その中で低価格で日常的に楽しめるものから、安さよりも品質重視の焼酎までいろいろあります。

そこで、価格帯ごとに、おすすめの焼酎を紹介します。まずは、コンビニなどで買える安い焼酎からです。

いいちこ

大衆麦焼酎のベストセラーといえば、大分県の三和酒類製造の『いいちこ』でしょう。下町のナポレオンとも呼ばれ、最も人気を集める集中の一つです。

大麦と麦麹を原料に、大分の澄んだ水だけを用いて製造されます。そのため、麦焼酎の持つクセのない爽やかな味わいです。

コンビニなどで紙パックで並んでいる姿も、親しみを持てるたたずまいです。常にそばにいてくれる、そんな雰囲気が感じられることがいいちこの魅力でしょう。

  • 商品名:いいちこ
  • 価格:2889円(税込)
  • Amazon:商品ページ

芋焼酎の定番 黒霧島

リーズナブルな価格にもかかわらず、高級焼酎に勝るとも劣らない味でトップクラスの人気を誇る『黒霧島』は、焼酎ファンには欠かせないものでしょう。

製造元の霧島酒造が創業当時から育んできた黒麹仕込みの味を、精神の設備と同社オリジナルの製法で守り抜いています。

黒霧島の特徴は、黒麹が醸し出す甘みとキリッとした後味にあります。100年にも及ぶ霧島酒造の伝統と卓越した技術をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

  • 商品名:黒霧島
  • 価格:2974円(税込)
  • Amazon:商品ページ

甲類焼酎といえば鏡月

甲類焼酎で最も飲まれている一つが『鏡月』でしょう。韓国焼酎としては、日本におけるシェアはナンバーワンです。

韓国は雪岳山(ソラクサン)の天然水で造られた鏡月は、クセがなく、甘みを感じる点が特徴です。濃い味や、辛さのある料理に合う焼酎といえます。

クセを感じさせないので、いろいろなもので割っても楽しめます。お茶・レモン・ミント・ジュース・牛乳など、カクテル感覚でさまざまな飲み方が可能です。

焼酎好きにおすすめの本格焼酎

大衆酒として毎日に彩を添えてくれる焼酎ですが、ときには本格焼酎をじっくりと味わうのもいいでしょう。深い味わいに向きあえるおすすめの本格焼酎を厳選しました。

高級麦焼酎の定番 百年の孤独

麦焼酎の中で特にその品質が支持され、麦焼酎の金メダルとも称されるものが黒木本店の『百年の孤独』です。そのフルーティーで上質な味わいで、多くの焼酎ファンを魅了します。

原酒の『中々』を、長期間に渡りホワイトオークの樽で熟成させました。そのため、ココナッツや麦などの香ばしさが幾重にも折り重なっています。

アルコール度数は40度と高く、水割りで飲むと、よりその品のある複雑な甘みを感じられます。また、お湯で割ると、水とは異なりコクやボリュームが生まれる焼酎です。

  • 商品名:百年の孤独
  • 価格:5600円(税込)
  • Amazon:商品ページ

幻の焼酎ともいわれる 森伊蔵

幻の焼酎といわれる『森伊蔵』は圧倒的なプレミアム感で、存在感を示しています。森伊蔵に『魔王』『村尾』を加え、それぞれの頭文字をとって『芋焼酎の3M』と呼ばれる高級酒です。

その上質なまろやかさを生む秘密は、原料に有機栽培のさつまいもを使用し、さらに手間のかかる『かめつぼ仕込み』という手法で造られている点にあります。

蔵元の森伊蔵酒造は、1885年に創業した歴史ある酒造メーカーです。森伊蔵は1988年に完成して以来、人気を博した後も少量生産を維持しているため、高い希少性があります。定価は3000円程度ですが、市場流通価格ではプレミアがついて2万円近くなることも珍しくありません。

  • 商品名:森伊蔵
  • 価格:1万9200円(税込)
  • Amazon:商品ページ

球磨焼酎の代表 白岳しろ

実に500年を超える歴史を有する『球磨焼酎』を代表する焼酎が『白岳しろ』です。軽やかですっきりとした味わいで、米焼酎の醍醐味を味わえるでしょう。

球磨焼酎とは、良質な米だけを原料に用い、熊本県の人吉・球磨地域の地下水で仕込んだ米焼酎を指します。WTO(世界貿易機関)認定を受け、国際的に保護されているブランドです。

混じりっけのない上品な香りなので、さまざまな割り方も楽しめます。カクテル風に仕上げたり、夏場にはかき氷にかけたりするなど、幅広いアレンジに対応してくれるでしょう。

  • 商品名:白岳しろ
  • 価格:2269円 (税込)
  • Amazon:商品ページ

奥深い焼酎の世界を楽しもう

主原料や製法の違いによって、焼酎は、さまざまな表情を見せてくれます。そして、大衆酒としての長い歴史を感じさせる深い味わいが魅力です。

銘柄による違いはもちろん、飲み方によっても異なる魅力を見出せます。好みのタイプの焼酎と、自分だけの飲み方を見つけましょう。

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