優しい光に癒される。和紙を使った照明の魅力とは?

2019.08.12

和紙を使った照明は、柔らかで暖かみのある優しい光が特徴です。部屋の間接照明やインテリアとしても人気が高く、また、比較的簡単に作ることができるため、DIYで作る人も多くいます。和紙照明の種類や簡単な作り方について紹介します。

和紙を使った照明器具の種類

和紙を使った照明器具は大きく分けて3種類あります。設置する場所や用途に応じて適切な照明器具を選ぶと良いでしょう。それぞれの特徴について解説します。

ペンダントライト

ペンダントライトは、コードやチェーンを使い天井から吊り下げるタイプの照明器具です。逆に天井に固定されている照明はシーリングライトと呼びます。

ペンダントライトはシーリングライトに比べると、光の照射範囲が狭いため広い空間を照らすのにはあまり向いていません。どちらかと言えば、サブの照明として使う方が適しているでしょう。

和紙を使ったペンダントライトは、天井から吊り下げられた提灯をイメージすると分かりやすいかもしれません。和紙の持つ柔らかな雰囲気が、部屋を優しく照らしてくれます。

テーブルランプ

テーブルランプは、その名のとおりテーブルなどの台に置いて使う照明器具です。テーブルスタンドと呼ぶこともあります。電源さえあればどこにでも持ち運ぶことができるため、気分によって置く場所を変えるのも良いでしょう。

テーブルランプは、メインの照明よりも補助光やインテリアとして使われることが一般的です。

和紙を使ったテーブルランプには、テーブルに置いた提灯や行灯のような雰囲気があります。ふんわりと優しい光が、落ち着きを感じさせてくれるはずです。

フロアスタンド

フロアスタンドは床に直接置いて使う照明器具です。テーブルスタンドを大きくしたものと考えるとイメージしやすいでしょう。

フロアスタンドは背が高くて細長いタイプのものが一般的に使われます。電源があれば持ち運びも自由なので、手元に灯りが必要なときなどにも役立つでしょう。また、部屋の隅に置いて壁を照らせば間接照明にもなります。

和紙を使ったフロアスタンドは、和紙を通して伝わってくる暖かみのある光が特徴です。形もさまざまなので、インテリアとしても存在感を演出できます。

和紙や和紙照明の魅力

古くから日本で作られ人々に親しまれてきた和紙、そしてその和紙を使った和紙照明はなぜ人々の心を惹きつけるのでしょうか? 和紙や和紙照明の持つ魅力について紹介します。

保存性が高い

洋紙と比べ和紙は保存性が高いという特徴があります。洋紙の寿命は100~400年ほどですが、和紙の寿命は1000年と言われています。実際奈良の正倉院には飛鳥時代(700年頃)の古文書が現在も残されています。

その違いは製造工程にあります。洋紙は工場で大量生産をするため、原料の繊維を短くし、薬品で固めて作られます。この薬品が酸化することで紙が徐々に劣化していくわけです。

一方、和紙は原料の繊維が長く繊維同士を絡めたうえで、化学的作用が比較的弱い薬品を使って作られるので洋紙に比べて紙が酸化しにくくなっています。また、大量生産には向いておらず、基本的に洋紙よりも価格が高めです。

暖かく柔らかい灯り

和紙照明の魅力は、なんと言ってもその柔らかで暖かみのある灯りでしょう。蛍光灯のような周囲を照らす明るさはないものの、ぼんやりとした柔らかな光を見ているだけで心が安らぐという人も少なくないのではないでしょうか。

リビングや寝室に和紙照明に使えば、くつろぎのスペースとして和みますし、接客時に和紙照明を使えばおもてなしの空間として演出することもできます。照明やインテリアとして、和紙照明をうまく活用したいものです。

手作りでの簡単な作り方

和紙照明は和紙と簡単な材料を使って手軽に作ることが可能です。デザイナーの手がけた洗練された和紙照明には及ばないかもしれませんが、世界に一つしかない和紙照明作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

和紙のみの照明作り

まずは、和紙のみを使う簡単な照明の作り方です。最終的には円筒形の照明になります。

  1. 土台となる円形の板を大小2枚用意します
  2. 小さい方の板にコード付きのソケットをネジ止めします
  3. 大きい板に2の板を接着します
  4. A4サイズのクリアファイルを丸めて筒状にし、表面に和紙を貼り付けます
  5. 4の筒を土台にかぶせたら完成です

ポイントはクリアファイルを筒状にするときに、土台の板(小さい方)よりも直径を少しだけ大きめにすることです。

また、筒にコードを通す切り込みを入れることも忘れないようにしましょう。

風船を使った照明作り

風船を使って和紙照明を作る方法もあります。

  1. 風船をふくらまします
  2. ちぎった和紙を水で濡らし、風船の表面に貼り付けていきます
  3. 木工用ボンドを水で溶き、刷毛を使って和紙の表面全体に塗りつけます
  4. 半日ほど乾燥させ、風船の空気を抜いたら完成です

照明の土台は、市販のものだけでなく前述の土台を流用することもできます。和紙の表面に模様を描いたり、電球の色を変えたりすると雰囲気が変わりますので、いろいろと試してみましょう。

竹ひごを使った照明作り

もう少し凝った和紙照明を作ってみたいという人は、竹ひごを使った照明作りに挑戦してみましょう。

  1. 竹ひごを火で熱して曲げ、数種類の大きさのフレームを5個ほど作ります
  2. 大きなフレームを軸に、フレームを組み合わせて球形を作ります
  3. 水に溶いた木工用ボンドを使い、ちぎった和紙をフレームに貼り付けていきます
  4. ボンドが乾いたら完成、土台にかぶせてみましょう

電球が和紙に触れないよう大きめに作ることがポイントです。また、電球から発する熱がこもらないように、上部に穴を開けておきます。

照明用材料の選び方

和紙照明に使う材料に特別なものは必要ありません。基本的には市販のもので十分です。和紙や照明の選び方について解説します。

和紙の種類

和紙は非常に多くの種類があり、その数は100種類以上にも及びます。その多くが国や県から伝統工芸品の指定を受けており、また、2014年にはユネスコの無形文化遺産として、石州半紙(島根県)・本美濃紙(岐阜県)・細川紙(埼玉県)が登録されました。

いずれの和紙も照明に使うことは可能です。自分好みの紙質や模様の和紙を選ぶと良いでしょう。和紙には白色だけでなく、さまざまな色の付いた染和紙もあります。ちょっとしたアクセントに使ってみるのも良さそうです。

また、電球の発する熱が気になる人は、耐熱性の高い和紙や、不燃加工した和紙を使うと安心でしょう。

電球の種類

現在普及している電球は、白熱電球とLED電球の2種類です。蛍光灯を電球型にした電球型蛍光灯もありますが、徐々に姿を消しつつあります。

白熱電球は最も一般的な電球です。3種類の中で最も価格が安く、光が一番きれいに見える特徴があります。反面、消費電力が大きく、熱を発しやすいのがデメリットです。

LED電球はここ数年で普及してきた電球です。消費電力が小さいため発熱しにくく、寿命が長いというメリットがあります。ただし、白熱電球に比べると価格が高く、メーカーによって明るさにばらつきがあるため注意が必要です。

和紙照明に使うのであればLED電球がおすすめです。白熱電球の方が光に暖かみがありますが、LED電球にもこの光を再現したものがあります。

和紙照明の雰囲気を体感しよう

柔らかく暖かみのある灯りが特徴的な和紙照明は、その優しい光で穏やかな雰囲気を生み出す照明器具です。

慌ただしい日常に疲れてしまったら、部屋の明かりを消して、和紙照明を灯してみてはいかがでしょうか?

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