一度は見たい!ダヴィンチの名画「最後の晩餐」の鑑賞ポイントは?

2019.08.12

映画「ダヴィンチ・コード」でもその衝撃的な解釈が話題となったレオナルド・ダヴィンチによる傑作「最後の晩餐」は、イタリアのミラノにあるのをご存知ですか?世界遺産にも登録された唯一無二の絵画「最後の晩餐」について、その鑑賞ポイントをご紹介します。

ダヴィンチの傑作「最後の晩餐」とは

「最後の晩餐」は、もともとイエス・キリストが磔刑(たっけい)により亡くなる前日に12人の弟子とともに祝ったとされる晩餐のことで、英語ではThe Last Supperと呼ばれます。ダヴィンチの「最後の晩餐」には、キリストが「この中の一人が私を裏切る」と予言した瞬間が描かれています。縦4.6×8.8メートルの巨大な絵画で、1980年より世界遺産に登録されています。

ここがスゴい!「最後の晩餐」鑑賞のポイント

世界で最もよく知られた絵画の一つである「最後の晩餐」は、他の絵画と比べて一体どこが優れているのでしょうか。ダヴィンチの偉業が分かる鑑賞のポイントをご紹介します。

登場人物の配置と心理描写

それまでの画家は、裏切り者のユダをテーブルの手前側に配置したり、光輪を省略したりすることによって表現しましたが、ダヴィンチは、財布を握りしめ、わずかに影に沈んだユダを、予言に対して様々な反応を見せる他の弟子たちのなかに自然に融け込ませています。それぞれの弟子たちは、19世紀に見つかった資料によって同定されています。

ダヴィンチが独自に選んだ画材

西洋で壁画を制作する際に使用されていたフレスコ技法は、色数が限られ、重ね塗りや描き直しが出来ませんでした。そのため、ダヴィンチは、卵やニカワを溶剤とするテンペラ技法を用いて「最後の晩餐」の完璧な仕上がりを実現しました。ところが、この方法は、壁画の保存には適さず、500年のあいだに度重なる修復がなされてきました。

主役にスポットライトを当てる構図の妙

ダヴィンチの「最後の晩餐」といえば、完璧な遠近法の使用によってルネサンス芸術の優れた成果を示したことで知られます。それだけではなく、ダヴィンチは、その遠近法の消失点をキリストのわずかに右に傾けた顔へと配置し、キリストの手を頂点にした黄金比率を画面内に作り出すことで、主役へと自然に目を向けさせるよう工夫しています。

「最後の晩餐」をミラノへ見に行こう

ダヴィンチの「最後の晩餐」は今も15世紀に描かれた当時と同じ場所であるミラノ市内の修道院に保存されています。世界中から観光客を集める「最後の晩餐」の見学方法を確認しましょう。

「最後の晩餐」が見られる場所は?

「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院は、ミラノのスフォルツァ城からもほど近い地下鉄12号線カドルナ(Cadorna)駅から徒歩7分の場所に位置しています。ブラマンテが改修にたずさわったとされる後陣など、建築にもぜひ注目してください。

見学には予約が必要

保存状態が心配される「最後の晩餐」の見学は予約制です。見学は、一度に15分間、25名までに制限されていて、日時を指定して公式サイトから購入したチケットを持って、予約した時間の30分前には現地で受付をすませる必要があります。

とは言え、公式サイトのチケットはツアー会社が売り出しとともに買い占めてしまうそうで、いつサイトを訪れても予約がいっぱいです。直接電話したり、当日、ツアー会社から戻されたチケットを手に入れるという方法もあるようですが、労力をかけずに「最後の晩餐」を見たいという方は、ツアーに申し込むことをおすすめします。

Cenacolo Vinciano(最後の晩餐)公式チケットサイト:こちら

まだまだある「最後の晩餐」の謎

「ダヴィンチ・コード」では、「最後の晩餐」でキリストのすぐ左側にはべる弟子のヨハネは、実はマグダラのマリア、なんていう衝撃的な解釈もなされました。近年の修復では、晩餐のメニューにキリストのシンボルでもある魚の料理が含まれていたことが分かるなど、まだまだ謎が隠れています。ぜひいつかミラノを訪れて本物を見ながらその謎に思いをはせてみたいものです。

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