時代小説といえばコレ!一度は読んでおきたい時代小説の名作3選。

2019.08.08

時代小説には、現代を背景にした小説とはまた違った魅力があります。この記事では、一度は読んでおきたい、おすすめの時代小説を紹介します。時代小説をまだ読んだことが無い方や、面白い時代小説を探しているという方にもおすすめです。

「剣客商売シリーズ/池波 正太郎」

勝ち残り生き残るたびに、人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ――剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る――田沼意次の権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の縦横の活躍を描く、吉川英治文学賞受賞の好評シリーズ。

(出典:Amazon・剣客商売 内容紹介より

時代小説と聞いてこの作品を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?「剣客商売」の著者は、言わずと知れた時代小説界の雄・池波 正太郎氏。戦後を代表する時代小説・歴史小説家であり、「剣客商売」のほか、「鬼平犯科帳」「真田太平記」など、一度は耳にしたことのある大人気作品を数多く残しています。

そのなかでも「剣客商売」シリーズは累計販売部数300万部を超える大ベストセラー小説で、氏の代表作でもあります。また、同作品は何度も映像化され、最近では漫画化もされるなど、今でもその人気は衰えるところを知りません。

あらすじと見どころ

年老いていながらもいまだ最強の老剣客・秋山小兵衛と、その子でありこちらも江戸随一の剣客・秋山大治郎の親子が、快刀乱麻の活躍でさまざまな事件を解決していく物語。

基本的には一話完結型で描かれていくため、時代小説にあまり慣れていない人でも非常に読みやすい作品です。

余談ですが、池波正太郎氏は非常にグルメだったことで知られており、食事に関する著作を数多く残したことでも有名。そんな氏の作品だけあって、こちらの作品にも食事に関する描写が数多くあり、食事シーンを読んでいるだけでこちらまで食欲をそそられてしまいます。

わくわくするような剣客たちの活躍と、随所に込められた作者のこだわりは必読。王道の時代小説を読みたい方は、ぜひ一度手に取ってみてください。

  • 書名:剣客商売 一
  • 価格:605円(Kindle版)
  • Amazon:商品ページ

「蝉しぐれ/藤沢周平」

「どうした?噛まれたか」「はい」文四郎はためらわずその指を口にふくむと、傷口を強く吸った。無言で頭を下げ、小走りに家へ戻るふく―。海坂藩普組牧家の跡取り・文四郎は、15歳の初夏を迎えていた。淡い恋、友情、突然一家を襲う悲運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を描いた、傑作長篇小説。

(出典:Amazon・蝉しぐれ 内容紹介より

「蝉しぐれ」の著者は、こちらも言わずと知れた藤沢周平氏。本作は彼の代表作です。氏の小説といえば、複数の作品に登場する「海坂藩(うなさかはん)」という架空の藩が有名です。また、数ある作品の中でも「海坂藩」を舞台にした下級武士の物語は特に人気があります。

これまでに執筆された多くの作品が、映画化やテレビドラマ化されており、舞台でも上演されています。

あらすじと見どころ

海坂藩の御家人・牧家の長男である牧 文四郎が主人公。父である助左衛門が藩のもめごとに巻き込まれ切腹に追い込まれたことで、若くして牧家の当主となります。そんな文四郎は、父の無念や鬱屈した思いを剣術へとぶつけることになります。

文四郎の剣客としての、そして人間としての成長を描きながら、隣家の娘・ふくとの淡い恋愛も描いおり、時代小説でありながらもいわば人間ドラマを描いた作品でもあります。

長編ではありますが、シリーズものというわけではないのでボリュームは比較的少なめ。時代を超えて読み継がれる名著をぜひ読んでみてください。

  • 書名:蝉しぐれ
  • 価格:739円(Kindle版)
  • Amazon:商品ページ

「居眠り磐音 江戸双紙シリーズ/佐伯 泰英」

直心影流の達人、坂崎磐音。藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送る。ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。些事にこだわらず春風のように穏やかな磐音が颯爽と悪を斬る、著者渾身の痛快時代小説。

(出典:Amazon・居眠り磐音 江戸双紙シリーズ 内容紹介より

「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの著者は、佐伯 泰英氏。同作品シリーズの他にも、「密命」シリーズや「秘剣」シリーズなど、いくつものシリーズ作品があります。

また、同作品を原作に製作されたテレビドラマ「陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜」シリーズが、2007年~2017年までNHKで放送されました。

あらすじと見どころ

全51巻という壮大なスケールで描くこちらの作品は、直心影流(じきしんかげりゅう)剣術の達人・坂崎磐音が主人公。もともと九州・豊後の藩士として藩政改革を試みる若き剣士だったのですが、とある事件により江戸へと出奔し、浪人として暮らしていくことになります。

剣術の達人である主人公が、その腕前を存分に生かし悪を切り捨てていく痛快なストーリーに加え、江戸での心温まる日常生活や恋愛を描く同作品は、時代小説の王道的な面白さを存分に味わえる名作です。

まずは第一巻から試してみようと思ったが最後、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなし。ぜひお手に取ってみてください。

  • 書名:陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1
  • 価格:700円
  • Amazon:商品ページ

時代小説の魅力を味わい尽くす

時代小説と現代小説の大きな違いは、時代背景にあります。戦国時代や江戸時代など、昔の時代を背景に物語が展開する時代小説には、その時代の情緒や風情など、現代小説では感じることが出来ない魅力が詰まっています。

また、時代小説に登場する主人公も様々です。剣豪や武士の物語だけでなく、政の裏方役や町の商売人、市井の人などが主人公となっている小説もあります。

この記事で紹介した3作品は、いずれも非常に人気のあるおすすめの時代小説です。どれも時代小説の醍醐味を感じられる名作ばかりですので、まだ読んだことのない方は是非読んでみてください。

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