烏龍(ウーロン)茶の名前の由来は?意外と知らない烏龍茶のこと

2019.08.08

私たちが日頃何気なく飲んでいる烏龍茶。しかし烏龍茶という名前をよく見ると、「烏」に「龍」という単語が入っており、不思議な組み合わせです。この記事では、なぜ烏龍茶という名前なのか、その由来や歴史などを簡単に解説しています。

烏龍茶の名前の由来

烏龍茶の名前の由来ですが、実ははっきりと確定している説はなく、不明な点が多いです。そのためこの記事では、比較的有力な説を紹介します。

烏龍茶の茶葉は龍に似ている?

烏龍茶の茶葉は、烏の羽を連想させるような黒に近い茶色。一方、形の方は龍のように曲がりくねった形をしていることから、烏龍茶と呼ばれるようになったのが有力説です。

確かに烏龍茶の茶葉をよく見ると、龍の細長い首に見えないこともないですが、昔の人の想像力はすごいですね。

烏龍茶のその他説

別の説ですと、初めて製造された樹木の根元に黒い蛇が巻き付いたという説や、茶葉を最初に摘んだ人の名前が「烏龍」だったなど、いろいろとユニークな説があります。

また「烏」は黒を意味し、「龍」は中国の皇帝を意味することから、黒い皇帝のお茶=烏龍茶という説もあります。

私たちが日頃飲んでいる烏龍茶が皇帝のお茶というと、違和感を覚えるかもしれませんが、昔はお茶が大変貴重なもので、貴族など上流階級しか飲めないものでした。そんなお茶の中でも手間をかけて発酵させた烏龍茶は当時大変貴重なものであったため、皇帝への献上品として贈られることもあったそうです。

烏龍茶の歴史

名前の由来がはっきりしない烏龍茶ですが、起源についても不明な点が多々あり、複数の説があります。

烏龍茶は中国で生まれた

烏龍茶は、16世紀の中国(明の時代)に生まれたというのが有力な説です。今から500年以上前の時代ですが、抹茶などは1000年近い歴史があるため、意外と最近のことのように感じますね。

誕生の地は福建省の武夷山。ユネスコの世界遺産にも登録されている場所で、烏龍茶の有名な銘茶、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)の茶樹が存在する地でもあります。

烏龍茶の作り方は誰が発見した?

烏龍茶は発酵度が製法によって変わるお茶なのですが、そもそも誰がどうやってその製法を発見したのかは不明。出自に関してもはっきりしない点が多いです。

一説によると、太陽が照りつける中、茶葉を竹籠に入れて運んでいると、籠の揺れで茶葉が擦れて酸化。目的地に着いた頃には美味しいお茶(烏龍茶)になっていたことから、烏龍茶の製法は生まれたとのことです。

烏龍茶の有名な銘茶の由来

烏龍茶そのものの由来には謎が多いですが、個別の銘茶に関しては、由来がはっきりしているものもあります。この記事では、烏龍茶の中でも人気がある銘茶の1つ、東方美人の由来を解説します。

東方美人の由来

東方美人は台湾や中国、日本だけでなく、ヨーロッパ各地でも人気の烏龍茶です。その魅力はなんといっても、紅茶のような風味と上品な甘味です。

香りの方もお茶とは思えないほどフルーティーで、ワインやマスカットのようだと評されることもあります。

名前の由来はなんと、イギリスが関係しています。というのも東方美人は元々、椪風茶という名前でした。19世紀末になると、椪風茶が台湾からイギリスに輸出されます。

椪風茶を飲んだイギリス人がその味わいや香りに衝撃を受け、「オリエンタルビューティー(東方美人)」と呼び始めました。このことがきっかけで、椪風茶ではなく、東方美人という名称で呼ばれるようになったというわけです。

意外にもミステリアスな烏龍茶

脂っこい料理のお供に最適な烏龍茶。飲みやすい風味が魅力で、普段から烏龍茶を飲んでいる方も多いことでしょう。しかしその歴史や出自は謎に包まれており、意外にもミステリアスなお茶です。

お茶を飲む際は、「このお茶はどうやって誕生したのか」を想像するのも良いかもしれませんね。

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