『真珠の耳飾りの少女』のモデルは誰?小説や映画にもなった名画を解説

2019.08.07

オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールの代表作といえるのが「真珠の耳飾りの少女」です。小説や映画でも取り上げられた作品ですが、モデルが誰なのかは分かってはいません。この記事では、そんな「真珠の耳飾りの少女」についてご紹介していきます。

真珠の耳飾りの少女とは

「真珠の耳飾りの少女」は、オランダの画家、ヨハネス・フェルメールによる絵画です。(マウリッツハイス美術館所蔵)

制作年は1665年もしくは1666年説を主流としつつも、もっと後だと考える学者もいます。

絵の主体である少女が青いターバンを巻いていることから、「青いターバンの少女」、「ターバンを巻いた少女」などと呼ばれることがあります。

また、この少女がかすかに笑みを浮かべていることから、「北のモナ・リザ」「オランダのモナ・リザ」と呼ばれることもあります。

かわいい真珠の耳飾りの少女のモデルは?

青いターバンとかすかな微笑みが印象的な「真珠の耳飾りの少女」ですが、そのモデルについては諸説あります。

もっとも有力な説は、ヨハネス・フェルメールの娘、マーリアがモデルだというものです。

実際、光を当てることで若々しい質感が表現されている唇、大粒の真珠をあしらった耳飾り、非常に高価な絵の具を用いて描かれたターバンなど、ヨハネス・フェルメールのモデルへの愛着が随所にみられます。

モデルは架空の人物?

モデルは娘だという説がある一方で、ヨハネス・フェルメールの妻や恋人がモデルだとする説や、架空の人物であったという説もあります。

モデルが架空の人物であれば、当時一般的とはいえない「ターバンを巻く」というファッションをしていることも説明がつくからです。

ヨハネス・フェルメールの家族や知人の肖像画は何一つ無く、モデルを示唆する文献も見つかっていないため、今後もモデルを特定することはできないだろうと言われています。

小説や映画にもなっている

「真珠の耳飾りの少女」は小説や映画にもなっています。

小説版

小説版はアメリカの作家トレイシー・シュヴァリエによるもので、絵のモデルとフェルメールの関係を描いています。

この作品のなかでトレイシー・シュヴァリエは、絵のモデルを「フェルメール家の小間使い」として設定しています。

もちろん、これはトレイシー・シュヴァリエ独自の解釈なのですが、あたかも実話であるかのような書き方になっています。

映画版

2003年には、小説を実写化した映画も公開されています。

フェルメール役をコリン・ファース、少女(グリート)役をスカーレット・ヨハンソンが務め、スカーレット・ヨハンソンはこの映画でゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞にノミネートされています。

物語の大筋は小説版と同じですが、結末が若干異なっているので、すでに小説を読んでいる人でも楽しめる映画だと思います。

多くの人を魅了する真珠の耳飾りの少女

ヨハネス・フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」は、世界的に有名な絵画であるにもかかわらず、モデルが謎であるという点で大変ミステリアスな作品です。

そのミステリアスさもあって、小説や映画もヒットしました。あくまでもフィクションではありますが映画「真珠の耳飾りの少女」を観ながら、世界的な名画の成り立ちに思いをはせてみるのもよいのではないでしょうか。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME