歴史の流れを把握しよう。古代から近代までの世界史・日本史の主な出来事

2019.08.10

世界史や日本史などの歴史を学ぶには、時代区分ごとに出来事を理解することで、歴史の全体像を把握しやすくなります。この記事では古代から近代までの日本史・世界史における時代区分毎の主な出来事についてご紹介します。

時代区分について知ろう

歴史における時代区分の考え方について理解を深めましょう。

時代区分の方法

時代区分の方法は、平安時代や江戸時代など『~時代』という分け方と、古代・中世・近代という分け方の二つに大別できます。

『~時代』という分け方は、政治の中心地が変わったタイミングで分けられます。例えば、京都の平安京が政治の中心地だった時代は平安時代、江戸城に将軍がいた時代は江戸時代です。

一方で、古代・中世・近代という分け方は、ヨーロッパの時代区分を日本に当てはめたものです。ヨーロッパでは、先史時代・古代・中世・近代・現代のように分けられます。

日本の場合は中世と近代の間に近世が追加され、東アジア諸国においても同様な分け方がされています。また、他のアジア諸国や南米、アフリカなどでは、植民地時代や独立運動・独立後などの時代が追加されることが多いようです。

時代区分の境界

先史時代と古代は、文字の出現が境界になります。日本では卑弥呼の時代、つまり古墳時代頃までが先史時代で、飛鳥・奈良時代を経て平安時代末期までが古代です。

古代から中世への境界は、院政期から平清盛の政権が成立した時期にあたります。貴族が主役の時代から、鎌倉を始めとする地方武士が主役に変わる時期です。

近世は、それまで分裂していた日本が、信長・秀吉により一つになろうとしていた安土・桃山時代から始まります。江戸末期まで平和な世の中が続く時代です。

近代は明治時代以降です。古代のような中央集権国家への回帰が特徴の時代で、身分制度がある程度解消される時期でもあります。

近代と現代の境界は、第二次世界大戦です。このように、社会体制の大きな変化により、それぞれの時代区分に境界が引かれています。何らかの大きなイノベーションが発生したタイミングで分けられているともいえるでしょう。

古代の世界史

古代の世界史について解説します。

古代世界史の概要

世界史における古代は、一般的に文明の始まりからローマ帝国の発展までを指します。メソポタミア・エジプト・インダス・黄河の四大文明が、それぞれ大河の流域に生まれ、文字が発明されたことで先史時代に比べ記録が多くなる時代です。

紀元前8世紀頃になると、古代ギリシア文明が登場します。独自の神話や哲学で知られ、学問も発達したことで知られる文明です。民主制や独裁者の出現など、現代のような政治制度や問題が生まれた時代でもあります。

古代ギリシャに200年ほど遅れて、イタリア半島に都市国家ローマが誕生します。多くの芸術的財産を生み、古代ギリシャと並ぶヨーロッパ文化の源泉となる文明です。ローマは領域国家へと発展し、ローマ帝国として地中海全域を支配する時代が長く続きます。

著名な歴史上の人物

カエサル 古代ローマ史上、最も偉大とされる軍人・政治家です。暗殺される際に発したとされる『ブルータス、お前もか』の言葉が広く知られています。
始皇帝 秦帝国の建国者で、中国最初の皇帝です。焚書坑儒、文字・貨幣・度量衡の統一、万里の長城の修築などを行っています。
ソクラテス 『客観的真理の存在』と『知徳合一』を説いた、『哲学の祖』といわれる古代ギリシアの哲学者です。プラトン・アリストテレスと共に、西洋最大の哲学者ともいわれます。
プラトン イデア論を提唱した、古代ギリシアの哲学者です。ソクラテスの弟子であり、教育機関『アカデメイア』を創立しました。著書に『ソクラテスの弁明』『国家論』があります。
アリストテレス 『万学の祖』とも呼ばれる、古代ギリシアの哲学者です。プラトンの弟子であり、現在の学問が捉える範囲をほぼ網羅する哲学を行ったといわれています。
アルキメデス 古代ギリシアの数学・物理学者です。『てこの原理』の証明、『浮力(アルキメデス)の原理』の発見、円周率の算出などで知られています。
孔子 中国の思想家・哲学者で、儒教の開祖です。孔子の言葉を弟子たちがまとめた『論語』は、日本人の思想に大きな影響を与え続けています。

歴史的建造物や文化

ギザの大ピラミッド 古代エジプトで作られたピラミッドの中で最大の大きさを誇ります。紀元前2600年前後に建設されたと考えられています。
パルテノン神殿 アテネの最大観光スポット『アクロポリス』の中心に位置し、古代ギリシア建築の傑作として、世界文化遺産に登録されています。
コロッセオ 5万人収容可能な古代ローマの円形闘技場です。当時、裕福な人たちの娯楽として、コロッセオで多くの剣士たちを戦わせていた歴史を物語る建造物です。
ジッグラト 古代メソポタミア文明で建設された七層の塔の神殿です。旧約聖書に記されているバベルの塔は、ジッグラトが伝説化されたものと考えられています。

中世の世界史

中世の世界史について解説します。

中世世界史の概要

キリスト教の祖・イエスは、ローマ帝国領だったパレスチナ地方で活動していました。4世紀以降、ローマ帝国ではキリスト教が認められ、やがて国教となります。

イスラム教も中世に誕生しました。アラビアで7世紀初め、ムハンマドが創始した一神教で、強大な宗教国家を建設し、世界宗教に発展していきます。

中世ヨーロッパの舞台では、ローマ帝国が4世紀に東西へ分裂します。その後ゲルマン人が西ローマ帝国領内に流入し、フランク王国が成立、発展しました。フランク王国の分裂後、イタリア・ドイツ・フランスの原型ができます。

一方、東ローマ帝国も、古今東西の文明を融合させ、後世にその業績を残した点で、歴史的に大きな意義を持ちます。

中世の中国大陸では、3世紀に魏晋南北朝時代が始まり、中国史上最も長い分裂期が360年にわたり続きました。

著名な歴史上の人物

ムハンマド イスラム教の創始者で、『マホメット』とも呼ばれます。610年頃、アッラーの啓示を受けて創始したといわれます。
カール大帝 フランク王国全盛期の王であり、西ローマ帝国の初代皇帝でもあります。徹底した現実主義者で、ドイツとフランスの基礎を作った人物といわれます。
ジョン王 イングランドのプランタジネット朝第3代国王です。世界で初めて国王に制限を加えた憲章『マグナ・カルタ』を承認した王として知られています。
マルコ・ポーロ 『東方見聞録』で有名なイタリアの旅行家です。1275年に元の大都に到着した後、外交官としてフビライ・ハンに約17年間仕えました。

歴史的建造物や文化

モンサンミッシェル 司教オベールが大天使ミカエルのお告げを受け建設した修道院です。フランス革命時には監獄として利用されたこともあります。
ノートルダム大聖堂 1288年に完成した大聖堂です。ゴシック様式のカトリック教会ではフランス最大規模を誇り、『ゴシック建築の傑作』と称されています。
シャルトル大聖堂 12世紀完成の角錐の塔と、16世紀完成のゴシック・フランボワイアン様式の塔という、2種類の尖塔が見られます。美しいステンドグラスでも有名な大聖堂です。
ホーフブルク宮殿 1918年までの約650年間、ハプスブルグ家の王宮として長く使われていた宮殿です。博物館だけでも複数設置され、宮殿の規模としては世界最大級といわれています。
スピシュスキー城 スロバキアにある『スピシュスキー城と周辺の歴史的建造物』は、1993年に世界遺産に登録されています。日本の有名アニメ映画のモデルとなった城としても知られる建物です。

近代の世界史

近代の世界史について解説します。

近代世界史の概要

15世紀中頃から大航海時代に突入し、スペインやポルトガルなど西欧の国々が、航海や探検により大西洋やインド洋に進出していきます。

アジアやアフリカ諸国との交易が盛んになると共に、イギリスで産業革命が始まります。やがて全世界へ広がり、社会経済の仕組みをそれまでとは全く違ったものに変えていきました。

19世紀後半になると、独占資本・金融資本が発達した欧米諸国は、資本輸出先として植民地をもとめ、帝国主義政策をとり始めます。やがて植民地獲得のため帝国主義国間の対立が激しくなり、帝国主義国家間の戦争へと発展していきます。

文化の面では、14世紀頃から16世紀頃にかけてルネサンス文化が栄え、多くの芸術家や作品が登場しました。また同時期に、ルターにより宗教改革が行われ、キリスト教世界をカトリック教会とプロテスタントに二分することになります。

著名な歴史上の人物

フェリペ2世 『太陽の沈まぬ国』としてスペイン帝国の黄金期を築いた国王です。ポルトガル併合後は、フェリペ1世としてポルトガルも統治しています。
エリザベス1世 大英帝国の礎を築いたとされる、イギリス史において有名かつ重要な女王です。スペインの無敵艦隊を退けるなど、世界で最も高く評価された君主の一人といわれています。
マゼラン 世界一周航路を開拓した、ポルトガルの航海者です。マゼランは航海中に殺害されましたが、彼の部下が世界一周を行い、地球が球形であることが証明されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 『モナ・リザ』『最後の晩餐』で知られる、ルネサンス期を代表する芸術家です。建築、土木、科学、数学、工学、天文学など様々な分野に顕著な業績を残しています。
ダンテ イタリア出身の詩人・文学者です。ルネサンス文化の先駆者といわれています。代表作として『神曲』『饗宴』『帝政論』を著しています。
ミケランジェロ 『ダヴィデ像』の彫刻で有名な、ルネサンスを代表する彫刻家・画家・建築家です。西洋美術史上のあらゆる分野に、大きな影響を与えたといわれる人物です。
シェークスピア エリザベス期のイギリス・ルネサンス演劇を代表する人物です。四大悲劇『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』の作者として知られています。

歴史的建造物や文化

ケルン大聖堂 ローマ時代からの古い歴史を誇るドイツの文化都市『ケルン』の街にそびえる大聖堂です。ゴシック様式の建築物の中では世界最大級といわれ、世界遺産に登録されています。
サグラダファミリア スペインの世界遺産『アントニ・ガウディの作品群』の一つで、人々の現世の罪を贖うための聖家族に捧げる贖罪聖堂です。
ノートルダム大聖堂 フランスの世界遺産『パリのセーヌ河岸』に含まれる大聖堂です。ナポレオンが戴冠式を行った場所としても知られています。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 イタリアの世界遺産『フィレンツェ歴史地区』に含まれる、フィレンツェの大司教座聖堂です。初期ルネサンス建築を代表し、フィレンツェのシンボルになっています。
タージ・マハル ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの妃ムムターズ・マハルの墓廟です。インド・イスラム文化の代表的な建築物で、インドの世界遺産に登録されています。

古代の日本史

古代の日本史について解説します。

古代日本史の概要

日本の古代史は、紀元前1万年前から紀元前3世紀まで続いた縄文時代から始まります。紀元前3世紀から3世紀ごろまでの弥生時代には、女王・卑弥呼が支配する邪馬台国が出現しました。

その後、古墳時代と称される時期に、諸豪族の連合政権により大和政権が成立し、後の飛鳥時代に国土が統一されます。しかし、大化の改新や壬申の乱により豪族が没落した後、天皇中心の中央集権支配体制(律令体制)が確立します。

政治の中心は710年に平城京、794年に平安京へと遷都しました。貨幣の開発、歴史書の編纂、大陸への遣唐使の派遣などで、天皇を中心に据えた中央集権国家として充実していきます。

著名な歴史上の人物

卑弥呼 邪馬台国に都をおく倭国の王です。中国の歴史書『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に、当時の様子と共に卑弥呼が初めて登場します。
聖徳太子 推古天皇の摂政として政治を整備した、飛鳥時代の政治家です。天皇中心の政治を目指し、遣隋使の派遣や冠位十二階・十七条憲法の制定などで知られています。
小野妹子 聖徳太子から随への使者に任命された人物です。遣隋使を率いて2度大陸に渡り、隋との正式な外交を結ぶことに成功しています。
中大兄皇子・中臣鎌足 官僚的な中央集権国家を建設し権力集中をはかろうとした、古代政治史上における一大改革『大化の改新』の中心人物です。

歴史的建造物や文化

登呂遺跡 静岡県に残る弥生時代の遺跡です。水田や高床式倉庫は稲作が行われていた証拠として貴重なものとされ、弥生時代を特徴づけるものとして有名です。
吉野ヶ里遺跡 佐賀県にある弥生時代の代表的な遺跡です。邪馬台国が存在した可能性がある場所として知られ、弥生時代のほぼ全ての時期の遺構や遺物が見つかっています。
法隆寺 607年、聖徳太子と推古天皇により創建されたといわれる、現存する世界最古の木造建築物です。3000点を超える国宝や重要文化財が所蔵され、世界文化遺産にも登録されています。

中世・近世の日本史

中世・近世の日本史について解説します。

中世・近世日本史の概要

400年続いた平安時代の末期、政権を握っていた平氏に対する不満が高まり、源頼朝率いる源氏が平氏を倒したことで鎌倉時代が1192年に幕を開けました(近年では1185年成立とする説もあります)。朝廷と武士の二元政治が開始されることとなります。

鎌倉時代末期に起こる元寇がきっかけとなり、鎌倉幕府は滅亡します。建武の新政や南北朝時代といった天皇親政を経て、足利尊氏が京に幕府を開き、1338年に征夷大将軍に任ぜられ、室町時代が始まりました。

その後、応仁の乱をきっかけに、日本は乱世である戦国時代へと突入します。戦国大名が群雄割拠した動乱の中で、織田信長が将軍足利義昭を追放して室町幕府を滅ぼし、天下統一に乗り出しました。

本能寺の変により信長がこの世を去ったあと、豊臣秀吉が遺志を継ぎ、天下統一を成し遂げます。安土桃山時代を経て徳川家康が江戸幕府を開き、『世界史の奇跡』ともいわれるほど他に類を見ない平和な時代『江戸時代』が約260年続きます。

著名な歴史上の人物

藤原道長 藤原氏が最も栄えた時代を作った、平安時代の摂政です。『この世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば』の有名な句を残しています。
源義経 鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟です。幼少名の『牛若丸』が広く知られ、源平合戦にて平氏を滅ぼした際の最大の功労者といわれています。
織田信長 尾張国の戦国武将で、戦国時代に天下統一を目指し室町幕府を滅ぼした人物です。本能寺の変で明智光秀の手により暗殺されます。
豊臣秀吉 織田信長に仕えた戦国武将で、信長の跡を継いで天下統一を成し遂げた人物です。本能寺の変で信長を暗殺した明智光秀を倒した人物でもあります。
徳川家康 豊臣政権の五大老の筆頭で、江戸幕府を開いた人物です。織田信長・豊臣秀吉と共に、天下統一に導いた中心的な三名の戦国武将『三英傑』の一人としても知られています。

歴史的建造物や文化

東大寺 奈良の大仏で知られる奈良時代の代表的な寺院です。大仏殿は世界最大級の木造建築物として知られています。現在の伽藍の多くは江戸時代に再興されたものです。
平等院 藤原頼通により平安時代後期に建立された寺院です。鳳凰堂は現在の十円硬貨に描かれています。世界文化遺産に登録され、国宝も数多く残されています。
姫路城 豊臣秀吉や黒田官兵衛といった名高い戦国武将にまつわる城です。世界遺産に登録され、城郭建築の最高峰として現在でも高い人気を誇ります。
寝殿造り 平安時代に確立した建築様式です。上流階級が住む屋敷に使われていました。奈良時代の重厚さとは異なり、自然との調和を重視した上品さや繊細さが特徴です。
書院造り 室町時代から江戸時代初頭にかけて確立した建築様式です。建物の中心に書斎を据えることを意識し、机・明かり採りの窓・押し板・棚・納戸等が設けられることが特徴です。

近代の日本史

近代の日本史について解説します。

近代日本史の概要

鎖国を続けていた日本は、1853年のペリーの来航により開国を余儀なくされ、幕藩体制も崩壊していきます。その後、大政奉還により政権は朝廷に戻され、数々の内乱を経て明治政府が発足し、1868年から明治時代が始まります。

日本は開国から急速に力をつけ、朝鮮半島の支配をめぐって起きた日清戦争と日露戦争に勝利し、列強の仲間入りを果たしました。中国での勢力拡大を目論む日本は、日英同盟を理由に、第一次世界大戦に連合国側として参戦しドイツに宣戦布告しました。

日本はこの大戦で戦勝国となった上に、輸出を大幅に伸ばし空前の好況をむかえることになったのです。

著名な歴史上の人物

坂本龍馬 江戸時代末期の土佐藩郷士です。貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中を結成し、薩長同盟の成立に協力するなど、倒幕や明治維新に大きく関わった人物です。
伊藤博文 明治憲法の草案や内閣制度を作り、初代内閣総理大臣となった人物です。吉田松陰の松下村塾出身者としても知られています。
福沢諭吉 明治の代表的な啓蒙思想家で、慶應義塾大学の創設者でもあります。代表作『学問のすゝめ』が有名です。

歴史的建造物や文化

韮山反射炉 反射炉とは金属を溶かし大砲などを鋳造するための溶解炉です。韮山反射炉は、実際に稼働した反射炉として、国内で唯一現存するものです。
富岡製糸場 明治5年に建設された、日本初の官営模範製糸場です。明治政府が作った官営工場の中で唯一、ほぼ完全な形で残っている工場です。世界遺産に登録されています。
旧グラバー住宅 現存する最古の洋風木造建築であると同時に、最初の和洋折衷建築といわれている建物です。グラバーは来日後長年にわたり、日本の近代化へ大きく貢献した人物です。

歴史の流れを概観すると理解が深まる

歴史刻まれた出来事には必ず因果関係があり、大きく新しい動きが発生したタイミングで時代が変わります。歴史を理解するためには、まずは歴史の大きな流れをつかむことが重要です。

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