和紙の材料と作り方。和紙の素材を使ったおすすめ製品とは

2019.08.06

古くから日本人に愛されてきた和紙は、1000年以上の歴史を持つ伝統的な紙です。柔らかい手触りと独特な風合いが魅力で、世界中で評価されています。本記事では和紙の材料と作り方、和紙を使ったおすすめ製品についてご紹介します。

和紙の材料とは

和紙の材料には、主に3つの植物が使われています。どれも日本で栽培されている植物ばかりです。

コウゾ

コウゾはクワ科に属する植物です。繊維が太くて強く、障子紙や美術紙などにも使われます。コウゾは栽培しやすく毎年収穫できることから安定供給性に優れており、国内では比較的暖かい地域で栽培されています。

とはいえ国内産のコウゾは現在では供給量が少なくなってきている一方、コウゾは和紙の原料としては最もポピュラーで幅広い用途に使われることから、現在はタイなど東南アジア産のコウゾを使用するメーカーも多いようです。

ミツマタ

ジンチョウゲ科の植物で、3年ごとに収穫される植物です。ちなみに名前の由来は、枝が3つに分かれるからであり、収穫周期とは関係ありません。こちらも中国・四国地方の山間部など温暖な地域で栽培されています。

繊維は細く、柔軟性があることから、コウゾではカバーできないような用途に使われることが多いです。ミツマタが使われている身近な和紙としては、「日本銀行券」つまり紙幣があります。また光沢があり美しい和紙を作ることができるため、ほかには書道用紙などにも使われます。

ガンピ

こちらもジンチョウゲ科の植物ですが、コウジやミツマタと違って栽培が難しく、自生しているものを採取することで生産されています。繊維は短くて細く、光沢感のある和紙に使用されています。供給の難しさからか、現在では流通量も少なく、使用用途は限られています。

和紙の作り方

和紙には、手作業で作る手すき紙と機械で作る機械すき紙の2種類があります。本記事では、伝統的な手すき紙の作り方を解説します。

  1. コウゾやミツマタなどの材料を収穫したら、窯に入れて蒸します。
  2. 材料が冷めてしまう前に幹から皮を剥ぎ取ります。
  3. 皮を天日干しして乾燥させた後、外皮を除去して内皮だけを取ります。
  4. 内皮と化成ソーダを窯に入れて茹で、不純物を取り除いて繊維を柔らかくします。
  5. 繊維と繊維をくっつけるため、水やトロロと混ぜて和紙をすくための道具に流しこみます。和紙の材料を流しこんだ道具(すきふね)を左右前後に動かしながら、厚さを調整していきます。
  6. 和紙ができたら脱水をして乾燥させます。

均一な厚さのきれいな和紙を作るには、職人の熟練の技が必要です。とくに道具で和紙をすく作業は、出来の良し悪しを決めるためとても重要な工程です。

基本的にすべての作業が手作業なので時間と手間がかかりますが、美しい和紙を作るためにはどれも省くことができません。

和紙の素材を使った製品について

和紙は美術工芸紙や書道用紙以外にも、もっと身近な場所で使用することができます。

名刺

ビジネスマンにとって必須となる名刺は紙でできています。和紙の名刺を作ることで温かみや上品さがアップし、特別感を演出することが可能です。

とくに外国人と名刺交換する機会が多いと、和紙の名刺を渡すだけで会話が盛り上がるかもしれません。

テープ

DIYやデコレーションに使えるマスキングテープにも和紙のテープがあります。柔らかいので手でちぎれる製品が多く、裏側が粘着面になっており、壁にプリントを貼りつけたいときにサッと使えます。雑貨のデコレーションに使用すると、優しい雰囲気に仕上がります。

和紙畳

和紙畳とはイグサの代わりに和紙を編んで作った畳のことです。通常の畳に比べて色あせしにくく、ダニやカビが発生しにくいと言われています。

傷がつきにくいため長持ちし、ペットや子どものいる家庭にもおすすめです。見た目はイグサで作った畳と変わらず、緑だけではなく黒やピンクなどモダンな色もあります。

和紙を日常生活に取り入れよう

和紙は日本の材料と伝統的な製法で作られた紙のことです。柔らかくて独特な風合いがあるため、さまざまな紙製品に使われています。名刺やテープ、畳など日常生活のなかでも取り入れやすいので、こだわりのある人は和紙製品を使ってみてはいかがですか?

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