ビールと発泡酒の違いとは?新ジャンルの第三のビールも登場

2019.08.05

『発泡酒』や『第三のビール』は、ビール風の味が比較的安価で楽しめるアルコール飲料ですが、味が似通ってはいてもそれぞれに製法や原料などに違いがあります。そこで、ビールやこれら2種類のジャンルのアルコール飲料の違いや特徴をまとめました。

ビールと発泡酒の違いとは

ビールのような味が気軽に味わえるのが魅力の発泡酒ですが、厳密に言えば『ビール』ではありません。少なからず両者には違いがあります。まずは、ビールと発泡酒の違いを把握しておきましょう。

見分け方は麦芽比率と副原料

日本国内で製造・販売される酒類は、『酒税法』という法律により製造方法や原料の割合が定められています。もちろん、ビールと発泡酒も例外ではありません。どちらも、酒税法により原料などが定められています。

具体的に言うと、ビールと発泡酒では使用する麦芽比率が異なります。ビールの麦芽比率は50%であるのに対し、基本的に発泡酒は50%未満です。

そのため、麦芽比率の高さが味として実感しやすく、ビールの方がより濃い味わいである傾向があります。

出典:国税庁 酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達 第2条 酒類の定義及び種類 

原料の違いはある?

ビールと発泡酒は、どちらも基本となる原材料が麦芽であることは同じですが、副原料に大きな違いがあります。

ビールの副原料は酒税法で定められたもののみに限定されますが、発泡酒は麦芽を使用している限り、その他の原料も使用可能です。

発泡酒は、麦芽比率50%以上であってもビールで使用できない蒸留酒以外の副原料を使用、またはビールで使用できる規定量以上の副原料を使用している場合があります。

ビールで使用できる副原料には、米やとうもろこし、果実、香辛料などがありますが、発泡酒ではさらに使用できる副原料の種類が豊富で、自由度が高くなっています。

つまりビールでは味わえない風味を持つ副原料が使われることがあるのが、発泡酒との原料の違いと言えるでしょう。

酒税法により税金も異なる

酒税法では、アルコール類にかかる税金である『酒税』も定められており、ビールにかかる酒税は麦芽比率に関わっています。

ビールの酒税は、麦芽比率50%以上か未満かで変わります。麦芽比率50%未満は酒税が安くなるため、発泡酒の方がビールよりも価格が安くなるというわけです。

同じ発泡酒に分類されていても、麦芽比率が50%を超えるものはビールと同等の酒税です。反対に麦芽比率25%未満の場合は、麦芽比率25%以上50%未満の発泡酒より酒税が安くなります。

出典:国税庁 酒税関係法令等の改正

新ジャンル第三のビールの特徴とは

ビールや発泡酒に次ぐ、新ジャンルのアルコール飲料として『第三のビール』が、最近では人気となっています。そこで、ビールや発泡酒とはまた違う第三のビールの特徴をまとめました。

大きく分けて2種類ある

第三のビールでは、麦芽の代わりに、大豆やえんどうなどを発酵させたものを原料として使用しています。その原料により、第三のビールは『その他の醸造酒』または『リキュール』という2種類の発泡性アルコール飲料に分けられます。

『その他の醸造酒』とは、とうもろこしや大豆などの麦以外の穀物や糖類、ホップを原料としたものです。

『リキュール』は麦芽50%未満の発泡酒に『スピリッツ』とも呼ばれる蒸留酒を加えたものです。

糖質やプリン体が少ない

ビールは生活習慣病や痛風の原因と言われる『糖質』や『プリン体』が多く含まれる飲料で、健康を気遣う人には飲み過ぎが気になるところでしょう。

第三のビールでは、そのような健康に関わるリスクを考える人でも安心して飲める、『糖質ゼロ』や『プリン体ゼロ』の製品が多く販売されています。

糖質やプリン体がゼロだからと言って、飲み過ぎてしまうとアルコールの取りすぎにもつながりますので健康に良くありません。

しかし、第三のビール上手に取り入れれば、ビールよりも糖質やプリン体摂取量を下げて、健康リスクを下げることにつなげられるでしょう。

値段が比較的安い

第三のビールは、価格が安いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。実際に、スーパーやコンビニなどに足を運んでも、価格は第三のビール・発泡酒・ビールの順で上がっていきます。その理由は、酒税法にあります。

先述のように、酒税法では麦芽比率により酒税が変わります。第三のビールは麦芽が使用されていない、またはビールよりも麦芽比率が低いため酒税が安く、商品価格も比較的安いものが多いのが特徴です。

発泡酒のおすすめの選び方

ここまで紹介してきたように、発泡酒はビールよりも比較的自由に副原料を使用できることから、銘柄によって風味や香りに大きな違いが現れます。好みの味の発泡酒を探すには、以下のポイントで選んでみましょう。

原材料や麦芽比率を確認

できるだけビールに近い味わいを楽しみたい時は、まず原材料をチェックしましょう。麦芽やホップ、糖類などが原材料として使用されているものがおすすめです。

米やスピリッツ、さまざまな原料由来のエキスが含まれているものは、雑味が強く出る傾向がありますので、なるべく原材料がシンプルな発泡酒を選びましょう。

また、価格が多少高くなりますが、麦芽比率が高めであれば、よりビールのような風味を楽しめるでしょう。メーカーや銘柄によっても風味に違いがあるので、飲み比べて好みのビール風味を探してみるのもおすすめです。

香りを楽しむには

ビールは原材料と副原料が厳格に定められていますが、発泡酒はビールで使用できない副原料を使用できる点があります。そのため、ビールにはない独特の特徴的な香りを楽しめる製品もあるでしょう。

ビールには使用できないフルーツやスパイスを使用してアレンジした発泡酒もあるので、ビールよりもバラエティ豊かな香りやユニークな味わいを楽しみたいのならば、発泡酒がおすすめです。

ビールと発泡酒のカロリーを知ろう

ビールや発泡酒を飲む時にどうしてもカロリーが気になるということはないでしょうか。お酒はカロリーが高く、飲みすぎると太るというイメージが強いものです。では、ビールと発泡酒のカロリーはどの程度なのか、詳しく見ていきましょう。

発泡酒はカロリーが低い場合も

ビールのカロリーはメーカーや銘柄により多少の差が出てきますが、100mlあたり40~50kcal程度が一般的です。濃厚な味の『黒ビール』一種である『スタウト』のようなビールの場合は一般のビールよりも糖質が高いため、カロリーも70kcal前後と高めです。

ビールと比較すると、発泡酒のカロリーは100mlあたり30~40kcalなのでビールよりも低めです。銘柄によっては麦芽比率が高く、ビールよりもカロリーが高いものもあります。多くの発泡酒はビールよりも麦芽比率が低いため、カロリーも低めの傾向があります。

ダイエット中なら糖質ゼロがおすすめ

発泡酒を探してみると『糖質オフ』や『糖質ゼロ』と書いてある製品を多く目にするでしょう。どちらもビールよりも糖質をカットした製品ですが、実はこの両者には違いがあります。

糖質オフは100mlあたりの糖質量が2.5g以下、糖質ゼロは100mlあたりの糖質量が0.5g未満のもののみ、表記できます。つまり、糖質オフと糖質ゼロでは糖質量が異なり、『糖質ゼロ』の方が大幅に糖質をカットできるのです。

ダイエット中で糖質摂取量を制限しているのであれば、『糖質オフ』より『糖質ゼロ』の発泡酒がおすすめではないでしょうか。

おすすめの発泡酒を紹介

最近では、たくさんの種類の発泡酒が販売されており、ビールに近い味わいをリーズナブルに楽しめる銘柄も増えています。以下では、そんな発泡酒の中で味わいや製法にこだわった、人気の高いおすすめ発泡酒を3種類紹介します。

キリンビール 淡麗グリーンラベル

『淡麗グリーンラベル』は、キリンビール独自の『ホップアロマ製法』で、ホップの爽やかでフルーティーでフローラルな香りを丁寧に引き出した発泡酒です。

この製法によってビールに近い後味とゴクゴク飲める飲みごたえを実現し、発泡酒ながら満足感の高い飲み口が魅力です。

原料配合の最適化を行っているので、飲みやすさとおいしさを兼ね備えた発泡酒となっています。

仕込みの段階で糖質を分解して酵母に食べさせるという独自技術により、糖質70%オフを実現しています。

  • 商品名:キリンビール 淡麗グリーンラベル 24本入り
  • 価格:3192円(税込)
  • Amazon:商品ページ

サントリー 金麦

第三のビールである『サントリー 金麦』は使用する麦にこだわり、50%以上の割合で旨味成分の多い『旨味麦芽』を使用しています。さらに天然水を使った『デコクション製法』で旨味麦芽の持つ風味や香りを最大限に活かした味わいに仕上げています。

ホップにもこだわり、『アロマホップ』と『ビターホップ』の2種類を絶妙なバランスで配合し、より本格的なビールに近い味を再現しています。製造工程を見直してクリアな後味を追求し、旨味の後にスッキリとした後味が感じられます。

しかも糖質は75%オフを実現しているので、糖質摂取量を控えたい人にもおすすめできる発泡酒です。

  • 商品名:サントリー 金麦 24本入り
  • 価格:2498(税込)
  • Amazon:商品ページ

サッポロビール ホワイトベルグ

ベルギーのホワイトビールのような風味を楽しめる発泡酒として人気の『ホワイトベルグ』は、ベルギー産麦芽と小麦麦芽を使用した爽やかでフルーティーな香りが特徴です。

コリアンダーシードとオレンジピールを使用しており、さらに上面発酵酵母を使用することにより、独特の香りを引き出しています。ビールテイストの発泡酒が苦手という人でも、比較的飲みやすい味に仕上がってます。

  • 商品名:サッポロビール ホワイトベルグ 24本入り
  • 価格:3827円(税込)
  • Amazon:商品ページ

お気に入りの発泡酒を見つけよう

発泡酒はビール感覚で飲めるのにビールよりも糖質やプリン体をカットしているものも多く、健康を気遣う人にも適したアルコール飲料です。

ビールを飲みたいけれど糖質を制限している、またはもっとリーズナブルに飲みたいという時には、発泡酒を選んでみてはいかがでしょうか。

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