スピーカーの正しい置き方。置き方だけで音の聞こえ方が変わる

2019.08.05

音の性質上、スピーカーには適切な配置があります。正三角形を意識した置き方や、反響による影響などを考慮し、正しくスピーカーを置くことで音質が改善できるかもしれません。そんなスピーカーの正しい置き方を紹介しています。

スピーカーを置くときの基本的な知識

音楽を聞いたり、映像の音を流したり、スピーカーを音を再生する機器として利用している方は多いでしょう。

しかし、日常で耳にする『音』は、聞く位置や距離などで大きく聞こえ方が変わるように、スピーカーも置き方一つで音が変わります。

本格的なものから小さく安価なものまで、さまざまな種類があるスピーカーですが、適切な置き方があるのです。そこで、スピーカーの置き方を説明していきます。

音の高さによる指向性の違い

まずは音の持つ性質に触れていきましょう。音は、その『高低』によって指向性が異なります。

これは、周波数により音の広がり方などが変わってくるためで、長い波長を持つ低い音は指向性が弱く反射しやすく特徴があります。逆に高い音は強い指向性を持ち、反射しづらく、狭い範囲に向かって飛びます。

これはスピーカーだけでなくあらゆる音に対していえることで、スピーカーの配置を考える上でも重要な要素となってきます。

ツィーターの高さを耳の高さに合わせる

スピーカーの中でも、出力が2系統に分かれた2ウェイスピーカーでは、高音を担当する小さなユニットを『ツィーター』と呼び、低音を担当する大きなユニットを『ウーファー』と呼びます。

このモデルのスピーカーを使っている場合は、ツィーターの高さと向きを耳に合わせるのが調整のポイントとなります。これは、ツイーターから出る音には特性があるため、高音を基準に調整を行う方が簡単だからです。

まずは高音がしっかり聞こえるようにスピーカーの配置を調整していきましょう。なお、高さの調整は専用のスピーカースタンドを使用することをおすすめします。

また、ウーファーから出る低音は反響しやすい点があるものの、音を聞く部屋を整えることでも調整可能です。

正しいスピーカーの置き方

高音と低音で異なる性質を持ち、しっかり音を聞くためには調整が必要なことからも分かる通り、スピーカーには適切な置き方があります。

正しいスピーカーの置き方とはどんなものなのでしょうか。

自分とスピーカーで正三角形を作る

スピーカーが2機の場合には、真上から見たときに、自分を中心とした2機のスピーカーで正三角形ができ上がると正しい配置になります。

それぞれのスピーカーが左右両方の耳に向いていて、自分とスピーカーまでの距離が同じなら、高音はよく聞こえるでしょう。

低音は部屋全体を見る必要があり、スピーカーが部屋の中央に配置されているなら、スピーカーの配置を見直したほうが良いとされています。

というのも、中央に置くと波長の谷と山が発生し、音が歪んでしまいます。そのため部屋の中央を避けるのが無難なのです。

スピーカーは壁から離して置く

スピーカーを壁から離して置くことも、低音をコントロールする上で大事なポイントです。

低音は指向性が弱いため、ぼんやりと周囲に拡散しますが、壁が間近にある場合にはそこで反射して音が増幅されます。

そのため、壁からは離して設置するのが正しい位置だといえるのです。なお、部屋の角はなおさらで、壁よりも一層音が反射し増幅されてしまうので気をつけましょう。

机に置くときはインシュレーターを使う

机に置くときはインシュレーターを使うこともポイントです。

インシュレーターは振動が伝わるのを防ぐ道具で、机に限らず振動が伝播するのを防ぎ、共振を防止することによって音の改善が見込めます。

机の材質によって必要がないこともある一方で、木の上に置いている場合などには共振しやすく、インシュレーターの効果が発揮されるのです。

なお、振動を防げればインシュレーターにこだわる必要はないため、10円硬化を重ねたりするなど、振動対策を導入するのも有効でしょう。

テレビやPCのスピーカーを置く位置

テレビ視聴用の環境と、PCでのゲームや作業用に使うスピーカーでは、距離も大きさも異なります。それぞれの場合における、スピーカーの位置を見ていきましょう。

テレビの視聴距離とスピーカーの位置

テレビの場合は、まず画面までの視聴距離が重要です。視聴する人からテレビまでの理想の距離は、画面の縦幅の約3倍といわれています。

この距離を基本にスピーカーの向きと高さを耳に合わせましょう。先述した正三角形と部屋の中心を避けること、壁から離すことを意識して、配置していきます。

テレビで視聴する内容に合わせて、スピーカーの向きなどは微調整を加えても良いかもしれません。

デスクトップPCのスピーカーの置き方

デスクトップPCにスピーカーを接続する際の注意点は、スピーカーをモニターのすぐ近くではなく、デスクの端など可能なら70cmから1m程度の距離を開けるといいでしょう。

壁から離すことは難しいかもしれませんが、基本的な事項は他のケースと同じです。

デスクに設置して使えるスピーカーの場合は、小型で調整も容易なので、微調整を加えながら納得の行く置き場所を探ってみるのも良いでしょう。

スピーカーを正しい置き方にしよう

皆さんは普段スピーカーをどのように配置していますか?実は今回ご紹介した正しいスピーカーの配置方法に変更するだけで、ぐっと音の聞こえ方が変わるかもしれません。自宅にスピーカーがある方は、ぜひ一度確認してみてはいかがでしょうか。

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