釣りと潮目は切れない関係。潮目の特徴や見られる場所を解説

2019.08.05

性質の異なる海流がぶつかってできる潮目(しおめ)は、さまざまな回遊魚が集まる恰好の釣りポイントです。潮目を狙って釣りができれば、釣果も大きく上がるでしょう。潮目に関する基本知識と、潮目があることで有名な日本の漁場を紹介します。

潮目は釣りに有利と言われる理由

潮目とは海水温度や塩分濃度、流れの速度など、性質が異なる海流がぶつかったときにできる、潮の境目のことです。三陸沖や房総沖には、寒流と暖流がぶつかる潮目があり、多くの魚が集まってくることから日本屈指の好漁場となっています。

一般の釣り場でも、流れが激しい場所で潮目ができることが多く、その近くでは魚がよく釣れます。まずは潮目で魚が多く釣れる理由をみていきましょう。

プランクトンの多さ

潮目付近は水の流れが激しいため、酸素濃度が上がって大きな魚も活発に動きます。また、餌となるプランクトンが海底から巻き上げられることで小魚が集まり、それを狙って大型の回遊魚がたくさんやってくるのです。

潮目には餌を食べようと張り切っている、お腹を空かせた魚が多くいるため、釣り餌にもよく食いついてくれます。

魚の種類が豊富

温度が違う海流がぶつかると、それぞれの海流に住んでいる魚が一斉に潮目に集まってくるため、釣りにとって好条件です。

このような潮目ができる釣り場では、アジやイワシなどの小さめの回遊魚はもちろん、マグロやカツオ、ブリなどの大きな魚も狙いやすくなります。

釣りに役立つ潮目の見方

次に、潮目ができやすい場所や条件、潮目の簡単な見分け方を紹介します。効率的に潮目を探して、釣果アップにつなげましょう。

潮目は目で見てわかるもの?

ほとんどの潮目は海面を観察していれば、肉眼で確認できます。色が違う海流が川のように見えたり、波や泡が立っているように見えるのがポイントです。また、海鳥が水面近くに群がっている場所は、小魚の多い潮目の可能性があります。

潮目は外洋に面した港や堤防の先端にできやすいので、そのような釣り場ではよく海面を見て、探してみましょう。

潮目ができる理由とは

海水の温度や塩分の濃さなどの性質は、すべての海で同じというわけではありません。海には性質の異なる水の塊が、海流となっていくつも流れていて、そのような海流同士がぶつかる場所が、潮目となります。

また、潮の干満の差が激しい大潮の時期や、風の強い日などには、局地的に複数の海流が発生し、ぶつかりあって潮目ができることもあります。

釣りの前に潮をチェックしよう

釣りに行く前には、潮目のできやすい場所や時間帯を調べておくと効果的です。釣り場のタイプによる潮目の出方の違いや、潮の干満時刻などの潮汐(ちょうせき)情報がわかるアプリを紹介します。

釣り場の種類や潮目情報を調べる

釣り場の種類によって、潮目ができやすい場所とできにくい場所があります。行く予定の釣り場の種類と潮目との関係は、あらかじめ確認しておきましょう。

潮目ができやすい釣り場は主に沖合と、外洋に近い港の堤防です。沖合の潮目は寒暖差のある海流がぶつかってできることが多く、他の場所と比べて魚の種類が豊富で活性も高いのが特徴です。

堤防も、船の往来があるため沖に向かう海流が発生しやすく、岸に向かう海流にぶつかり潮目ができやすくなります。

とくにテトラポットのある防波堤では、波を跳ね返すことで海流が複雑になり、いろいろな場所で潮目が見られます。

砂浜や汽水域でも、条件によっては潮目が現れます。逆に静かな湾内の釣り場では、潮目ができる可能性は低いでしょう。

便利アプリ、潮汐なび

海は毎日満ち引きを繰り返しているため、満潮から干潮に変わるときなど潮が動く時間帯には潮目ができやすくなります。また、満ち引きするときの潮位の差が大きい時期にも、海流が激しくなり潮目ができます。

このような潮の動きを調べるには、スマホアプリ『潮汐なび』が便利です。行きたい釣り場の潮汐情報が一目でわかるので、釣りに行く前にダウンロードしておくとよいでしょう。

潮汐なび- iPhone

潮汐なびFREE – Android

潮目が見られる有名な釣り場

日本の近海には『暖流の黒潮』と『寒流の親潮』がぶつかって、大きな潮目ができる場所が2カ所あり、恰好の漁場となっています。漁船に乗って、船釣りに出かけることも可能です。

千葉県館山市、布良の沖合

房総半島の南端にある、館山市の布良(めら)漁港の沖合は、布良瀬(めらぜ)と呼ばれる有名な漁場です。魚の種類が豊富なのはもちろん、首都圏から近いこともあり、釣り客用の民宿や旅館がたくさんあります。

東北地方、三陸沖

東北地方の三陸沖は、潮目のおかげで餌が豊富なうえに、リアス式の海岸や点在する小島が魚の住処となり、世界3大漁場のひとつに数えられるほどの漁場です。

東北には風光明媚な松島や、世界文化遺産の中尊寺など見どころがたくさんあります。観光がてらに、ダイナミックな三陸沖の潮目を見に出かけてみてはいかがでしょうか。

潮目で見極める好漁場

潮目は魚にとって、餌がたくさん食べられる最高の環境です。つまり釣り人にとっても、大変都合の良いスポットと言えます。

潮の満ち引きや釣り場の構造をよく理解して、潮目を上手く発見し、釣果につなげましょう。

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