天気記号を覚えてますか?天気や予報について改めて理解しよう

2018.10.07

毎日テレビやネットで見る天気予報は、天気記号を覚えることで、自分で天気図が読めるようになります。天気の移り変わりの仕組みや、どのように予報しているのか、天気図の見方や記号・コードまで、天気について詳しく解説します。

天気の変動について知ろう

天気の変動は、人の毎日の関心事の1つですが、風や雨、雲はどのようにして起こっているのでしょうか?

風が起こる仕組み

風が起こる仕組み、それは空気の移動によって起こります。では、空気の移動はどうして起こるのでしょうか?それは気圧の差から生まれる『力』で起こります。

同じ高度で調べた場合、空気は気圧の高いところから低いところへ、押し出されるように動きます。すなわち空気の移動によって起こる『風』も、気圧の高いところから低いところへ動くのです。これが風の起こる仕組みです。

雲ができる仕組み

遠くから見ると白くてフワフワした雲ですが、実はとても小さな水滴の集まりでできています。

海面から蒸発した水は、水蒸気として空気中に含まれるのですが、含有量には限界があります。この限界量を『飽和水蒸気量』と呼びます。飽和水蒸気量は気温により変化し、気温が高いと増え、気温が低くなると減少します。

気温が低下し、空気が含む水蒸気の量が、空気が水蒸気を含んでいられる限界の量(飽和水蒸気量)を超えてしまった時、余分な水蒸気が空気中から押し出され、水の粒となって現れます。雲はこの水の粒がたくさん集まってできたものなのです。

雨が降る仕組み

シトシト、ザーザー降るだけが雨ではありません。固形のあられやひょうも雨の1種です。

雨は雲から落ちてくる粒でできています。しかし、すべての雲が粒を落として雨を降らせてはいません。

厚みのある雲だけが雨を降らすことができます。厚みのある雲の中では、雨になる予定の粒が安定せずグラグラしています。

雲は、雲同士でくっついたりしながら大きくなっていくのですが、その重量が上昇気流の支えられる限度をオーバーしてしまった時、不安定だった雲の粒が地上にポツンと落ちる、これが雨のできる仕組みです。

主な地域の天気

天気は地域によって特色があります。主な地域の天気について紹介します。

関東甲信

関東甲信地方の春の天気は、数日周期で変化するのが特徴です。それは西から東へ低気圧と高気圧が入れかわりながら通過するためです。

関東甲信の夏の6~7月中旬までは梅雨前線の影響で梅雨に入ります。7月中旬以降は梅雨明けとなり気温も高くなるのですが、高温の要因には都市化も影響していると言われています。

秋も春と同様、高気圧と低気圧が代わる代わる通過する影響で、天気は数日周期で変化します。9~10月は台風の影響や秋雨前線が停滞することにより、降水量が年間で最大となります。竜巻や突風などが起こるのもこの時期です。

関東甲信地方の冬は、西高東低の『冬型の気圧配置』が特徴です。大陸からの寒気が地上を覆います。また『地形の特徴』が見られるのもこの時期です。雪の降る地域や晴れの日が続くなど、地域により差があります。

東海

東海地方の3~5月の春の天気は移ろいやすく、高気圧の影響で、どちらかというと晴れの日が増える傾向にあります。

夏の前半、6~7月中旬にかけては梅雨前線が現れることにより、曇りや雨の日が多くなります。7月中旬~8月にかけては太平洋高気圧の影響で晴れの日が増えます。

天気が数日周期で変わる東海地方の秋は、長雨が多くなることもあります。10月後半~11月にかけては高気圧の影響で晴れの日が増えます。

12月~2月の冬の時期は冬型の気圧配置の影響により、太平洋側は晴れて乾燥した日が多くなりますが、岐阜県山間部は曇りや雨の日が多く、雪が降る日もあります。

近畿

近畿の春の天気は周期的に変動します。気温も上下しながら徐々に上昇していき、3月下旬には、さくらの開花が楽しめます。

その後、平年6月上旬に梅雨入りし、7月下旬に梅雨明けします。梅雨の時期は雨や曇りの日が多くなり、降水量は年間で最大となります。梅雨が明けると気温は上昇し、猛暑日や熱帯夜が現れる日も出てきます。

秋の天気は周期的に変動しながら、北からの冷たい空気の影響で、気温は徐々に低下していきます。紅葉が見られるのもこの時期です。9~10月上旬までは台風の影響を受けやすく大雨が降ることがあります。

12~2月は、西高東低の冬型の気圧配置の影響で寒気が流れ込み、近畿の日本海側では曇りや雨の日が、太平洋側では晴れの日が増えていきます。また、低気圧の影響から天気が雪になる場合もあり、日本海側では降水量が年間最大になる地域もあります。

天気記号と意味

日本の天気記号は全部で21種類あります。その中でよく出てくる天気の記号を覚えておけば、自分で天気図を見て理解することもできます。

晴れや曇り

『快晴』の記号はとても簡単で、シンプルに『〇』と書きます。快晴とは、空に雲がほとんど無い状態をいい、その割合は10%以下となっています。

『晴』は〇に1本の縦線を引きます。晴れは、快晴よりも雲が多い状態を指し、その割合は全体の80%までとなっています。

そして、空全体の90%が雲で覆われた状態を表す『曇』は『◎』と記します。

雨や雪

基本的な『雨』の記号は『●』と書きます。この記号をベースに雨に関する情報が付け加えられていきます。

『霧雨』の場合は、雨の黒丸の右下に、カタカナで『キ』と表記します。同じように『にわか雨』は、黒丸右下に『ニ』となり、『雨強し』は黒丸右下に『ツ』と表記します。

『雪』は六角形の雪の結晶をイメージさせるような、『〇』の中に『*』印を横向きに入れた記号になっています。『にわか雪』は雪の記号右下に『ニ』を、『雪強し』の場合は右下に『ツ』と表記します。

『みぞれ』は雪の記号の下半分を黒く塗りつぶした、雨の混ざった記号となっています。

『あられ』は『〇』の真ん中に『△』を加えた記号です。あられとは、氷の直径が5mm未満の粒のことを指します。

『ひょう』は真ん中の△を黒く塗りつぶします。『ひょう』は『あられ』より大きい直径5mm以上の氷の粒の場合をいいます。

天気不明

天気不明の場合には『〇』の中に『×』を表記します。地図記号の警察署マークと同じですね。

海上などで多く用いられ、天気が不明な時に使用されます。

前線

『前線』とは、2つの気団である暖かい空気と冷たい空気の塊が接触する線のことです、4種類あります。

『寒冷前線』とは冷たい空気が暖かい空気に向かって動く時に、その接触面で起こります。青い線に水が滴るかのような形が書かれた記号です。

『温暖前線』とは暖かい空気が冷たい空気に向かって動く際の接触面で発生します。 赤い線に半円を足した記号です。

『停滞前線』とは暖かい空気と冷たい空気の力が等しく、動くことなく停滞している状態の接触面で起こります。『寒冷前線』と『温暖前線』を合わせた記号になっていて、色も赤青交互になります。

『閉塞前線』とは、低気圧の発達により寒冷前線の進行速度が速くなり、温暖前線に追いついた前線のことです。紫色の記号で表します。

天気図の見方

それでは次に天気図の見方を説明します。

地上天気図と高層天気図

天気図には大きく分けて『地上天気図』と『高層天気図』の2種類があります。私たちがよく目にするのが『地上天気図』です。

それに対し『高層天気図』は上空の気象状態を表した天気図で、書き込まれていることも多く『地上天気図』より少し複雑に見えます。

天気図には、気圧や前線などの気圧配置が描かれていて、これにより、その地域の天気が予想できるようになっています。

気圧の状態

気圧の状態により天気を予測することができます。

『高気圧』とは周りに比べ気圧が高く、空気が多く集まっているところと指します。空気は上から下へと移動し、地上近くで外側に回転し下降気流を引き起こします。

すると空気の温度が上がるため、空気中の水滴が蒸発し雲が消えていきます。その結果、晴れが多くなるのです。

反対に『低気圧』は周囲より気圧が低く、空気が少ないところを指します。地上近くの空気が下から上へと向かい上昇気流を発生させます。そうすると空気中の温度は冷やされ雲が多くなり、天気は悪くなります。

前線の状態

先に前線の記号について説明しましたが、前線の種類により、天候の変化も予測できます。

『寒冷前線』は通過時、短い時間ですが強い雨が降り、通過後、気温は下がります。『温暖前線』が通る時も雨が降りますが、弱く長く降るのが特徴です。通過後、気温は上がります。

『閉塞前線』は通過時、強い風が吹き、雨が降ります。『停滞前線』は暖かい空気と冷たい空気の力が等しく、接触したまま動きのない状態なので、梅雨の時期のように雨が何日も続きます。

天気予報と仕組み

天気予報と聞いて思い浮かぶ人も多い『アメダス』は、気象庁の地域気象観測システムのことをいいます。

降水量を観測するものは全国に約1300ケ所あります。気温や日照時間・風速・風向なども観測できるものは約840ケ所に、積雪の地域では深さも観測できるアメダスが約320ケ所設置されています。

アメダスは気温や降水量・日照時間・風速・風向などの観測を自動的にデータ化し、気象情報を分析しています。また、気象衛星の『ひまわり』やコンピュータなども応用され、さまざまなデータを元に天気を予測しています。

気象庁が1日3回発表

私たちが毎日見る天気予報は、どのように発表されているのでしょうか?

天気予報は毎日5時・11時・17時に気象庁から発表されています。この時間以外にも天気が急変した場合など、状況により随時発表されます。

発表内容は、今日・明日・明後日の天気と風、波の状況、そして明日までの6時間ごとの降水確率と最高・最低気温の予想です。

数値予報が基本

現在の天気予報は、物理学の方程式からなる数値予報が基礎となっています。

気温や風、気圧などの値の時間変化を観測データを用いて算出し、将来の気象状況をコンピュータで計算し予測します。この天気予報プログラムを『数値予報モデル』と呼びます。

カオスと予報のズレ

数値予報モデルによる天気予報は、皆さんもご存知のとおり、残念ながら外れる場合があります。それはなぜなのでしょうか?

それは数学的な現象『カオス』が原因で起こると言われています。コンピュータを使い天気を予報する際の初期設定数値の、ごくわずかな誤差が影響するためです。

しかし、数値予報モデルによる天気予報の精度は、技術の進歩とともに年々向上しています。未来には今よりもさらに正確な予報が期待できるでしょう。

天気予報の意味

天気予報は人々が毎日の生活を過ごしやすくするために活用されています。また、台風や強風、竜巻などの自然災害を事前に把握するためにも役立っています。

この章では天気予報によく使われる用語について説明します。

のちや時々の違い

雨の予測でよく『のち』や『時々』という言葉を聞くことがあります。どういった違いがあるのでしょうか?これは雨の降り方や時間により表現方法が違ってきます。

『のち雨』とは、雨の前に異なる天気がきている場合に用います。『時々雨』とは、降り方は断続的で、降雨時間は予報期間の1/2未満の場合の表現に使います。

降水確率について

降水確率とは、予報区内の指定された時間帯内に1mm以上の『降水がある確率』をいい、気象庁から発表されています。

しかし、降水確率を『降水の量』や『降水の時間の割合』と誤解して捉えてしまう人もいるようです。

例えば、『東京地方の6~12時までの降水確率が30%』というのは、そのように100回予報があったうち、30回はその地域、その時間帯に1mm以上の雨が降るという意味になります。

降水確率100%と聞くと、なんとなく雨の量が多かったり、予報で指定された時間ずっと降っていたりするイメージを持つかもしれませんが、あくまでも『指定された時間帯内に1mm以上の雨が降る確率』なので、雨の激しさや降っている時間の長さとはまったく関係ありません。

ちなみに降水確率の中には雨だけではなく、雪も含まれます、

気温について

天気予報では、気温について話していることが多いですが、それらの意味を詳しくご存知でしょうか?

『気温』とは、通常地上1.25~2.0mの大気の温度のことをいいます。

また、天気予報で日平均気温について言われる時、よく使われる『気温は平年並み』という意味は、平年差が約1度以内の時を指します。

『気温が高め(低め)』とは、ただ単に気温が高い(低い)のではなく、平年値との比較で表しています。

『最高(最低)気温』とは、通常は日の最高(最低)気温を指します。この場合の日の境は0時となっています。

気温の予報については、地上や上空の観測データからコンピュータ技術を応用して、将来の大気の状態を導き出しています。予想最高気温や最低気温も、このようにして算出されています。

記号だけでなくコードも存在

天気図には、アルファベットの記号やコードも用いられています。これらにより天気図にさらに詳しい情報を加えることができます。

天気コードとは

天気コードとは、100~450までの3桁の数字を天気に応じて表したもので、気象庁から各報道関係機関へ配信されています。

天候のコード

天気以外にも、『天候』コードというものがあります。『天候コード』は次の章で説明する『風浪階級』や『うねり階級』のコードとともに、航海日誌などにも使用されています

航海日誌は、船員法第18条によって備えておくことが義務付けられています。適用は総トン数5トン以上ですが、航海の記録は事故時にも役立つので、5トン未満の小型船舶でも日誌をつけておくと安心です。

航海中に書く日誌ですから、なるべく簡潔に分かりやすく書けるものが良く、コードや略語などが使われています。

天候コードはアルファベットですが、意味があってつけられています。『b』はBlue sky=快晴を表し、『c』はcloudy=曇り、『q』はSqualls=スコールを表します。このように意味を考えれば非常に覚えやすくなっています。

風浪階級やうねりのコード

『風浪』とは海上に吹いている風によって生じる波のことです。風浪が風の吹かない領域にまで移動した波、風が弱まった後の波を『うねり』と言います。

『風浪』や『うねり』にもコードがあり、それらは階級により分けられています。

天気記号や予報を理解して有効活用しよう

天気図は一見難しそうですが、記号やコードを理解すれば、それほど難しいものではありません。天気の予報を聞いたり読んだりしなくても、天気図を見るだけで自分で予報することも可能になります。

ぜひ天気の記号やコードをマスターして、天気図を有効活用してみましょう。

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