国立西洋美術館で本物のモネの絵画を見よう。驚きの復元技術も解明

2019.08.03

東京・上野にある美術館「国立西洋美術館」には、370点ほどの絵画や彫刻作品が常時展示されています。無限発展美術館としても捉えられている規模の大きな美術館には、モネの絵もあります。この記事ではモネの絵の修復にも焦点を当てて紹介していきます。

国立西洋美術館とはどんなところ?

美術好きの方であれば興味を持つ方も少なくない国立西洋美術館。まずは国立西洋美術館がどんなところなのかを詳しく解説していきます。

有名建築家により設計された世界遺産

国立西洋美術館は1959年に設立された大型の美術館です。有名建築家であるル・コルビュジエが設計したことから有名になり、現在は世界遺産に認定されています。

近代建築に貢献したことや、ル・コルビュジエが有名建築家であったこと、国立西洋美術館が展示物数に合わせて増築をする無限発展美術館であることが世界遺産となった所以です。

所在地や開館日をチェック

国立西洋美術館は東京都の上野公園の中にある美術館です。他にも博物館や動物園があります。詳しい住所や開館時間などは以下の通りです。

  • 所在地:〒110-0007 東京都台東区上野公園7番7号
  • 開室時間:9:30~17:30(常設展・企画展両方、時間延長日についてはこちらをチェック)
  • 休館日:月曜日
  • 入館料:一般500円、大学生250円(高校生・18歳未満・65歳以上・障がいのある方は無料)
  • 入館料無料デー:毎月の第2、第4土曜日、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日)

なお、特別企画として常設展示以外の物の展示会を行うときは、別途料金がかかることがありますのでご注意ください。

国立西洋美術館のモネの絵はどんな絵?

国立西洋美術館にはかの有名なクロード・モネの絵が飾られています。印象派として知られる彼の絵のうち、何を国立西洋美術館で見ることができるのでしょうか。

本物の睡蓮が飾られている

1916年にモネ本人が描いたとされる「睡蓮」が国立西洋美術館には飾られています。約2m四方のキャンバスに描かれている睡蓮は、自然の水や風、花の生命を感じることができる力強いタッチです。

モネは睡蓮をたびたび描いており、その作品ごとに若干の色合いやタッチの違いがみられる面白い連作です。モネの筆運び、色遣いが好きな方にはたまらない逸品でしょう。

常設展示されている

国立西洋美術館ではモネの睡蓮が常設展示されています。たくさんのモネ作品を見たいのであればモネ展に行くのが一番の方法ですが、それ以外でも常にモネの作品を見れるのは大きなメリットですね。

国立西洋美術館のモネの睡蓮。驚きの修復術

(画像はイメージ)

国立西洋美術館で常設展示されている睡蓮とは別に、「睡蓮、柳の反映」という睡蓮の一連の作品の一種があります。これは1916年の作品で、縦が約2m、横幅はなんと4mを超える巨大な油彩画です。

上下さかさまに保存されたことにより、湿気や水分で上半分が欠損して絵が見えない状態になってしまっている作品「睡蓮、柳の反映」。実は、修復のシミュレーションはすでに行われているのです。

AIを使って推定復元した

国立西洋美術館は凸版印刷と協力し合い、AIを使った欠損部の復元を試みました。モネの今までの絵画の色遣いや筆遣いをAIにプログラミングし、実際の完成形を算出したのです。

AIは計算や語学だけでなく、絵画・芸術という人間ならではの感性面でもその力を発揮します。今後は絵画の復元で失敗をすることがきっと減っていくことでしょう。

展示中のものは復元前のもの

国立西洋美術館で展示をしているこちらの絵画は、推定修復した通りに復元は行われていません。修復後を推定はしたものの、実際に手をかけてはいないのです。

関係者は、歴史的な価値を重んじるという意味合いで復元を行わなかったそうです。芸術においては経年劣化すらも価値になりうるという一例と言えるでしょう。

クラウドファンディングが利用された

モネの「睡蓮、柳の反映」の推定修復のためには費用が必要でした。それを集めるために使われたのがクラウドファンディング。

目標金額3,000,000円に対し、集まったのはそれを上回る3,642,000円でした。プロジェクトに参加した人数は348人ですので、1人あたり平均10,465円ほどの寄付があったことになります。

国立西洋美術館でモネ展をやるのはいつ?

国立西洋美術館では年に数回様々な特別展示会が催されています。1度の催しにつきおおよそ3カ月ほどの開催期間が設けられています。モネ展をやるのはいつなのかを確認してみましょう。

2019年の松方コレクション展で見れる

実は、モネの絵画は現在国立西洋美術館の特別展で見ることができます。名前こそ「モネ展」ではありませんが、モネの絵は見ることができます。

欠損部分ではなく現存部分に修復を施した、先述した「睡蓮、柳の反映」がみどころの一つです。その他にもルノワールやゴッホの絵画も見ることができるます。

  • 開催期間:2019年6月11日(火)~2019年9月23日(月・祝)

松方コレクションとは?

これほど有名な絵画を所持する「松方」とはどのような方なのでしょうか。

「松方」は松方幸次郎という人物で、日本の実業家であり政治家でした。1950年に息を引き取るまで、様々な芸術作品を買い集めていました。モネの絵画もその一つです。

川崎造船所の社長だった頃、第一次大戦中に松方幸次郎はヨーロッパで絵画をたくさん仕入れました。それから「松方コレクション」と呼ばれるコレクションができあがっていったのです。

国立西洋美術館でモネのグッズは買える?

国立西洋美術館ではお土産として様々な画家の絵をテーマにしたグッズが買えます。モネ好きの方におすすめのグッズはあるのでしょうか。

グッズコーナーには多様なグッズが

  • 消しゴムセット(390円)……モネの睡蓮と国立西洋美術館の外観がスリーブ部分にプリントされた消しゴムがセットで売られています。他にはロダンの考える人バージョンもあります。
  • マルチホルダー(450円)……チケットやメモを挟んで保管して置ける小さめのクリアファイルのようなものです。これにもモネの睡蓮バージョンがあります。
  • ミント缶(380円)……お菓子であるミントタブレット入りの缶です。食べた後はケースを保管しておくとマルチに使えます。これも睡蓮の絵です。
  • ちりめんベア(1,080円)……チェーン付きの小さめなクマのマスコットです。ちりめん素材でできており、ちりめんにはモネの睡蓮がプリントされています。
  • コースター(220円)……睡蓮の絵がモノクロ印刷されたコースターも人気です。手ごろな価格なので誰かへ配るためのお土産にも向いています。

その他にも、ポスターやタオルなど、様々なグッズでモネの絵が使われています。モネ好きの方や美術好きの方はぜひ一度グッズコーナーにも立ち寄ってみてください。

パルコとコラボしたこともあった

PARCO(パルコ)は、松方コレクション展の開催を記念してモネのグッズを製作しました。Tシャツやトートバッグなど、普段使いできそうなオシャレなアイテムが揃っています。

販売期間は6月19日~9月23日までとされており、松方コレクション展に合わせて国立西洋美術館で販売されています。今まで美術に興味がなかった方でも関心が持てるようなユニークなアイテムですので、こちらも要チェックです。

国立西洋美術館に行ってモネの絵を見よう

国立西洋美術館で本物のモネの絵が常設として飾れれているのは、美術好き、モネ好きの方にはたまらないでしょう。

松方コレクション展ではさらに多くの美しい絵画が見れますので、ぜひ足を運び、画家たちが命をかけて描き上げた作品を目に焼き付けてください。

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