落語の本ならこの11冊がおすすめ!入門書・自伝・速記本・名著から

2019.08.02

密かなブームになりつつある「落語」。少し聴き始めた、寄席に行ってみたという方も多いのではないでしょうか。落語のココが知りたい、あの噺家のことをもっと知りたいなどと思っている方もいることでしょう。そんな方は、一度落語に関する書籍を読んでみてはいかがでしょうか?数々の落語本の中から、11冊厳選してご紹介します。

落語の入門書ならこの3冊がおすすめ

落語というものはただ寄席に行って高座に座った噺家の噺を聞くだけの単純なものではありません。1つ1つ細やかな設備や明確な決まりによって定められた伝統と格式ある世界です。もちろん落語を聴き始めてすぐの頃ではその違いなどは難しく、複雑に感じられるでしょう。そんな方におすすめなのが’’落語の入門書’’です。落語を一から学べる書籍は多く出版されており、その著者は専門家から噺家まで様々です。ここからはそんな中からおすすめのものを厳選して紹介します。

『ゼロから分かる! 図解落語入門』稲田和浩

演芸作家であり、落語評論家でもある’’稲田和浩’’による「ゼロから分かる!図解落語入門」は全編にわたって図解で落語の基本知識が解説されているため、実際の寄席と照らし合わせながら様々なことを知ることができます。基本知識といってもその範囲は多岐にわたっており、寄席の詳細から落語の歴史、時代別の名人紹介などこの一冊で落語好きとして必要な情報の大半をコンプリートしています。初めて寄席に行こうという方はこの本を片手に足を運んでみてはいかがでしょう。

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『落語のひみつ』桂平治、大友浩

現役の噺家’’10代目桂平治’’と演芸研究家’’大友浩’’による「落語のひみつ」は噺家にフォーカスを当てて少し踏み入った知識を2人の著者によるコラムを交えながら学ぶことができます。内容は非常に濃いですが初心者向けに執筆されているため、まるで’’落語マニアが落語の素晴らしさを素人に教えてくれている’’かのようなニュアンスで読み進めることができます。この本を一冊読めば落語を知らない人にもある程度知識を披露できるようになるでしょう。

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『師匠、御乱心!』三遊亭円丈

噺家’’3代目三遊亭円丈’’による著書「師匠、ご乱心!」はここまでの落語入門書とは違い1978年に起こった戦後の落語業界最大のスキャンダル「落語協会分裂騒動」について、当事者’’6代目三遊亭圓生’’の弟子である著者が事の起こりから終結後の後日談まで詳細に書き起こしたものです。内容が内容なだけに1度目の出版で多くの反響を呼び2018年に復刊されたものです。落語のことを深く学んでいく中では必ず知ることになる当騒動を当時の空気感を感じながら詳しく知ることができるため、一度手にとってみても良いでしょう。

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名人が、天才が語る自身の半生

落語の基本知識を学んだ後は少しづつ’’噺家’’について勉強してみてはいかがでしょう。戦前戦後問わずに落語の世界には’’名人’’や’’天才’’と称される方々が多く存在しており、落語のことを詳しく知っていくためには彼らの残した様々な逸話を学ぶのは非常に重要なことです。ここからはそんな名噺家たちによる著書、自伝を紹介します。

『なめくじ艦隊―志ん生半生記』古今亭志ん生

明治から戦後日本を代表する噺家であった’’5代目古今亭志ん生’’による自伝「ナメクジ艦隊-志ん生半生記」は破天荒な人間が多い噺家の中でも抜きん出た存在であった志ん生がその半生を語ったものです。なお本作の題名にある’’なめくじ’’とは何事にも動じない自分を指しているとのこと、そんな彼の人柄を形成するに至る全てを知ることができます。

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『人生、成り行き―談志一代記』立川談志

落語界の異端児’’7代目立川談志’’と彼の知人である演芸作家’’吉川潮’’による本作は自分が落語会に入門してからの激動の噺家人生を語ったものです。毒舌キャラで世間を湧かせていた彼らどのような経緯で’’名人’’や’’天才’’と呼ばれるまでになったのか、本人の語りにより詳しく知ることができます。

『赤めだか』立川談春

前述の立川談志を師匠に持つ’’立川談春’’によるエッセイ形式の自伝である「赤めだか」。本作は著者が素人から立川談志との出会い、名人落語家の登竜門である真打となるまでを描いたものです。そのストーリー的な半生を描いた本作は高く評価され、2015年に実写ドラマ化するなど世間に多く認知されることとなりました。著者に限らず若手落語家のリアルな努力や苦悩を知ることができます。

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噺の内容を知りたいなら速記本

古くからあるがゆえに数え切れないほどの作品がある落語。名作はもちろん全く聴いたことがない噺を探すのも落語の醍醐味です。もっとたくさんの噺を知りたい聴きたい場合、数多くの噺を聞き起こし収録した「速記本」が役に立ちます。ここからはそんな作品探しのお助け役として最適な速記本を紹介します。

『古典落語』興津要

日本演芸に精通している早稲田大学名誉教授の著者が、定番の噺を明治期の速記本をもとに現代風に21編書き起こした本作。江戸時代の流れを汲む古典落語を知っておくのは落語として基本中の基本です。本作を読んでおけば落語トークにおいてもある程度はついていけるようになるでしょう。本作の後発に2作出版されているため興味のある方はチェックしてみてください。

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『落語百選』麻生芳伸

落語に関する書籍を多く執筆している著者による本作は一冊25編、全4巻で販売されている速記本です。収録されておる作品を全て網羅すればおそらく’’落語マニア’’を名乗ってのなんら問題はないでしょう。書籍は春夏秋冬に別れており収録作品もそれぞれの季節に準拠したものが選ばれています。

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『ま・く・ら』柳家小三治

落語におけるイントロを意味する’’まくら’’を題名に据えた本作はまくらの名手’’10代目柳家小三治’’によるまくら噺を18編収録しています。イントロなだけにそれぞれが程よい長さで終わるため、ちょっとした落語の短編集として読める書籍です。また収録される作品は古典ものから現代の新作系まで網羅しているため幅広いジャンルのまくらを知ることができます。

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落語とは、笑いの本質とは何かを説いた名本

長い歴史の中で脈々と受け継がれ、練り上げられてきた落語。そんな落語と真正面から向き合い自分の考えを語った噺家は数多くいます。「そもそも’’落語’’とは」という’’日本の笑い’’も真に迫るテーマを掲げた書籍を読めば、より深く落語の世界へと踏み込んでいけることでしょう。ここからはそんな落語の世界における’’名著’’を紹介します。

『現代落語論』立川談志

「現代落語論」は1965年に発売されて以来継続して販売されている’’7代目立川談志’’による著書です。その内容は落語を客観的に捉え続けていた著者による、まさに「理論書」であり、奇才とも称された彼独自の現代落語に対する見解が詳細に記されています。邪道とも称される著者のスタイルの根幹に触れることができ、非常に考えさせられる濃い内容となっています。落語のあれこれを深く知った上で読めば、自分の落語に関する考えに新たな1ページを設けることができるかもしれません。

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『らくごDE枝雀』桂枝雀

上方落語の重鎮であった’’2代目桂枝雀’’による本作は自らの実演を中心に据えながら「笑い」に迫る非常にフランクながらも落語の根幹をついた書籍です。この手の書籍ではあまり触れられない「落ち」についても詳しく書かれている非常に身になる’’落語の参考書’’とも呼ぶべき名著です。

  • 参考価格:691円(税込)
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読書から落語の奥深い魅力に触れてみよう

落語家の本を読んでから落語を聴くと、以前とは違った落語の魅力を知ることができるでしょう。読書から日本の伝統芸能「落語」の奥深い魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

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