歌舞伎の公演時間はどれくらい?世界観と伝統を存分に楽しもう

2018.10.09

日本の伝統芸能である歌舞伎に一度は足を運んでみたいと思うけれど、楽しめるのかどうか不安だという方も多いのではないでしょうか。そこで、上演時間が比較的長い歌舞伎を気軽に楽しむ方法を紹介します。歌舞伎独特の世界観と伝統をぜひ満喫しましょう。

歌舞伎の公演内容

そもそも歌舞伎の公演はどんな内容のものがあるのでしょうか?公演の構成や演目の種類をあらかじめ理解しておくとより歌舞伎を楽しめるので、実際に足を運ぶ前に頭に入れておきましょう。

歌舞伎の公演内容

歌舞伎の公演は、1日に昼の部と夜の部があることがほとんどです。昼の部はお昼前、夜の部は夕方に開演時間が設定されていることが多いです。チケットを買う際は〇〇月〇〇日昼の部1枚といったように、部毎に購入します。

歌舞伎の基本的な公演内容の構成は1部3本立てになっています。1本目に武士が中心のシリアスな悲劇である時代物、2本目に華やかな舞踊、3本目に庶民が中心の明るい喜劇である世話物、といった構成が多いです。

※時代物:江戸時代の庶民の世界とは乖離した過去の出来事や武家・公家にまつわる社会的な出来事や事件などを扱った演目のこと。江戸時代における時代劇。

※世話物:時代物と異なり、江戸時代の庶民の生活や日常における話題や風俗を扱った演目のこと。江戸時代における現代劇。

昼の部と夜の部の違い

昼の部と夜の部では、上演される演目や出演する役者が異なることが多いです。チケットを購入する際には、よく情報を確認して、昼の部と夜の部を間違えることのないように注意しましょう。

昼の部は11時から、夜の部は16時半から始まることが多いです。上演時間は昼の部も夜の部も概ね4時間を越えます。

好きな幕だけを見れる一幕見席もある

上記のように、歌舞伎は基本的に1部3本立てで上演時間は4時間を越えることがほとんどです。もう少し気軽に歌舞伎を楽に観てみたいという方におすすめなのが、一幕見席です。

一幕見席は3本立てそれぞれの演目毎に販売されるもので、3本すべてではなく1本のみ見るためのチケットです。1本のみの鑑賞なので、時間もあまりかからず比較的気軽に歌舞伎を楽しむことができます。幕間で入れ替えになります。チケット料金も1000〜2000円と安価で手を出しやすいです。

しかし、一幕見席は当日券のみの販売で、予約することができません。一幕見席は椅子席と立ち見席に分かれますが、椅子席は人気で行列になることも多いので、椅子席で観たい方は注意しましょう。

歌舞伎の平均公演時間

歌舞伎の公演内容やその構成について理解したところで、次に上演時間について確認しましょう。

演目により異なるが一般的に4時間程度

上記のように1部3本立てで上演されることの多い歌舞伎は、上演時間が1部4時間〜4時間半と映画や他の演劇と比較して長いのが特徴です。昼の部であれば11時〜15時、夜の部であれば16時半〜21時というスケジュールが多くなっています。

3本の演目間には幕間(まくあい)と呼ばれる休憩時間が設けられます。10〜30分の休憩が複数回設けられ、長い休憩では施設内のレストランや近くのお店で食事をとる方が多くいます。

スーパー歌舞伎・六本木歌舞伎の公演時間

漫画の「ワンピース」をモチーフにした「ワンピース歌舞伎」などで注目を集めるスーパー歌舞伎でも、通常の歌舞伎と同様に4時間程度の公演が多いです。一方、宮藤官九郎やリリー・フランキーが脚本を務めたことで話題の六本木歌舞伎では2時間半弱と通常の歌舞伎よりも短い上演時間が多いです。

スーパー歌舞伎や六本木歌舞伎は、現代のモチーフを使って人気の作家が脚本や演出を手がけたり、歌舞伎役者ではない俳優や女優が出演したりと、通常の歌舞伎より親しみやすい工夫がこなされています。通常の歌舞伎を鑑賞する前に一度これらの歌舞伎に足を運んでみるのも良いでしょう。

博多座など専用劇場以外の公演時間

歌舞伎を楽しむ場所としては東京・銀座の歌舞伎座が有名ですが、その他の場所で歌舞伎を見ることはできないのでしょうか?以下では歌舞伎座以外で行われる歌舞伎の上演について見ていきましょう。

劇場や市民ホールでの公演もある

歌舞伎の公演は歌舞伎座以外でも行われています。地方をまわる巡業公演では、各自治体が管理する文化会館や公共ホールで歌舞伎が上演されます。

今年の「松竹大歌舞伎」巡業公演西コースでは、埼玉県・三重県・愛媛県・山口県など、関東〜西日本にかけて16都道府県23カ所をまわります。8月末から始まっており、9月末まで巡業を行います。チケットは各地で売り切れており、人気の高さがうかがえます。

巡業の公演時間は短め

巡業公演では、通常の4時間程度の上演に比べ短いものが多く、中には1時間を切るものもあります。その分手軽に楽しむことができるので、巡業がまわってくる地方の方は機会があればぜひ足を運んでみてください。

歌舞伎の幕間は何をする?

上演時間の4時間を鑑賞に集中するためには、休憩である幕間をどのように過ごすのかがポイントになってきます。以下では、歌舞伎を楽しむために大切な幕間の過ごし方について見ていきましょう。

幕間の時間も公演により異なる

基本的に幕間にすることは決まっているわけではありません。食事をしにレストランに行っても、場内の美術を楽しんでも、友人や他の観客と感想を語り合っても、売店でおみやげを買っても問題ありません。

ただ、公演内容によって幕間の時間は異なるので注意が必要です。30分の休憩であれば食事をとることも良いですが、10分の休憩では難しいでしょう。また、上演中に席を立つことはマナー違反になるので、トイレはぜひ休憩中に済ませておきましょう。

特に女性の場合、トイレに行列ができることもあるので、休憩の時間をよく確認して計画的に行動するようにしましょう。

国立劇場など飲食店の入った施設が多い

幕間の過ごし方として定番となっているのが、劇場内のお店で食事をすることです。歌舞伎座には、3階に京吉兆と花篭、2階に鳳、1階に喫茶室の檜など多くの飲食店が入っており、少し駆け足になりますが充実した料理を楽しむことができます。

地下2階のやぐらやドリンクコーナーではお弁当を買うこともできます。お弁当はそのまま座席に持ち込んでゆっくり食べることも可能です。また幕間に劇場の外に出ることも可能なので、近くの蕎麦屋などに行く方もいます。

さらに、歌舞伎座内には名物の「めでたい焼き」や「揚巻ソフトクリーム」などのお菓子も充実しており、小腹が空いた時に最適です。

買い物もできる

歌舞伎座と歌舞伎座タワーからなる複合施設「GINZA KABUKIZA」では、お土産にぴったりのおしゃれな歌舞伎グッズを買うこともできます。

隈取柄がデザインされたマスキングテープやコイン用ぼち袋、和紙を使用したふせん、人気演目「勧進帳」の弁慶や「藤娘」があしらわれた御朱印帳などバラエティに富んだ品揃えがあります。

歌舞伎を観た記念と思い出になるようなグッズを買って、歌舞伎を身近に感じながら生活するのもおすすめです。

休憩時間も含めて歌舞伎の世界を満喫しよう

4時間の上演時間と聞くと足を運ぶのをためらってしまいがちですが、あらかじめ公演の内容を把握して幕間に充実した時間を過ごすことができれば、決して長いとは感じないでしょう。

紹介した情報を元に自分なりの鑑賞プランを立てて、日本の伝統芸能・歌舞伎の独特の世界観と魅力を満喫しましょう。

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