子どもとおしゃれな和紙ちぎり絵に挑戦!道具と作り方、ポイント紹介

2019.08.02

『ちぎり絵』は、世代を問わず、誰でも楽しめるとして高い人気がある手作りアートです。折り紙や色紙など、身近にある材料でアート作品を手軽に作成できるのも嬉しいポイントです。今回は和紙で作るちぎり絵アートについて詳しく見ていきましょう。

ちぎり絵に必要な道具

ちぎり絵の道具は、家にある工作用品や百円均一ショップなどで購入できるものが多いので、ほかのアートに比べて始めやすいのが特徴です。まずは、ちぎり絵に必要な道具について紹介していきます。

和紙や台紙

ちぎり絵とは、手でちぎった紙を台紙に貼ることで対象物を表現するアート手法です。材料としては、貼る紙として折り紙や色紙、柄物の包装紙に加え、さらには新聞紙も使用できます。

特に和紙がおすすめで、手でちぎった部分の質感が、ほかの紙にはない独特な雰囲気を演出してくれます。

台紙としては、画用紙などの厚紙が基本です。多少の厚みがあり糊付けができる紙であれば台紙に用いることはできますので、色紙やはがきなどを使って、ギフトカードにするのもおしゃれです。

糊や鉛筆など

紙の用意のほかに、台紙に張り付けるための糊と、下絵を描くための筆記具が必要です。糊は特別なものでなくても、家庭にあるスティックタイプ、チューブボトルタイプの糊が使えます。

下書きには失敗しても書き直せる鉛筆がおすすめです。シャープペンシルでもいいのですが、筆圧によって台紙に跡が付きやすいので、柔らかなタッチの鉛筆のほうがちぎり絵向きだと言えます。

ボールペンや油性マジックなどの強い色が出ると仕上がりが汚くなりがちなので注意が必要です。台紙に紙を貼る際のピンセットもあると便利です。

ちぎり絵の作り方

ちぎり絵に使用する材料が分かったところで、ここからは実際の作り方を解説します。コツさえ覚えてしまえば難しいことはありませんので、ステップを追って実践していきましょう。

和紙に図案を写す

まずは、どのような絵にするか構想を練ります。構図を決めたなら、和紙に図案を描いていきましょう。

市販のちぎり絵キットなどに同包されているなど既製の図案を使う場合、水で消えるタイプのチャコペーパーを使うと台紙に写していくのが簡単で便利です。チャコペーパーは片面のみインクが付着しているので、裏表に注意しましょう。

和紙の風合いが生かされるよう、柄や模様、色味などをよく確認して図案を配置してください。

和紙をちぎって配置する

図案が移し終わったら、いよいよ和紙をちぎります。和紙は繊維が絡み合っていて無理に引っ張ると図案通りにちぎれないので、線を両手の親指と人差し指ではさんで、左右に引っ張るようにちぎるときれいに仕上がります。

慣れないは、うまくちぎれず作業が思ったように進まないかもしれませんが、ある程度の想定外のちぎれ方は和紙ちぎり絵の風合いと割り切ることも大切です。図案と異なってしまっても、焦らずゆっくりちぎってみましょう。

糊付けと仕上げ

糊は家庭用製品をそのまま使っても問題ありません。よりきれいに仕上げるために、でんぷん糊を水で溶いたものを使用するのもおすすめです。でんぷん糊は糊1に対して水4~5程度の割合で溶かして、刷毛で塗るようにします。

いらない紙の上にちぎった和紙を裏返して置き、和紙の両面に糊が浸み込むよう刷毛で全体に糊を塗ります。

糊付けが出来たら、遠くのもの・奥のものから順にピンセットなどで丁寧に持ち上げて貼っていきます。張り終えたら、乾いたガーゼやハンカチなどで押さえましょう。

仕上げとして、図案を写したときに使ったチャコペーパーの線が残っている場合は水洗いした刷毛でなぞります。水溶性なので、すっと溶けます。あまり水を多く含ませると台紙がよれてしまうので、少ない水で数回繰り返すと綺麗に消すことができます。

上手なやり方のポイント

基本のやり方をマスターしたら、次はさらにアーティスティックなちぎり絵に仕上げるためのポイントを押さえていきましょう。細部にこだわることで、あなたのちぎり絵アートの完成度はグンと高まるはずです。

毛羽(けば)

和紙ちぎり絵が醸し出す風合いの醍醐味は、やはりふわりと柔らかな雰囲気を生み出す毛羽(けば)です。一見高等テクニックに見えますが、工程にひと手間加えるだけで表現の幅を広げることができます。

毛羽を作るには、和紙の種類にもよりますが、和紙を20回ほど両手でもみ洗いをするように揉みこみます。柔らかくなるくらいまで揉みこめたら、やさしくゆっくり左右に押し広げるようにちぎりましょう。

ただちぎるより、毛羽が多く出るので風合いに工夫を加えられます。

縦目と横目

複雑に繊維が絡まりあう和紙にも、縦目と横目があります。和紙の端を少しちぎってみるとわかるのですが、ちぎりやすく感じる方が縦目、ちぎるのに少し力が必要なほうが横目です。

毛羽は縦目に流れるので、細長い部分を表現するときは縦目でちぎりましょう。横目でちぎると、ランダムな毛羽が立つので、花弁などの表現におすすめです。

毛羽を生かした貼り方

そのまま台紙に貼っても和紙の風合いは出ますが、和紙の毛羽を生かした貼り方をマスターすると、より美しく映える作品に仕上げられます。

和紙をちぎったら、毛羽がよく見えるような濃い色の台紙の上に置きます。毛羽を引き出す要領で、ピンセットで形を整えていきましょう。強い力で引くと和紙が破れてしまうので、細かく削っていく様に軽い力で少しずつ整えるのがポイントです。

ちぎり絵を始めるには

ちぎり絵をスタートしたいと思ったら、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、ちぎり絵を始めるための方法を二つ紹介します。誰かに教えてもらえれば上達は早いですし、個人で独学で勉強して自分なりのアートを完成させてもいいでしょう。

自分に合った方法で、ちぎり絵を始めてみてください。

教室に参加する

和紙ちぎり絵の教室は各地で多く開かれているので、初めてであれば、そこへ通うのも一手です。材料などは教室側がそろえてくれるので、自分で準備するものが少なくて済むのがメリットです。

さらに、講師が丁寧に教えてくれるので、ひとりでやるよりも上達が早いのもポイントです。

自治体に関連する団体主催の講座もありますし、民間のサークルやワークショップ、和紙ちぎり絵を専門に教えてくれるカルチャースクールもあります。

どれも比較的安価で、材料費を中心に1000円~3000円ほどで受講が可能です。ただ、一度だけの講座は少なく、何カ月か通って上達までの道筋をたどっていくので、通える時間を見て参加を申し込む必要があります。

キットを購入する

講座やワークショッに行く時間がない人は、和紙ちぎり絵のハンドメイドキットを購入するのがおすすめです。キットの中にはオリジナルボード、和紙、型紙がセットになっているものが多く、糊やチャコペーパーを買えば、自分で材料をそろえる必要はありません。

キットの中にも、初心者向けの簡単なものから高難度のものまでさまざまあります。自分のレベルに応じて選ぶのもいいですし、挑戦してみたい図柄や好きなイラストを選んで挑戦するのもいいでしょう。

キットでの制作に慣れてきたら、図柄だけを使って別のキット用の和紙を使ったり、自分で和紙を選んで購入したりして、アレンジを加えるのも楽しいです。

ちぎり絵にチャレンジしてみよう

『ちぎり絵』は、紙の質や、色の組み合わせ方、台紙の選び方など、たくさんの要素が組み合わさって世界に一つだけの作品を作れるアートです。和紙の風合いを生かした和紙ちぎり絵は、作る人の心も見る人の心も和ませてくれます。

スタートの際の材料も比較的安価にそろえられますし、慣れてきたら自分なりの材料を選んでオリジナリティを出すのも楽しいでしょう。気になった人は、ぜひ和紙ちぎり絵に挑戦してみてください。

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