ダイヤモンドにはランクがある?4Cと呼ばれるランクについて解説

2019.07.31

ダイヤモンドのランクは、4つの判定基準によって決まります。それぞれの基準の高低で価格は大きく開くので、ダイヤモンドを購入する際には、どのランクを選ぶのかが重要です。この記事ではダイヤモンドのランク分けについて詳しく解説していきます。

ダイヤモンドのランク「4C」とは?

ダイヤモンドのランクを表す際によく目にする「4C」というワード。これは4つの判断基準となる事柄の頭文字を取ったものです。まずは4Cとは何なのかを解説します。

4Cはダイヤモンドの品質を決める基準

4Cはダイヤモンドの品質・価格を決めるうえでとても大切な項目です。よくカラットという単語を耳にしますが、これは4Cの内の一つ。

4Cの項目すべてを総合的に比較していき、そこで価格を出すことができるようになるのです。

4Cという名の通り4つのジャンルがある

4Cは判断基準の頭文字である4つの項目の「C」を取った単語です。4Cは以下の4つのことを指します。

  1. カラット(Carat)
  2. カラー(Color)
  3. クラリティ(Clarity)
  4. カット(Cut)

この4つのCは、それぞれさらにランク分けがされています。次の項目ではさらに詳しく4Cについて解説していきます。

ダイヤモンドのランク4C①カラット

まずはカラットです。ダイヤモンド選びの際、最初に目にしたり耳にしたりするのはこの単語ではないでしょうか。カラットの定義を紹介していきます。

カラットは重さの単位

カラットはダイヤモンドのサイズの単位だと思う方も少なくありません。実際は、カラットとはダイヤモンドの重さの単位です。

もちろん、重さが重くなればなるほどサイズも大きくなる傾向にありますので、カラット≒サイズという認識が完全に間違っているとは言えません。

ただカラット=直径ではないので、その点はダイヤモンド選びの際の注意点の一つとして覚えておいてください。

カラットで大体の直径も予想できる

ダイヤモンドのカラット=直径ではないと先述しましたが、おおよその直径はカラット数から予想することができます。

カットの仕方によって変わりますが、一般的なラウンド・ブリリアント・カットの場合、0.1カラットごとに約0.5~0.8mmほどの直径の変化が出ます。

ダイヤモンドのランク4C②カラー

次に紹介するのはカラーについてです。ダイヤモンドは無色透明のイメージがあるかもしれませんが、それもまたランクによって異なります。

カラーのランクは23段階

ダイヤモンドのカラーのランクはD~Zまでの23段階に細かく分けられています。Zとなると、無色透明ではなくて黄味を帯びた色合いのダイヤモンドとなります。

Dに近いほど無色に近い

無色透明とされるのはD~Fまでの間のダイヤモンドです。このくらいのランクだと価格も上がります。また、ランクごとの色合いの違いは以下の通りです。

  • D~F……無色透明のダイヤモンドです。
  • G~J……ほとんど無色なので、素人目ではD~Fと見分けがつかないこともあります。
  • K~M……ここのランク帯からやや黄味がかったダイヤモンドになります。
  • N~Z……このランク帯ですと薄い黄色や黄色になるので、アクセサリーとしては使われにくくなります。

ダイヤモンドのランク4C③クラリティ

ダイヤモンドのクラリティとは、不純物(インクルージョン)や傷(ブレミッシュ)の大きさや量によって変わるランクのことです。透明度と言えばわかりやすいかもしれません。

クラリティのランクは11段階

クラリティは11段階のランクに分けられます。

  1. FL
  2. IF
  3. VVS1
  4. VVS2
  5. VS1
  6. VS2
  7. SI1
  8. SI2
  9. I1
  10. I2
  11. I3

上にいけばいくほど不純物が少なく透明度が高くなります。

最高ランクはほぼ不純物無し

最高ランクのFLともなると、顕微鏡で10倍にして見たときに無傷で、かつ不純物も見当たらない状態のものです。ここまでの透明度となると、価格もだいぶ上がります。

  • FL……無傷、不純物は皆無
  • IF……ほんのわずかな傷、不純物は皆無
  • VVS1・2……不純物や傷はほぼ見つけられない
  • VS1・2……不純物や傷がほんの少しだけ見つけられる
  • SI1・2……顕微鏡で10倍拡大すると不純物や傷はあるが、肉眼では確認できない
  • I1・2・3……肉眼でも不純物や傷が見つけられる

ダイヤモンドのランク4C④カット

ダイヤモンドの4Cの最後はカットです。これは文字通り、ダイヤモンドの原石をカットした際の仕上がりによって決められるランクのこと。カットはランクの他に形の種類もあります。

カットのランクは7段階

ダイヤモンドはカットの精度によってランク分けがされます。カットの精度の高さはダイヤモンドの輝きに大きく関わってくるため、ダイヤモンド選びの際の重要チェック項目の一つでもあります。

  1. 3EX H&C
  2. EX H&C
  3. Excellent(エクセレント)
  4. Very Good(ベリーグッド)
  5. Good(グッド)
  6. Fair(フェア)
  7. Poor(プア)

上にいけばいくほど輝きに満ちたダイヤモンドと言えます。カットの精度が高いと、まるで万華鏡を覗いているかのような均整の取れた輝きを見ることができます。

カットの種類は30種類ほど

ダイヤモンドのカットは精度だけでなく形も重要視されます。カットの形は30種類近くになると言われ、様々な用途に合わせてカットの形が変えられています。一例は以下の通りです。

  • ラウンド・ブリリアン・カット……まん丸にカットされたダイヤモンドです。汎用性が高く、様々なアクセサリーに使われます。使い勝手がいいので、買取価格も高めの傾向にあります。
  • ペアー・シェープ・ブリリアント・カット……涙の雫のような形にカットされたダイヤモンドです。高貴なアクセサリーに使われることが多いですが、汎用性や人気の高さを考えた際に、買取価格はラウンド・ブリリアン・カットに比べ低くなる傾向にあります。
  • エメラルド・カット……読んで字のごとく、エメラルドのカットの際に施されることの多い形のカット。ダイヤモンドでもエメラルドを始めとする他の宝石と同じようにカットすることが可能です。

これらのカットの形はほんの一部です。自分が使いたいアクセサリーの形やイメージに合わせて選んでもいいですし、市場価値を考えて選んでもいいでしょう。

ダイヤモンドのランク別価格には開きがある

ダイヤモンドはサイズだけでなく4Cという判断基準によって価格が決まります。それゆえ、価格にはかなり差が出てくるのです。

ランクが低いと1カラット25万程度

クラリティがSI1でカラーがMの場合は、カットの精度にもよりますが大体25万円前後で手に入ることがあります。

SI1のクラリティの場合、肉眼で不純物や傷は見えません。カラーはMなのでやや黄味がかって見えますが、カジュアルジュエリーとして使うにはさほど影響はないでしょう。

ランクが高いと1カラット140万程度

クラリティがIFでカラーがDだと、価格はおよそ140万円程度です。こちらもカットの精度によって価格は変わります。

IFだと不純物はなく、傷は顕微鏡を使って10倍で見てもほぼ皆無の状態ですので、かなり透明度の高いダイヤモンドと言えます。

また、カラーのランクにおいてDは最高ランクで、完全に無色透明と言っても過言ではないでしょう。とびきり高級なジュエリーを贈りたいときや買いたいときには、このくらいのランクと価格帯のものを選ぶことをおすすめします。

ダイヤモンドで人気のランクやサイズは?

ダイヤモンドには4Cのそれぞれの項目によってかなり価格に差が出ます。また、サイズについても大きければいいと言うわけではありません。実際に多く購入されているダイヤモンドはどのくらいのランクやサイズなのでしょうか。

婚約指輪では0.3カラットが多い

婚約指輪となると、ある程度肉眼でダイヤモンドだと認識できる大きさのものが人気です。0.3カラットですと、重さは0.6gほど、直径は4.3mm程度。

このくらいのサイズであれば、指輪が細めのデザインだったとしてもはみ出しすぎず、バランスよく収めることができるでしょう。それゆえ、0.3カラットが人気となっているようです。

最高ランクでなくても問題ない

記念や婚約の際のジュエリーとしてダイヤモンドを使うのであれば、クラリティはVS2以上、カラーはG以上が望ましいでしょう。カットはVery Good以上がおすすめです。

クラリティがVS2からであれば顕微鏡でも不純物や傷が目立ちません。肉眼であれば全くと言っていいほど見えないでしょう。

カラーはHから黄味を帯びてきますので、透明感を出すためにはG以上のランクが適していると言えます。

カットはVery Goodがおすすめ。顕微鏡で見るなら別ですが、最高ランクの3EXやその下のEXとなると、その2つの違いは肉眼で素人が見分けるのは難しいです。したがってVery Goodくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

ダイヤモンドのランクは使い道に合わせて

ダイヤモンドのランクは高ければ高いほど、もちろん透明度も輝きも増します。しかしながら、絶対に最高ランクでなければ価値がないとは言えません。

アクセサリーの場合、土台の太さやデザイン性に合わせてダイヤモンドのサイズを選ぶといいでしょう。4Cの内何を重視するのか、使用用途な何かを決めた上で選ぶことで、賢くダイヤモンドを購入しましょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME