まるで水に浮かぶ美術館!?設計にも注目したい佐川美術館の魅力

2019.07.31

配送業者である佐川急便が事業主となっている佐川美術館。佐川美術館は建物自体の美しさが際立っており、水と自然、人と建造物との融合ができている美術館です。この記事では、佐川美術館の設計者やその背景、設計後の受賞歴について解説します。

佐川美術館はどこにある?所在地や開館時間

まずは佐川美術館の概要について紹介します。旅行に行きたい、佐川美術館を見てみたいと思っている方は参考にしてください。

佐川美術館は滋賀県にある美術館

佐川美術館は琵琶湖で有名な滋賀県にあります。詳しい所在地は以下の通りです。

  • 〒524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891

事業主は運送関係の業種として有名な佐川急便。管理運営については公益財団法人佐川美術館として成り立っています。

JR西日本の琵琶湖本線守山駅からバスで25分ほどで到着するので、交通アクセスは悪くないでしょう。滋賀県への旅行の際には立ち寄ることができる場所にあります。

本館と樂吉左衛門館がある

佐川美術館は1階や地下と階層が分かれているだけではなく、展示室や茶室など細かくエリアが分けられています。エリアは以下の通りです。

本館エリアの区分け

  • 特別展示室
  • 佐藤忠良展示室(佐藤忠良館)
  • 平山郁夫展示室(平山郁夫館)
  • ヴィジュアルライブラリー
  • インフォメーション
  • ミュージアムショップ
  • コーヒーショップ
  • 資料展示室

樂吉左衞門館

こちらは新館とも呼ばれ、1998年に建てられた本館とは違い2000年に入ってから建てられました。茶室があるのはこの建物です。

開館時間や入館料について

せっかく佐川美術館を見にいくために旅行の計画を立てたのに、閉館日だったなんてことがあってはいけません。開館時間や閉館日、入場料については以下の通りです。

  • 開館時間:9:30~17:00
  • 閉館日:月曜日・年末年始
  • チケット代:一般1,000円(20名以上の団体800円)、高校生・大学生600円(20名以上の団体400円)

なお、開館時間については最終入館が16:30となっております。見学の所要時間を考えると早めに入館しておくのがおすすめです。

閉館日は祝日の場合や年末年始の曜日によって変わることがあるため、まずは美術館にチェックを直接行うのが得策です。

チケット代は中学生以下であれば無料ですが、保護者が引率していない場合は入館不可となってしまいますので注意が必要でしょう。

佐川美術館の設計者は誰?

佐川美術館は外観の精悍な美しさと、内観のモダンな雰囲気、そして水との調和が取れた澄み切った空間が魅力的。そんな極上の設計を行ったのは誰なのでしょうか。

樂吉左衛門が設計

本館の設計は別の設計家によるものですが、新館いわゆる樂吉左衛門館の設計はその名の通り樂吉左衛門によって行われています。

樂吉左衛門は茶碗氏の一族

樂吉左衛門の一家は茶碗氏と言われる職業を生業としています。襲名制のため佐川美術館の設計をした樂吉左衛門は15代目にあたります。

陶芸家として作品を残す一方で、今回の佐川美術館の件のように設計に携わることもあるのです。

佐川美術館にある茶室の美しさ

(画像はイメージ)

佐川美術館で最も注目されていると言っても過言ではないのは、樂吉左衛門が作り上げた美しさがあふれる茶室です。ここでは茶室について解説します。

地上と地下に茶室がある

茶室は佐川美術館の1階だけではなく地下にあります。樂吉左衛門館までエントランスを通り行くと地下へ下りる階段があり、そこから茶室の一つへと向かえるのです。

地下にある茶室は小さい小間で、名前は「盤陀庵(ばんだあん)」と呼ばれています。煤竹や古材を使って作られた空間はシックな色合い。喧騒とは無縁な静けさが伝わってきます。

また、地上にある茶室は「俯仰軒(ふぎょうけん)」と呼ばれています。盤陀庵が水庭の下にあるのとは対照的に、この俯仰軒は水庭を一望できるように作られているのが特徴です。

茶室はグッドデザイン賞受賞歴あり

佐川美術館の茶室は2つまとめてグッドデザイン賞を受賞しています。受賞したのは2008年のことで、実際に建築を行った株式会社竹中工務店が受賞しています。

別館となる新館ではありながらも本館とデザインが調和していること、そして何より水庭との融合の美しさが受賞の理由の一つとなっています。

茶会も開かれている

2010年より、茶室の広間にてお茶会が開かれるようになりました。初めのうちは茶室見学とロビー席でお茶が飲めるだけでした。

ところが参加した来館者からの要望が強かったため、茶室を利用して茶会をするようになったそうです。

茶会は「青蘆(せいろ)茶会」「寒蘆(かんろ)茶会」と呼ばれています。他にも茶会の種類はありますが、飛び込みでは参加できません。しっかり事前予約をしておいてください。

茶会の参加権利は抽選ですが、当たった場合はキャンセルできなくなります。日程確認をきちんと行ったあとに申し込みをしてください。

佐川美術館 茶会のご案内:こちら

水庭と調和する佐川美術館は建物も芸術作品

佐川美術館は収蔵されている作品だけではなく、そもそも建物自体が芸術品として仕上がっている美術館です。

滋賀県を訪れる際にはぜひこの美しい美術館と、グッドデザイン賞まで受賞した茶室の完成度の高さ、洗練された調和を堪能してください。

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