実はテキーラには色々な飲み方がある?原料や種類、おすすめテキーラを紹介

2019.07.30

陽気なメキシコ人があおるように飲む強いお酒、といったイメージの強いテキーラですが、実はテキーラには多くの種類があり、さまざまな飲み方で楽しむことができることをご存知でしょうか?テキーラの飲み方や、おすすめのテキーラについて紹介します。

テキーラってどんなお酒?

ショットグラスで飲む度数の高いお酒というイメージの強いテキーラは、メキシコを代表する蒸留酒です。まずはテキーラの概要として、製造方法やアルコール度数について解説します。

原料はアガベ

テキーラはサボテンから作られていると勘違いされることもありますが、テキーラの原料は『アガベ』と呼ばれる植物の絞り汁です。

アガベは竜舌蘭(リュウゼツラン)の別名で、アロエに似た肉厚で剣状の葉が特徴です。メキシコを中心とした南米に自生しています。

また、アガベで作ったすべてのお酒がテキーラと呼ばれるわけではありません。『決められた地域のアガベを51%以上使用すること』『最低2回は蒸留すること』『決められたアルコール度数の範囲内であること』など、細かな基準をクリアしたお酒だけがテキーラと呼ばれるのです。

アルコール度数は35〜55%

テキーラと呼ばれるためには細かな基準をクリアする必要があり、前述のとおりその基準の中にはアルコール度数の範囲が含まれています。

基準として定められているテキーラのアルコール度数は35~55%で、2回の蒸留後に60%前後となった原酒に加水して、この範囲内に収まるように調整されています。一般的には40%前後で出荷されることが多いようです。

アルコール度数だけで見ると、ビールの5%や日本酒の15%より高いため、テキーラは強いお酒という印象がありますが、実はウイスキーやラム、ウォッカなどには40%以上のものも多く、テキーラだけが突出して強いお酒というわけではありません。

テキーラが強いお酒というイメージは、映画やドラマによる影響が大きいと言えるでしょう。

テキーラの種類

テキーラは大きく2つの種類に分けられます。それぞれの特徴について解説します。

アガベだけで作られた100% De Agave

『100% De Agave(100%アガベ)』はアガベだけで作られたテキーラです。

100%アガベは必ずボトルに『100% de Agave』とラベルに記載されており、近年ではプレミアムテキーラとして海外セレブを中心に人気が高まりつつあります。

熟成方法や銘柄によって味は異なりますが、基本的にはアガベの持つ甘みや複雑な香りを感じるものが多いため、熟成されたウイスキーのようにじっくりと楽しむのがおすすめです。

砂糖やフレーバーを加えたMixtos

『Mixtos(ミクスト)』は51%のアガベに砂糖やフレーバーなどの副原料を加えたテキーラです。

副原料を加えることで100%アガベよりも甘みや香りがはっきりとしているので、初心者でも飲みやすいテキーラだと言えるでしょう。カクテルのベースに使うのも良いかもしれません。

なお、100%アガベと異なり、ラベルに『Mixtos』の表記がされることはありません。

熟成年数によるクラスの違い

テキーラは熟成年数によりクラスが分けられます。熟成期間によって口当たりや味わい、香りが変わるのでさまざまな楽しみ方ができるのもテキーラの魅力です。それぞれのクラスの特徴について解説します。

シルバーとも言われるブランコ

『ブランコ(Blanco)』は樽熟成をしない、あるいは60日未満の熟成をしたテキーラを指します。無色透明な見た目からシルバーと呼ばれることもあります。

熟成をしていないので、香りを楽しむというよりはキレのあるスッキリとした味わいを楽しむのに適したテキーラです。

なお、ブランコにカラメルや樽熟成したテキーラをブレンドしたものを『Joven(ホーベン)』と呼びます。

熟成期間が短いため、じっくりと味わうよりもショットで楽しむのが良いでしょう。価格も安いので初心者にもおすすめのテキーラだと言えます。

ゴールドとも言われるレポサド

『レポサド(Reposado)』は短期熟成(2ヶ月~1年未満)させたテキーラです。熟成によって色づくため、ゴールドと呼ばれることもあります。

一般的にテキーラと言えばこのレポサドを指し、ブランコのスッキリした味わいに加え、熟成による甘みや香りを楽しむことができるのが特徴です。

レポサドは種類も多いので、さまざまな銘柄を飲み比べてみて、自分に合ったテキーラを選ぶという楽しみ方もできます。

1年以上熟成させたアネホ

『アネホ(Anejo)』は1~3年熟成させたテキーラのクラスです。ブランコやレポサドクラスのテキーラは熟成させる樽に指定はありませんが、アネホは600L以下のオーク樽で熟成させることが定められています。

長期間の熟成によって濃い琥珀色となったアネホは、ゴールドよりも原材料のアガベの甘みを強く感じ、また樽から移った芳醇な香りを楽しむことができるのも大きな特徴です。

3年以上熟成させたエクストラ・アネホ

『エクストラ・アネホ(Extra Anejo)』は、アネホと同じく600L以下のオーク樽を使い、3年以上熟成させたテキーラです。

アネホよりもさらに熟成期間が長いため、アガベの甘みと樽の香りを最大限に感じることができます。高級なウイスキーのようにストレートやロック、水割りなどで楽しむのがおすすめです。

テキーラの飲み方

テキーラと言えばショットグラスであおるように飲むというイメージがありますが、飲み方はそれだけではありません。特におすすめのテキーラの飲み方について解説します。

伝統的な飲み方の手順

テキーラと言えばショットグラスにライムと塩が用意され、一気に飲むというイメージが強いのではないでしょうか?これはメキシコの伝統的な飲み方です。

以下の手順はメキシコで一般的な、伝統の飲み方です。

  1. ライムで手の甲側の親指と人差し指の間を濡らし、塩を乗せる
  2. ライムをかじる
  3. ライムの味が残っているうちにテキーラを飲み干す
  4. 手に乗せた塩をなめる

なお、塩は岩塩が適しているとされ、ライムをレモンに変えてもおいしく飲むことができます。

ちなみに、ライムと塩が用意されるのには理由があるのをご存知でしょうか?ライムに含まれるビタミンCには喉を保護すると同時にテキーラの匂いを消すはたらきがあり、また塩にはテキーラの甘みを際立たせる効果があると言われています。

映画などでも見るショットガン

テキーラの入ったショットグラスをテーブルに叩きつけて飲むという、まるで映画のワンシーンにありそうなこの飲み方は『ショットガン』、あるいは『テキーラボンバー』と呼ばれています。

テキーラと炭酸水(またはジンジャーエール)を1:1の割合でショットグラスに注ぎ、手のひらで蓋をするように持ちます。その状態でテーブルに叩きつけるように置くことによって、テキーラと炭酸水がよく混ざり、泡が吹き出してくるのがショットガンの特徴です。

泡をこぼさないよう一気に飲むのが作法ですが、炭酸によって飲みやすくなっているので飲み過ぎないよう注意しましょう。

ストレートやロックで飲む方法も

前述の2つの飲み方は、ミクストテキーラやブランコのような、どちらかと言えば価格の安いテキーラ向けの飲み方です。

プレミアムテキーラの熟成した味や香りを楽しむのであれば、ストレートやロックといった飲み方が適しているでしょう。

ストレートはお酒本来の味や香りを最大限に楽しむことができる飲み方です。常温のテキーラを用意し、ショットグラスよりも口の広いブランデーグラスなどを使うと、より香りを堪能することができます。

常温では飲みづらい場合にはロックもおすすめです。ロックグラスに大きめの氷を入れてグラスを冷やし、そこにテキーラを注いで軽く混ぜましょう。冷えることによって味や香りがおさえられるとともに、氷が溶けて徐々に薄まるので飲みやすくなります。

テキーラを使った代表的なカクテル

香りと味わいが豊かなテキーラは、カクテルベースとしても最適なお酒です。テキーラを使った代表的なカクテルを紹介します。

マルガリータ

テキーラを使ったショートカクテルの中でも特に代表的なものが『マルガリータ』です。このカクテルを考案したバーテンダーのかつての恋人の名前がマルガリータだったなど、ネーミングの由来には諸説あります。

マルガリータはテキーラをベースにホワイト・キュラソーとレモンジュース(ライムジュースでも可)を合わせます。そして、仕上げにグラスの縁に塩をつけてスノースタイルにするのがマルガリータの大きな特徴だと言えるでしょう。

テキーラの伝統的な飲み方でも紹介しましたが、塩にはテキーラの甘みや旨みを引き出す効果があります。

マルガリータはテキーラの甘みと柑橘の酸味がバランスのよい味わいを生み出すため飲みやすく、初心者にもおすすめのカクテルです。

マタドール

闘牛士を意味する『マタドール』は、テキーラをベースに、パイナップルジュースとライムジュースで作る定番のロングカクテルです。

パイナップルジュースの甘さとライムジュースの酸っぱさが、カクテルの味わいにフルーティーさと爽やかさをプラスするため、マタドールという勇ましい名前に反してさっぱりと飲みやすいカクテルだと言えるでしょう。

なお、パイナップルやライムは生の果汁を使うと味わいが深くなり、より一層おいしく飲むことができます。

テキーラサンライズ

『テキーラサンライズ』は、その名のとおり朝焼けを思わせるオレンジ色のグラデーションが美しいメキシコ発祥のカクテルです。

テキーラとオレンジジュース、ザクロを原料とするグレナデンシロップを使って作ります。甘みと酸味のバランスが取れているさっぱりとした味わいを楽しむことができるカクテルです。

なお、オレンジジュースをレモンジュースに変え、レモンとマラスキーノチェリーを添えると、南国の夕暮れを思わせる美しいピンク色が特徴的な『テキーラサンセット』になります。

安価でおすすめのテキーラ

テキーラには多くの種類がありますが、これからテキーラを飲むという初心者であれば比較的安価で入手しやすいテキーラが良いでしょう。価格は控えめですが、味わいは本格的というコストパフォーマンスの高いおすすめのテキーラを紹介します。

クエルボ エスペシャル 750ml

クエルボ(Jose Cuervo)は創業200年の歴史があり、世界屈指の売上を誇るテキーラブランドです。

中でも『クエルボ エスペシャル』はクエルボ定番のテキーラで、ショットやジュース割りに向いています。また、2ヶ月熟成(レポサド)させているので、ストレートで味わいと香りを楽しむのも良いでしょう。

価格と品質のバランスがよく、これからテキーラを飲む人にとって最初の1本として最適なテキーラです。

  • 商品名:クエルボ・エスペシャル ゴールド レポサド 40度 [ テキーラ 750ml ]
  • 価格:1809円(税込)
  • Amazon:商品ページ

サウザ ブルー 750ml

サウザ(Sauza)は自家農園を持ち、無農薬にこだわっていることで世界的に有名なテキーラブランドです。

『サウザ ブルー』は熟成度ブランコのプレミアムテキーラ(100%アガベ)で、柑橘を思わせるスッキリした味わいでありながら、テキーラ特有のパンチのある喉越しも楽しめます。

ストレートやロックで飲むのはもちろん、マルガリータなどのカクテルにしてもおいしく飲むことができるでしょう。

  • 商品名:サントリー サウザ ブルー [ テキーラ 750ml ]
  • 価格:1882円(税込)
  • Amazon:商品ページ

タランチュラ アズール 750ml

タランチュラ(TARANTULA)は、フレーバーテキーラを多く展開しているテキーラブランドです。

『タランチュラ アズール』は美しい水色が特徴のフレーバーテキーラで、シトラスフレーバーを使うことによって口当たりが甘く、爽やかで飲みやすい1本となっています。テキーラの味や香りが苦手という人でも楽しめるでしょう。

ショットでもカクテルでも楽しめるタランチュラ アズールは、アルコール度数が35%と他のテキーラに比べると軽いのも特徴です。パーティーなどの席に1本用意しておくと盛り上がるかもしれません。

  • 商品名:タランチュラ アズール (ブルー) 750ml [並行輸入品]
  • 価格:2220円(税込)
  • Amazon:商品ページ

少し高級なおすすめテキーラ

テキーラを飲むことに慣れてきたら、少し高級なテキーラにも挑戦してみましょう。安価なテキーラとは一味違う、奥深い味わいと香りを楽しむことができるおすすめテキーラを紹介します。

マリアチ テキーラ ゴールド 700ml

マリアチ(MARIACHI)は、昔ながらの製法にこだわり、アガベの旨みをじっくりと引き出すことを得意とするテキーラブランドです。

『マリアチ テキーラ ゴールド』は13ヶ月熟成したアネホをブランコにブレンドすることで、スパイシーでありながらフルーティーな、爽やかさとコクのある深い味わいが楽しめます。

テキーラサンライズのようなカクテルにしてもおいしく飲むことができますが、ストレートで飲むことでバニラのような香りを楽しむことができるのも魅力です。

  • 商品名:マリアチ ゴールド [ テキーラ 700ml ]
  • 価格:3240円(税込)
  • Amazon:商品ページ

パトロン アネホ テキーラ 750ml

ハリウッドをはじめとする海外セレブに人気のパトロン(PATRON)のテキーラは最高品質のアガベだけを使い、手間をかけて熟成させて作られています。

『パトロン アネホ テキーラ』はパトロンを代表するテキーラで、ハチミツのような濃厚さと甘さが最大の特徴です。香りを最大限に楽しむためにもストレートで飲むのが良いでしょう。

どうせなら少し高級なテキーラを飲みたいと考えているのであれば、間違いなくおすすめできる1本だと言えます。

  • 商品名:パトロン アネホ [ テキーラ 750ml ]
  • 価格:9282円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ドンフリオ アネホ 700ml

ドンフリオ(Don Julio)は、テキーラ作りのすべての工程に入念な注意を払い、高い品質を実現しているテキーラブランドです。

中でも『ドンフリオ アネホ』は最高級のプレミアムテキーラです。高級なハチミツを思わせる甘さと深いコクに、柑橘のような爽やかな香りはプレミアムの呼び名に恥じないテキーラだと言えるでしょう。

ドンフリオ アネホの味わいの秘密は熟成にあります。バーボンを熟成していた樽を使い、1年以上じっくりとテキーラを熟成させることによって、深い味わいと香りを実現しているのです。

他のテキーラの追随を許さないドンフリオ アネホは、ストレートやロックで香りをじっくりと楽しみながら飲むのが最適でしょう。

自分へのご褒美や特別な人へのギフトにもおすすめの1本です。

  • 商品名:ドンフリオ アネホ 38度 700ml [並行輸入品]
  • 価格:6197円(税込)
  • Amazon:商品ページ

テキーラを楽しく飲もう

テキーラはショットグラスで一気に飲むだけでなく、さまざまな飲み方で楽しむことができるお酒です。

パーティーではショットガンやカクテルで楽しく飲み、ひとりのときはじっくりとプレミアムテキーラを味わうなど、シーンによって飲み方が変えられるのもテキーラの大きな魅力だと言えるでしょう。

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