900年以上の歴史を誇る陶芸の産地「六古窯(ろっこうよう)」とは?

2019.07.28

陶芸に関する基礎知識や、Amazonで買えるおすすめの陶芸作品などを含め、陶芸について雑多な内容を紹介しています。900年以上の歴史を持つ六古窯や、日本全国にある焼き物についてなど、陶芸の世界について触れてみてください。

陶芸の基礎知識

陶芸とは、焼き物と呼ばれる陶器や磁器などを作る技術を指す言葉です。遺跡などから出土する土器も含め陶芸の歴史は古く、日本でも有田焼や九谷焼など、同じ陶芸作品であっても細かな製法や材質、産地などによって特徴づけられた陶芸作品に様々な名前がついています。

また、陶芸といえば職人が作る高度な作品のようなイメージがありますが、手頃な価格で販売されているものや、趣味で陶芸に打ち込み、作品を形にしている人もいます。

本格的に楽しめる陶芸とは

陶芸を趣味として考えた場合、作品を見たり使って楽しむことがまず挙げられます。凝った意匠の器は美しく、一つ一つ手作りで焼き上げられた皿や壺など作品の形状には、手作業ならではの味わい深いがあります。

また、陶芸教室などに通い自ら陶芸作品を作り出すのも楽しみ方の一つです。思い思いの形の器を、自らの手で自由に作り出せることが大きな魅力で、そうして作った作品を自分で使えることは、陶芸ならではと言えるでしょう。

陶芸作品の種類

陶芸作品の種類は、材質や製法などによって大きく四つに分類されます。

土を材料にした粘土を使って形を造り700度から800度ほどで焼いた土器、同じく土を材料にした粘土を形にし釉薬をかけて1200度ほどの高温で焼いた陶器の2種類は、吸水性があることが共通点です。

また残りの2種類は、土ではなく石を材料にして高温で焼いた磁器と、鉄分やアルカリを含む粘土を使って1200度から1300度の高温で長い時間焼いた炻器です。

4種類はそれぞれの特徴を活かして現代でも使われており、例えば土器は吸水性と強度の低さから食器にはあまり使われていませんが、植木鉢などとして採用されています。

日本の産地とその特徴

日本各地には多くの産地があり、それぞれに特徴があります。カラフルな5色の絵付けが特徴的な九谷焼と、古風な味わいのある越前焼は、北陸を産地に作られている陶芸作品です。

また、国内の陶芸作品の半分以上を占めるとも言う美濃焼、たぬきの焼き物がイメージできる信楽焼、白い磁器に鮮やかな絵付けが印象的な有田焼など、著名な焼き物が数多くありますが、それぞれの産地の特徴などに触れていきます。

900年以上の歴史がある六古窯とは

数多くある産地の中でも、歴史的に価値があるのが日本六古窯(ろっこよう)と呼ばれる、900年以上の歴史を持ちながら現在でもその生産が続いている産地です。

それら六つの産地で生産される備前焼き・信楽焼き・丹波焼き・越前焼き・瀬戸焼き・常滑焼きは、それ以降に大陸から伝来した技術によって生産されている焼き物とははっきり区別されています。

中でも常滑の歴史は古く規模も大きいもので、安土桃山時代までに、3000基以上の窯が作られ、多くの焼き物が作られてきました。また、信楽焼きの歴史も古く、奈良時代の屋根瓦が始まりだったという説があります。

美濃や九谷などその他の主な産地

その他の中から著名な産地を挙げるなら、まず美濃は外せない産地です。

岐阜県内の土岐市や多治見市などで生産されている美濃焼は、日本では最大規模の生産量を誇り、現代日本における焼き物の代表格と言えます。

5世紀頃にルーツを持ち、織田信長の時代に行われた経済政策によって、職人と窯の数が大幅に増えて、現在のシェアの一途絵となったそうです。

また、代表的な産地としては、九谷も挙げられます。石川県金沢市、加賀市などで生産されている九谷焼きの生産地で、九谷焼きの大きな魅力は「九谷五彩」という5色による大胆で鮮やか、微細な餌付けです。

鮮明に描かれた山水や動物などの絵から、国外においても人気を誇っています。

初心者でも作りやすい陶芸のアイデア

ここからは実際に陶芸を初めて作ってみたい方へむけて、初心者でも作りやすい作品についてや、初心者向けのアイデアなどを紹介していきます。

なお、陶芸の世界においては、土練り3年などと言われていますが、土練りは確かに重要な準備の工程であり、プロを目指すなら必要かもしれませんが、趣味でやってみたい方には必ずしも必須なものとは言えません。

初めてでも作りやすい作品を作る

最初のうちは、作りやすい小さな作品を作ってみるのがおすすめです。粘土の大きさは片手に収まる程度にするのが特によく、そのぐらいの大きさの粘土で作れる範囲のものから始めて、少しずつ慣れていくと作品を造りながら成長が実感できます。

また、作品を作る際のテーマとしては、日常的に使うような、湯呑や茶碗、箸置きなどがおすすめです。そうした日用品を少しずつ作成し、形にして陶芸に慣れ親しんでいきましょう。

シンプルなものから始める

最初のうちはシンプルな形状のものから始めるのが良いと考えられます。くびれや膨らみのあるろくろを回しながら形状を調整する必要のあるものや、角のあるものなどは、形状の複雑さ故に形にするのが難しいです。

一方で、シンプルな形状のものなら、難しい調整などが発生しないため、初心者向きと言えます。

形ができた後にできる一工夫

形を作った後に、ペン先や釘など尖った形状のものを利用して、細工を入れることでちょっとした意匠が入れられます。

また、出来上がった形状の上から粘土をくっつけて、アクセントを入れるようなことも可能で、難しい技工に囚われず、形を作ったあとにできる工夫もあるものです。初めののうちはそうした工夫から徐々に取り入れていき、本格的な技法は慣れてから取り入れていく良いかもしれません。

自分で作った陶芸作品を販売する方法

大量生産品が世の中の大多数を締めている中で、そうした工業製品では満たされてないニーズも確かにあります。

ハンドメイドならではの味であったり、強いこだわりから自分にあった何かを求める需要に応えるのが、作家の作り出す作品や、オーダーメイドによる商品です。

初心者がいきなり作品を売るのは難しいですが、自分の作品を売る方法をいくつかご紹介します。

フリーマーケットで販売する

手軽なのは、フリーマーケットに出品することです。クラフトマーケットや陶器市など各地でイベントが開催されており、そうした場に参加して、作品を販売する方法が考えられます。

参加のハードルが低く、イベント自体に来客があるため、独自に集客する必要もなく、自分と似たような立場のクリエイターと交流を持つきっかけにもなります。

仮に作品が売れなかったとしても、展示している作品を見てもらえるのは間違いないですし、他の参加者の方とコミュニケーションを取って、作品に対するフィードバックを貰ったり、将来的な顧客の獲得にも繋がる可能性があるのはプラスです。

作品展を開く

プロの作家か、これまでに十分実績と言える作品を作っているなら、作品展を開くことも挙げられます。自分で作品展を開いた場合には、展示空間を自由に使えることや、多くの作品が展示できることなどがメリットです。

作品展を開くには、まず展示する作品の点数やサイズなどを調べて、会場を探します。会場によって借りた期間によって賃料が発生する場合や、売上の中から一定割合が作家に支払われる場合など、様々な形態があります。

目指す作品展のイメージや、自身の作家としての知名度などに合わせて、選ぶと良いでしょう。

会場を確保出来たら、作品の搬入出方法と、作品展の内装など装いを考え、最後に案内状など作品展開催の告知を行えば準備はばっちりです。

店舗においてもらう

街中にある店舗の中には、委託販売を行っている店舗もあります。雑貨屋やセレクトショップなど、そうした店舗に作品を持ち込み、委託販売してもらうのが方法の一つです。

直接販売する必要がないことが大きな特徴として挙げられ、作品の制作に集中したり、販売に時間を取られないことがメリットです。

一方、契約によって様々ですが、委託販売の関係上一定の手数料が店舗に支払われることがデメリットとなります。納品などの都合も含めて、互いに納得できる店舗に委託販売をしましょう。

おすすめのおしゃれな陶芸作品

手軽に使えるおしゃれな陶芸作品に触れていきます。美濃焼の産地である岐阜県土佐市に拠点を置く、テーブルウェアイーストの販売している商品の中から紹介します。

黒土粉引小皿 4色セット

『黒土粉引小皿 4色セット』は、テーブルウェアイーストが販売する黒土を使用した色鮮やかな小皿4枚がセットになった美濃焼の作品です。

素材に使われている黒土の色合いが塗られた釉薬の上から覗く表面と、釉薬の量を減らして黒土がはっきりと見える裏面のデザインが特徴的で、マットな質感が料理を映えさせます。

カラーはライトイエロー・ブルー・白粉引・ライトブルーの4色、線の入ったしのぎによる模様と、貫入というヒビをデザインとして取り入れた装飾も相まって、和食から洋食まで幅広く使える器に仕上がっています。

  • 商品名:黒土粉引小皿 4色セット
  • 価格:2055円(税込)
  • Amazon:商品ページ

おかず小鉢 ライン minoruba

『おかず小鉢 ライン minoruba』は、同じくテーブルウェアイーストが販売する、モダンで洒落た意匠の作品です。

白を基調にしたベース部分に、手書きで縁に添えられた青が彩りを加え、和食器でありながらも現代的で、今風のデザインに仕上げています。

表面に見られるつぶつぶとした手わざリの質感は、白い釉薬の中に含まれていた細かなガラスが溶けた痕跡で、器に味わい深さを演出するようです。なお、縁の色は青・緑・茶色の3色が用意されていて、料理によって使い分けることもできます。

  • 商品名:おかず小鉢 ライン minoruba
  • 価格:882円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ブラウンベルト 職人の手造り茶碗

『ブラウンベルト 職人の手造り茶碗』は、テーブルウェアイーストが販売する、落ち着いたシックなデザインが特徴的な美濃焼の作品です。

茶碗の下部に施された、ブラウン地に浮かぶ手書きの白い水玉やボーダーの意匠がアクセントになっており、土物でありながらモダンな雰囲気を感じさせます。

茶碗は、一つ一つが手造りなことも特徴で、同じ作品でも、色や模様の付け方、大きさや茶碗自体の形などが少しずつ違っていて、味わい深い仕上がりとなっています。

商品名:ブラウンベルト 職人の手造り茶碗 価格:1600円(税込) Amazon:商品ページ

陶芸作品はおしゃれに使える

陶芸作品の基礎から始まり雑多な内容について触れてきました。凝った陶芸作品を日常に取り入れることで、食卓に彩りが加えられ、日々がおしゃれになります。器や茶碗など、陶芸作品を生活に取り入れてみてください。

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