麻雀を楽しむためには、まず麻雀用語の読み方とその意味をセットで覚えてしまいましょう。麻雀牌の読み方は一見中国語読みのようですが、実際は中国語発音がベースではあっても日本語も影響していて、日本麻雀特有の読み方と解釈をしましょう。
麻雀でよく使う基礎用語
麻雀で頻繁に出てくる基礎用語は、初心者でもしっかり覚えておきたいものです。項目別で見ていきましょう。
各プレイヤーに関する用語
麻雀は4人で行います。親が1人と子が3人で、親は持ち回りです。最初に座席を決め、次に誰が最初の親になるかを取り決めます。最初の親は『東家(トンチャ)』になり、座席の右端に『起家(チーチャ)マーク』が置かれます。
席は、『東家』から時計の逆回り(左回り)に『南家(ナンチャ)』『西家(シャーチャ)』『北家(ペーチャ)』になります。親が順番に回っていくと『〇家』は変わすが、起家マークは移動しません。
局についての用語
局は『東(トン)1局』から始まり、親がアガるか誰もアガらず親がテンパイしていたら『連荘(レンチャン)』になり、親は変わりません。親が連荘すると『東1局1本場(イッポンバ)』です。n回目の連荘はn本場になります。
親以外がアガると次の南家に親が移り、『東2局0本場』が始まります。親は4人すべてに回るので、『東場(トンバ)』は4局まであります。
親が一巡するまでを『場(バ)』といい、東場が終われば『南場(ナンバ)』になります。親は南家スタートです。東場と南場を終えると『半荘(ハンチャン)』終了となります。
現代麻雀は半荘が基本ですが、本来は西場と北場までの『一荘(イーチャン)』で終了です。東南西北4つの場をするところ、東南という半分で済ますので半荘といい、『東南戦(トンナンセン)』とも称されます。
牌に関する用語
牌の名前や読み方を覚えることは、何よりも先にしておいたほうがよい作業です。それがあやふやのままだと、実戦はおろか練習や勉強も進まないので真っ先にクリアしましょう。
牌の名前
麻雀牌には大別して『字牌(ツーパイ)』『数牌(シューパイ)』の2種類があります。
字牌は『風牌(フォンパイ)』もしくは『四喜牌(スーシーパイ)』とも呼ばれる『東』『南』『西』『北』と、『三元牌(サンゲンパイ)』と呼ばれる『白』『發』『中』の合計7種類があります。
数牌は『萬子(ワンズあるいはマンズ)』『筒子(ピンズ)』『索子(ソウズ)』とあって、それぞれ数字の1~9まであります。
このように字牌7種、数牌3種に1~9が割り振られているので7+9×3=34種あります。そして麻雀牌1セットの中には全く同じ牌が4枚ずつあります。34×4=136枚が麻雀牌の1セットというわけです。
数字はどのように数える?
麻雀での数字の読み方は以下の通りです。
- 1:イー
- 2:リャン
- 3:サン
- 4:スー
- 5:ウー
- 6:ロー/リュー
- 7:チー
- 8:パー
- 9:チュー/キュー
数牌の読み方ですが、萬子は『ワン』もしくは『マン』、筒子は『ピン』、索子は『ソ』もしくは『ソー』が数字の読み方の後につきます。『三筒(サンピン)』『六萬(ローワン)』『五索(ウーソー)』のようになります。
字牌の漢字の読み方は?
『風牌』、別名『四喜牌』の『東』『南』『西』『北』の読み方は『トン』『ナン』『シャー』『ペー』です。
『三元牌』の『白』『發』『中』の読み方は『ハク』『ハツ』『チュン』になります。
アガりに関する用語
アガることを『和了(ホーラ)』と呼びます。和了に関する用語を解説しておきましょう。ちなみに、振り込む(自分が捨てた牌でロンされる)ことは『放銃(ホウジュウ・ホーチャン・ファンチュン)』と呼びます。
おさえておきたい5種類のメンツ
牌の組み合わせを『面子(メンツ)』と呼びます。呼び方は組み合わせによって変わるので覚えてしまいましょう。
刻子(コーツ)
同一牌3枚の組み合わせで、鳴いて(ポンして)作った同じ牌3枚と手持ちの同じ牌3枚のどちらも刻子ですが、手持ちのほうは特に『暗刻(アンコー)』と呼びます。字牌・数牌のどちらでもOKです。
槓子(カンツ)
同一牌4枚の組み合わせで、鳴いて作った『明槓(ミンカン)』と、自分のツモで作った『暗槓(アンカン)』があります。
順子(シュンツ)
数字が連続した同種3枚の数牌のことです。1・2・3や6・7・8で、9から1へはつながりません。
塔子(ターツ)
あと1枚で順子になる状態の2枚の組み合わせを指します。
対子(トイツ)
同一牌2枚の組み合わせです。そのままの2枚で『雀頭(ジャントウ)』になるか、もう1枚同一牌が来て『刻子』になるかの2種類の可能性があります。
待ち、テンパイの種類と読み方
ここでは『待ち』つまり『聴牌(テンパイ)』(あと1枚でアガれる状態)のときの、アガりを待つ形や聴牌の種類とその読み方を挙げておきましょう。
嵌張待ち(カンチャンマチ)
完成していない最後の面子が1・3や5・7のように間の数字がない状態の待ちの形です。
辺張待ち(ペンチャンマチ)
完成していない最後の面子が1・2あるいは8・9であり、端の3や7がない状態の待ちの形です。
両面待ち(リャンメンマチ)
完成していない最後の面子が3・4や6・7で、いわゆる両面塔子(リャンメンターツ)の状態であり、両端のどちらでも順子が完成する2枚待ちの形です。
単騎待ち(タンキマチ)
すべての面子が完成しておいて、雀頭が1枚しかない、1枚待ちの形です。場に2枚見えていて最後の1枚を待つことは、地獄単騎や地獄待ちと呼ばれます。
双碰待ち(シャンポンマチ)
完成していない最後の面子が例えば5・5と西・西とあって、どちらが来ても刻子と雀頭になってアガれる待ちの形です。
ノベタン
例えば手牌に完成していない面子として2・3・4・5とあり、2か5が来れば雀頭が完成する 2枚待ちの形です。
一向聴(イーシャンテン)
あと1枚必要な牌が加わればテンパイになる状態です。
二向聴(リャンシャンテン)
あと2枚必要な牌が手牌に加わればテンパイとなる状態です。
不聴(ノーテン)
テンパイしていない状態です。
役の種類と読み方
アガり点数を決定づける『役(ヤク)』の種類はたくさんあります。翻数別に確認しておきましょう。
1翻役
まずは1翻役の読み方を紹介します。実戦での登場頻度が高いので、覚えやすいでしょう。
- 立直:リーチ
- 一発:イッパツ
- 門前清自摸和:メンゼンチンツモ
- 役牌:ヤクハイ
- 断么九:タンヤオチュー
- 平和:ピンフ
- 一盃口:イーペイコー
- 嶺上開花:リンシャンカイホウ
- 槍槓:チャンカン
- 海底摸月:ハイテイモーユエ
- 河底撈魚:ホーテイラオユイ
2翻役
次に2翻役の読み方を紹介しましょう。ゲームで場が盛り上がる時によく登場する名前です。
- 三色同順:サンショクドウジュン
- 一気通貫:イッキツウカン
- 混全帯么九:ホンチャンタイヤオチュー
- 七対子:チートイツ
- 対々和:トイトイホー
- 三暗刻:サンアンコー
- 三色同刻:サンショクドウコウ
- 三槓子:サンカンツ
- ダブル立直:ダブルリーチ
3翻役、6翻役
3翻役ならびに6翻役の読み方を紹介します。希少な役であり、実戦で登場すると感嘆の声が聞かれるような役です。
- 混一色:ホンイーソー
- 純全帯么九:ジュンチャンタイヤオチュー
- 二盃口:リャンペイコー
- 清一色:チンイーソー
役満
最後に役満の読み方を紹介します。これらは文句なしに他者を圧倒する役であり、実戦でこれらが出ると場がどよめき、そして色めき立つような役です。
- 国士無双:コクシムソウ
- 四暗刻:スーアンコー
- 大三元:ダイサンゲン
- 字一色:ツーイーソー
- 小四喜:ショウスーシー
- 大四喜:ダイスーシー
- 緑一色:リューイーソー
- 清老頭:チンロウトウ
- 四槓子:スーカンツ
- 九蓮宝燈:チューレンポウトー
- 天和:テンホウ
- 地和:チーホウ
正しい読み方で上達を目指そう
麻雀用語の読み方を覚えきるまでには少し時間を要しますが、読み方がおぼつかないといつまでたっても初心者扱いされます。
自転車の乗り方と同じように一旦感覚で覚えてしまえば、二度と忘れることはありません。1日も早く正しい読み方をマスターし、麻雀を楽しみながら上達を目指しましょう。