バイクの鍵穴に関するトラブル。ケースと対処法をそれぞれ解説

2019.07.25

「鍵穴に鍵が刺さらない!?」バイクに乗っていると、必ずといってよいほど見舞われるのが鍵穴トラブルです。無理して回してしまうと二次被害が出る恐れもあります。鍵穴トラブルの解決法を知り、落ち着いて対処できるようにしましょう。

バイクの鍵に関するトラブル対処法

バイクの鍵穴トラブルでよく聞かれるのは『鍵が刺さらない・鍵が抜けない・鍵が回らない』の3点ではないでしょうか?

急ぎの用事がある時ほど必要以上に慌ててしまい、取り返しのつかない自己処理をしてしまいがちです。

鍵穴トラブルに遭った時どのように対処したらよいか、ケースごとに見ていきましょう。

鍵が刺さらないとき

車と違い、バイクの鍵穴は常に外気にさらされている状態です。

ホコリの侵入やサビなど、異物によって鍵穴自体に異常が生じている場合は、まず落ち着いて、タオルなどのやわらかい布で鍵穴をキレイに掃除します。

潤滑油を使用する場合は、必ず『鍵穴専用潤滑油』を使用しましょう。市販の滑り止め潤滑油を噴射注入してしまうと、異物を余計、鍵穴に溜めてしまう恐れがあるのでNGです。

また、鍵に問題がある場合もよく聞かれます。同じように鍵もやわらかい布で掃除します。それでもダメなら鍵の磨耗も考えられますので、スペアキーを試してみましょう。

鍵が抜けなくなってしまったとき

「エンジンを切ることはできたけど、鍵が抜けなくなった」というトラブルも、よく聞く話です。

そんな時にやってはいけないのが、力任せに引き抜いたり、針金や竹ひごなどの細いものを挿入したりする行為です。

力任せに引き抜いて鍵が折れてしまっては、シリンダーごと取り替えなくてはならず、莫大な費用が必要になります。針金などの異物を挿入することも同じで、それが中で折れてしまっては、被害を悪化させるだけです。

カチカチと小刻みに鍵を回すことで、噛み合わせができて抜ける場合もあるので、落ち着いて対処しましょう。

鍵が回らないとき

意外に多いのが、鍵を逆回ししているパターンです。まずは落ち着いて、反対側に回してみましょう。

刺さらない時と同じように、鍵をキレイにし、鍵穴をエアダスターや鍵穴専用潤滑剤で掃除することで、鍵が回る場合もあります。鍵の磨耗が疑われる場合は、スペアキーで試してみましょう。

ハンドルロックがかかってしまい鍵が回らないときは、ハンドルを左右に動かして、鍵が回る場所を探します。

力任せに鍵を回すことは、鍵が折れたり、鍵穴自体を損傷させたりしてしまうので、絶対に避けましょう。

バイクの鍵穴に関するトラブル対処法

鍵穴トラブルで深刻なのは、磨耗や汚れのように簡単に対処できない場合です。

鍵穴に異物を挿入されるいたずらに遭ってしまったり、無理に鍵を回そうとして鍵が折れてしまったりなど、鍵穴が塞がってしまうトラブルは、自分では対処のしようがありません。

深刻な鍵穴トラブルの場合、どのように対応したらよいのでしょうか。トラブル別に紹介します。

鍵穴にイタズラをされたとき

子どものいたずらからバイク泥棒まで、『鍵穴に異物を入れる』『鍵穴をこじ開けようとした形跡がある』というトラブルは多数報告されています。

鍵穴に異物入れられていたら、ただ泣き寝入りをするのではなく、その異物を取り除く前に警察に被害届を提出しましょう。警察への報告が終わった後に、その異物を取り除きます。

木くずやゴミのような小さなものなら、掃除機で吸い取る、ロウや接着剤ならドライヤーで溶かして取り除くことも可能です。

こじ開けようとした形跡が認められる場合は、盗難の恐れもあるため、鍵の専門業者を呼んで鍵ごと取り替えたり、保管場所を変更したりするなど防犯対策が必要です。

鍵が折れてしまったとき

バイクにエンジンをかけようとし、目の前で鍵が『バキッ』と折れてしまっては、慌てない人はいないでしょう。まずは落ち着いて、その鍵が抜けるかどうかの確認が必要です。

鍵が抜けたなら、しばらくはスペアキーで対応し、もう1本合鍵を作りましょう。

バイクトラブルに見舞われた場合、バイクショップに持ち込めばたいていは解決してくれますが、バイクショップでの『折れた鍵の対応』は、基本的にシリンダー交換です。

1週間〜10日日ほどバイクを預ける必要があるため、通勤や通学でバイクを使ってる人は非常に不便な生活を強いられることになるだけでなく、費用も非常に高額です。

鍵が折れたときはバイクショップに持ち込む前に、一度鍵の専門業者に見てもらいましょう。そこで鍵が抜けるようなら抜いてもらい、新しい合鍵も作製してもらいます。

その時に、鍵が折れた原因が鍵にあるのか、シリンダーにあるのか、点検をしてもらうと再発防止に役立ちます。

シャッターキーに関するトラブル

シャッターキーとは、ほとんどの原付バイクに標準装備されている、バイクの鍵穴を守る金属製のカバーです。

『キーシャッター』とも呼ばれ、鍵穴をいたずらや汚れから守る非常に便利な機能で、後から取り付けることも可能です。

しかし、便利な反面トラブルが発生すると非常に不便です。シャッターキーのトラブルの種類と対処法についても見ていきましょう。

シャッターキーとは

シャッターキーは、鍵穴へのいたずら防止やピッキングによる盗難防止のため、原付によく見られる『金属製のフタ』です。

エンジンをかける時の鍵穴(イグニッション)の横・真下・斜め下についており、小さな突起を1cmほどスライドするだけで、イグニッションをフタができます。

近年では原付だけでなく、中型バイクのビッグスクーターにも標準装備されているものが多く見られるようになりました。愛車を守るために、取り付けておきたい機能といえるでしょ。

シャッターキーの破損や紛失の対処法

シャッターキーは六角形の形をしているものが多く、メインキーの持ち手の部分に付属しています。六角形のくぼみをシャッターキーに挿入して解錠すれば、イグニッションが現れ、鍵を挿入できる仕組みです。

中古で購入し、メインキーがなかったため、シャッターキーを開けっぱなしで乗っている人もいます。

しかし、何かの弾みで シャッターキーを閉じてしまったり、いたずらで閉じられたりしては代用品では開けられません。

メインキーを破損・紛失してしまった場合、決して自己処理せず、必ず専門業者に連絡しましょう。

自分でどうにかしようとせず業者を頼ろう

エンジンをかけるキーが壊れたからといって、自分で鍵を作りませんよね?それと同様、シャッターキーも『鍵』ですから、自作はできません。

鍵穴の見た目が六角形なので「シャッターキーが開かないと帰れない!」と慌てていると、ほかの六角形の工具で開けられるような錯覚に陥りがちです。

しかし、ほかの工具では、鍵穴自体を壊してしまう可能性があるため、おすすめできません。

薄い金属板なので、ドリルでシャッターキーを壊すという方法もありますが、そもそもが防犯用の金属カバーのため、簡単には壊れません。壊れたとしても、中のシリンダーを傷つけてしまっては元も子もありません。

シャッターキーのトラブルは自分で解決しようとせず、必ず鍵開けの専門業者にお任せしましょう。料金は一般的に8000〜1万円が相場です。

鍵穴トラブルに役立つアイテム

鍵穴トラブルが解決しない限り、私たちはバイクに乗れません。鍵穴トラブルは突発的に発生すると考えがちですが、日常のちょっとしたことで、発生頻度を大幅に減らせます。

トラブルを未然に防ぐことが、快適にバイクを乗るための近道です。そのためのアイテムを紹介していきます。

鍵穴カバーをつけてイタズラ防止

簡単に取り付けができ、鍵穴をいたずらから守るために有効なのが『鍵穴カバー(キーカバーロック)』です。

値段も数百〜数千円程度とコストパフォーマンスが高く、物理的に鍵穴をカバーで覆うので、シンプルながら鍵穴へのいたずら抑止力を発揮します。

デザインも色も非常に豊富で、バイクの風合いを損ねないのも嬉しいポイントです。

メーカーによっては純正しか装着できないタイプもあるため、必ず購入前に適合性を確認しましょう。

不調なときは鍵穴専用潤滑剤を使う

実際に鍵穴トラブルに見舞われた時、非常に効果を実感するのが『鍵穴専用潤滑剤』です。

鍵穴にスプレーするだけで、抜けなかった鍵が簡単に抜けるようになったり、回るようになったりするなど、効果は抜群です。

ほかの金属への潤滑剤などは、油が小さなホコリを鍵穴に溜め込み、かえって状態を悪くする可能性があるため、必ず鍵穴専用の潤滑剤を購入しましょう。

鍵穴トラブルの予防に使う場合は、鍵穴のゴミを掃除機で吸い出すか、パソコンキーボードのゴミをはらい飛ばす『エアダスター』で鍵穴を掃除します。

次に、使用済み歯ブラシなど、目の細かいブラシで鍵自体を掃除します。鍵は人間の手に触れる機会が多く、油分や手垢で非常に汚れているため、定期的な清掃が必要です。

キレイになった鍵穴に『鍵穴専用潤滑剤』をスプレーすることで、長期的にスムーズな鍵の抜き差しが可能になります。

バイクの鍵穴トラブルを解決しよう

メットインへの鍵の閉じ込みなら、保険会社で対応できるものもありますが、鍵穴トラブルの場合はほとんどが自費です。

その金額を節約しようと自分で処理し、取り返しがつかない状態になってしまって、修理代まで必要なんてことになれば、時間もお金も無駄になってしまいます。

定期的に鍵穴や鍵の清掃をし、鍵穴トラブルを未然に防ぐことも愛車を長く大切に乗るポイントです。鍵穴トラブルを解決して、快適なバイク生活を楽しみましょう。

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