宝石の種類にはどんなものがある?色別に和名や意味を紹介

2019.07.23

古来、その美しさと神秘的な輝きで多くの人を魅了してきた宝石には、多くの種類が存在ます。宝石には石言葉や日本独特の和名が付けられているので、知識として知っていればプレゼントの際に役立つでしょう。宝石の種類や和名、意味について紹介します。

宝石の定義とは

世の中には宝石と呼ばれるものが無数にありますが、実は正しく「宝石」と呼ばれるものには明確な定義があることをご存知でしょうか?これだけは知っておきたい宝石の定義を解説します。

希少性と硬度がポイント

宝石には世界的な定義が決められています。まずは外見が美しいこと、次に産出量が少なく希少性が高いこと、そして硬度が高い天然鉱物であることの三つが必須の条件です。

硬度は単に硬いだけでなく、傷の付きにくさを示す尺度であるモース硬度が7以上でなくてはなりません。

モース硬度は1~10の整数で表され、例えばダイヤモンドの硬度は最も硬い10、ルビーやサファイアは硬度9、チョークに使われる滑石は最も柔らかい1です。

ただしモース硬度が7以下でも、希少性の高さや外見の美しさから宝石として扱われるものがあります。例えば硬度6のオパールや硬度4の真珠、硬度3の珊瑚は宝石として分類されることが一般的です。

宝石の種類について

デパートなどで見かける宝石は種類も値段もさまざまです。実際に宝石としての価値があるものを見分けるために、押さえておきたい宝石の種類について解説します。

主な分類

宝石は一般的に以下の5種類に分類されます。このうち宝石として扱われるのは天然宝石と処理宝石の2種類です。

  • 天然宝石
  • 処理宝石
  • 人工宝石
  • 人造宝石
  • 模造宝石

天然宝石は、カットや研磨を除いて人の手が加わっていない宝石を指します。貴族の王冠などに用いられる宝石はこの天然宝石であり、ほとんどは美術品として博物館などに収蔵されているものです。

処理宝石は、天然宝石を加熱して色を引き立たせたり、放射線を照射して色合いを変えたりといった処理(エンハンスメントやトリートメント)を施した宝石を指します。天然宝石として市場に流通している宝石はほとんどが処理宝石です。

天然宝石と同一の成分や特性を持つ宝石を化学的に作り出したのが人工宝石、天然宝石とは全く異なる物質です。工業的に作り出されたものが人造宝石、プラスチックやガラスなどで宝石に似せて作られたものが模造宝石となります。

基本的にこれらの宝石には資産価値はありません。

貴石と半貴石とは

宝石には貴石と半貴石という分類もあります。ただし、両者を分類する明確な定義はありません。

貴石とはダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドの四大宝石を指すという定義もあれば、美しさや硬度、希少性を基準に選ばれた宝石であるという定義もあります。

例えば翡翠(ひすい)やオパールは硬度7以下ですが、美しい外見から貴石として扱われます。

貴石に該当しない宝石は半貴石として扱われますが、半貴石だからといって貴石に劣るものというわけではありません。

例えば水晶やアメジスト、ターコイズ、ラピスラズリなどは半貴石として扱われますが、美しさや希少性では貴石と同等かそれ以上のものもあります。

四大宝石の種類と和名や意味

四大宝石とはダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドの4種類の宝石を指します。それぞれの和名や意味について解説します。

ダイヤモンド

宝石の王様、ダイヤモンドは結婚指輪や婚約指輪として非常に人気の高い宝石です。

ダイヤモンドのモース硬度は最高の10、4月の誕生石で石言葉は「永遠の絆」「純潔」を表します。

ダイヤモンドの和名は金剛石です。仏教用語で最も硬い金属を意味する金剛は、ダイヤモンドの硬さ、そして固い絆を示すのにぴったりな名前だと言えるでしょう。

ルビー

真っ赤な宝石のルビーはモース硬度9、7月の誕生石で石言葉は「勇気」「情熱」「自由」「純愛」、和名は紅玉です。

実はルビーは鉱物的にサファイアと同じコランダム(酸化アルミニウムの結晶)です。コランダムの中でも赤みの強いものをルビー、それ以外をサファイアとして分類します。

新成人のお祝いにルビーが贈られるのは、石言葉の「自由」にちなんでいるそうです。

エメラルド

絶世の美女クレオパトラも愛したと言われるエメラルドはモース硬度8、5月の誕生石で石言葉は「幸運」「安定」「希望」です。

深い緑色が特徴のエメラルドは和名を翠玉と呼びます。翠はメスのカワセミを意味しており、メスのカワセミはグリーンに近いブルーの美しい羽を持っています。

エメラルドは硬度が高く、傷に強い宝石ですが、衝撃に弱く、一定方向から強い力がかかると簡単に割れてしまうので注意が必要です。

サファイア

深い青が特徴的なサファイアはモース硬度9、9月の誕生石で石言葉は「誠実」「信頼」「慈愛」「カリスマ性」です。

ルビーの項でも述べましたが、サファイアはルビーと同じコランダムであり、コランダムのうち赤いものをルビー、それ以外をサファイアと分類します。したがってサファイアには青以外にもオレンジやピンク、黄色などさまざまな色があります。

サファイアの和名は蒼玉です。深い青色のサファイアにふさわしい和名だと言えるでしょう。

色別の宝石の種類と和名や意味

四大宝石以外にも魅力的な宝石はたくさんあります。宝石の色ごとに和名や意味を紹介します。

青の宝石

青い宝石と聞いてアクアマリンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 透明感のある海を思わせるブルーが特徴的なアクアマリンの和名は藍玉(らんぎょく)、3月の誕生石で石言葉は「勇敢」「聡明」「沈着」です。

ラピスラズリも青い宝石として知られています。ラピスラズリの和名は瑠璃(るり)、あるいは青金石、12月の誕生石で石言葉は「成功」「幸運」「健康」などです。ツタンカーメン王の黄金のマスクにもラピスラズリが使われています。

赤の宝石

赤い宝石であるガーネットの和名は柘榴(ざくろ)石、1月の誕生石で石言葉は「真実」「友愛」「忠実」「勝利」などです。

赤いイメージの強いガーネットですが、オレンジや黄色、緑色のものも宝石として使われ、意外なところでは研磨剤や紙やすりにも使われることがあります。

海の宝石とも呼ばれるコーラルも赤い宝石です。和名は珊瑚、3月の誕生石で石言葉には「長寿」「幸福」「知恵」などがあります。

コーラルは古来より護符として重用されており、特に母なる海を想起させるため妊婦さんの厄除けに使わることが多いようです。

緑の宝石

ペリドットはゴールドとグリーンが美しく調和したような鮮やかな黄緑が特徴の宝石です。ペリドットの和名は橄欖(かんらん)石、8月の誕生石で石言葉は「幸せ」「平和」「豊穣」などがあります。

また、ペリドットには「夫婦愛」という意味もあるため、結婚記念日の贈り物として好まれる宝石です。

深い緑の中に独特な模様を持つマラカイトの和名は孔雀石、12月の誕生石で石言葉は「危険を伴う愛情」「保護」「病魔退散」などがあります。

また、マラカイトは比較的柔らかく加工がしやすいのが特徴です。FIFAワールドカップの優勝カップにも、土台のグリーン部分にマラカイトが使用されています。

紫の宝石

紫の宝石の代表とも言えるのがアメジストでしょう。アメジストの和名は紫水晶、2月の誕生石で石言葉は「誠実」「心の平和」です。

アメジストの語源はギリシア語amethystos(アメテュストス)と言われており、「酒に酔わない」という意味だそうです。そこからアメジストを身につけると二日酔いをしないという言われています。

タンザニアの夕暮れをイメージさせるような神秘的な青紫色が魅力のタンザナイトの和名は黝簾(ゆうれん)石、12月の誕生石で石言葉は「高貴」「冷静」「空想」です。

タンザナイトの希少価値はダイヤモンドの1000倍とも言われています。非常に人気の高い宝石ですが、類似品や合成品も多いため、慎重な扱いが必要です。

種類や和名を知って詳しくなろう

一口に宝石と言っても、その種類はさまざまであり、それぞれに異なる意味を持っています。

宝石の持つ意味や和名を正しく理解し、最適な宝石を大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか?

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