意外と知らない日本酒の「吟醸と大吟醸」の違いとは?

2019.07.22

吟醸酒には、吟醸・大吟醸・純米吟醸など色々な種類があります。それぞれの違いが分かると、より自分の好みに合った日本酒を楽しめるようになります。この記事では吟醸と大吟醸の違いや、吟醸酒の美味しい飲み方、選び方などまとめてご紹介します。

「吟醸」と「大吟醸」の違い

吟醸酒とは特定名称酒の一種で、精米歩合が60%以下のお米を使い、吟醸造りという製法で作られたお酒のことを指します。

「特定名称酒」の一種である吟醸酒

特定名称酒とは、酒税法により定められた規定のことです。この規定によってお酒の種類が分かれており、これらの基準に該当しないものは「普通酒」と呼ばれます。特定名称酒はアルコール無添加の「純米酒」とアルコール添加有り「本酒造酒」があり、吟醸酒は本酒造酒に分類されます。

吟醸・大吟醸の違いとは?

吟醸酒のラベルを見ると、「吟醸」または「大吟醸」という記載に分けられています。これらの違いは「精米歩合」で決められます。精米歩合とは、原料のお米をどの程度削って(磨いて)いるか表す数値です。例えば精米歩合 70%なら、外側から30%削ったお米を使っているという意味があります。

吟醸酒の中で、精米歩合が60%~50%のものを「吟醸」、精米歩合が50%以下のものは「大吟醸」と表記されます。精米歩合が上がるほどお米を多く削らなければならず、手間がかかるため、吟醸よりも大吟醸の方が値段が上がります。

純米吟醸酒と吟醸酒の違いとは?

吟醸酒の中には、純米吟醸酒という種類のお酒が存在します。純米吟醸酒と吟醸酒の違いは、アルコールの添加の有り無しで分けれます。

特定名称酒である純米酒は、アルコールを添加せず、お米と米麹だけで製造されたお酒のことを指します。そして上記でご紹介した通り、吟醸酒は精米歩合が60%以下で吟醸造りされているお酒のことを指します。

「純米吟醸酒」は、吟醸酒と純米酒の規定を両方満たしているお酒です。つまり精米歩合が60%以下で吟醸造りされた、アルコール無添加のお酒のことです。そして純米吟醸酒の中でも精米歩合が50%以下のお酒は「純米大吟醸酒」と表記されます。

吟醸・大吟醸・純米吟醸の味の違いは?

吟醸と大吟醸の味の違い

精米歩合が異なることで、味や香りにも変化が出てきます。原料となるお米は精米すればするほど雑味が消えると言われています。そのため大吟醸の方がよりクリアで口当たりが良いお酒にないます。吟醸は、フルーティーで華やかな香りが特徴で、味は滑らかになります。

大吟醸と純米吟醸の味の違い

大吟醸と純米吟醸の違いは、アルコールの添加が有るか無いかという点です。 アルコールを添加してある大吟醸の方はややすっきりした飲み口で、純米吟醸の方がコクがあり甘みが強い傾向があるようです。

もちろん、風味は原料や酒造のこだわりによっても変わるため一概には言えません。どちらが美味しいかは好み次第ですので、できれば試飲して味を確かめてみてください。

吟醸酒の選び方・美味しい飲み方

香りと味どちらを重視するかで決めると、自分好みの吟醸酒を見つけやすくなります。

香りと味わい 重視する方で選ぶ

吟醸酒は吟醸・大吟醸などの種類に関わらず、ハナ吟醸という香りが強いタイプと、味吟醸という深い味わいを楽しめるタイプに分けられます。

香りを楽しみたいなら、さわやかな香りを感じられるハナ吟醸がおすすめです。ハナ吟醸は冷やして飲むとより香りが引き立つため、冷酒でいただくのがおすすめです。

香りよりも味わいの深さを重視する場合は、味吟醸がおすすめです。こちらはハナ吟醸よりもややしっとり濃厚な味わいで、食事との相性も良いと言われています。40度前後のぬる燗にすると味が立ち、美味しくいただけます。

吟醸酒にランクの差はあるのか

吟醸酒に限らず、特定名称酒は単に製法や原料の違いでカテゴリ分けされているだけで、美味しさのランクを表しているものではありません。ただし、優秀な日本酒を決めるコンテストなどでは、より手間暇がかかっていて、雑味の少ない大吟醸が賞を取ることも多いようです。

もちろん、味は飲む人の好みによって良し悪しが決まるものです。名称にとらわれず、ぜひ自分好みの日本酒を楽しんでください。

自分好みの吟醸酒を見つけよう

吟醸酒は香り高く嗜好品としてぴったりな日本酒です。種類が多く違いが分かりにくいですが、一度覚えてしまえば、自分好みの商品を探しやすくなりますよ。種類によって風味が異なるため、そのお酒に合った飲み方にもこだわってみてください。

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