競輪の賞金王が貰える金額とは?賞金の仕組みを解説

2019.07.21

競輪の賞金はレースによって違いがあるほか、賞金が何らかの理由により減額されてしまうことがあるなどさまざまです。そこで競輪の賞金の仕組みと税金、収入について紹介します。選手がどのようにして賞金を受け取っているのか紹介します。

競輪の賞金の仕組み

プロのスポーツ選手の中でも競輪選手が貰っている収入は比較的高額と言われています。実力のある選手でも、勝利を上手く重ねられない選手でも『一般的なサラリーマン』の収入を越えているのです。

何がそこまで大きな収入に繋がっているのでしょうか。まずは、競輪の選手が獲得する賞金の仕組みからチェックしてみましょう。

出走すればレース後に現金で

競輪選手の主な収入源の1つが『レースで得た賞金と出走手当』です。出走手当は、成績に関係なく、レースに出場することで支給される手当のことで、3〜4レースほど出場すると『約20万円』ほどになります。

平均の年間出場数は約30回程度と言われているので、出走手当だけで『500〜600万円』が最低でも保証されています。この出走手当と、レースで勝利することで得られる賞金が競輪選手の収入です。

ちなみに、この賞金と出走手当は出場するレースが全て終われば『レース後に全て現金』で選手に渡されます。

主なレースの賞金表

トップクラスの選手が活躍するレースの賞金を例題としてみてみましょう。

GPレースと呼ばれる、その年のトップクラス9名を集めて行う最高峰の『KEIRINグランプリ2018』では、1着の賞金額が9660万円に設定されています。9着でも532万円の賞金が設定されている大きなレースで『競輪選手の誰もが憧れる舞台』です。

そのほか、トップクラスのG1レースではトーナメント形式が採用され、決勝で1着を獲得すると『約4000万円前後』の賞金が獲得できます。細かい賞金は競輪公式ホームページで閲覧できるので、気になるレースをチェックしてみましょう。

競輪資料室|KEIRIN.JP

賞金が減額されるケース

高い賞金額が設定されているトップクラスのレースだとしても、賞金が減額してしまうケースがあります。賞金を全額もらうためには、相応の実力がなければいけません。減額されてしまうケースを細かく見ていきましょう。

タイムオーバーで半額

競輪で行われているレースには、制限タイムが設定されています。これは、最初の1周のみに儲けられたもので『制限タイムを超えると賞金が半額』となってしまうのです。例え、1着を得たとしてもタイムオーバーでの半額は適用されます。

設定されている制限タイムは、バンク周長(レースが行われる競輪場のコース1周の長さ)によって決められています。例えば、333m(335m)のバンク周長であれば51秒以内、400mであれば60秒以内、500mであれば68秒以内です。

この制限タイムよりも早いタイムで1周を終え、何事もなくレースを終えれば『着順に合わせて』賞金がもらえます。多くの場合は、制限タイムよりも早く走りますが『ペース配分』によっては稀にこのペナルティが起きてしまうので覚えておきましょう。

棄権で8割に

他にも、賞金額が減額してしまうものとして『棄権』があります。棄権する理由はいくつかありますが、最も多いのが落車による棄権です。

安全に留意して行われているレースでも、何かの拍子に落車してしまい走行不能の状態になることがあるものです。落車棄権と呼ばれるこの状態になると、そのレースの末着(9着)賞金の80%が支払われます。

また、その他の要因で棄権した場合も同様の金額です。最低限の保証はされていますが、怪我などをしてしまうと他のレースにも影響が出てしまうので収入にも大きく関わってくる部分と言われています。

ここで知っておきたいのが棄権ではなく『失格』と判定された場合です。この場合、規定のルールなどや不正によって失格の判定を受けているので、棄権とは違い賞金の支払いはありません。

このように競輪選手は厳しい条件をクリアして、レースの内容に応じた賞金を受け取っているのです。

賞金と税金について

競輪選手が獲得している賞金も課税対象の1つです。賞金と税金の仕組みについても知っておきましょう。

賞金にも税金はかかる

競輪選手はプロのスポーツ選手なので、個人事業主として活動しているのであれば確定申告をする必要があります。アマチュアなどで会社に所属している場合は、確定申告は所属している会社が手続きを行います。

確定申告が必要な場合とは、個人事業主としての事業所得が発生しているのか、給与の年間収入金額が2000万円を越えているかなど細かい規定で該当しているのかをチェックします。

チェックに該当している競輪選手であれば、収入に合わせて税金を支払う義務があるのです。

競輪選手の主な収入源

競輪選手の主な収入源は、賞金と出走手当です。他にも手当をもらうケースがあり『雨敢闘手当・正月手当・その他』に分類されています。

雨敢闘手当は、天候が悪く雨や雪が降ってしまったときの手当で、正月手当は、正月などの正月三が日に競輪に参加することでもらえる手当です。その他には、交通費の支給や先頭誘導員資格などで、誘導員を行う手当などが該当します。

これらの収入源を総合的に判断し、確定申告が必要な場合は手続きを行います。

競輪選手の経費

競輪選手の経費には『消耗品費・修繕費・旅費交通費・業界団体会費・トレーニングルーム利用料・税理士などのコンサルタント報酬』などがあります。

自転車のタイヤなどの消耗品や、自転車の修理は消耗品の買い替えや修繕が必要なので必要な経費です。また、レース開催場所に足を運ぶとなると旅費や交通費が必要となります。団体に入っていれば、会費を払っているのでこれも経費の1部です。

トレーニングルームの利用料や、確定申告の手続きのためにコンサルタントに払う報酬なども競輪選手の経費です。収入はしっかりとありますが、他のフリーランスと同様に経費なども意外と多いと言えます。

S級やA級など選手のランク別年収

競輪の選手はS級やA級などのランクに区別さています。級だけではなく、さらに細かく班別に分けられランクが決まっているのです。全6段となるランクはS級が『S班・1班・2班』、A級が『1班・2班・3班』となっています。

このランクは半年ごとの成績で決められ、S級S班はKEIRINグランプリの出場権を得た9名のみのランクです。次に、ランク別の年収を見てみましょう。

S級ではS班だと平均収入は1億円前後、1班だと3000万円前後となっています。A級では、1班は1100万円前後、3班は800万円前後です。大体の目安として参考にしてみてください。

KEIRINグランプリ

KEIRINグランプリと呼ばれる競輪選手が夢見る最高峰レースと歴代王者についてチェックしてみましょう。

KEIRINグランプリとは

KEIRINグランプリとは、昭和60年に創設された『その年のトップクラス9名』で行われるレースのことです。選考基準には各レースの優勝者から選出するものや、S級勝率上位から順次選抜される方式が採用されています。

第1回の優勝賞金は1000万円でしたが、平成16年からは副賞込の賞金額が1億円を越え、平成26年には副賞込の賞金が1億円を越えて注目されているビッグレースです。

賞金を知ると競輪の理解も深まる

賞金や競輪選手が貰っている収入などを知ると、より競輪の理解も深まりその奥深い楽しさを感じることができます。普段何気なく車券を買っていた人も『選手の特徴』などを知るきっかけになるのです。

これからもよりアツい闘いを魅せてくれる競輪の世界を、別の角度から見てみるというのもおすすめの楽しみ方です。

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