バイク乗りのこだわりはハンドルバーまで。基本知識と交換方法とは?

2019.07.21

ハンドルバーは好みによってさまざまな形状や種類に交換できる、理想的なバイクに仕上げられるパーツの1つです。そこでここでは、ハンドルにこだわりたい人向けのハンドルバーの基本と交換方法などについて紹介します。

ハンドルバーの基本

バイクになくてはならないハンドル部分に取り付けられているハンドルバーは、複数の種類やタイプがあります。ハンドルバーの基本知識として、以下の3点を押さえておきましょう。

ハンドルには2種類がある

バイクハンドルは、大きく分けて2種類があり、車種によって使用するハンドルが異なります。1つは『バーハンドル』、もう1つは『セパレートハンドル』です。

名称からも分かるように、バーハンドルは1本のバーからなるハンドルで、ハンドル位置が高くなる特徴を持ちます。

そのため、運転時に余計な力が必要なく、長時間の運転でも疲れにくいので、ツーリングに向いているハンドルと言えます。

また、ハンドルを切りやすいのでUターンや切り返しなどがしやすく、日常的に運転しやすいでしょう。しかし、高い姿勢での運転となるので、カーブが曲がりにくくなるのがデメリットとしてあげられます。

セパレートハンドルは、左右が別のバーからできているハンドルです。バーハンドルよりも低いハンドル位置になることから、前傾姿勢を取りやすく、スポーティーな走りに向いています。

バーハンドルとは逆に、前傾姿勢なので急カーブでも曲がりやすく、見た目の良さもセパレートハンドルのメリットです。反対に、前傾姿勢での運転となるため疲れやすい、切り返しがしづらいデメリットがあります。

ハンドルバーの主なタイプを紹介

バイク用のハンドルバーは、形状によってさらに細かく分けることができます。

純正ハンドルとしても採用されていることがある『コンチネンタルハンドル』は、フラットな形状が特徴です。比較的安価で、ハンドルバーを変えたいけれど前のハンドル位置は変えたくない、というときに適しています。

ハーレーなどのアメリカンバイクでよく見られるハンドルが、『アップハンドル』です。

両手が肩と同じくらいのポジションとなり、上半身を起こし、ゆったりとしたライディングポジションとなるので、前傾姿勢での運転よりも腰への負担が軽く済みます。

『スワローハンドル』は、フロント部分が曲がった形状が特徴の、両方のハンドルが低めに位置しているハンドルです。そしてライディングポジションも、かなり低めになります。

『コンドルハンドル』はスワローハンドルとよく似ています。ですが、コンドルハンドルの方が持ち手部分がやや高くなっており、出っ張りがあるのが特徴です。

上記のうちアップハンドル以外の3種類は逆さにハンドルを取り付ける、いわゆる『逆付け』を行うケースがあります。

逆付けをすると、ライディングポジションがさらに低くなり、見た目もかっこよくスポーティーになります。

ハンドルバーの径は3種類

ハンドルバーにスマートフォンスタンドなどを取り付けるときに知っておきたいのが、径です。ハンドルバーの径は、計3種類あります。

一般的なハンドルバーの径は22.2mmで、このタイプが最も多いと言われています。その他、一部のバイクではさらに太い1インチ、つまり25.4mm径のハンドルバーを使用している場合もあります。

最後の1種類は、特殊なサイズのハンドルバーである『テーパーハンドル』です。このタイプのハンドルバーは、グリップを取り付ける部分のみ一般的な22.2mm径ですが、中心へ向かっただんだんと太くなり、ハンドルを固定する部分が28.6mmとなっています。

テーパーハンドルは、このような特徴により振動・衝撃吸収性に優れ、ハンドルブレースが不要というほど振動を軽減させる効果が高いハンドルです。

ハンドルバーのメーカー

多くのメーカーから製造・販売されているハンドルバーですが、中でも知名度が高く人気のメーカーが、以下の2つです。

ハンドルの代表的メーカー ハリケーン

バイク乗りなら一度は耳にしたことがある、というほど広く知られるのが、東大阪に拠点を置く、ハンドル周りの部品を製造する『ハリケーン』です。

ハリケーンでは、ハンドルバーだけでも多彩なバリエーションから選択できます。いずれのハンドルバーも、職人の高い技術と厳選された材質で作られた高品質で安全性の高いハンドルバーです。

ハリケーン-大阪単車用品工業株式会社-

数々のモーターサイクルギアを提供 ポッシュ

バイクのカスタムパーツ製造・販売を行う『ポッシュ』も、ハリケーン同様大阪府内に拠点を置く、バイク乗りに人気が高いメーカーです。

内製工場での商品生産により、精度の高い高品質のハンドルバーを多数製造しています。ハンドルバーだけでもラインナップは汎用品から車種専用まで幅広く取り扱っているほどです。

POSH(ポッシュ)‐バイクのカスタムパーツメーカー

ハンドルのバーエンドとは

バイクに乗っていて、手がしびれる、疲れるといった経験をしたことはないでしょうか。ハンドルに伝わる振動は、手へ負担をかけてしまうこともあり、しびれや疲れを感じさせることがあります。

そんな問題を解消してくれるのが、ハンドルバーエンドです。

グリップの端に装着するパーツ

ハンドルバーエンドとは、ハンドルグリップの端に装着するパーツの1つです。アルミや鉄など、商品によって素材や重量が異なります。

純正ハンドルであれば、最初からハンドルバーエンドが装着されていることもあります。

ハンドルバーエンドの効果

ハンドルバーエンドを装着することによる大きな効果は、ハンドルから手に伝わる振動の軽減です。ハンドルが長くなるため、振動が大きい部分をずらせるという仕組みです。

また、ハンドルバーエンドによって長くなったハンドルは、立ちゴケした際のレバーやカウルの破損を軽減したり、転倒時にハンドルを守ったりするなどの効果も期待できます。

そして、ハンドル周りをもっと自分好みにしたいというときに、ドレスアップ目的でハンドルバーエンドを装着するのもいいでしょう。

バーエンドの取り付け方

すでに純正のバーエンドが取り付けられているときは、まず取り外しを行います。

バーエンドのネジはネジロック剤で固定されていることもあるため、ネジを回すだけでは外れないことがあります。そんなときは、ショックドライバーで取り外します。

バーエンドを取り外した後の固定ネジにも、まだネジロック剤が残っている場合があります。この状態でバーエンドを交換すると、きちんとネジが固定されずに、新たに装着したものが走行中に脱落する恐れがあります。

そのため、新しいバーエンドを装着する前に、あらかじめネジ山を清掃しましょう。ネジ山の清掃には、タップ・ダイスを用いてネジ山に浸透潤滑剤を塗った後、パーツクリーナーを使います。

ネジ山をきれいにしたら、新しいバーエンドの装着に移ります。

バーエンドの固定ネジにネジロック剤を塗布し、ハンドルとバーエンドの突起がきちんと噛み合うようにバーエンドを押さえつけながら、六角レンチで固定ネジを締めて、取り付け完了です。

ハンドルバーの交換方法は?

バイクのカスタムにおいて、ハンドルバーの交換は定番と言えるものですが、初心者にとっては自分で交換するのはハードルが高い、ということもあるでしょう。

そこで、自分でできるハンドルバーの交換方法を紹介します。

準備するもの

まず、交換するハンドルバー以外に、準備しておくべきものを挙げます。

  • 工具一式 プラス・マイナスドライバーやレンチ、ペンチなど、一通りの工具を揃えておきましょう。
  • 穴あけ用ドリル ハンドルによっては、穴が開いていないこともあるため、手持ちのバイクに合わせて穴を開ける必要が出てくるためです。
  • ブレーキホース、ブレーキワイヤー 新しいハンドルによっては、ブレーキホースやブレーキワイヤーを延長しなければならないことがあるため、用意しておきます。
  • アクセルワイヤーなどのワイヤー類と配線 ハンドルを変えることにより、ブレーキワイヤー以外の他のワイヤーの長さを伸ばしたり、スイッチなどの配線を変えたりする必要が出てくることもあります。

古いハンドルバーの取り外し

最初に、取り付けられているハンドルバーを外します。ハンドルに付いている部品を、ドライバーやレンチを使ってすべて外していきます。

現在使用しているグリップを新しいハンドルバーでも使用する場合は、部品を外した後にグリップを外すのも忘れないようにしましょう。

古いハンドルバーを外したら、ホースやワイヤーなどをあらかじめ新しいものに交換しておきます。

新しいハンドルバーの取り付け

穴が開いていない新しいハンドルバーを取り付ける場合は、古いハンドルバーの穴の距離を計測し、同じ位置に電動ドリル穴を開けます。

グリップを取り付けたハンドルバーを仮止めし、最初に取り外した手順と逆の順番で、部品を取り付けます。

すべての部品を元に戻したら、ハンドルの位置や角度を調整して固定し、取り付け完了です。

ハンドルバーが曲がったときの対応方法

せっかく付けたハンドルバーが、何かしらのきっかけで曲がってしまうケースもあります。そんなときにどのような対応をするべきか、その方法をまとめました。

立ちゴケした場合

バイクに乗っていてありがちなのが、立ちゴケ(バイクを足で支えることができずに転倒してしまうこと)です。このとき、ハンドルが曲がってしまうかどうかは、ハンドルの材質によります。

特にアルミ素材は曲がりやすいと言われており、立ちゴケ でハンドルバーが曲がってしまう可能性があります。

ハンドルバーを元の位置に戻す方法

立ちゴケで曲がったハンドルなら、ある程度の状態まで元に戻すことは難しくありませんが、強度が落ちることがあるため、交換する方がいいと判断されることもあります。

ハンドルバーが正面を向かずに曲がっている場合は、バイクに向かって正面に立ち、前輪を両足で挟んでまっすぐにします。その状態で、ハンドルを戻しましょう。

または、壁や縁石を使って直す方法もあります。

ハンドルをまっすぐにしたときに、タイヤが向いている方向の前輪を、壁などの固いものにぶつけましょう。そうすると、ハンドルへ思い切り力を加えやすく、より少ない力でハンドルを戻しやすくなります。

いずれの場合も力が必要なうえ難しいので、自力での修正が無理な場合は、ショップで見てもらうのが無難でしょう。

もし歪んでしまったなら交換がベスト

ハンドルが歪んでいると、フロントフォークが歪んでいる事も考えられます。立ちゴケでフロントフォークまで歪むことはそうありませんが、もし歪んでいるのであれば、ハンドル交換がおすすめです。

バイク乗りならハンドルバーまでこだわろう

ハンドルバーは、バイク乗りの基本的なカスタムです。種類や形状にこだわり、自分だけのバイクに仕上げることも可能です。

自力で交換も可能なパーツなので、お気に入りのバイクにするために、ぜひハンドルバー交換にチャレンジしてみてください。

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