バイオリンの値段はなぜ高い?選び方のポイントや相場を紹介

2018.09.27

バイオリンを購入しようと思っても「バイオリンの値段はピンキリだし、種類も色々あるし…」と初心者はハードルが高く感じるかもしれません。そこで、『バイオリンの選び方』『なぜ値段が高いのか』『バイオリンの相場』などを紹介します。

バイオリンの選び方

バイオリンは、一度購入すれば簡単に買い替えるものではありません。長年使用する大切な相棒ともなる楽器は、慎重に選びたいものです。

しかし、いざバイオリンを購入しようと思っても、バイオリンの種類はたくさんあり、値段もピンからキリまであります。どれを購入すれば良いのか戸惑う方も多いでしょう。そこで、バイオリン選びのポイントを紹介します。

音色

バイオリンは、個体によって音色が異なります。そのため、どのような音色が良いのかあらかじめ決めておくと、購入する際にスムーズです。

例えば、『明るい音』『透明感のある音』『華やかな音』『重厚な音』『暗めな音』など、楽器によって奏でる音色は異なります。簡単で良いので、購入前に「どんな音色が良いか?」というイメージを膨らませておきましょう。

初心者の場合は、自分でキレイな音を鳴らすのが難しい人もいるでしょう。その場合は、店員さんに頼んで鳴らしてもらい、どんな音色なのかを聞いて、しっかり確認しましょう。

予算

バイオリンは安いもので1万円、高いものだと1億円など、値段に大きな差があり、初心者はどれを買えば良いのか迷うところです。バイオリン奏者や販売している人によっては、「1万円で十分だ」と言う人もいれば、「最低10万円は必要」と言う人もいます。

値段に差がある理由は『目指すレベルで異なる』ことや、『安いものは使用に耐えられない場合がある』ことが挙げられます。

音楽大学に行き、将来は演奏家を目指しているという人と、試しにやってみたいという人など、目指すレベルによって必要な楽器は異なります。自分がどのような使い方をするのかを考えて予算を決めましょう。

バイオリンの値段の決まり方

バイオリンは、値段に大きな差があります。なぜこれほど値段が異なるのでしょうか。その理由は『製作者のネームバリュー』『古さ』『保存状態』にあります。

それぞれについて、なぜ高額になるのかを詳しく説明します。

製作者のネームバリュー

バイオリンは、『ネームバリューのある、腕の良い製作者が作ったものほど高額』になります。それは製作者の力量によって音色に大きな差が出るからです。

バイオリン制作者の中でも別格のネームバリューを持つ人物は、『ストラディバリウス』と『グァルネリ・デル・ジェス』です。この2人は腕が良いことはもちろん、すでに他界しているとあって、楽器が貴重なことも一因となっています。

ネームバリューがある人の作品だけが良いとは言えませんが、ネームバリューの大きさは1つの判断基準になります。バイオリンを選ぶ際にはネームバリューのあるもの、無いものの違いを見てみるのもおすすめです。

古さ

バイオリンは『作成された年代が古ければ古いほど高価』になります。

それは、古いバイオリンほど、現在手に入らない貴重な木材が使用されていたり、古い木材のほうが頑丈で乾燥しているなど、木材の性質から、年月を経るほど音色に深みが出たりするためです。

そのため、古いものほど高価なバイオリンが多くなります。

保存状態

バイオリンは傷がなく、『保存状態が良いもののほうが高額』になります。

バイオリンは古いものほど良いとされ、数百年前のものが出回ることもあるため、保存状態は重要です。いくら古く、ネームバリューのある製作者が作ったものであっても、保存状態が悪く楽器として使えなければ価値はありません。

バイオリンは『破損が少なく保存状態が良いもの』ほど、価値が高くなります。

中古の場合のポイント

「バイオリンをやってみたいけど、続けるかわからないし費用をかけたくない…」という人は、中古のバイオリンがおすすめです。そこで、中古でも良いものを購入するためのポイントを紹介します。

中古といっても、バイオリンの中には中古で古いものほど高額になる場合と、中古だと価値が下がる場合があるため、ポイントを意識して良いものを選びましょう。

有名メーカー

中古を探す際は、有名メーカーのものを探しましょう。有名メーカーでも保存状態によって品質は変わりますが、無名のものよりも良い確率が高いです。

メーカーはたくさんありますが、中でも注目すべきメーカーは『鈴木バイオリン』『ピグマリウス』『カールヘフナー』です。

鈴木バイオリンは、国内の老舗バイオリンメーカーで、安定したクオリティを誇るバイオリンを制作しています。ピグマリウスは、ストラディバリウスを研究したモデルを製造しており、日本でも有名バイオリニストが使用していたメーカーとして有名です。

また、カールヘフナーはドイツの老舗弦楽器メーカーで、歴史が長く安定した良質なバイオリンを販売しています。

製造年数

バイオリンは、製造年数が古いものほど良いものが多くなります。

バイオリンは製造年数によって区分けしており、1800年代以前のものを『オールド』、1850年頃~1950年程度のものを『モダン』と呼んでいます。また、現在製作されている楽器を『コンテンポラリー』と呼びます。

オールドのものほど貴重で値段も高額、取り扱いも難しくなります。古いバイオリンは初心者には手が出しにくい値段のため、現在製作されているコンテンポラリーを購入するのがおすすめです。

返品対応等のアフターケア

中古は保管状態が悪いものもあります。ヒビや傷は修復もできますが、費用が掛かるため、不良のものがあれば返品できると安心です。そのため、返品対応はしてくれるのか、アフターケアは何があるのかもきちんと確認しておきましょう。

また、個人で出品しているフリーマーケットなどで購入する際は、初心者が手入れをしている場合があります。値段に見合わないものに出会わないためにも、保存状態などをよく確認しておきましょう。

バイオリンの相場と音の違い

バイオリンを購入する際のポイントや値段の違いなどを紹介してきましたが、ここでは具体的に、『初心者レベル』『中級者以上のレベル』『プロレベル』に分けてそれぞれの相場を紹介します。

初心者や部活の導入レベルは安いもので十分

初心者や部活に使うレベルのバイオリンは、安いもので十分です。値段は3~10万円程度を目安にしましょう。

しかし、1万円程度のものだと、値段相応な作りの大量生産が多く、下取りができなかったり、すぐに壊れたりする場合もあります。その他、メンテナンスなどのアフターケアが付いていない場合もあります。

初心者でも購入するなら3~10万円程度にしましょう。

中級者以上は値段より音色に着目

中級者以上になったら、値段よりも音色に注目しましょう。音色が良いものが多くなる値段帯は20~50万円程度です。しかし、値段が高いからと言って、必ずしも音色が良いとは限りませんし、たとえ同じ値段でも音色に違いがあります。

実際に引き比べてみて、吟味し、良質なバイオリンに出会えるように努めましょう。

プロ並みの演奏を目指すなら本格的なものを

プロを目指すなら、本格的なバイオリンを購入するのがおすすめです。値段は50万円~を目安に探しましょう。

50万円程度なら、新作でも有名な職人・メーカーの良質なバイオリンが購入できますし、高額になればなるほど、年代の古いバイオリンが購入できます。

この値段帯になると、作りの良いバイオリンが多くなり、製作年数が古いオールド品にも出会えます。

注意すべきポイント

バイオリンは高額な買い物のため、質の悪いものには当たりたくありません。そこで、バイオリンを購入する際に注意すべきポイントを紹介します。

高いから良いとは限らない

高額になればなるほど、腕の良い作者が作った良いバイオリンに当たる可能性は高くなります。しかし、高額なものすべてが良いわけではありません。中には、残念ながら質の低いものや、調子の悪いバイオリンもあります。

例えば、オールド品で高額ですが、あまり音が鳴らないものがあります。それを購入するよりも、ランクを落とした安いものを購入した方が良いでしょう。

また、値段が高くなればなるほど、音色は上質になりますが、数百万・数千万を超えると一般人には、あまり音色の違いがわからなくなります。中には、セミプロでも音色の違いが判らないという場合もあります。

高いからといって、必ずしも良いわけではありません。

偽物にも注意

バイオリンには、偽ブランドが多く出回っています。プロの中でも偽ブランドを使用する人もいるほど、偽ブランドの浸透率は高いです。

初心者の場合は、偽ブランドかどうかをそこまで意識する必要はありませんが、プロになるなら気を付けたい部分になります。

しかし、贋作として良質なバイオリンを製造している人もいます。代表的な人物は、贋作作りの名人と言われたファニョーラです。ファニョーラは、腕の良い楽器職人だったため、贋作といえども2千万円以上の高値で取引されています。

とはいっても、ファニョーラのような贋作はごく一部です。贋作の中には質の悪いものも多いため、購入の際は注意してください。

値段だけでなく価値の考え方が要点

バイオリンは、高額なものが多い楽器です。しかし、値段が高いからといって必ずしも良いものではなく、初心者にはどの楽器を購入すれば良いのか判断しにくい部分もあります。

バイオリン選びに迷ったら、どんな使い方をしたいかを考えましょう。音楽大学を目指すなら…プロなら…趣味なら…など、その人の『価値観』にあった楽器を購入することが大切です。

それぞれのレベルの相場を参考にしながら、自分の好みにあった音色のバイオリンを見つけて、お気に入りを購入しましょう。

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