天気も服装選びのポイントに。服装指数や地方別の気候の特徴を紹介

2018.09.29

服装選びに天気予報は欠かせませんが、予報の何を基準に服装を決めれば良いのでしょうか。参考にしたい天気予報のポイントや気温と服装の目安をまとめて解説します。地方別に気候の特徴にも触れましたので、旅行や出張などの荷造りにも参考にしてみてください。

天気に合わせた服装選び

服装選びで誰もが気にしているもの、それは『天気』です。天候によって、着る服装は変わってきます。

天気や気温はポイントの1つ

『明日は何を着よう』と考えた時に真っ先に気になるのが『気温』ではないでしょうか。暑い時には薄着を、寒い日には羽織物や上着の準備が必要です。

近年では季節外れの真夏日や夏場の猛暑日など、予想外の気温となることもあります。春夏秋冬といった季節だけでなく、その日の天気や気温を目安にした服装選びは、快適に過ごすための大きなポイントです。

服装指数とは

『気温』をもとに服装を選びたくても、何を着ればよいのか見当がつかないという人には、『服装指数』を参考にするのがおすすめです。

『服装指数』は、気温に対する服装の目安を表したもので、日本気象協会が毎日ホームページで公開しています。0~100まであり、80以上は半袖で過ごせる暑さ、60は昼間長袖1枚で過ごせる、など指数によって着るものの目安が定められています。

天気予報と同じように記された地図上に洋服のイラストをクリックすると、具体的な服装のポイントが表示される仕組みです。一目でわかりやすいので参考にしてみてください。

気温別の服装の目安

『服装指数』ももちろん使えますが、気温に応じた服装の目安を知っていることがベターです。気温に対する服装選びの目安は以下のようになります。

14℃未満はコートが欲しい

気温が14℃を下回るようになると、徐々に薄手のコートやブルゾンなど上着が欲しくなります。日中でも上着が欲しい気温です。

さらに10℃未満となると、ダウンジャケットやロングコートなど本格的な冬物のコートが欲しくなります。厚手の上着を用意するとともに、マフラーや手袋などの防寒具も必要です。

調節を考えたい15℃から24℃

15℃以上になると、シャツにジャケットといった服装でも過ごしやすく、ビジネススーツでも肌寒さを感じずに過ごせる気温です。私服の場合には、パーカーや薄手の上着があると快適です。

さらに、20℃を超えるようになると、長袖のカットソーやシャツ、薄手のセーターでも過ごせます。薄手のカーディガンも活躍する気温です。重ね着を楽しんだり、ファッションが楽しめる季節でもあります。

25℃の夏日以上はやはり半袖

気温が25℃を超えると『夏日』と呼ばれ、半袖でも十分な気候です。最低気温が25℃の場合は、昼夜問わず半袖で問題ありません。

一方で、最高気温が25℃の場合、朝晩など時間帯によって肌寒さを感じることもあります。カーディガンやシャツなど、薄手の羽織物で体温調整できる服装がおすすめです。

また、気温が高いほど、半袖でも風通しの良い服装選びがポイントになります。リネンやインド綿などは汗を吸って、すぐに乾く夏場にぴったりの素材です。タイトなシルエットよりもゆったりめの服装が快適に過ごせます。

知っておきたい情報提供

天気や気温以外にも、天気予報には様々な情報が詰まっています。服装選びの参考にしたい情報をピックアップして紹介します。

高温注意情報

翌日あるいは当日の気温が35℃以上(北海道など一部地域を除く)と予測される場合には、熱中症への警戒・注意喚起を目的として、『高温注意情報』が発表されます。

気温が高くなりすぎたことによって体が対応できなくなり、体内物質のバランスが崩れるなどして起こるのが『熱中症』です。近年では35℃を超える猛暑日が相次ぐこともあり、気象庁では『高温注意情報』で熱中症への注意喚起を呼びかけています。

『高温注意情報』が発表された場合には、水分補給や暑さを避けることはもちろん、汗を吸収し、熱気を逃がしてくれるような通気性の良い衣服が適切です。

紫外線情報

気象庁では、『紫外線情報』もホームページで公開しています。翌日あるいは当日の天気予報に応じた紫外線予測値のほか、晴天時の予測値も確認が可能です。当日の日照時間等のデータを基にした『解析図(実況)』も見ることができます。

なお、一般に標高が100m上がると紫外線が1%増加し、標高が高くかつ空気の澄んだ山岳部では、予測図よりも高い紫外線となることもあります。あくまでも目安として使用し、対策はしっかりと行うのがおすすめです。

黄砂情報やスモッグ気象情報

服装選びで気を付けたい情報には、大陸からの黄砂の濃度を確認できる『黄砂情報』、工場からの排気ガスなどで起こる光化学スモッグに関する『スモッグ気象情報』も挙げられます。

黄砂や光化学スモッグに含まれる有害物質は、服に付着して持ち運ばれるからです。これらの情報が確認される場合には、ウールやファーなど毛足の長いものは避け、ツルツルとした素材のものが適しています。

静電気も有害物質を引き寄せてしまうため、静電気の発生しにくい素材の服がおすすめです。

『黄砂情報』『スモッグ気象情報』はいずれも気象庁のホームページで確認することができます。

北日本の気候と服装選び

ここからは、地域別に気候とそれにあわせた服装選びのポイントを紹介します。まずは、冬の厳しい寒さが特徴的な北海道と東北地方です。

札幌など北海道地方

北海道地方と東京都との気温差は、冬になると10℃近くになることもあります。道内でも雪の降り方には差がありますが、11〜3月まではしっかりとした防寒対策が必要です。

天候によっては4月に雪が降ることもあるので、春先でも冬物の上着の用意がおすすめです。

また、真夏でも半袖1枚では肌寒いことがあります。羽織物はオールシーズン必ず用意しておきたいアイテムです。

また、北海道は9月が最も気候が良いと言われることもありますが、朝晩が冷えることもあります。

冬の訪れも早いので、10月に入ると、徐々に厚手の上着の出番になり、早めの寒さ対策がおすすめです。

仙台など東北地方

東北地方も冬場の厳しい寒さはイメージ通りで、11月以降はしっかりとした防寒対策が必須です。

北国の春はやや遅く、4月でもまだまだコートが活躍します。5月にはいっても、薄手のセーターやカーディガンなどの重ね着が基本です。

一方、関東以南から見ると『東北地方=涼しい』と思いがちですが、7~8月は気温が上がることも多く、半袖1枚でも十分に過ごせます。9月に入ると早めに秋の足音が近づき、朝晩の気温の変化に対応できるよう重ね着が無難です。

10月に入ると、いよいよセーターなど温かい服装の出番がやってきます。気候が良いと言われる秋でも、1枚予備のアイテムがあると安心です。

関東、中部地方の気候と服装選び

関東・中部地方は、日本の標準的な気候ともいえますが、都市部では特に夏に猛暑日が続くのが近年の傾向でもあります。関東・北陸・中部地方について詳しく解説します。

東京や横浜など関東甲信地方

関東と一口に言っても、北関東地方の冬は積雪も多く、気温も下がりやすい地域です。地域差を抜きにしても、11月頃からはアウターの準備がかかせません。特に、関東北部では9月頃から朝晩の冷え込みが強まるところもあります。

一方、3月以降、春になると比較的気候が良いものの、雨が多いのも特徴です。気温の変化に対応できるよう、4~5月は薄手の上着があると重宝します。

また、近年では5〜6月の早い時期から高温になりやすいのも関東甲信地方の特徴です。7~8月の夏場は、日中に加え、夜間も気温が下がりきらず熱帯夜になる日も増えています。

ファッション性とあわせて、風通しの良い服装選びがおすすめです。

新潟や金沢など北陸地方

日本海に面した北陸地方は、シベリアから流れ込んだ寒気が日本海で雪雲を発生させるため、冬場は雪や雨の日が増えます。

一般に、沿岸部よりも内陸部・山沿いで雪が多く、例年12〜3月まではダウンジャケットやコートなど防寒アイテムは必須です。春先の4月でもコートが必要な日もあります。

5~6月になると次第に薄着で過ごせる日も増えますが、それでも薄手の上着があると安心です。

一方で、7月以降の夏場になると、今度はフェーン現象の影響で気温が上がりやすくなります。そのため、夏場は半袖で十分に過ごせます。

秋めいてくると今度は長袖の出番です。10月頃は快適に過ごせる日も多いですが、11月になるとまたコートが必要な日も増えてきます。秋、冬が早くやってくるのも北陸地方の特徴です。

名古屋や静岡など東海地方

東海地方は、南部が比較的温暖な気候なのに対して、内陸部は冬場の厳しい寒さが特徴です。11月頃からは、特に岐阜県の山間で曇りや雨の日が増え、12月以降は大雪となることも珍しくありません。

太平洋側では、冬場も晴れた日が多く乾燥が気になるほどですが、2~3月までは東海地方全域でしっかりとした防寒対策をおすすめします。

7~8月の夏場は一転して高温が続きます。太平洋高気圧の勢力が強いと、特に内陸部で35℃以上の猛暑日となる日が多いのも特徴です。

そのため、熱中症にも注意し、できるだけ風通しの良い服装を選ぶようにしてください。

近畿、中四国地方の気候と服装選び

本州の真ん中に位置する近畿地方は、全国的に見ても有数の観光地です。そこから西に広がる中国・四国地方は豊かな自然とあわせ、気候にも特徴があります。

大阪や奈良などの近畿地方

日本海・太平洋・瀬戸内海と3つの海に囲まれた近畿地方は、日本海側では冬の寒さが厳しく、太平洋側でも積雪を伴います。11月頃からはコートの準備が、12~2月にかけてはマフラーや手袋などの防寒アイテムも必要です。

春一番とともに暖かい日も増えますが、北からの冷たい空気で冷えることもあります。春先にはセーターやジャケットによる厚手の服装がおすすめです。

梅雨が明けると、厳しい暑さに見舞われ、特に京都・大阪・神戸は熱帯夜が続くことも珍しくありません。秋にかけては、台風や秋雨前線の影響を受けやすく大雨への警戒も必要です。

広島などの中国地方

中国地方は日本海に面する山陰地方で特に、内陸や山間を中心に寒さが厳しいのが特徴です。山陽地方(瀬戸内海側)がやや気温は高いものの、北部は雪が多い地域もありますので、寒さ対策は必須です。

春になると、中国地方では大陸からの黄砂がよく見られます。4月に入ると長袖のカットソー1枚で過ごせる日もありますが、黄砂の付着を考えると、防水加工などツルツルした素材の上着があると便利です。

中国地方は、梅雨の時期に多量の雨に見舞われることが多く、近年では豪雨災害も頻発しています。夏場は夕立や台風もあり、雨の影響は秋まで続きます。秋の終わりには日照時間が減り曇りの日が増えますので、天気に応じた寒さ対策が必要です。

香川などの四国地方

冬と言えば、曇りのどんよりした日が多いイメージですが、四国地方では冬場も晴れた日が多いのが特徴です。

一方で、暖かい印象の強い四国地方でも、北部の瀬戸内地方では大雪となることもあります。11月以降はコートが、年明けにはマフラーや手袋などの寒さ対策が必要です。

梅雨入りとともに降水量が増えます。特に、太平洋側は降水量が多く、梅雨明け後も雨が多くなりがちです。そのため、6月には半袖の出番の一方で、肌寒い日もあります。

また、台風や秋雨前線の影響から9月も降水量が多いのが特徴です。秋が深まるころにやっと晴れる日が多くなり、10~11月は、カーディガンやジャケットなど、体温調整しやすい服装がおすすめです。

九州、沖縄の気候と服装選び

最後に、日本の南に位置する九州・沖縄地方の気候と服装の選び方について紹介します。ご存知の通り南国気質漂う沖縄県と、九州北部では気候も全く違います。

福岡などの九州北部地方

九州北部地方は春にやってくる大陸からの黄砂が特徴です。黄砂の状況によっては、衣服への付着が防げる表面が滑らかな素材の上着がおすすめです。

なお、上着が欲しいのは4月の頭くらいまでで、5月には薄手のカーディガンで十分な季節がやってきます。

6月に入ると前線が停滞しやすく、大雨になることもあります。梅雨明け後、本格的な夏を迎えるころには、風通しの良い服装がベターです。例年、9月中旬くらいまでは、半袖でも過ごせます。

台風の影響もありますが、長袖の季節ともに晴天で過ごしやすい季節になります。天候は穏やかですが、10~11月にはジャケットやブルゾンなど上着の用意が必要です。

鹿児島などの九州南部地方

宮崎・鹿児島の九州南部地方になると、徐々に暖かい南国の雰囲気が漂ってきます。大陸からの冷たい季節風の影響はありますが、1月の平均気温が8度前後と全国的に見ると温かいのが特徴です。

一方、暖かくなるにつれて、前線の影響でぐずついた天気も増えます。6月に入りいよいよ梅雨が本格化すると、豪雨となることもしばしばです。

梅雨が明けると暑さも本格化し、同時に湿度の高さも目立ちます。不快感を軽減させるためにも、風通しが良い服装がおすすめです。

また、6~10月くらいまでは台風の季節でもあります。残暑の影響も例年厳しいのが特徴で、9月中旬までは半袖でも十分です。

沖縄地方

『南国』のイメージが根強いですが、1月の平均気温は20℃以下(那覇)と、さすがに夏の装いでは過ごせません。12~2月の冬場は、本州の秋頃の装いがベターで、調整しやすいカーディガンや薄手のパーカーが重宝します。

4月は『初夏』のイメージがぴったりで、この時期から昼夜半袖で過ごすことができます。

一方、7月の平均気温は31℃と高いものの、近年多い本州の猛暑日に比べると、風もあり比較的過ごしやすいのが特徴です。ただし、紫外線を考慮すると、外出時は薄手の羽織物の用意がおすすめです。

9月までは雨の多い季節が続きますが、下旬になると徐々に朝晩の冷え込みが予想されます。薄手のブルゾンなど寒さ対策・雨対策、どちらにも使えるものが重宝します。

奄美地方

奄美大島は、鹿児島本土と沖縄県の間に位置する島で『東洋のガラパゴス』とも呼ばれる大自然が特徴です。南国ムード漂う奄美地方ですが、1月の平均気温は15℃と年間でも最も低い値となり、羽織物が必要となります。

春になると徐々に暖かい日が増え、4月の平均気温は20℃まで上がります。とはいえ、朝晩は肌寒いこともあり、薄手のカーディガンなど調整の効く服装が便利です。5月に梅雨入りし、6月までは多量の雨が続きます。

夏場の平均気温は28℃、最低気温が25℃以上となる熱帯夜が多いのも特徴です。暑さは9月中までは続くので、風通しの良い服装がおすすめです。

10月になると徐々に涼しくなり、最低気温が20℃を下回ることも増えてきます。昼間も長袖で過ごせる気候です。

服装選びに天気や気候も参考にしよう

南北に長い日本は、地方によって気候に大きな違いがあります。また、山間部と平野部など、場所によって気候や気温は異なるものです。最新の天気予報を確認し、快適に過ごせる服装を選ぶようにしてください。

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