ドイツを代表する文豪『ゲーテ』の代表作。天才と呼ばれる所以を解説

2019.07.18

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749年~1832年)は、ドイツの詩人であり小説家です。ドイツを代表する文豪として知られており、ドイツ人にとっても特別な存在のようで、その作品に影響されて多くの音楽家が曲を書いていることでも有名。そんなゲーテの代表作やおすすめを紹介します。

ゲーテについて

多くの名言を残していることでも知られています。25歳の時に書いた「若きウェルテルの悩み」で一躍有名になりヨーローッパ中に名前が広がりました。

裕福な家庭に生まれる

ゲーテは実業家で裕福な家庭に生まれました。教育熱心な父親だったこともあり、ゲーテは幼い時から恵まれた教育環境で育ちました。16歳でラウプツィヒ大学で法律を学び、21歳でシュトラスブルクの大学で作家、詩人としての道へ進む重要な人物との出会いがありました。

シラーと共に

ゲーテと並んでドイツの偉大な作家として知られるのがフリードリヒ・フォン・シラー(1759年~1805年)です。ゲーテと共にドイツ古典主義を築いたと評されており、生前からゲーテとシラーは互いになくてはならない親密な存在でした。

黒ビール・シュヴァルツを好んだ晩年

(Amazon.co.jp)

美食家としても知られるゲーテ。晩年はビールを好んでいて、朝から大きなグラスでビールを飲んでいたといいます。シュヴァルツという黒ビールがお気に入りだったそうで、今でも販売されています。ご興味がある方はぜひこれから紹介するゲーテ作品を読みながら、ゆったりとビールを楽しんでみては?

シュヴァルツビア

ゲーテの代表作

ドイツ文学の大御所ゲーテの作品から、一度は読んでおきたいおすすめの代表作をご紹介いたします。

若きウェルテルの悩み

25歳の作品。主人公の青年ウェルテルにはに愛してやまない女性シャルロッテがいました。しかし、交友関係のあるアルベルトの許嫁で叶わぬ恋でした。忘れようと一旦はシャルロッテの元を離れ新天地へ行きますが、忘れられずにもがき苦しみます。

元の土地にに戻ってきたウェルテル。アルベルトもシャルロッテもウェルテルの気持ちを察していましたが、交友関係は続き三角関係へと発展します。ウェルテルはシャルロッテへの気持ちを抑えることができず、耐えられなくなって遂にピストルで自殺してしまいます。

ファウスト

人生に悲観して自殺しようとしていたファウストの前に悪魔メフィストへレスが現れて魂を売って契約を結ばせます。20代の青年に若返り美しいマルガレーテに恋をします。彼女はファウストと逢い引きするために睡眠薬の量を誤って母親を殺してしまいます。彼女は狂い、ファウストとの子供を殺して死刑囚となり自身も牢獄で死にます。

着想から実に60年の歳月をかけて書き上げた大作でゲーテ最後の作品となりました。ゲーテはシラーがいなければ「ファウスト」は完成していなかったと語ったといいます。

ヴィルヘルム・マイスターの修業時代 1796年

主人公ヴィルヘルムという青年が18世紀のドイツで、ひとりの女性との恋にやぶれ演劇に身を捧げます。人性の明暗を体験したり、様々なことを学びながら成長していくようなジャンルの小説で教養小説といわれています。

ゲーテによって書かれた古典的な教養小説は、トーマス・マンが範としたドイツ教養小説の代表作です。

ゲーテに影響を受けたクラシック音楽家

「ファウスト」を題材にフランツ・リスト、グスタフ・マーラー、ベルリオーズ、シューマン、グノーが作品を書きました。ゲーテから最も影響を受けたシューベルトを中心にご紹介します。

シューベルト

「歌曲王」といわれたシューベルト。600曲の作品のうち約70曲がゲーテの作品を題材として書かれています。「魔王」「野ばら」「糸を紡ぐグレートヘェン」「ガニュメート」などが知られています。

魔王 Op.1(D.328)

1815年に書かれた作品で最も有名です。シューベルトはゲーテに献辞と原稿を送りましたが、送り返されてしまいます。しかし、シューベルトの死後には「イメージが絵のようにはっきりと浮かんで見えるようだ」と評価したといいます。

ベートーヴェン

ゲーテとベートーヴェンは交流があり、歌曲にゲーテの作品を9曲書いています。お互いにお互いを高く評価していました。

劇音楽「エグモント」OP.84

ゲーテの「エグモント」を題材に書かれました。ソプラノ独唱を伴う曲を含み9曲から成りますが、現在では「エグモント序曲」が単独で演奏されることがほとんどです。

デュカス

フランスの作曲家ポール・デュカス。完全主義者ゆえ、自分が納得できなかった作品は全て破棄され、わずか13曲だけ遺されています。

交響的スケルツォ「魔法使いの弟子」

1897年に書かれたデュカスの自信作です。ディズニーの「ファンタジア」にも取り上げられていますが、音楽と映像がとてもマッチしていて大人が観ても楽しめます。

ゲーテから学ぶこと

「もっと光を!」がゲーテの最後の言葉だというのは有名ですが、とても印象深い言葉で死ぬ間際までゲーテは詩人だったと改めて思うエピソードです。何かに行き詰まったり壁を感じ時にゲーテの名言を読んでみてはいかがでしょう。きっとヒントが見つかるかもしれません。そして、是非今回の記事を参考にゲーテの作品を読んでみてください。

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