モダンホラーの帝王『スティーブン・キング』。多彩な代表作を紹介

2019.07.18

スティーブン・キング(1947年~)は、アメリカの小説家です。モダンホラーの第一人者と呼ばれ、日常にジワリと忍び寄る恐怖を描く人気作家ですが、一方でヒューマンドラマなど幅広いジャンルも手掛ける多才な一面もあります。そんな彼の代表作をご紹介します。

スティーブン・キングについて

米国のメイン州にあるポートランドに生まれたスティーブン・キングは、現在も存命で活躍中の作家になります。日本でも有名で、非常に親しまれている作家の一人です。後述するように、彼の作品は映画化されたものも非常に多く、映画がきっかけで作品にはまる人も多いようです。

ドラマと映画

彼の作品は映像化された作品が非常に多いことでも知られています。

テレビドラマ化された作品も多くあり、ヒット作は「ローズ・レッド」「デッド・ゾーン」「ヘイヴン-謎の潜む町」「アンダー・ザ・ドーム」などがあります。

また、「ミザリー」「グリーンマイル」「シャイニング」などは映画化もされて、大変な人気作となりました。もっとも、「シャイニング」に関しては、キングはその出来栄えが気に入らなかったようで、テレビドラマ「シャイニング」で自ら監修を務めたとのこと。

また、彼の原作をもとにした映像作品に、彼自身も出演することがあり、かつては主演を演じたこともあります。作風だけでなく何事にも多才なのですね。

リチャード・バックマンとは?

米国出版業界では、一人の作家は一年に一冊だけ出版するという風潮があったので、作品を多く書く作家は別のペンネームを遣い複数の作品を出版していました。キングもリチャード・バックマンの名義を使って複数冊出版しようとしたり、別のペンネームで書いた作品がどれだけ売れるのか試したかったといいます。

「死のロングウォーク」「バトルランナー」「痩せゆく男」「レギュレイダーズ」などを発表しています。

スティーブン・キングのホラー作品の代表作

次々と新作を出し続け、精力的に活動しているモダンホラーの帝王といわれるキングの作品。映画化された人気の作品をご紹介します。

「キャリー」1974年

キングのデビュー作です。性格の暗い少女キャリーは高校でいじめっ子たちの標的にされていました。プロムといわれている学校主催のダンスパーティに参加したキャリーは超能力でプロムの会場に火を付け参加者を殺戮してしまいます。

1976年にブライアン・デ・パルマ監督によって映画化されました。1999年には「キャリー2」が上映され、2013年にはキャリー」がリメイクされ上映されました。

「シャイニング」1977年

モダンホラーの傑作として広く知られている作品です。精神異常者の管理人が双子の娘と妻を殺戮し自殺するという事件が起きたホテル。そこへ小説家志望のジャックと妻と子供がやってきます。やがてホテルの管理人がジャックに乗り移って恐ろしいことが起きます。

1980年にスタンリー・キューブリック監督によって映画化されました。1997年にスティーブン・キングが自ら監修してドラマ版「シャイニング」が放送されました。2020年には「シャイニング」の続編が全米で公開されるといわれています。

「ミザリー」1987年

雪山で事故に遭遇して怪我を負った小説家を元看護婦のファンに助けられ、そして監禁されます。自分の好きな「ミザリー」の結末に激怒して原稿を火にくべたり、物語を変えるように強要したり、脱出できないように斧で足を折ったりする人間の狂気が書かれています。

1990年に映画化されました。キャシー・ベイツがアカデミー主演女優賞ゴールデングローブ賞を受賞しました。人気作家ポールの熱狂的なファンによる演技には恐怖をそそられます。

人間模様を描く代表作

ホラー作品も良いですが、リアリティのある日常や、ちょっと不思議なヒューマンドラマを描く作品も素晴らしいところがキングの魅力です。映画化された人気の作品をご紹介します。

「スタンド・バイ・ミー」1982年

短編集「恐怖の四季」の中に収録された秋の物語。題名は「THE BODY」で死体という意味です。12歳から13歳になる4人の少年が9月に忘れられない一生の思い出の2日間を回想しながら語られます。それは線路を辿って死体を見つける冒険物語。

1986年に映画化され、数々の賞を受賞しました。本当の友情を考えさせられる名作で今でも人気が高い優れた作品です。

「グリーン・マイル」1996年

大恐慌時代の死刑囚のいる刑務所が舞台となっている小説です。ネタバレを防ぐ対策で全6冊を毎月1冊ずつ日本で刊行されて話題になりました。

1999年に映画化され、トム・ハンクスが主演の看守ポールを演じました。タイトルのグリーン・マイルは獄舎から死刑台の電気椅子へと続く緑色の通路のことを指しています。心の優しい人間でさえ無実の罪で死刑囚にされる。彼は生きることに疲れ電気椅子で処刑されることを選びます。

スティーブン・キングの作品は不朽の名作揃い

スティーブン・キングといえば「シャイニング」や「ミザリー」などのホラー作品と結びつきますが、「グリーン・マイル」のような感動作も多く手掛けていることに驚かれる人も多いのではないでしょうか。是非、代表作を読んでみたり映画をご覧になってください。

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