関西のおすすめ博物館3選。夏休みにいきたくなるおすすめスポット

2019.07.17

関西には多彩な文化と歴史があり、それらを現代に伝える魅力的な博物館が多数存在します。今まで足を運んだことがない施設に『関西文化の日』を利用して無料で入場してみてはいかがでしょうか。関西ならではのおすすめ博物館も紹介します。

博物館の基礎知識

博物館というと堅苦しい施設に思えるかもしれませんが、実は美術館や動物園も博物館の1種です。誰でも1度は訪れたことのある博物館を、基礎から見直してみましょう。

日本における博物館とは

『博物館』とは、ある特定の分野の価値ある資料を収集・保存し、来館者に向けて展示・教育を実施する施設です。

例えば自然史や文学史など、その施設のテーマに応じて学芸員やキュレーターといった専属職員が研究・調査を行い、重要な資料を収集・保存し、さらに研究を深めていきます。

こうして博物館独自の研究テーマについての専門性が高められていき、研究結果は収集・保存した資料とともに展示され、来館者が学びの場として活用することができるのです。

日本の高校教育では、生物や地学、日本史や地理が選択科目になっており、優秀な成績で高校卒業したとしても学生たちそれぞれの知識体系には隔たりが生まれやすいという問題があります。

偏っや知識を補ったり、新たな興味が生まれる場としても博物館は役立ちます。

生まれ育った土地の郷土史や食べ物、マンガなど普段なにげなく接している文化、あるいは環境問題の理解を深めるためにも重要な植物や生物など、さまざまなテーマの博物館を巡り知識を深めてみてはいかがでしょうか。

多種多様な博物館の種類

日本国内の博物館は大小さまざまなものを含めると30004000にも達するといわれ、施設名に博物館と付いていないものもたくさんあります。

博物館は大きく『人文科学系と自然科学系』に分けることができます。

例えば美術館は美術品や美術史を専門的に研究・収集・展示する博物館であり、植物園・動物園・水族館は『生態園』と呼ばれ生物に特化した博物館とされるのです。

人文科学系としては美術館の他に歴史博物館や文学館、日本ならではのマンガ・アニメミュージアムなどがあり、研究・教育機能重視の博物館もあれば、体験型のレクリエーション機能を充実させた博物館もあります。

博物館を楽しむためのポイント

博物館の楽しみ方は、展示物を眺めたりショップでお土産を買うことだけではありません。もっと上手く博物館を利用するためのポイントを見てみましょう。

展示の裏側を考えながら鑑賞する

博物館の代表格である美術館を訪れるとすれば、展示物は教科書で見たこともある世界的に有名な絵画、というケースも多いでしょう。

展示物はなんとなく綺麗だなすごいなと見て回るだけでも良い経験になります。しかし視覚的に満足できるものを無作為に並べているわけではないため、博物館の持つ『研究・教育機能』を意識してみると体験の質が高まるでしょう。

大規模な展示では、展示物の持つ歴史的・技法的な性格などでエリア分けされています。作品には作家名や解説が書かれたキャプションが添えられていることも多く、『音声ガイド』を利用すればさらに理解が深まるでしょう。

ショップ巡りや鑑賞以外の楽しみ方もある

鑑賞スタイルを変えてみると「なぜそれが展示されたのか」という経緯にまで考えがおよんでいくこともあるでしょう。

博物館によっては、展示に合わせて講演会が開かれていることもあり、研究員から展示物の解説を受けることができるケースもあります。

展示物にまつわる歴史やエピソードを考えるほどに、「次はこれを学ぼう」という知的好奇心の方向付けが得られることにもつながるでしょう。

さらに博物館には、関連する展示やイベントのパンフレットやチラシがまとめられているコーナーがあります。おおむね出入り口付近にあり、これを持ち帰っておけば、より深く文化を知りたいというときの指針になるでしょう。

イベントの開催日に行く

博物館では、展示に合わせて期間限定イベントを開催しているケースもあります。無料で楽しめるものも多く、イベントの内容を事前にチェックして、開催日を狙って来館すると楽しみが倍増するのでおすすめです。

例えば美術館なら、クラシックコンサートや映画上映会が行われていたり、水族館ならイルカショーが行われていたりします。時間限定の催しを体験するなら、来館時間も踏まえて計画を立てていくと良いでしょう。

また、現代美術やマンガ・アニメの展示の場合、作者が来館してサイン会が開かれたり、作品製作の裏話など貴重な話が聞けるトークショーが催されることもあります。

博物館が無料になる関西文化の日

気になる展示があっても入館料を考えると一歩踏み出せない、ということがあるでしょう。関西には博物館入館無料のシーズンがあります。

『関西文化の日』を利用しておトクに博物館を楽しみましょう。

関西文化の日とは?

『関西文化の日』とは、近畿地方24県と三重・福井・徳島・鳥取の、美術館や資料館などの文化施設を入館無料で開放する期間限定イベントです。

2003年の第1回から2018年の第16回まで参加施設は増加傾向にあり、2017年では688施設が参加、入場者数は53万人と大規模なイベントになっています。

アンディ・ウォーホルやパブロ・ピカソの作品を収蔵する大阪にある国立国際美術館。

横山大観(よこやまたいかん)・藤田嗣治(ふじたつぐはる)などの日本画、河井寛次郎(かわいかんじろう)の工芸作品のコレクションが充実した京都国立近代美術館なども参加する一大イベントです。

 関西文化の日について| 関西文化.com | 関西の芸術文化イベント

11月の第三土曜日と日曜日が無料

開催期間は例年11月で、第3土曜日・日曜日を入館無料とするのが基本となっています。ただ、開催日は施設側が設定するため、11月第1週に23日間開催する施設もあれば、11月中の全日を無料開放する施設もあるのです。

定休日を除いた全日無料開放の施設だけでも30件以上あるため、『11月は博物館ツアーの月』といえるほど充実したイベントになっているでしょう。

また、2019年は『関西文化の日プラス』として9月にも同様の入館無料イベントを実施します。こちらは平日を含む9月中の1日以上を無料開放、となっていて、施設によって開催日はさまざまです。

関西でおすすめの人気博物館

関西の多彩な文化と歴史を楽しめる博物館のうち、特に魅力的な人気スポットを3件紹介します。

カップヌードルミュージアム

『カップヌードルミュージアム』として親しまれている『安藤百福発明記念館』は、チキンラーメンやカップヌードルを発明した日清食品の企業博物館です。

インスタントラーメンの発展を約800種類のパッケージで表現する『インスタントラーメン・トンネル』や、カップヌードルの秘密を紹介するカップヌードル型の『カップヌードルドラマシアター』など遊び心に溢れています。

他にもチキンラーメンを手作りできる『チキンラーメンファクトリー』という体験型施設や、世界で一つだけのオリジナルカップヌードルを作ることができる『マイカップヌードルファクトリー』も魅力的でしょう。

  • 施設名 : カップヌードルミュージアム 大阪池田
  • 住所 : 大阪府池田市満寿美町8-25
  • 電話番号 : 072-752-3484
  • 開館時間 : 9:3016:30(入館は15:30まで)
  • 休館日 : 毎週火曜日(祝日の場合は翌日が休館日)、年末年始
  • 公式HP

京都国際マンガミュージアム

『京都国際マンガミュージアム』は、日本で唯一の『マンガ学部』を有する京都精華大学が管理・運営する日本最大の漫画博物館です。

江戸期の戯画浮世絵から明治・大正昭和初期の雑誌、戦後の貸本から現在の人気作品、海外のものまで、約30万点を収蔵しています。

総延長200メートルの書架に5万冊が並ぶ『マンガ本の壁』が有名で、通常の図書館のように椅子に座って読むだけでなく、敷地内の芝生に持ち出して寝そべって読むことも可能です。

マンガにまつわる催しも豊富で、マンガ作家の対談イベントや、一流作家からマンガの描き方が学べるマンガ教室など魅力的なイベントが随時開催されています。

  • 施設名 : 京都国際マンガミュージアム
  • 住所 : 京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
  • 電話番号 : 075-254-7414
  • 開館時間 : 10:0018:00(入館は17:30まで)
  • 休館日 : 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間
  • 公式HP

奈良国立博物館

『奈良国立博物館』は、仏教美術を中心とした文化財を収集・研究・展示する博物館です。長谷寺や薬師寺など、奈良県下を中心とした社寺から寄託を受けた国宝や重要文化財を多数所蔵しています。

毎年秋に開催される『正倉院展』は、日本製品のみならず中国やペルシャからの輸入品を含めた、古代の美術工芸の粋ともいえる宝物を鑑賞することができる貴重な機会として有名です。

また、敷地内の『仏教美術資料研究センター』では、仏教美術に関する約7万冊の図書や、1万冊以上に上る過去の展覧会カタログ、10万枚を超える写真を閲覧することができます。

こちらは調査研究を行う施設でもあるため水・金曜日限定の開放ですが、仏教美術をより深く味わうために、展示に合わせて訪問してみてはいかがでしょうか。

  • 施設名 : 奈良国立博物館
  • 住所 : 奈良市登大路町50番地
  • 電話番号 : 050-5542-8600(ハローダイヤル)
  • 開館時間 : 9:3017:00(入館は16:30まで)毎週金・土曜日は9:3020:00(入館は19:30まで)
  • 休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日連休の場合は終了後の翌日)、11日、臨時休館日あり
  • 公式HP

関西の博物館は面白い展示がいっぱい

関西には、古くから商業の中心地として栄えた大阪や、平安京や平城京の首都であった京都や奈良をはじめ、日本文化の発展と歴史にとって重要な街が多数存在します。

関西圏の多彩な博物館は、日本を研究し、現代にその魅力を伝える役割を担う、日本人にとって欠かすことのできない存在といえます。日本の魅力を再発見できる関西の博物館を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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