これであなたもリキュール通。原料別リキュールの種類と代表的な銘柄

2019.07.16

リキュールは定義が国ごとに異なる上、数が膨大なため分類は難しいですが、一般的には原料を基準に「果実系」「薬草・香草系」「ナッツ・種子系」「その他」の4種類に分けられます。そこで今回は「種類」を切り口に、代表的なリキュールの魅力に迫ります。

リキュールの種類① 販売数No.1〜「果実系」

フルーツの果肉や果汁、果皮を主な原料とするリキュール。販売数やバリエーションが豊富で、カクテルの材料としてはもちろん、お菓子作りや料理にもよく活用されています。甘い風味と香りが持ち味のものが多く、ストレートやロック、ソーダ割りなどシンプルな飲み方でも気軽に楽しめます。

最もポピュラーなのがカシスリキュールの『クレーム・ド・カシス』。独特の深みのある赤にベリーの香り、しっかりとした甘みと爽やかな酸味のハーモニーが女性に大人気です。

他にもオレンジの果皮だけでスピリッツに味と香りをつけた『キュラソー』、楊貴妃が好んだ「美の果実」ライチを原料とする『ライチ・リキュール』、レモンの皮をたっぷりと使った『リモンチェッロ』、スモモの仲間スローベリーをスピリッツに浸した『スロー・ジン』、ブランデーにブラックベリーとラズベリーを漬け込んだ『シャンボール・リキュール』、あるいはスピリッツに梅の実と氷砂糖を漬け込んで熟成させる『梅酒』などが、果実系の代表的なリキュールです。

リキュールの種類② 最古の歴史〜「薬草・香草系」

ハーブや薬草、香辛料などを主な原料とするリキュール。その歴史は紀元前の古代ギリシャにまでさかのぼり、長年にわたって人々の暮らしに根付いてきました。ハーブが持つ独特の香味や個性的な苦味が特徴で、他のリキュールの隠し味として使われることも多々あります。

薬草・香草系で最もポピュラーなのは、カンパリソーダのベースとしておなじみの『カンパリ』でしょう。鮮やかな赤い色と苦味が特徴で、ビター・オレンジ、コリアンダー、リンドウの根など60種もの材料が使われているそうです。

その他にもフランス、スペイン、チェコ、スイスを中心に欧州各国で作られている『アブサン(アブサント、アブシンス)』、アイリッシュウイスキーにハーブエキスと蜂蜜を加えた『アイリッシュ・ミスト』、56種類ものハーブを使ったドイツ生まれの『イェーガーマイスター』、緑茶を材料にした『グリーンティー・リキュール』などが、薬草・香草系の代表的なリキュールです。

リキュールの種類③「ナッツ・種子系」&④「その他」

深い風味が持ち味〜「ナッツ・種子系」

カカオやコーヒー、クルミ、ヘーゼルナッツなど豆類や木の実類を原料とするリキュール。ずっしりとした深みのある味わいと、はっきりとした甘みが特徴で、食後酒として、あるいはお菓子作りの材料としてもよく使われます。

女性に人気のカクテル「カルーアミルク」のベースとなるコーヒーリキュール『カルーア』が、ナッツ・種子系では最もよく知られており、その他にもアンズの核を使ったアーモンド風味の『アマレット』、ココナッツを使ったラム酒ベースの『マリブ』、豊潤なナッツの香りが特徴の『ヘーゼルナッツ・リキュール』などが有名です。

新しいタイプが続々登場〜「その他」

近年の技術の発達により、従来のカテゴリーにはまらない新たなリキュールが続々と登場しています。例えばプレーンヨーグルトを原料としたオランダ生まれの『ヨーグリート』や、酪農が盛んなアイルランドで誕生したクリーム系リキュール『ベイリーズ』、卵を原料としたブランデーベースの『アドヴォカート』などがその代表的な存在です。

多種多彩なリキュールが広げるお酒の楽しみ方

現在、世界には3000種類を超えるカクテルが存在していますが、その多くを支えているのが多種多彩なリキュールです。今回ご紹介したのはほんの一部。デパ地下の酒売場や大きな酒屋さんに足を運べば、様々な種類の魅惑的なリキュールに出会えます。機会があればぜひのぞいてみてください。

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