釣りの種類や魚に合わせた仕掛けを。使う道具と作り方を紹介

2019.07.16

狙っている魚の種類や釣りのスタイルに合わせて仕掛けを用意するのは、釣りの基本です。覚えておきたい仕掛けの道具と作り方を、具体例を含めて詳しく解説します。仕掛けの結び方や保管方法も一緒に紹介するので参考にしてみてください。

釣りの仕掛けの基本

釣りの仕掛けとは、針・おもり・糸など、狙った魚を釣り上げるための道具のことです。自分が狙う魚に適した仕掛けを用意して、さらなる釣果を狙いましょう。

市販の仕掛けを使うか、自作するか

狙う魚の種類に合わせて、いろいろな工夫が凝らされた市販の仕掛けが販売されています。自分が狙う魚の種類や、使うシーンに合わせていくつか用意しておくのがおすすめです。

基本的には市販の仕掛けから購入して用意ができますが、自分で作ったオリジナルの仕掛けで魚を狙うというのも楽しみの1つでしょう。

段差仕掛けとは

代表的な仕掛けとして知られているものに『段差仕掛け』があります。

段差仕掛けは、釣り針を長さの違う2本のハリス(仕掛け用の糸)に結ぶ仕掛けのことです。ハリスの長さは10〜30cmと人によって違いがあるのが特徴です。長さの違うハリスによって、釣り餌をより大きく目立たせます。

主にカレイ釣りによく使われる仕掛けですが、その他のシーンでも意外に使うことが多いので覚えておきましょう。

ラインの結び方にはさまざまな種類がある

ラインとは釣り糸のことで、竿からおもりまでの釣り糸が『道糸』、道糸から釣り針までが『ハリス』と呼ばれる糸です。道糸とハリスの結び方にはさまざまな種類がありますが、今回は代表的な3つを紹介します。

チチワ結び

チチワ結びは、1番基本的な結び方で『シンプルさ・強度・安定度』において人気の高い結び方です。着脱も簡単なので、いろいろな釣りに使われています。

  1. 道糸の上端を10cmほど折り返し、2本束ねた状態で小さな輪を作る
  2. 交点が緩まないように指で押さえ、できあがった輪を1回ねじる
  3. ねじりが戻らないように交点を押さえ直し、ねじった輪に先端の折返し部分を通す
  4. できあがった輪が長さ4〜5cmほど残るように微調整して、結び目を締め付ける
  5. 上記の手順で輪の先端側にも長さ1cmほど残るように結んで完成

最初に作った結び目はラインを繋ぐときに、最後に作った結び目は『結び目を外す』ときに使います。仕掛けとハリスを繋ぐときや延べ竿と道糸を繋ぐときに便利な結び方です。

サルカン結び

サルカン結びは、とてもシンプルな結び方でさまざまな釣りに対応できます。また、サルカン(釣りの仕掛けに用いられる小型の連結金具のこと)とラインを繋ぐことで『仕掛けの幅を広げる』ことができるのもメリットです。

チチワ結びと並んで代表的な結び方なので、覚えておきましょう。

  1. サルカンにラインを通して輪を作る
  2. ラインの先端をラインの本線の下側から回して輪に通す
  3. ラインの先端を折り返してもう1度輪に通す
  4. 再度折り返してラインの先端を輪に通す
  5. ラインの先端と本線を引っ張り締め上げれば完成

慣れると簡単にサルカンを繋げる結び方で、使える仕掛けが増えるので『釣りの仕掛けを考えるときには必須』とも言える結び方です。

外掛け結び

最後に、釣り針とハリスを結ぶときの基本と言われているのが『外掛け結び』と呼ばれる結び方です。大物用の結びの基本にもなっているので覚えておきましょう。

  1. ハリスで針側に輪を作り、針の軸を挟む
  2. ハリスの先端で、本線と針軸をチモト(針の根本)の方向に5〜6回巻き付ける
  3. ハリスの先端を最初に作った輪にくぐらせる
  4. ハリスの本線と先端を引っ張って締める
  5. ハリスの本線が針の内側から出るように整えてきっちり締めれば完成

とても強度のある結び方で、針とハリスの結節が丈夫なことから大物狙いにも使われる結び方です。仕掛けのときに複数の釣り針をハリスに結ぶときにも活用してみましょう。

初心者におすすめのサビキ釣り

では、ここからは代表的な釣り方と一緒に仕掛けをチェックしてみましょう。

まずは、初心者におすすめのサビキ釣りから紹介します。サビキ釣りは、胴付き仕掛けの1種で、餌に似せた疑似餌針がいくつも付いた仕掛けと撒き餌(アミエビなど)を入れたカゴを連結させたものを使って釣る方法です。

どんな魚が狙える?

サビキのシーズンは春先から初冬で、主にアジ・イワシ・サバなどを狙えます。釣りのポイントも幅広く、釣り公園や漁港、防波堤などで狙えるので誰でも簡単に楽しめる釣りとしても人気です。

カゴの中の撒き餌の中に混じった疑似餌針を、撒き餌と間違えて食べた魚を釣る方法なので『すぐに釣り上げられる』ことから『釣りの楽しさ』を感じるのにもぴったりです。

市販の仕掛けの選び方

サビキで使用する仕掛けは、針に色のスキンを巻いたものやハゲ皮・サバ皮など魚の皮を付けたものまで多種多様に販売されています。その日によってよく釣れる仕掛けが変わってくるので、種類を多めに用意しておくのがおすすめです。

特に気をつけたいのがサビキ仕掛けの色です。色によっても釣果に差がでるので『近くに良く連れている人』がいれば色を聞いてみるのも釣果を上げるポイントと言われています。

メタルジグとの組み合わせ

ジグとは、魚釣りに使う疑似餌の1種のことです。金属で作られていることから重みがあることから沈下速度も速く、種類も豊富に取り扱われています。メタルジグは、鉛を使って作られたジグです。

メタルジグとの組み合わせは、ラインにリーダーライン(ショックリーダーとも呼ばれるライン切れを防ぐ糸)にサビキをセットし、仕掛けの最下部にメタルジグを使います。

この組み合わせであれば、サビキと一緒に少しサイズの大きいターゲットを狙えるのでいつもと違った楽しみを感じられます。サビキに慣れてきたらメタルジグとの組み合わせにも挑戦してみましょう。

投げ釣り仕掛けでカレイを狙う

次に紹介するのが、投げ釣仕掛けを使ったカレイを狙う方法です。サビキとは違い、重量感のある引きが特徴のカレイ釣りは、投げ釣の代表的な方法として知られています。

天秤の選び方

カレイ釣りでは、天秤(おもりの1種)を使った吹き流し仕掛けが主に使われています。海底に仕掛けを這わせる吹き流し仕掛けは、海底に潜んでいるカレイ釣りにぴったりです。

天秤を選ぶときには、アタリを明確に取りたいときには『遊動タイプ』、飛距離を優先するときには『固定タイプ』がおすすめです。おもりは27〜30号を基準として、潮の速い場所では33〜35号を使うなど工夫をしてみましょう。

仕掛けの作り方

カレイは釣りのポイントに腰を落ち着けてじっくりと狙う魚です。用意できるのであればタックル(魚を釣る道具のこと、竿などの一式のこと)を2〜3セットほど揃えておくのがおすすめされています。

竿は投げ専用で、4mクラスの長さ、おもりは25号以上のものを用意します。潮の速い釣り場ほど大型が多いので、流れに耐えるためにも丈夫な竿が必要です。リールも投げ専用にしておくとより安心できます。

仕掛けは、オーソドックスな2本針と、半遊動天秤にハリスを直結するタイプを使用します。円筒には遊動天秤、近投には半遊動天秤と使い分けをするのがおすすめです。

仕掛けを作るときの内容は、天秤は25〜35号、モトス(幹糸)5〜8号、ハリス3〜5号、カレイバリなどは12〜15号が目安と言われています。

虫エサを針に刺す

投げ釣のカレイの餌にぴったりなのが虫エサです。マムシにアオイソメ、コガネムシなどが代表的な虫エサで、それぞれ付け方が違います。

マムシは匂いで誘うタイプなので、針先から1cmほど垂らして刺します。アオイソメは3〜5匹を房掛けにして動きでカレイを誘うのが一般的です。使う餌によっても針の刺し方を工夫してみましょう。

カレイ釣りの場合は、最低でも同じ場所で半日程度粘らないと釣れる・釣れないの判断ができないといわれています。釣りポイントをどこに選ぶかも釣果に関わるので、こだわって選んでみてはいかがでしょうか。

ウキ釣り仕掛けでチヌを狙う

次に紹介するのが、ウキ釣り仕掛けでチヌを狙う方法です。チヌ釣りは、釣りの中でも人気が高く『使われている仕掛けにも個性が出る』釣りと言われています。中でも最もポピュラーなウキ釣りでの方法を紹介するので参考にしてみてください。

チヌはどこで釣れる?

チヌは、身近な釣り場と言える防波堤や岸壁から、地磯、沖磯まで幅広く生息しています。大きさも小さいものから大きくなると最大で70cm以上まで成長し、40cmを超える良型は、その強い引きが釣り人を楽しませてくれるのです。

一般的なチヌは、クロダイ、キチヌ(キビレ)、ミナミクロダイの3種類です。沖縄などに生息するミナミクロダイを除き、メインターゲットとされているのがクロダイとキチヌと言われています。

クロダイとキチヌは生活パターンが違うので、それぞれ狙い方が変わってきます。この点もチヌ釣りの楽しみの1つと言えるのです。

仕掛けの作り方

チヌ釣りの仕掛けによく使われるのが、扱いが簡単なウキゴム固定の棒ウキです。ウキゴムに直接ウキを刺して固定して使うため、仕掛けの用意も比較的簡単にできます。

棒ウキの仕掛けの目安は以下の通りです。

  • 竿は5.4m程度(磯竿0.8〜1号・チヌ竿2〜3号)
  • リールは小型・中型スピニングリール
  • 道糸は3号、ウキ止めは2つ(サイズはSS〜S)
  • 棒ウキ
  • ガン玉(浮力調整用・潮流用)
  • サルカン
  • ハリス1〜2号(2〜2.5m)
  • チヌ用の針

オーソドックスな用意ですが、餌によってもさまざまなアレンジができます。ウキが抜けてしまうことも考えて、いくつか予備を用意しておくと安心です。

電気ウキを使った仕掛けの作り方

電気ウキは日没から明け方の間までの夜釣りに欠かせないアイテムで、夜に活発になるスズキ、チヌ、メバルの仕掛けにぴったりと言われています。電気ウキは電池によって発光することで集魚効果が期待できるほか、ウキの目印としても使いやすさがあり人気です。

仕掛けはチヌ釣りの仕掛けのウキを電気ウキに変え、ゴム管とウキの浮力にあったおもりを取り付けるだけです。ポイントや潮によっておもりの重さを変えて調節するとより釣りやすくなると言われています。

胴突き仕掛けでメバルを狙う

胴突き仕掛けは、海底を狙って釣る方法です。初心者でも簡単にでき、釣れる魚の種類も豊富なことから人気を集めています。ただし、警戒心が強いのでしっかりとメバルに合った用品を準備して、メバルの特徴を覚えておくのがポイントです。

メバルはどこで釣れる?

メバルは堤防などで手軽に釣れます。停泊船の真下、スロープやテトラのキワなど暗い場所で餌を待機して待つ習性があるので、ちょうど良いポイントを探してみましょう。

他にも、根回りや岩礁帯の上、海藻周辺にもいます。夜間であれば、常夜灯などの下に集まっていることもあります。ただし、夜間の釣り禁止の場所もあるので、近くの釣具店などで情報を収集しておくようにしましょう。

ハリスを目立たせないように注意

メバルはとても視力が良く、太いハリスを見破ります。見破られてしまっては釣果も上がらないため、仕掛けには小型のビーズや細ハリスを使っておきましょう。根がかりしやすいところを狙うことが多いため、おもりは10〜20個程度用意しておくと安心です。

初心者の場合は防波堤のキワや、船着き場周辺を狙って徐々にメバルの特徴を掴んでいくのがおすすめされています。

仕掛けの作り方

メバルを釣るために用意したい胴突き仕掛けは、4.5〜5.3mの竿に小型スピニングリールを使い、サルカンを使ってラインからメバル用胴突き仕掛けなどを取り付けます。最下部にはナス型のおもりの3〜10号を付けて調節しましょう。

この仕掛けでは、引き釣りで探れるためおもりを基準に斜めになることで複数のエダスが幅広くアプローチしてくれます。ただし、根がかりが多いのでおもりなどの予備は多めに持ち込むのがおすすめです。

メバル用胴突き仕掛けが見つからないときには、市販のカワハギ釣り仕掛けと書かれたものが胴突き仕掛けに使えるので覚えておくと安心です。

仕掛けは保管して再利用しよう

仕掛けは1度使えばそれで終わりというわけではなく、何度も再利用して使えます。丁寧に保存していれば絡まりなども起きないので、より長く愛用できるのです。

そこで、覚えておきたい保管の方法を紹介するので参考にしてみてください。

クッション仕掛巻ストッカーに収納

クッション仕掛巻ストッカーを使えば、自分が使っている仕掛けを巻き付けて収納しておくだけで簡単にばらつきなく整理ができます。巻き付けやすいように引っかかりが作られているなど工夫を凝らしたものが多く、使いやすさからもおすすめのアイテムです。

中でも人気なのがメイホウのクッション仕掛巻ストッカーです。長い仕掛けでも十分に収納できる大きさと、ケースと一緒に用意されていることで持ち運びにもぴったりに仕上がっています。

また、仕掛けに巻き癖が付きにくいので、次に使うときにスッと出して使える点も優秀です。

  • 商品名:クッション仕掛巻ストッカー150(5本入り)
  • 価格:1296円(税込)
  • メイホウ公式:商品ページ

仕掛け巻きシートを活用

コスパが良く、使い勝手が良いのが仕掛け巻きシートです。円形のものが多いですが、小さいものだと巻き癖が付いてしまうこともあるので『大きめ』を用意しておくと安心できます。

仕掛け巻きシートをそのまま収納しても問題ありませんが、CDケースがあれば『収納したもの』を安全に入れて持ち運べる点からも人気があります。

中でも人気なのが『まきまきシート エコ仕掛巻き』です。簡単な作りで使いやすさがあるほか、10枚入りでも安価なのは多くの仕掛けを持ち運ぶのに適しています。切れてしまった仕掛けを片付けるのにも重宝することから、船釣りにも持っておきたい1品です。

  • 商品名:まきまきシート エコ仕掛巻き(大) 10枚入り
  • 価格:980円(税込)
  • Amazon:商品ページ

身近なもので自作も可能

仕掛けの収納は必ずしも専用のものを用意しなくてはいけないものではありません。

例えば、配管の保護材として使われる筒状の発泡スチロール材を使えば、丸い外側に巻き付けて好きな位置で針を刺して留められます。安価で購入できるほか、仕掛けの長さに合わせてカットして使えるので利便性が高いです。

他にも、ダンボールを縦長に切って巻き付ければ、長さのある仕掛けを巻き付けて運べます。ロッド(竿)を購入したケースに入るようにダンボールを用意すれば、長い仕掛けも巻き癖を付けることなく運べます。

このように、身近なもので自作も可能なので『仕掛け』を大切に保管して長く愛用していきましょう。

基本の仕掛けを覚え、徐々にスキルを上げよう

紹介した仕掛けはほんの一例です。必ずその仕掛けが良いというのではなく、その土地や気候、その日の海の状態などでも仕掛けを調節していくのが『醍醐味』とも言えます。

まずは基本の仕掛けを覚えてスキルを身に着け、釣果を上げてみてはいかがでしょうか。

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