コロッセオがあるのはローマだけじゃない?古代のロマンに触れてみよう

2019.07.12

イタリアの一大観光地となっているローマのコロッセオ。実は、コロッセオはイタリア各地、そして地中海沿岸の各地で見ることができます。この記事では、古代ローマの威光を鮮やかに感じることが出来る、そんな各地のコロッセオについてご紹介します。

コロッセオとは

コロッセオはイタリア語で、ラテン語の『コロセウム』が語源。英語で競技場を指すコロシアムの語源にもなっています。

コロッセオとは、古代ローマ時代に、剣闘士同士や、剣闘士と猛獣による命がけの戦いを、娯楽として提供した「円形闘技場」です。一般には、アンフィテアトラムと呼ばれ、ローマ帝国各地に建設され、帝国内部の人々に娯楽を提供しました。

コロッセオといえばローマ

そんなコロッセオといえば、最も有名なものがイタリア・ローマにある建造物。イタリア旅行に行った人で訪れない人はいないであろう、同国を代表する歴史遺産であり、世界遺産にも登録されています。

しかし、そんなコロッセオは必ずしもローマだけでなく、旧ローマ帝国時代の版図にあったヨーロッパ各地やアフリカなどにも建設されています。ここからは、そんなちょっとニッチな「ローマ以外のコロッセオ」についてご紹介していきます。

イタリア各地のコロッセオ

そんなコロッセオ(アンフィテアトラム)の遺構が現在まで残るのは、最も有名なローマだけではありません。まずはイタリア各地の魅力的なコロッセオをご紹介します。

現存最古 ポンペイのコロッセオ

ローマのコロッセオより100年以上前の紀元前75年に建設されたポンペイの闘技場は、現存最古の闘技場と言われています。ヴェスヴィオ火山の噴火によって灰に埋もれた遺跡の東端に位置し、アリーナ内部にも入ることができます。ポンペイの遺跡見学のついでに、是非立ち寄ってほしいスポットです。

保存状態の良いヴェローナ

北イタリア北部の都市ヴェローナの中心街に位置する円形闘技場は、紀元1世紀に建設されたもので、保存状態の良さが評判です。外周の3階建のアーチは一部をのぞいて倒壊してしまいましたが、内側の2階建のアーチはほとんどが残され、毎年オペラフェスティバルの会場としても利用されています。

ローマに次ぐ規模 カプア円形闘技場

イタリア南部のサンタ・マリア・カプア・ヴェーテレにある円形闘技場は、剣闘士養成所も併設された帝国最大規模を誇りました。反乱を起こしたスパルタクスらがいた場所としても有名です。損傷が激しいものの、静かな環境のなかで見る廃墟としての佇まいが歴史のロマンを感じさせます。

イタリア国外のコロッセオ

続いて、イタリア国外でも見ることが出来るコロッセオ(円形闘技場)をご紹介します。古代ローマ帝国の版図の広さとその富の強大さを実感することが出来るでしょう。

フランス南部アルルの円形闘技場

アルルは、古代ローマ時代にプロヴァンス地方屈指の大都市として繁栄し、円形闘技場も紀元1世紀末頃にはすでに建設されていました。当初の3層構造のうち現存しているのは2階部分までですが、フランスの街中に突如現れるローマ時代の闘技場の雄姿は圧巻です。現在は闘牛場としても利用され、世界遺産にも登録されています。

クロアチアのプーラ円形闘技場

アドリア海に面したクロアチアの歴史ある町プーラ。その港にほど近い斜面に建つのがプーラ円形闘技場です。4層構造の美しいアーチが連なり、古代ローマ時代には、2,300人を収容できたそうです。ローマのコロッセオ同様に地下部分で猛獣を格納していたとか。現在は、演劇やコンサート、映画祭の会場として使われています。

チュニジア、エル・ジェムの巨大円形闘技場

チュニジア中部の海岸線に面したエル・ジェムは、アフリカで最も素晴らしいローマ時代の遺跡が残る町と言われています。紀元3世紀頃に建設されたエル・ジェムの円形闘技場は、ローマのコロッセオに比肩する規模を誇り、3万5000人を収容したそうです。コロッセオよりも保存状態が良く、闘技場単独で世界遺産に登録され、赤みがかった石材が北アフリカらしいエキゾチックな魅力を湛えています。

世界各地のコロッセオを楽しむ

コロッセオといえばついついローマだけに目が行きがちですが、実はそのほかの地域にもコロッセオはたくさん存在しています。中にはローマのコロッセオよりも保存状態が良好で、当時の歴史をまざまざと感じさせてくれる場所もあります。

ありきたりな旅行計画に変化をつけたい方や、コロッセオ自体についてより深く知りたい方は、ぜひローマ以外のコロッセオも旅行先の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME