ブランデーとコニャックの違いとは?初心者におすすめの銘柄も紹介

2019.07.15

ブランデーは葡萄や林檎、洋ナシなどの果実から造られたお酒です。コニャックもブランデーの一種なのに何故コニャックと呼ばれるのでしょうか?高級なイメージがあるコニャックですが、気軽に飲めるものや、おすすめの飲み方などをご紹介していきます。

コニャックとは?

ブランデー=コニャックと思っている人は意外と多いのではないでしょうか。「コニャック」はブランデーの代表選手のような存在だからでしょう。ブランデーは果実を原料とし蒸留して作られたものです。

コニャックはコニャック地方で葡萄で決められた厳しい製法で造られたブランデーだけが「コニャック」を名乗れるのです。品種は「ユニブラン」という葡萄で、単式蒸留機で2回蒸留を行い、フランス産かしの木によって2年半以上も熟成させます。

シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインを「シャンパン」、イギリスのスコットランドで造られたウィスキーを「スコッチ」というように、「コニャック」はコニャック地方で造られたブランデーだけを「コニャック」といいます。

アルマニャックとコニャックの違いは?

「コニャック」と肩を並べる「アルマニャック」。その違いはやはり葡萄の産地と定められた製法、厳しい規定によって造られたブランデーです。

フランスの南西部にあるコニャック地方で造られたものを「コニャック」、フランスのボルドー地方南のアルマニャック地方で造られたものを「アルマニャック」といいます。ちなみに「アルマニャック」の方は700年以上の歴史があります。

「コニャック」は飲んだことがあるけれど「アルマニャック」は飲んだことがない人は多いと思います。アルマニャックは流通が少なく、お店に並ぶことが滅多にないからです。そもそも生産量が圧倒的に少ないので入手が難しいお酒といえましょう。

地方によるランク、値段、味の違い

コニャック地方には6つの産地があり、生産地による製法が重要になります。 産地によって値段や味が変わってくるのです。

  1.  グランド・シャンパーニュ
  2. プティット・シャンパーニュ
  3. ポルドリ
  4. ファン・ボア
  5. ボン・ボア
  6. ボア・ゾルディネール

コニャックの葡萄畑の土壌は上記の6か所ですが、グランド・シャンパーニュなど北の地区へ行くほど希少性が高く、貴重な品種を使っているものは価格が高くなります。また、熟成年数が長いほど価格は高くなります。

有名な銘柄まとめ

コニャックは有名な銘柄がたくさんありますが、最も希少価値の高いコニャックといえば「ポールジロー」。日本で人気があり、よく知られているのは「ヘネシー」、「レミーマルタン」。ブレンドされた葡萄で造られた「クルボアジェ」。日本人好みといわれている「カミュ」など。

初心者におすすめの銘柄と選び方のコツ

初めて飲むコニャックは、少々値が張っても品質の良いものをおすすめします。コニャックの最大の特徴である芳醇な香りを楽しめる、おすすめの銘柄を紹介していきます。

熟成年数で選ぶ

ウィスキーと同じように、コニャックにも熟成年数によってランクが設けられていて6つのランクがあります。熟成年数が高くなるほど高級になります。また熟成年数は「コント」という単位で表現されます。等級は以下の通りです。

●「スリースター」 コント2以上
● V.S「Very Special」コント2以上(熟成年数4~7年)
● V.S.O.P.「Very Superior Old Pale」コント4以上(熟成年数7~10年)
● ナポレオン コント6以上(熟成年数12~15年)
● X.O.「Extra Old] コント6以上(熟成年数20~25年)
● Hors dage「オール・ダージュ」コント6以上(XOより更に上のもの)
蒸留した年は「コント00」。ナポレオンでコント6以上、熟成年数12年以上です。お店に並んでいるボトルを見てみましょう。

ナポレオンが等級にあるのは

コニャックの銘柄が「ナポレオン」と勘違いしている人も多いと思います。等級に「ナポレオン」と付いているのは何だか不思議な感じがしますが、「ナポレオン」が等級になった由来は、男子誕生の1811年が葡萄が大豊作だったため記念して付けられたといわれています。

産地にこだわる

コニャック地方6つの産地よりグランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ポルドリの産地で代表的なコニャックをご紹介します。

グランド・シャンパーニュ

希少なグランド・シャンパーニュ地域で400年以上前から葡萄の栽培を、そして300年コニャックを造り続けている「ポールジロー」は、なんと一家の名前がそのまま付いているのです。ポールジロウ家が剪定から全ての管理を行っていて、全て手作業なので希少価値が高いです。

プティット・シャンパーニュ

プティット・シャンパーニュ地区のコニャックは「フィーヌ・シャンパーニュ・コニャック」といわれ、日本でもよく知られているコニャックは「ヘネシー」と「レミーマルタン」です。

ポルドリ

ポルドリ地区の代表は1863年に創立された歴史のある「カミュ」。「ポールジロー」と同様に家族経営。カミュ家の葡萄畑で造られる希少で少量生産のコニャックです。

初心者におすすめの銘柄は?

コニャックの銘柄は、なんと800以上にものぼるそうです。そんな膨大な数の中から、どの銘柄を選んだらよいのか迷うところですが、おすすめはポールジローシリーズから「トラディション」。リーズナブルで軽い口当たりです。

グラン・シャンパーニュとプティ・シャンパーニュのブレンドで「バロン・オタール VSOP」はコストパフォーマンスも高く、ボトルもお洒落でおすすめしたいです。

5大コニャックといわれる「ヘネシー」「レミーマルタン」「カミュ」「マーテル」「クルボアジェ」は、それぞれに特徴があり、どのコニャックが一番好みか探してみるのも楽しいと思います。

コニャックの飲み方は?

長い歴史のあるコニャックですが、そのままストレートで飲むのは勿論、コニャックの特徴である芳醇な香りを楽しむ飲み方が実にたくさんあります。コニャックを気軽に楽しんでみましょう。

まずはストレートで楽しむ

基本はストレートです。コニャックの最大の特徴である芳醇な香りを楽しんでみましょう。常温のコニャックをグラスに30分で飲める量を注ぎ、チェイサー(水、または炭酸水)と交互にゆったりと飲むのがおすすめです。時間をかけて優雅に飲みましょう。

水やソーダで割る

コニャックはアルコール度数が40度と高いので、ストレートで飲むのが苦手な人やお酒に弱い人は、水割りやソーダで割ると飲みやすくなります。ハイボール人気は今も健在ですが、コニャックなどブランデーのハイボールは「フレンチハイボール」とよばれています。葡萄の香りと爽快感が相まって美味しいです。

カクテルにアレンジ

コニャックを使った代表的なカクテルは「サイドカー」です。ネーミングがお洒落で覚えやすいので、是非「サイドカー」を飲んでみてください。お店によって、バーテンダーによって味わいが変わるのがまた興味深いです。

ユニークなカクテルで映画にもなった「ハルク」は、飲むときに混ぜると綺麗な緑色のカクテルになるのです。「ハルク」をイメージしたニュヨーク生まれのカクテルです。

グランマルニエコルドンルージュ

コニャックにカリブ海のビターオレンジの皮からとれたオレンジの香りを加えて造られたオレンジキュラソー。パティシエを魅了するリキュールですが、この炭酸割が上品で爽やかです。自分で簡単にカクテルが作れますよ。コストパフォーマンスも良いのでおすすめです。

コニャックを身近に楽しんでみましょう

コニャックは高級なイメージがありますが、意外とコストパフォーマンスが高いお酒でもあります。ゆっくりと時間をかけて飲むので1本を開けるまで、たっぷり楽しめるからです。記念日やご褒美に是非飲んでみてください。お気に入りのコニャックが見つかるといいですね。

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