アロマオイルを使う前に知っておきたいこと。正しい活用法を解説

2019.07.15

植物の成分が凝縮されたアロマには、香りを楽しむだけでなく心身に働きかける不思議な力があります。特徴や使い方を理解して上手く取り入れることで、毎日の生活がより豊かなものになるでしょう。アロマの基本知識と、簡単にできる活用方法を紹介します。

アロマの基礎知識

『アロマ』とはそもそも、どのようなものなのでしょうか。『フレグランス』との違いや使い方の注意点など、アロマの基礎知識についてみていきましょう。

アロマとフレグランスの違い

『アロマオイル』も『フレグランスオイル』も、香りを楽しめるという点では共通しています。しかし『フレグランスオイル』という場合は合成香料が使われているのに対して、本来の意味の『アロマオイル』の香りは、植物から抽出された天然の成分です。

抽出する植物の種類によって、香りはもちろん、香りの続く時間や香り方が異なり、同じ植物でも地域や季節が変われば微妙に香りが変わってきます。

天然の植物成分を凝縮したアロマオイルには、人工的なフレグランスオイルでは感じることのできない、自然ならではの奥深さがあると言えます。

アロマの選び方

植物の花や実、葉などから、圧搾法や蒸留法といった特殊な方法で抽出されるのがアロマです。原料の植物によって一度に抽出できる量が違うため、抽出量が少ないものは当然価格も高くなります。

このため人工的に合成したものや、ホホバオイルなどを使って薄めたものがアロマオイルとして安く販売されていることもあり、注意が必要です。購入するときには、『精油』や『エッセンシャルオイル』と記載されている、100%天然成分のものを選びましょう。

使用の際の注意点とは?

精油には植物の成分が凝縮されているため、ごく少量でも人体に大きな作用をもたらします。使用の際は、必ず以下の注意点を守るようにしましょう。

  • 原液を肌に直接つけない
  • 目や口などの粘膜に近づけない
  • 飲用しない
  • 赤ちゃんや妊娠中の女性には使わない
  • 子どもや高齢者に使用する際は、使用量を大人の半分程度に抑える
  • 肌に刺激を感じたときは使用を中止する
  • 開封後は半年~1年以内に使い切る

また、精油の中には皮膚につけたまま紫外線を浴びると、強く日焼けしてしまう『光毒性』を持つものがあります。ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどのアロマは光毒性があるので、日中の外出時には使わないほうがよいでしょう。

アロマ加湿器を使うのが定番

アロマを生活に取り入れるなら、加湿器を使うのがおすすめです。加湿するついでに、アロマオイルの香りと効能を部屋中に拡散できます。

たとえば、リフレッシュ作用のある柑橘系アロマを勉強部屋で使ったり、安眠作用のあるラベンダーを寝室で使ったりなど、生活のリズムを整えたいときにも重宝するでしょう。アロマ加湿器の選び方と、加湿器に適したアロマオイルを紹介します。

使用可能かどうかをチェック

加湿器にアロマオイルを入れる前に、その加湿器に使用できるかどうかを必ず確かめましょう。アロマオイルは水に混ざりにくく、加湿器のタンクに直接入れてしまうと油膜ができて、カビや雑菌が繁殖したり、故障の原因になったりします。

水蒸気の出口にアロマオイル用のトレーが設置されているものや、アロマ使用可能と表記されている加湿器を使うようにしましょう。

使用できるアロマと加湿器の種類

アロマ対応の加湿器であっても、種類によって使用できる精油が違います。アロマオイル用のトレーがある場合はどの精油でも使えますが、タンクに入れる場合は水溶性の精油か、精油を乳化させて水に溶けるようにした『ソリューションオイル』と呼ばれるものしか使えません。

このため手持ちの精油を活用したいなら、トレー式のものがおすすめです。また、ポプリオイルやフレグランスオイルなどの、人工的に調合されたオイルは、どちらの加湿器にも使えないので注意しましょう。

おすすめは手軽なスプレータイプ

アロマ加湿器はとても便利ですが、乾燥する季節にしか使えないのがネックです。ここではどんな季節でも手軽に使える、アロマスプレーを紹介します。お気に入りの香りをシュッと一吹きすれば、部屋をいつでも爽やかに保てるでしょう。

アロマスプレーの作り方

アロマスプレーは、好きな精油と『無水エタノール』、水道水があれば簡単に作ることが可能です。無水エタノールは、油性の精油を水に混ざりやすくするための溶剤として使います。

水だけでもアロマスプレーは作れますが、精油が溶け切らずにすぐに分離してしまうので、無水エタノールに溶かしてから作るほうが使いやすくなります。薬局で手軽に購入できるので、常備しておくとよいでしょう。

アロマスプレーを作りやすい分量は下記の通りです。最初に無水エタノールに精油を垂らし、よく混ぜてから水で薄めるようにしましょう。

  • 無水エタノール:5ml
  • 精油:10~20滴
  • 水:45ml

使い方と保存容器に注意

無水エタノールを使わずに作った場合は、精油が水に浮いたり沈んだりしているので、毎回使う前によく振る必要があります。

無水エタノールを使ったものは毎回振る必要はありませんが、精油は空気や光によって劣化しやすいため、どちらも作ってから1~2週間で使い切るようにしましょう。

また、保存容器は遮光性のあるガラス製のスプレー容器がおすすめです。青や茶色のおしゃれなガラススプレーなら、リビングに置きっぱなしでも邪魔になりません。

もし、プラスチック容器を使う場合は、ポリエチレン(PE)製のものを選びましょう。ほかのプラスチック素材は、精油やアルコールによって溶けたり、変質したりする可能性があります。

お部屋を彩るアロマランプ

アロマの代表的な使い方には、熱で温めて香りを拡散させるという方法もあります。熱源にはキャンドルや電気が使われますが、最近は電気を使うアロマランプが人気です。アロマランプの特徴と種類、基本的な使い方を紹介します。

アロマランプとは?

アロマランプは、電球の熱によってトレーに垂らしたアロマオイルを温めて、部屋に香りを拡散するアイテムです。

キャンドルを使う『アロマポット』と比べると、火を使わないので安全な上に、アロマオイルがなくなってもルームライトとして使えるため、最近人気が高まっています。

アロマランプのメリット

アロマランプの最大のメリットは、火を使わずにアロマの香りを拡散できることです。電気を使っているので、誤って倒しても火事になる心配がありません。

アロマポットに比べると本体の価格は高めですが、キャンドル代がかからないので結果的にはお得です。おしゃれなデザインのものが豊富にあり、インテリアに合う商品を探しやすいのもメリットです。

種類や使い方を押さえよう

アロマランプには、コードの有無や大きさによってさまざまな種類があります。コードの届く範囲なら好きな場所に置ける『コード式』は、比較的大きくインテリアグッズとして使えるものが揃っています。

『コンセント式』は置く場所が限られますが、コンパクトでリーズナブルな商品が多く、洗面所などにおすすめです。

使い方は、ランプの上にある『オイル皿』に精油を数滴垂らし、ランプの熱で温めるだけです。オイルの量の目安は6畳の広さで3~6滴ですが、気分や体調に合わせて調整しても構いません。

そのほか、浴室や車の中などで使える『電池式』のものもあります。使いたい場所によって、最適なタイプを選ぶとよいでしょう。

アロマの使い方や楽しみ方は様々

加湿器に入れたりスプレーを作ったりと、アロマには様々な使い方があります。使用上の注意事項さえ守っていれば、どのような使い方でも楽しめるのがアロマの魅力です。この記事を参考に、アロマのある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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