益子焼を体験するならココ!初心者でも楽しめる陶芸の世界を紹介

2019.07.15

益子焼(ましこやき)のふるさと、栃木県益子町には、初心者向けの陶芸体験を開催している工房がたくさんあります。無心に土をこね、ろくろを回す一時は、きっと良い思い出になるでしょう。益子焼の基本知識と、体験できるおすすめ工房を紹介します。

益子焼の基礎知識

まずは、益子町で焼き物が発展した背景や、益子焼の特徴についてみていきましょう。

益子焼の歴史

益子焼は江戸時代末期に、栃木県の益子町で誕生しました。生みの親は、笠間藩(茨城県笠間市)で『笠間焼(かさまやき)』の修業をしていた『大塚啓三郎』という人物です。

益子の土が焼き物に適していると知った大塚啓三郎は、ここに窯を築いて陶器の製造を始めます。

大正時代には後に人間国宝となった陶芸家『濱田庄司(はまだ しょうじ)』が益子焼の製造に協力するようになり、単なる日用品から芸術的要素を持つ工芸品へと変わっていきます。

その後も益子焼を学びに訪れる陶芸家が後を絶たず、1979年には国から『伝統的工芸品』として指定されるほどの発展をとげました。

今でも益子町では、多くの窯元が活発に製作を続けており、年に2回開かれる陶器市は、大勢の観光客で賑わうイベントとして有名です。

益子焼の特徴を知ろう

益子焼に使われる陶土は砂を多く含み、割れやすい性質があることから、厚みのあるどっしりとした形の作品が多いのが、大きな特徴です。粗い土の質感を活かした素朴な味わいが、益子焼の魅力と言えるでしょう。

現在では、土の配合からデザインまで、陶芸家がそれぞれ趣向を凝らして個性的な陶器を製作しており、ほかの焼き物に比べて独創的な作品が多いのも特徴です。

陶芸体験に参加する際の注意点

次に、実際に陶芸体験に参加する際に、注意しておきたいポイントを紹介します。貴重な体験時間を思いきり楽しめるように、しっかり準備しておきましょう。

服装に気をつけよう

陶芸では土と水を使うため、服が汚れることは避けられません。たとえどんなに気を付けていても、絶対に汚れないという保証はありませんし、汚れを気にするあまり体験に集中できないのでは、本末転倒です。

陶芸体験を満喫するためにも、当日は汚れても構わない服を着ていきましょう。

割烹着のような、全身を覆うタイプのエプロンを持参するのもおすすめです。足元も汚れやすいので、洗えるスニーカーや、汚れの目立たない色の靴を履くとよいでしょう。

また、電動ろくろでは足を開いて座ることになります。男性だけならともかく、女性が一緒の場合、スカートやパンプスでは作業しにくいということを、事前に教えてあげると親切です。

爪を短く切ろう

爪が伸びていると、きれいに出来上がった作品を傷つけてしまったり、爪の間に土が入りこんだりというトラブルが起こります。

とくに女性の場合、爪を伸ばしていることが多いので注意が必要です。体験の前に、できるだけ短く切っておきましょう。

腕時計や指輪、長いネックレスなども、作業の邪魔になります。汚れをつけないためにも、アクセサリー類はあらかじめ外しておくのがおすすめです。

予約なしは避けたい

工房では、予約人数に合わせてスタッフや土、ろくろの準備をしています。予約なしで行くと体験を断られたり、長時間待たされたりする場合も多いので、必ず予約してから行くようにしましょう。

前日までに予約しておくのが理想的ですが、当日になって急に行くことを決めたという場合でも、事前に電話をかけ、空き状況などを確かめてから出かけると安心です。

もし行けなくなったときは、できるだけ早めにキャンセルの連絡をするのを忘れないようにしましょう。

おすすめの体験を紹介

ここでは陶芸体験ができるおすすめの工房を3カ所紹介します。どの工房でも、ろくろ体験だけでなく、絵付けや手びねりの体験もできます。

食事が楽しめる工房や、宿泊をセットにできる工房もあるので、滞在予定に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

陶芸体験教室 よこやま

『陶芸体験教室 よこやま』では、冷暖房完備のきれいな室内で、快適に電動ろくろを回せます。1時間の体験中は土が使い放題なので、失敗を恐れず色々な作品にチャレンジ可能です。

数量限定ですが、写真撮影用に、陶芸家になりきれる作業着も貸し出しています。完成した作品には、サンプルの中から好きな絵柄を選んで、スタッフが絵付けをしてくれます。

また、手びねり体験は、ろくろを回せない小さな子どもはもちろん、四角い器や置物などを作りたい方にも人気です。よこやまでは用意された絵の具を使って、自分で好きな色を塗る楽しみも味わえます。

敷地内にはカフェやレストラン、パン屋、陶器ショップがあり、食事や買い物を同時に楽しめるのもポイントです。

  • 店舗名:陶芸体験教室 よこやま
  • 住所:栃木県芳賀郡益子町益子3527-7
  • 電話番号:0120-696-864
  • 営業時間:9:00〜17:00(最終受付15:00)
  • 定休日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合翌日)、第4火曜日、年末年始等
  • 公式HP

益子陶芸倶楽部

『益子陶芸倶楽部』には、築200年以上の古民家を移築した風情のある宿泊施設が併設されています。

陶芸体験と宿泊のセットプランがあり、宿泊者は囲炉裏端で鍋を囲んだり、庭でバーベキューをしたりして、思い思いに過ごし方が可能です。

体験は午前・午後コース(各3時間)と1日コース(7時間)があり、時間内なら土は使い放題です。気に入った作品には10種類の釉薬(ゆうやく)から好きな色を選んで色付けし、焼いてもらえます。

3つの作業場に計30台の電動ろくろが完備されているほか、窯の貸し出しも行っていて、長期滞在して本格的に陶芸を学びたい方にもおすすめです。

  • 店舗名:益子陶芸倶楽部
  • 住所:栃木県芳賀郡益子町益子3288-6
  • 電話番号:0285-72-3866
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:不定休
  • 公式HP

長谷川陶苑

『長谷川陶苑』は元旦を除いて年中無休で営業している、観光客にとって大変ありがたい工房です。午後の5時からスタートする『ろくろ DE NIGHT』もあり、昼間は忙しい方でも気軽に参加できます。

1台のろくろを2人で使える『カップルプラン』や1台4人まで利用できる『家族でちょっとプラン』など、リーズナブルな料金設定も魅力です。

ろくろ1台につき湯呑7~8個分の土がついてきますが、足りなければ500円で追加できます。仕上げの色柄は9パターンから選べ、別料金で名入れなどにも対応可能です。

  • 店舗名:長谷川陶苑
  • 住所:栃木県芳賀郡益子町益子4240
  • 電話番号:0285-72-6161
  • 営業時間:8:30~17:00(11月から4月までは9:00~17:00)
  • 定休日:元旦
  • 公式HP

陶芸初心者が楽しむコツ

最後に、陶芸の初心者が体験を楽しむポイントを紹介します。コツを押さえて、少しでも気に入った作品ができるように頑張りましょう。

小さいものやシンプルなものから作ってみる

ギャラリーなどに展示されている、大きく立派な焼き物を見ると、つい真似したくなりますが、最初は小さくてシンプルな形のものを作ってみるのが基本です。

ビアマグや平皿などの、余計なパーツやくびれがない器なら、初心者でも簡単に作れるでしょう。大きさも片手で収まるくらいのものからスタートし、慣れてきたら徐々に大きくしていくことで、失敗を減らせます。

どうせなら普段使いできるものを

体験とはいえ、お金と時間を費やすのですから、普段の生活で使いたいものを作るほうが、気合が入ります。

ろくろ体験ならコップや茶碗、ペン立てなどがおすすめです。手びねりなら、箸置きやアクセサリートレー、スプーンなどもよいでしょう。

作った器でビールを飲んだり、ご飯を食べたりしているシーンをイメージしながら作ると、さらに楽しめます。最後は好きな色の絵や釉薬で仕上げてもらえば、長く愛用できる作品になることでしょう。

益子焼でおしゃれな器を作れる喜び

陶芸体験では、土を好きな形に作り上げたときの達成感だけでなく、焼きあがった作品が届くのを待つ楽しみや、完成した作品を使うときの満足感も同時に味わえます。

お気に入りの器を作りに、益子焼の陶芸体験に出かけてみてはいかがでしょうか。

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