知ったかぶりしてない?知っておきたいシャンパンの種類

2019.07.15

シャンパンはどれも似通った味だと考えていないでしょうか。シャンパンは各メーカーが独自の製法で、こだわりのブドウで作り上げた個性豊かなものです。シャンパンの基本や種類を知り、上手にシャンパンを選んでみましょう。

まずは押さえたいシャンパンの基本

シャンパンの種類を見ていく前に、まずはシャンパンについての基本的な知識をおさらいしていきましょう。

シャンパンの定義は?

炭酸が含まれたワインのことを『スパークリングワイン』と呼びますが、同じく発泡性のワインであるシャンパンもスパークリングワインの一種です。

シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方のみで生産される発泡性ワインのみに許されている名称です。シャンパンが『シャンパーニュ』と呼ばれることがあるのは、この生産される地域名からきています。

シャンパーニュ地方で作られた発泡性ワインがすべてシャンパンではなく、使用するブドウの産地や栽培方法、ワインの製造方法や醸造方法など細かな規定が定められたフランスのワイン法の規定をクリアしたもののみが、シャンパンを名乗れます。

シャンパンが造られるまで

シャンパンを造るには、まず『リザーブワイン』と呼ばれる原酒をブドウの品種ごとに一次発酵をさせてアルコールを発生させ、複数のリザーブワインをブレンドする『アッサンブラージュ』を行います。

アッサンブラージュはシャンパンの味を決定する大事な作業で、その比率は生産者ごとに異なります。

ブレンドされたリザーブワインは、糖分と酵母を加えて瓶詰めして寝かせ、瓶の中で発酵させて発生した二酸化炭素が、シャンパンの泡となります。その後熟成を行いますが、シャンパンの熟成期間は短いものでも1年3カ月、長いものでは3年以上です。

なお、シャンパンでの甘口・辛口の違いは、瓶内二次発酵後に行われるリキュールの添加『ドサージュ』でのリキュール量によって決まります。

ブドウの品種によって異なる名前

シャンパンに使用されるブドウ品種は限られており、基本的に複数のブドウをブレンドすることが一般的です。しかし、一部のシャンパンは単一品種や製法で作られ、それらのシャンパンには特別な名称が付けられています。

白ブドウのみで製造 ブラン・ド・ブラン

フランス語で『白の中の白』という意味の『ブラン・ド・ブラン』は、白ブドウである『シャルドネ』のみで作られたシャンパンです。白ブドウ100%なので、一般的なシャンパンよりも白く輝くような色合いを持っています。

フルーツやハーブ、ナッツなどの多彩な香りを楽しめるブルゴーニュ産の白ワインのような豊かなアロマを持つ、個性的なシャンパンです。

シャルドネの特徴である酸味やミネラルをしっかり感じられる、シャープで繊細な口当たりで幅広い料理に合わせやすいでしょう。

黒ブドウのみで製造 ブラン・ド・ノワール

ピノ・ノワールとムニエという2種類の黒ブドウ、またはどちらかいずれかの品種のみを使ったシャンパンは、フランス語で『黒の中の白』を意味する『ブラン・ド・ノワール』と呼ばれています。

コクが強く濃厚な果実味と豊かで華やかな香りを持つブラン・ド・ノワールは、ブラン・ド・ブラン同様に生産数が少ないため希少性が高いシャンパンに数えられます。

淡いピンク色が特徴 ロゼ

人気が高いシャンパンの種類の一つに、『ロゼ』があります。フランス語で『薔薇色』を意味するロゼの名の通り、薄いピンク色が特徴のシャンパンです。

ロゼには、いくつかの製造方法があります。

主なものを見ていきましょう。その一つが果汁に黒ブドウの果皮を漬けて抽出した色素で色付けをする『マセラシオン法』で、シャンパーニュ地方のみ許可されている、赤ワインのブレンドで色付けを行う『アッサンブラージュ法』も存在します。

製造方法の違いにより、ロゼの味にも変化が現れます。高級シャンパンメーカーで採用されているアッサンブラージュ法は手間がかかるため、価格が高めになる傾向があります。

シャンパンのランクの種類

厳しい基準をクリアしているシャンパンですが、さらにその中にはランクが存在します。このランクを見ることで、シャンパンのおいしさや希少性を見分けることが可能です。

最高級ランク プレスティージュ

シャンパンの中で最高級品に位置づけられるのが、『プレステージュ』というランクです。シャンパンメーカーで生産される最高級品は、プレステージュにランク付けされていることが多く見られます。

プレステージュは、良い出来のブドウが収穫された年のみ、その中でも極上のブドウのみを使って作られるシャンパンで、ラベルに収穫年が表示されています。

中には、単一品種に加えて単一畑で収穫されたブドウに限定して作られたプレステージュもあり、ブドウの個性をより感じられる味が楽しめます。

熟成期間も一般的なシャンパンより長く取られていることが多く、5~7年、またはそれ以上の長い期間熟成を行う場合もあります。各メーカーの個性を表すシャンパンであることも多く、希少性も高いことから価格もかなり高価です。

個性が出る高級ランク ヴィンテージ

プレステージュに次ぐランクが『ヴィンテージ』です。ラベルに収穫年が記載されており、良いブドウが収穫された年のみ、そのブドウだけで作られている点はプレステージュと共通しています。

熟成期間は最低でも3年ですが、ほとんどのヴィンテージシャンパンは3年以上の熟成を行っています。

プレステージュとの共通点が多いため、一見しただけではヴィンテージとの区別をつけにくいものです。

はっきりと判別するのは難しいですが、1万円以上ならプレステージュ、それ以下の年数表示があるシャンパンはヴィンテージというように、価格でおおよそ判別できるといえます。

標準ランク ノンヴィンテージ

上記2種類のランクとは異なり、『ノンヴィンテージ』はブドウの収穫年にこだわらずに造られています。複数の畑で収穫された複数の品種のブドウがブレンドされており、各メーカーのスタンダードで安定した味が特徴の、最も一般的な種類のシャンパンです。

見分け方も簡単で、収穫年の表示がないシャンパンがノンヴィンテージです。つまり、プレステージュとヴィンテージ以外のシャンパンは、すべてこれに当たります。

シャンパンの味の種類

シャンパンには、甘口から辛口まで銘柄やメーカーにより異なる味わいがあり、その味の種類は6段階に分かれています。シャンパンの甘さは、『ドサージュ』という製造工程で追加されるリキュールの量により決まります。

シャンパンの味を見極めるには、まずラベルを確認しましょう。シャンパンのラベルには、ある程度味を判別できる以下の表示があります。

辛口のシャンパン ブリュット

ドサージュでのリキュール添加量が最も少ない辛口のシャンパンは、『ブリュット(Brut)』と表示されています。

同じブリュットでも、より甘みが少ない極辛口は『エクストラ・ブリュット(Extra Brut)』または『ブリュット・ナチュール(Brut Nature)』となりますが、メーカーによってはすべてブリュットと表示される場合もあります。

初心者も飲みやすい セック

普段あまりシャンパンを飲まない人でも飲みやすい中辛口が、『セック(Sec)』です。辛口ですが甘さも感じられるので、やや甘口のものもあります

これより甘みが少ないものは、『エクストラ・セック(Extra Sec)』と呼ばれます。

甘口のシャンパン ドゥ

『ドゥ(Doux)』と表示されているものは、ドサージュで追加されるリキュール量が最も多い甘口シャンパンに当たります。

セックとドゥの中間に当たる中甘口のシャンパンは、『ドゥミ・セック(Demi Sec)』と呼ばれています。

シャンパン選びのポイント

ここまで見てきたように、シャンパンにはランクや味の違いによっていくつかの種類があります。実際にシャンパンを購入するときは、これらの種類の中からどのように選べばいいのか、上手なシャンパン選びのためのポイントをまとめました。

好みやシーンに応じて選ぶ

自宅で飲むときはもちろん、パーティーなど多くの人が集まる場で飲むとき、またはお祝いなどのプレゼントとしてシャンパンを購入する機会があるでしょう。シャンパンは、その『シーンによって選ぶ』ことができます。

例えば、自宅で家族や親しい人と飲む場合は、そこまで高価ではないけれど味が安定した有名メーカーのノンヴィンテージ、お祝いの品として送るなら希少性が高いヴィンテージまたはプレステージュというように、状況に応じて選んでもいいでしょう。

シャンパンは甘口から辛口まで味の幅が広く、人によっては辛口が苦手ということもあるので、味の好みで選ぶのも一つの手段です。

ギフトなら有名銘柄の正規品を

特にギフトとしてシャンパンを送るときは、有名なシャンパンメーカーの銘柄を送るといいでしょう。よく知られた銘柄なら安心できる安定した品質のシャンパンであること、ある程度のステータスがあることが、その理由です。

当然ながら、ギフトとして選ぶシャンパンは『正規品』を選ぶのが大前提です。

大手メゾンと栽培醸造家で選ぶ

シャンパーニュ地方には、世界的に知られる大手メゾンの他、小規模で個性的な栽培醸造家まで、多数のシャンパンメーカーがあります。

知名度でいえば大手メゾンが優勢です。

しかし、栽培醸造家が作るシャンパンは、大手メゾンにはない独自の味わいが楽しめます。希少性も高いので、他ではなかなか味わえないシャンパンに出会えるのが大きな魅力です。大手メゾンのシャンパンと『飲み比べ』してみるのもおすすめです。

自分に合ったシャンパンを探してみよう

シャンパンは、生産者やランク、味などにより幅広いバリエーションがあります。今回紹介した情報を元に、自分の好みに合ったシャンパンを探してみましょう。

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