バイオリンの弓の持ち方。練習のポイントや便利な矯正グッズを紹介

2018.09.16

バイオリンを始めたばかりだと、正しい弓の持ち方がわからず、すぐに指が疲れてしまうということがよくあります。弓の持ち方の種類や正しい持ち方のポイント、そしてバイオリンを練習する上で便利なグッズを紹介します。

バイオリンの弓の持ち方の種類

バイオリンの弓の持ち方にはいくつか種類があり、持ち方によって奏でられる音色やボーイングの感覚、弓の張り具合などが異なります。

『ドイツ式』『ロシア式』『フランス・ベルギー式』の3種類があり、それぞれどのような特徴を持っているのかを見ていきましょう。

ドイツ式の特徴

ドイツ式には、以下のような特徴があります。

  • スティックと指:指先でスティックを持つ
  • 毛箱:隠れない
  • 弓の毛:適度に張った状態

ドイツ式は、指の関節を伸ばし、人差し指〜小指までが水平になるように弓を持ちます。指先だけで弓を持つようなかたちとなり、それぞれの指は密着します。毛箱は隠れず、弓の毛は適度に張った状態になります。

演奏の際には強弱やアクセントがつけにくいのが難点ですが、優しい音を奏でるのには向いています。

ロシア式の特徴

ロシア式の弓の持ち方は、以下のような特徴があります。

  • スティックと指:人差し指の第2関節がスティックに触れる
  • 毛箱:隠れる
  • 弓の毛:適度に張った状態

ロシア式は、ドイツ式と比較して安定して弓を持つことができる持ち方です。人差し指の第2関節がスティックに触れるように持つので、毛箱が隠れます。弓の毛はドイツ式と同様に適度に張った状態になります。楽器は肩の上にのせます。

この持ち方だと、人差し指の自由が効くため、弓の先や根元のボーイングやコントロールがしやすいのが特徴です。弓全体を弦に密着させることができ、大きな音が出しやすく、また多様な音色を奏でることができます。

フランス・ベルギー式の特徴

最後にフランス・ベルギー式の弓の持ち方には次のような特徴があります。

  • スティックと指:人差し指の第2関節上部の側面がスティックに触れる
  • 毛箱:隠れる
  • 弓の毛:強く張った状態

フランス・ベルギー式はアメリカのバイオリニストに多い持ち方で、人差し指の第2関節上部の側面がスティックに触れるように持ち、毛箱が隠れます。

右手が人差し指側に傾いたかたちになり、それぞれの指は密着せずに間隔を空けます。中指と親指が反対側で向かい合うかたちです。

弓の毛は上記2つとは異なり、強く張った状態になります。楽器も少し斜めに持ちますが、弓が手前に傾いてしまうこともあるので注意しましょう。

この持ち方は、弓を倒してボーイングを早くすることができるとともに、弓の圧力を軽くすることができます。

日本式はフランス・ベルギー式に近い?

日本では、フランス・ベルギー式のように持つのが主流で、また日本人に適した持ち方だと言われています。

ただ、上記の持ち方を極端にそのまま捉えるのではなく、特に小指の位置などは自分の癖などに合わせて試行錯誤して、自分にあった持ち方を見つけましょう。

持ち方の基本

ドイツ式、ロシア式、フランス・ベルギー式それぞれの持ち方を理解した上で、もっとも基本的な弓の持ち方を見ていきましょう。良い音を奏でるには、正しい弓の持ち方で演奏することが大切です。以下の基本を守っていきましょう。

親指の曲げ方と中指の位置

力を抜いて手を下に向け、中指の第1関節付近に寄せるように、親指の第1関節を軽く曲げます。次に、『卵を包むように』親指・人差し指・中指の3本で弓を持ち、『狐のように』薬指と小指を弓に添えます。

この時、親指と弓の角度が90度になっていれば正しく弓を持つことができています。確認しましょう。

小指は位置に注意し、力を入れないように

人差し指と小指は、弓の上でそれぞれ対応な関係にあるように位置どりましょう。小指が弓の持ち手部分にのり、親指・人差し指・中指の3点で弓を支えているかどうかが重要なポイントになりますで、注意してください。

基本的に弓を持つときには、それぞれの指がだらっとした状態にあることが大切です。力が入りすぎてはいけませんし、それぞれの指にかかる力がバラバラになってしまってもいけません。手首のかたちが膨らんだ状態を心がけましょう。

練習方法

正しい弓の持ち方を踏まえ、次に具体的な練習方法を見ていきましょう。弓よりも軽い鉛筆を使った練習のあと、実際に弓を使った練習方法を説明していきます。下記の方法で繰り返し練習を行うことで、正しい弓の持ち方をマスターしましょう。

鉛筆を使って指の運動

バイオリンを始めたばかりだと、どうしても小指に力が入りがちです。準備体操として鉛筆を使った練習を行うことで、正しい弓の持ち方に慣れていきましょう。

鉛筆は弓より軽く、太さが似ているので持ち方を練習する点から考えると非常にいい道具です。

まずは、上記の持ち方の基本に従って鉛筆を持ちます。次に、指の位置はそのままで、鉛筆を縦にします。そして、指を手前に引き寄せながら曲げます。この形が『ダウンボウ』の際の持ち方です。

次に、鉛筆を引きおろすように、曲げた指をゆっくりと伸ばします。この形が『アップボウ』の際の持ち方です。

この上下運動を繰り返し練習することで、正しい弓の持ち方をマスターすることができます。

弓を持って指を動かす

鉛筆である程度正しい持ち方をマスターできるようになったら、実際に弓を持って練習してみましょう。

練習のやり方は、鉛筆の時と同じです。弓は鉛筆に比べて重いので、力の入り方が偏りがちです。小指に力が入りすぎて、突っ張ってしまうことがありますので、その点に注意しましょう。

慣れてきたら、弓を水平に持った状態で、上記の動きを繰り返しましょう。小指に重みをより感じることになりますが、突っ張ることのないよう、曲げた状態を保つように注意しましょう。

持ち方の矯正グッズ

正しい持ち方に慣れるために便利な矯正グッズがいくつか販売されています。上記の練習と合わせて、これらのグッズを使用していくと、より効果的な練習時間を送ることができるでしょう。

グリップの持ち方が練習できるアイテム

『グリップ矯正トレーナー BowMaster』は、弓に取り付ける矯正グリップです。鉛筆の正しい持ち方を矯正するグリップのように、弓に取り付けることで自然と正しい弓の持ち方に矯正されます。

このグリップを付けた弓で効果的な練習を行いましょう。

  • 商品名:グリップ矯正トレーナー BowMaster
  • 価格:1836円(税込)
  • Yahoo!ショッピング:商品ページ

小指の置き方の練習ができるアイテム

小指の位置矯正に特化したものも販売されています。シンプルなデザインの『Pinkinest』や、カラフルな色合いが可愛らしい『Hold Fish』など、好みに合わせて選びましょう。

それぞれ、弓に装着して使用します。小指に力が入ってしまう、どうしても小指が突っ張ってしまうという方におすすめです。

  • 商品名:Pinkinest
  • 価格:770円(税込)
  • Amazon:商品ページ

 

  • 商品名: Hold Fish
  • 価格:2,754円(税込)
  • バイオリンパレット:商品ページ

ボーイングの練習用アイテム

こちらはボーイングの練習に便利なグッズです。慣れないうちは、真っ直ぐにボーイングをすることが難しいですが、このようなガイドをバイオリンに装着して、指板や駒の上を弾くことのないよう正しい弓の角度を学習しましょう。

  • 商品名: HorACE Bow Guide
  • 価格:2570円(税込)
  • 楽天:商品ページ

バイオリンの音色は弓の持ち方にも左右される

良い音色を響かせるには、正しい弓の持ち方を身に付けることが大切です。

バイオリンを始めたばかりだと、どうしても小指に力が入りすぎてしまったり、正しい角度でのボーイングが難しかったり、ということがよくあります。間違った持ち方ではすぐに指が疲れ、変な癖がついてしまうと直すのにも時間がかかります。

きちんと基本に忠実に、正しい持ち方をマスターして理想の音色を奏でましょう。

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