ワイン好きのための資格『ワイン検定』とは?勉強方法や合格率を解説

2019.07.12

自身で学んだワインの知識を証明したい、またワインのことを深く知りたいという方におすすめなのがワイン検定です。国内受験が可能な2種類のワイン検定について、受験資格や勉強方法、さらに合格後はどんな特典が受けられるかについてまとめました。

ワイン検定の種類は?

ワインの知識を深めたい、または自分がどれ位ワインのことを知っているかを認識するのにおすすめしたいのが『ワイン検定』の受験です。国内で行われているワイン検定は、主催元によって異なる二つの種類があります。

日本ソムリエ協会主催の検定

日本ソムリエ協会(JSA)主催のワイン検定は2012年より年に1回開催されており、受験は『ブロンズ』と『シルバー』の2クラスから選択可能です。各クラスの難易度は以下の通りです。

  • ブロンズクラス:入門編としてご家庭でワインを楽しく飲んでいただける知識を習得
  • シルバークラス:ブロンズクラス認定者を対象に、レストランでソムリエに相談したり、ワインショップでワインアドバイザーからアドバイスをもらいながら、好みのワインを選んでいくための知識を習得

出典:ワイン検定について – 一般社団法人日本ソムリエ協会 ワイン検定

ワイン検定受験の際は、クラスごとに異なる受験料を支払う必要があります。

  • ブロンズクラスの受験料:1万1000円(税込)
  • シルバークラスの受験料:1万5000円(税込)

この検定では、ワインテイスティングなどの実技試験は含まれません。

全日本ソムリエ連盟主催の検定

全日本ソムリエ連盟(ANSA)主催のワイン検定は年1回のペースで開催され、クラスは『1~3級』までの3種類があります。

  • 1級:ワインとソムリエおよびワインの周辺知識のあらゆることに精通している者
  • 2級:ワインに関する法律と地理、またその特徴と魅力を理解する者 また、第3者に提供できる者。また、ワインの周辺知識の基礎知識を習得している者
  • 3級:ワインおよび周辺知識に関する、基礎知識を習得している者

出典:ワイン検定 | 全日本ソムリエ連盟(ANSA)

また日本ソムリエ協会主催のワイン検定と同様に、全日本ソムリエ連盟主催のワイン検定の各クラスを受験する際は、クラス別の受験料が必要です。

  • 1級:4700円(税込)
  • 2級:4200円(税込)
  • 3級:3650円(税込)

日本ソムリエ協会主催のワイン検定と同じく、全日本ソムリエ連盟のワイン検定にも実技試験はありません。

ワイン検定の受験資格や会場日程

日本ソムリエ協会(JSA)ならびに全日本ソムリエ連盟(ANSA)主催のワイン検定には受験資格はあるのか、またそれぞれの検定の会場日程について詳しく紹介します。

20歳以上なら経験を問わず受けられる

日本ソムリエ協会および全日本ソムリエ連盟主催のワイン検定を受験する際、厳しい受験資格はありません。共通する受験資格は『日本で飲酒が法律的に認められた20歳以上』という年齢制限のみです。

ソムリエやワインアドバイザーの資格を取得する際は3年以上の実務経験必要ですが、ワイン検定はあくまでも一般人向けの資格のため実務経験なども問われません。

受験資格は年齢のみのワイン検定ですが、前段階のクラスに合格していないと次のクラスの受験資格が得られないという点には注意しましょう。

  • 日本ソムリエ協会(JSA):シルバークラス受験はブロンズ合格者のみ
  • 全日本ソムリエ連盟(ANSA):2級受験資格は3級合格者のみ・1級受験資格は2級合格者のみ

JSAは全国に受験会場がある

日本ソムリエ協会(JSA)主催のワイン検定は、認定講師のいる全国の受験会場で行われており、検定試験当日は講習会を受講する必要があります。

  • シルバークラス:90分の講習会
  • ブロンズクラス:120分の講習会

検定受験前に行われる講習会は、日本ソムリエ協会に所属する認定講師(ワインエキスパート)が講師を務め、直接ワインに必要な知識を学べる貴重な場です。

JSAのワイン検定では講習会が行われた後に休憩を挟み、その後講習会と同じ会場で全50問からなる選択式の筆記試験が行われます。

ANSAは7つの都市で開催予定

全日本ソムリエ連盟(ANSA)主催のワイン検定は『北海道・宮城・東京・大阪・京都・広島・福岡』の7都市の会場限定で開催されます。検定の受験日時は、午前と午後の二つの時間帯から選択可能です。

ワイン検定の受験時間は1~3級まですべて50分制で、回答はマークシートによる選択方式を採用しています。

またワイン検定で出題される分野は『ワインの歴史と文化』『ワインの造り方』『飲酒時のモラルとマナー』『ワインの楽しみ方』『雑学』の5種類です。試験ではそれぞれの分野から全50問が出題されます。

ワイン検定の勉強方法は

ワイン検定を受験予定の方に向けて、2種類のワイン検定に適した勉強方法を解説します。

ブロンズ・シルバー共に問題集が送られる

日本ソムリエ協会(JSA)主催のワイン検定は、受験料を支払った後に問題集が受験生の自宅へと郵送されてきます。

シルバー・ブロンズ共に、ワイン検定問題は送付されたテキスト内から出題されるため、問題集を基にして勉強すれば十分、合格可能です。

また問題集の代金は受験料に含まれているので、受験勉強のために追加の費用がかからないのもJSAのワイン検定の特徴となっています。

ANSAはHPから過去問のダウンロードが可能

全日本ソムリエ連盟(ANSA)主催のワイン検定では、公式サイトで過去に行われた問題をダウンロードできます。また、同サイトから参考資料の『ワインの基』を購入することも可能です。

ただし、全50問の検定問題の中で『モラル・マナー』の分野だけは、参考資料以外からの出題となります。こちらはワインの専門知識ではなく、飲酒に関する一般常識の問題ですので、事前に飲酒の法律問題を勉強しておけばOKです。

ワイン検定の合格率

毎年開催されているワイン検定各クラスの合格率は、以下のようになっています。

日本ソムリエ協会の検定合格率

日本ソムリエ協会(JSA)主催のワイン検定は『ブロンズ』と『シルバー』のクラスごとに難易度が異なります。

ブロンズクラスはワイン入門者向けの検定のため、しっかりとテキスト問題を復習して講習を受ければ難しくない程度の合格率となっています。

ブロンズクラスよりも広い知識が求められるのがシルバークラスです。問題集の内容はブロンズクラスより3~4倍ほど多くなり、ブロンズクラスで得た基礎知識にプラスして、より深い知識を得ることがシルバークラス合格には必須です。

しかしワイン検定は一般人向けの検定試験ですので、プロのような専門的な知識を問われるような問題までは出題されません。

問題集をよく読み込んで身に着け、事前の講習会で得た知識をおさらいしておけば、合格率を下げることはないでしょう。

全日本ソムリエ連盟の検定合格率

全日本ソムリエ連盟(ANSA)主催のワイン検定は、それぞれのクラスによって合格基準が明確に記されています。

  • 1級:85%以上の正解率
  • 2級:75%以上の正解率
  • 3級:70%以上の正解率

全日本ソムリエ連盟(ANSA)のワイン検定では、一つの分野に絞らず、ワインに関する広い知識をしっかり勉強しておくことが、検定での合格率を上げる鍵です。

ワイン検定に合格したらどうなる?

日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ワイン連盟(ANSA)主催のワイン検定に合格すると、以下のような合格証明が受けられます。

日本ソムリエ協会のワイン検定合格後

日本ソムリエ協会(JSA)主催のワイン検定では、ブロンズとシルバーで異なる合格証明が受けられます。

  • ブロンズ:認定カード・認定バッジの授与
  • シルバー:認定カード&バッジシルバークラス認定名刺の授与

認定バッジは利き酒に使用されるダスト・ヴァン型が共通で、それぞれのクラスでバッジの色合いが異なります。

また認定クラスの呼称が記載された専用の名刺は、シルバークラス合格者のみの特典です。

全日本ソムリエ連盟のワイン検定合格後

全日本ソムリエ連盟(ANSA)主催のワイン検定では、合格した級ごとに色合いの異なるカード型の認定証が送られます。

ワイン検定を取って知識を深めよう

国内受験が可能な2種類のワイン検定について、それぞれの検定の概要から勉強方法、合格後に受けられる特典などをまとめて紹介しました。

ソムリエなどのプロ向けの資格ではありませんが、日本のワイン文化の発展のために毎年開催されているのがワイン検定の特徴です。

さらにワインを楽しむための正確な知識を得ることにつながりますし、友人や家族をワインでもてなす際などに役立つ知識も満載です。

ワイン好きという方はもちろん、これからワインを知りたいという方も、ぜひ一度ワイン検定を受けてみることをおすすめします。

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