観葉植物の植え替え方法を知ろう。タイミングやポイントは?

2019.07.10

インテリアとして人気の観葉植物を長く楽しむためには、いくつかの手入れをしなくてはなりません。植え替えも、必要な手入れの一つです。ただし、正しいやり方でを行わないと、植物が枯れてしまうかもしれません。植え替えについて解説します。

観葉植物の植え替えとは

観葉植物は、時間とともに育っていきます。植物は、枝、茎、葉だけでなく、鉢のなかにある根もぐんぐんと成長しているのです。そのため、タイミングをみて『植え替え』をしてあげましょう。

植え替えとは、植物の根を整えて新しい土に『植え替えること』です。定期的に行うことで、大事な植物を元気に育て、長い間鑑賞できるようになります。ここでは、植え替えの基本について解説します。

植え替えが必要な理由

植物は、育っていくにつれ、鉢やプランターのなかにも根が張りめぐり、『根詰まり』の状態になります。根詰まりになると、根が栄養や水分を十分に吸収できなくなってしまうため、植物は元気がなくなってしまうのです。

また、根詰まりを起こした状態で放置しておくと、蒸れて『根腐れ』を起こしてしまう可能性も高くなります。根腐れを起こすと、最悪の場合、植物が枯れてしまうので注意しましょう。

また、新しい土を使うことで、土中の栄養を根が吸収できるようになります。すると根は、また育ち始め、観葉植物が大きく元気に育つのです。

大きく育てたくない場合の植え替え

観葉植物を大きく育てたくない人もいます。その場合には、土だけを新しいものに変え、『今使っている鉢』に戻せばOKです。

根と幹は比例関係にあります。鉢を大きくすれば、幹も大きく育ち、植物自体も大きく育っていくのです。そのため、大きく育てたくない人は、根を全体的に短く切って、同じ鉢と新しい土を使いましょう。

また、根を切るということは、吸収できる栄養分が減少するということです。そのため、葉もカットして量を減らすことを忘れないでください。

主な植え替えのタイミング

植え替えは、どんなタイミングで行えばよいのでしょうか?初心者は行うタイミングに悩むこともあります。

購入してから『2年以上経っている場合』には、根が育って鉢のなかに詰まってしまっている可能性が高いため、植え替えを行いましょう。また、それ以外でのタイミングの目安は下記の3点です。

  • 根詰まりしている
  • 水やりをしても、土にしみ込まない
  • 葉に元気がなく調子が悪い

ここでは、上記の3点のタイミングの目安について、それぞれ初心者にもわかりやすく解説します。

根詰まりしている

『根詰まり』とは、鉢底の穴または、表面から根が張って飛び出してきていることです。先ほど解説した通り、根詰まりを起こすと、根から十分な水分と栄養を吸収できなくなってしまいます。

植物が水分や養分を吸収する部分は、根の先端です。根は外側へ放射状に伸びる性質があり、内側には伸びません。

根は鉢にぶつかると、それ以上外側に伸びられず、鉢の内側に沿って網目状に伸びたり、底面の縁を回るように伸びたりし、根詰まりの状態になります。

小型の植物であれば、鉢底を裏返して根が張り出してきていないか確認しましょう。また、簡単に鉢底を裏返しでいない大型ならば、鉢表面にぐるぐると根が張り出してきたら根詰まりしている可能性が高いです。

土の水はけが悪い、乾燥しやすい

鉢のなかに根がいっぱいになると、水が通るスペースが少なくなります。購入したときは、水やりをすると水がすぐに浸透しますが、根が張って土が固くなると水が浸透しにくくなり、『水はけが悪く』なるのです。

また、固くなった土では、水をとどめられなくなるため、『乾燥しやすく』なってしまいます。水やりで、表面に水が溜まってしまう場合や、水やりの頻度が多くなってきた場合は、植え替えのタイミングです。

しおれたり枯れたりしてきた

日照や水やり、肥料も与えているのに、植物が『しおれたり枯れたり』してきた場合も、根詰まりを起こしている可能性が高いです。根詰まりによって、根が十分に栄養や水分を吸収できなくなると、葉色のツヤが悪くなってきたり、ハリが無くなってきたりします。

植え替えに失敗しないためのポイント

せっかく植物を元気に育てるために植え替えを行っても、間違ったやり方で行えば、逆に植物を枯らしてしまう危険性が高くなるので注意しましょう。

植え替えを成功させるためには、いくつかのポイントさえ押さえればOKです。ここでは、『植え替えに失敗しない』ためのポイントを3点解説します。

適した時期に行う

植物の環境を新しくして、植物に負担がかかる植え替えは、育ち具合に合わせ、『適した時期に行う』ことが重要です。

植物が苦手な寒い時期に植え替えをすると、より植物に負担をかけることになり、枯れてしまうかもしれないので注意しましょう。

観葉植物の種類によっても多少異なりますが、ほとんどの種類で桜の開花期から、ゴールデンウィークあたりが植え替えに最適な時期と言われています。最低でも秋までには植え替えを終わらせるようにすると良いでしょう。

未使用の土を使う

植え替えでは、新しい『未使用の土』を使うこともポイントです。観葉植物の多くは中性の土質を好みますが、観葉植物が土の栄養分を吸い取ることで、中性だった土質が酸性へと変化するため、新しい土への交換が必要となります。

また、新しい土は、ふかふかとしており、水はけも良くなる効果もあります。使用済みの土は植物に栄養分を吸収されてしまい、本来の力がほとんど残っておらず、バランスが悪い状態になっているので、使用しないようにしましょう。

鉢の大きさにも注意

根が育つスペースを確保するために、『1~2サイズ大きな鉢に植え替えるのが基本』です。大きめの鉢を使ったからと言って、植え替えを何年もしなくてよいというわけではありません。

また、鉢が大きすぎると、土の量が多すぎて、根に十分な栄養が行き渡らなくなる可能性もあります。植物の種類に合わせて選ぶようにしましょう。

もし、初心者でわからない場合には、購入店で最適な鉢の大きさを聞いてみるのも一つの方法です。

植え替え方法をチェック

植え替えは、植物を健やかに育てるためには欠かせないお手入れです。作業を始める前に、まずは、『必要なものや方法』をチェックしておきましょう。ここでは、必要なものと、手順についてそれぞれ解説します。

植え替えに必要なもの

まずは、必要なものを揃えておきましょう。植え替えに必要なものは下記の6点です。

  • 新しい土
  • 鉢底石
  • 1サイズ大きな鉢
  • 根切りバサミ
  • じょうろ
  • スコップ

『根切りバサミ』は、よく切れるものを使いましょう。切れ味の悪いハサミで根や枝を切ると、必要以上に傷つけてしまうからです。

植え替えの手順

必要なものを揃えたら、早速植え替えをやってみましょう。手順は下記のとおりです。

  1. 鉢から、観葉植物を土ごとそっと抜く
  2. ぎっしりと詰まった根と土を、根を切らないように全体の13ほどほぐす
  3. 新しい鉢に鉢底石を敷く
  4. 3の上に薄く土を入れる
  5. 観葉植物を新しい鉢に入れる
  6. 観葉植物が傾かないように根の隙間に土を入れていく
  7. 水しろ(水やり時に水が溜まる余裕)を残して土を入れる
  8. たっぷりとじょうろで水やりをする

手順2の時点で、根の先端が傷んだり、黒ずんだりしていれば、ハサミで切り落としておきます。

また、葉が茂っていれば、何枚か取り除いてあげましょう。こうすることで、根を切り落としても、葉から放出される水分とのバランスが良くなります。

植え替え直後の肥料は不要

植え替え直後の観葉植物は、非常にデリケートな状態になっているため、慎重に管理しなければなりません。根が定着するまでは、風があたらない明るい日陰で管理します。

水やりは土の表面が乾いたタイミングで行い、『肥料は不要』です。直後に肥料を与えると、負担がかかりすぎて、枯れてしまいます。

また、根が水を吸えない状態で水やりを通常通りに行うと、『根腐れ』しやすいので、必ず水は土が乾いてから与える程度に抑え、代わりに葉水をこまめに与えましょう。

新芽が出たり、葉が生長したりすれば、根が定着したサインです。根が定着したら、いつも通りの置き場所に戻して、液体肥料を与えるなど、普段通りの手入れを心がけましょう。

植え替えにおすすめの土

観葉植物の土は、さまざまなメーカーから種類豊富に販売されています。初心者は、どの土を購入すれば良いのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?

基本的に、植え替えに使用する土は、今使っている土と同じ種類のもので問題ありません。

観葉植物は、一般的に中性の土を好みますが、種類によっては、弱アルカリ性や弱酸性の土質を好む種類もあるので、植え替えする観葉植物の性質に合わせて選びましょう。

ほかにも、実際に自分で配合して土を作る人もいます。しかし、初心者には難易度が高いため、市販の土を使った方が便利です。ここでは、初めて植え替えする人にもおすすめの土を2点紹介します。

観葉植物の土 2L

『観葉植物の土』は、植物の光合成を助けるマグネシウムを配合し、ほとんどの種類の観葉植物に使える土です。光合成によって葉緑素を構成するマグネシウムが不足すると葉色が黄色くなり、きれいな緑色が楽しめません。

また、すでに元肥が入っているため、配合することなくこのまま使える上、軽いのも特徴です。土に虫がつきにくい清潔な原料を使用しているため、室内でも扱いやすく、手軽に安心して植え替えができます。

  • 商品名:観葉植物の土 2L 花ごころ
  • 価格:378円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

こだわりの土(観葉植物の土)20リットル

『こだわりの土(観葉植物の土)』は、熊本の観葉植物生産者『幸せの花急便』が独自に配合して作った観葉植物用の土です。

石灰、赤土、土壌改良剤など、いろいろな種類の資材を配合して作られた土は、実際に農場でも使われています。

モンステラ、カレカヤシ、ユッカなどさまざまな観葉植物に使えるため、初めて植え替え用の土を購入する人にもおすすめです。

  • 商品名:こだわりの土(観葉植物の土)20リットル
  • 価格:1980円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

適切な植え替えで健やかな生育を

観葉植物は、生長するにつれ、葉や幹だけでなく、鉢のなかの根も成長しています。根は、観葉植物の生命線とも言える大事な部分です。

根詰まりを起こしたら、新しい土で適切な時期に植え替えしてあげましょう。植え替えすることで、観葉植物は健やかに生育し、長期間鑑賞できるはずです。

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