緑茶のカフェインは意外と多い?含有量やカフェインレス商品を紹介

2019.07.10

緑茶はさまざまな栄養成分を豊富に含んだ健康飲料として注目されています。しかしカフェインが多く含まれているため、敬遠している人も少なくありません。気軽に緑茶を楽しむために、緑茶のカフェイン量や、カフェインレス商品の紹介をします。

緑茶について知ろう

まずは緑茶の歴史や種類、製造方法など、緑茶について知っておきたい基礎知識について解説します。

緑茶の歴史

お茶の歴史は紀元前2700年頃の中国にまでさかのぼります。

中国最古の医学書『神農本草経』によれば、農業と薬学の神様とされる神農が、薬草の効能を確かめるために自分の体を使い、毒にあたるたびにお茶の力で解毒をしたと記されています。

これが歴史上で最初に登場したお茶に関する記述とされています。もちろんこれは神話なので正確であるとは言えませんが、中国では古来、薬としてお茶が飲まれていたということでしょう。

お茶が日本に伝わったのは奈良~平安時代で、中国との間を遣唐使が行き来し、最澄や空海らの留学僧が日本に茶の種を持ち帰ってきたそうです。ただし、当時のお茶は大変貴重な品でした。

その後、鎌倉時代に宋の国からお茶を持ち帰った栄西が、お茶の効能や作り方についてまとめた『喫茶養生記』を書き、それ以降、日本に緑茶が普及していったそうです。

緑茶の種類

緑茶の一般的な呼び名として用いられるのは以下の6種類です。

  • 煎茶
  • 玉露
  • 抹茶
  • 玉緑茶
  • 釜炒り茶
  • 出物

煎茶はお湯でお茶の成分を抽出する最も馴染みの深い飲み方です。緑茶の新芽から摘み取るまで遮光することなく、ずっと日光に当てて栽培されます。

玉露は栽培の途中で寒冷紗などを使い遮光して栽培されます。遮光することによって旨味成分であるテアニンが増えるため、煎茶よりも甘みを強く感じるのが特徴です。

抹茶は玉露よりも長時間遮光して栽培された碾茶(てんちゃ)を石臼で挽いて粉状にしたお茶のことを指します。茶道に使われるのはこの抹茶です。なお、寿司屋においてあるお茶は抹茶ではなく、煎茶を挽いた粉末緑茶です。

玉緑茶はぐり茶とも呼ばれる勾玉状に曲がった茶葉、釜炒り茶は蒸さずにい炒ることで発酵を止めたお茶、出物は煎茶の製造工程で発生した副産物(芽や茎)を使ったお茶を指します。

緑茶の製造過程

緑茶は主に以下の手順で製造されます。

  1. 栽培
  2. 収穫
  3. 蒸し
  4. 揉み
  5. 乾燥
  6. ふるい分け・切断
  7. 選別

まず、栽培の段階で煎茶にするか玉露にするかを決め、必要に応じて遮光などをします。

茶葉の収穫は年4回行われ、4月~5月にかけて収穫されるお茶を一番茶(新茶)、6月頃に収穫されるお茶を二番茶と呼びます。これらは味と香りが良く品質の高いお茶です。

それ以降に収穫された茶葉は三番茶・四番茶となり、品質としては劣るためブレンドして番茶になります。

蒸しは茶葉を熱することで発酵を抑える作業です。蒸し方によって味わいが変わるため重要な工程だと言えるでしょう。なお、発酵した茶葉は紅茶となります。

揉みは茶葉を機械で揉み、水分を均一にしたり形を整えたりする作業です。その後茶葉を乾燥させ、ふるいがけや切断で最終的な形を整え、茎や若枝を取り除く選別作業を経て緑茶が完成します。

緑茶の主な成分

緑茶にはさまざまな成分が含まれていることから、健康に良いと言われています。緑茶に含まれる主な成分について解説します。

カテキン

カテキンは緑茶に最も多く含まれている成分です。緑茶の渋み成分であるカテキンはポリフェノールの一種で、以下のような作用があるとされます。

  • 抗酸化作用
  • 抗ウイルス作用
  • 抗菌・殺菌作用
  • 抗がん作用
  • 抗アレルギー作用
  • 消臭作用
  • 虫歯・口臭予防
  • 高血圧予防
  • 肥満予防

カテキンは茶葉が光に当たることによって生成されるため、遮光して栽培される玉露よりも、長時間光りに当たる煎茶のほうがカテキンを多く含んでいます。

カフェイン

カフェインは緑茶の苦味に関わる成分です。カフェインには疲労感や眠気を取り除き、集中力を高める効果があります。仕事の合間に緑茶やコーヒーを飲むとスッキリするのはこのカフェインの効果です。

また、代謝や胃液の分泌を促進する効果もあります。食後にお茶を一杯飲むのは消化を促進させるために効果的だと言えそうです。

カフェインはお湯の温度が高いほどよく抽出される特徴があるので、熱いお湯でお茶を淹れると苦味が強くなります。

アミノ酸やビタミン類

緑茶の旨味や甘みの成分であるテアニンはアミノ酸の一種です。テアニンにはリラックス効果があり、脳の緊張の緩和や血行の促進が期待できます。

緑茶のアミノ酸にはグルタミン酸やアスパラギン酸なども含まれますが、テアニンはアミノ酸含有量の半分以上を占めています。

茶葉に含まれるアミノ酸は日光に当たるとカテキンに変化するため、遮光栽培した玉露にはテアニンが豊富に含まれており、煎茶よりも旨味や甘味が強くなるのが特徴です。

緑茶にはビタミンCも多く含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、またコラーゲン生成にも使われる栄養素です。ビタミンCは特に煎茶に多く含まれており、また、他の食品と比較しても緑茶には多くのビタミン類が含まれています。

カフェインについて知ろう

緑茶にはコーヒーと同じく苦味成分であるカフェインが含まれています。ややネガティブなイメージのあるカフェインですが、そもそもどのようなものなのでしょうか? カフェインの特徴について解説します。

カフェインの特徴

カフェインとは天然の苦味成分の一つで、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれます。また、コーラやエナジードリンクなどの清涼飲料水に含まれるカフェインはコーヒー豆や茶葉などから抽出されたカフェインです。

前述の通りカフェインには覚醒作用があります。しかし過剰に摂取すると中枢神経系を刺激されることによるめまいや心拍数の増加、興奮や不眠などの症状が出るほか、下痢や吐き気などの消化器官への影響があります。

カフェインはコーヒーやお茶に含まれるため、日常的に私たちの体に入ってくる成分です。摂取によって影響が出るかは体質によって異なりますが、過剰に摂取しないほうが良いでしょう。

特にエナジードリンクにはコーヒー数杯分に相当するカフェインが含まれてることがあるため注意が必要です。

コーヒーと緑茶のカフェイン量の違い

100mlのコーヒーや緑茶に含まれるカフェイン量は以下の通りです。

  • コーヒー:約60mg
  • 煎茶:約20mg

緑茶のカフェイン量は茶葉の種類だけでなく、お湯の温度や蒸らす時間によって異なり、一般的にお湯の温度が高ければ高いほど、蒸らし時間がながければ長いほど多くのカフェインが抽出されます。

また、緑茶のカフェインはカテキンやテアニンと結合するという特徴があり、これらの物質と結合することによってカフェインの作用が緩やかになりますから、常識的な量であればカフェインの過剰摂取になるということはありません。

もちろん、体質によってカフェインの影響は異なりますから、例えば寝付きの悪い人は寝る前の緑茶を控えるなどの対策を取る方が良いでしょう。

カフェイン量の目安

緑茶や紅茶などのお茶に含まれるカフェイン量はどのくらいなのでしょうか? お茶に含まれるカフェイン量の目安について解説します。

紅茶などとの比較

茶葉を発酵して作る紅茶に含まれるカフェイン量は100mlあたり約30mgです。また、同じく発酵して作る烏龍茶は100mlあたり約20mgのカフェインを含んでいます。

ただし、これらのカフェイン量は茶葉の産地や発酵の度合い、などの条件によって差が生じます。

また、緑茶と同じく茶葉に含まれるテアニンがカフェインと結合するため、コーヒーに比べるとカフェインの作用が緩やかになのが紅茶や烏龍茶の特徴です。常識の範囲内で飲む分にはあまり問題がないと言えるでしょう。

緑茶の種類別の比較

緑茶の種類別に100mlあたりのカフェイン量を比較すると以下のようになります。

  • 玉露:約160mg
  • 煎茶:約20mg
  • 番茶:約10mg
  • ほうじ茶:約20mg
  • 玄米茶:10mg

玉露のカフェイン量はコーヒーよりもはるかに多いですが、そもそも高級品である玉露は一度に飲む量が10~20ml程度と少なく、また、低温のお湯で淹れるため抽出されるカフェインが少ないという特徴があります。

また、緑茶に含まれるカフェインはタンニンやテアニンと結合して、コーヒーよりも作用が弱くなるため、それほど神経質になる必要はないでしょう。

気になる人はカフェインレスの商品を

コーヒーに比べると作用の少ないカフェインですが、妊娠中の方の中にはカフェイン摂取量を気にする人も少なくないでしょう。カフェインを含まないカフェインレスのお茶を紹介します。

キリン 生茶デカフェ

『キリン 生茶デカフェ』は、キリン独自の製法でカフェインを除去しつつ、緑茶の旨味やコクを残した緑茶です。カフェインを除去しているものの、通常の生茶と同様の旨味と香りを楽しむことができます。

日常的に緑茶を飲んでいるけどカフェインが気になるという妊娠中の方や、子どもにはカフェインの少ないお茶を飲ませたいと考えている子育て中の方にとって、ペットボトルで気軽に緑茶を飲むことができると好評です。

  • 商品名:キリン 生茶デカフェ 430mlPET×24本
  • 価格:2084円(税込)
  • Amazon:商品ページ

水宗園本舗 ノンカフェイン十六種ブレンド茶ティーバッグ

『水宗園本舗 ノンカフェイン十六種ブレンド茶ティーバッグ』は、カフェインを含まない16種類の素材で作られたブレンド茶です。以下の素材を使用しています。

  1. 大麦
  2. はと麦
  3. 黒大豆
  4. 小豆
  5. どくだみ
  6. 玉ねぎ
  7. 熊笹
  8. 杜仲茶
  9. 桑の葉
  10. びわ葉
  11. ウコン
  12. 目薬の木
  13. ごま
  14. あわ
  15. きび

すべて国産の原料にこだわり、すっきりとした飲みやすい味なので、小さな子どもからご年配の方まで安心して飲むことができます。

ティーバッグタイプなので水出しや煮出しのほか、急須に入れて飲むこともできるため、一年を通じて楽しむことができるお茶だと言えそうです。

  • 商品名:水宗園本舗 ノンカフェイン十六種ブレンド茶ティーバッグ 8g×24袋
  • 価格:1000円(税込)
  • Amazon:商品ページ

nagomi-NATULURE 国産カフェインレス緑茶

『nagomi-NATULURE 国産カフェインレス緑茶』は、静岡県の掛川茶を深蒸し製造で作った緑茶を使用しています。

深蒸し製法とは通常の約2倍の時間をかけて茶葉を蒸す製法のことを指し、この製法で作られたお茶は茶葉の成分を効率よく摂取することができるのが特徴です。

この緑茶から『超臨界二酸化炭素抽出法』と呼ばれる、食品の天然成分を抽出する方法でカフェインを除去しており、カフェインを気にすることなく茶葉の栄養素をしっかりと摂ることができます。

  • 商品名:国産カフェインレス緑茶  ティーバック(テトラタイプ)2g×15p
  • 価格:1080円(税込)
  • 公式サイト:商品ページ

カフェインを理解してお茶を楽しもう

ネガティブなイメージのあるカフェインですが、過剰に摂取しなければ必ずしも体に悪いものではありません。特に緑茶はさまざまな栄養成分を含んでおり、健康にも良い飲料です。

カフェインについての知識を理解して、お茶を楽しみましょう。

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