観葉植物初心者は必見。育て方や置き方、おすすめの品種を徹底解説

2019.07.09

観葉植物には、豊富な種類があります。それぞれ特性が異なるため、育てる環境もさまざまです。自宅に観葉植物を置きたいけれども、どんな種類が良いのか迷っている人も多いのではないでしょうか?初心者におすすめの品種と育て方について解説します。

観葉植物の置き方や選び方

観葉植物を部屋に置けば、リラックスした空間が作れます。しかし、観葉植物は種類によっても置き場所を変えなくてはなりません。

初心者の人は、まず観葉植物の置き方や選び方を理解してから、自分の環境に合った観葉植物を購入するようにしましょう。ここでは、観葉植物の置き方や選び方のポイントを3点紹介します。

置く場所の日当たりをチェック

観葉植物は、日光が好きな種類もあれば、直射日光に弱い種類もあります。そのため、置きたい場所の日当たりをチェックしておきましょう。

たとえば、窓際は日光がよく当たります。直射日光が当たらないレースのカーテンなどの陰も日当たりが良い場所です。日当たりの良い場所は、多くの種類の観葉植物が育ちやすい場所と言えます。

一方で、窓際などではなく、日光があまり当たらない場所には、日陰に強い種類のものを選ぶと良いでしょう。

風通しや湿気を確認

観葉植物は、風通しが悪いと根本が蒸れてしまい、枯れたり、虫が発生したりする可能性があります。

また、旅行などで長期間換気ができない場合には、換気扇を回しておくだけでも空気が流れるので、忘れずに換気扇を回してから出かけるようにしましょう。

湿気に関しては、観葉植物を鉢に植えるときに鉢底石を入れることで、通気性が良くなります。

サイズとスペースにも注意しよう

観葉植物をいくつか置く場合、鉢と鉢の間のスペースを少し開けて配置するようにしましょう。植物のサイズによっても、配置を変えることが大切です。

たとえば、大きなサイズの観葉植物を並べるのではなく、サイズの異なる観葉植物を挟みながら並べることで、風通しが良くなり、湿気が溜まるのを防ぐ効果もあります。

観葉植物を配置するときには、置く植物のサイズとスペースにも注意するようにしましょう。

育て方の基本

観葉植物は、上手に育ててあげれば、どんどん大きくなって長い期間楽しめます。上手に育てるためには、観葉植物の性質や特徴を知ることも大切です。

また、育てる上で絶対不可欠なものが『水やり』です。成長に合わせて『肥料』も与えると、より元気に育つでしょう。ここでは、観葉植物の育て方のポイントを3点紹介します。

水やりの頻度は土の乾き具合をみて調節

観葉植物は、水を与えすぎても、与えなさすぎても枯れてしまいます。目安としては、『土の表面が乾いたら』水やりのタイミングです。鉢の下から水が流れ出るほどに、たっぷりと水を与えるようにしてください。

土の表面が乾いたときは、土の色が白っぽい茶色に変化します。手で触ってもパラパラとして手に付かない状態です。この状態でたっぷりと水を与えることで、土全体に水を行き渡らせ、土中にたまったガスを押し出せます。

水を与えるときはたっぷりと与え、土の表面が乾くまでは与えないという風に、メリハリのある水やりを心がけましょう。

葉水を忘れずに

観葉植物の葉は、乾燥を嫌います。乾燥すると、葉が茶色くなって枯れてしまったり、葉が落ちたりしてしまいます。葉に水分を吹き付ける『葉水』を行うことで、これらを防げ、病害虫の発生の予防も可能です。

特に室内が乾燥している時期には、葉の状態をこまめに観察し、乾燥しているようであれば、スプレーボトルなどで葉水を行うと良いでしょう。

適度に肥料を与えよう

観葉植物の葉色をきれいな緑色に保つためには、肥料も必要です。肥料には『液肥』と『置き肥』がありますが、初心者は、臭いもなく手軽に与えられる置き肥が便利でしょう。ただし、肥料のあげすぎには気をつけなくてはなりません。

観葉植物は、肥料を与えすぎても枯れてしまいます。これは、土のなかの肥料濃度が高くになり、根から栄養を吸収できず、さらには根の水分を奪われてしまうからです。適度に与えるよう心がけましょう。

剪定して植物を整える

インテリアとしての観葉植物には『剪定』が必要です。剪定をしないと、見た目が良くなくなるだけでなく、病害虫の発生の原因にもなってしまいます。

剪定をしっかりと覚えて、観葉植物を整えてあげましょう。ここでは、剪定について初心者にも分かりやすく解説します。

剪定とはなにか

剪定とは、植物の伸びて要らない枝を切って整える作業のことです。『見た目が良くなる』だけでなく、成長して密度が高くなった葉や枝を剪定することで、『風通しが良くなる』効果もあります。

風通しが良いと、植物の害虫を予防でき、病気にもなりにくいです。また、要らない枝や葉を切ることで、新芽などに必要な栄養分が十分に行き渡るため、より元気な植物の成長に繋がります。

剪定の時期と注意点

植物の成長を施す剪定は、植物の種類によっても違いはありますが、一般的には『春~夏』の成長期に合わせて行いましょう。

切り口が乾燥しやすい晴天の日に、枝を切ります。なぜならば、切り口が湿っていると病気や病害虫の発生の原因となるからです。また、葉を切る程度ならば、成長期でなくても構いません。

実際に剪定してみよう

剪定は、観葉植物の成長点(観葉植物の幹の部分でボコッと小さく出ている場所)を残して、切っていきましょう。

成長点は、1本の幹に複数あります。そのため、バランスを考えた上で成長点の少し上をはさみで切ればOKです。

剪定でカットした切り口は、『癒合剤』を塗って菌が入らないようにします。切り口に癒合剤を塗ったあとは、日光の当たる場所に移動させて、植物の成長を促すことも忘れないでください。

観葉植物を植え替えしよう

観葉植物を育てて、成長して大きくなってきたら『植え替え』をしてあげましょう。植え替えとは、観葉植物の引越しのようなもので、根を整理して、新しい用土に植え直すことです。

植物は、成長に伴って鉢やプランターのなかで根がいっぱいになります。この『根詰まり』になった状態では、根が十分に栄養や水分を吸収できなくなってしまうため、植え替えが必要です。

特に観葉植物は、この植え替えをしてあげなければ元気に育つことができません。タイミングをみて行いましょう。ここでは、植え替えの基本について解説します。

植え替えのタイミング

観葉植物を購入して『2年以上』たった場合や、大きく育って鉢が小さくなってきたら、植え替えのタイミングです。

観葉植物は成長するにつれ、土の表面から根が出てきたり、鉢の底から根が出てきたりします。

これは、鉢のなかに根がぎっしりと詰まった状態になった合図です。このまま放置しておくと、根腐れを起こして枯れてしまうので注意してください。

最適な土と鉢を用意

植え替えには5月中旬~9月中旬が適しています。必要なものは、観葉植物に最適な土と、一回り大きいサイズの鉢です。

観葉植物は、最適な土を入れ替えてあげることで、より元気に美しく育ちます。初心者は、園芸店などで販売されている『観葉植物の土』を使うと良いでしょう。慣れてきたら、自分で植物の種類に合わせて土をブレンドしてみてください。

また、一回り大きなサイズの鉢とは、今植えている鉢の直径よりも3cmほど大きい直径の鉢のことです。この数字を目安に探しましょう。

実際に植え替えてみよう

観葉植物の土と、鉢底石、根切りばさみ、鉢を用意したら植え替えをしてみましょう。植え替えの手順は下記のとおりです。

  1. 鉢から、観葉植物をそっと土ごと抜く
  2. ぎっしりと詰まった根と土を全体の1/3ほどほぐす(根を切らないように注意する)
  3. 新しい鉢に鉢底石を敷き、その上に薄く観葉植物用の土を入れる
  4. 観葉植物を新しい鉢のなかに入れる
  5. 観葉植物が傾かないように根の隙間に土を入れていく
  6. 水が溜まる水しろを残して土を入れたら、たっぷりと水を与える

挿し木して増やしてみよう

剪定などで切り落とした枝が、もったいないと感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、切った枝や葉は、植物を増やすための挿し木として利用できます。挿し木をして、新しい株を自分で増やしてみましょう。

観葉植物をより元気にしながら、新しく増やしていけるので、ぜひ挿し木の方法をマスターしてください。ここでは、挿し木の種類や方法について解説します。

挿し木の種類

挿し木にはいくつかの種類があります。中でも、挿し木の方法としてよく使われる主な方法は、下記の3種類です。

  • 芽挿し(めざし)
  • 茎挿し(くきざし)
  • 葉挿し(はざし)

『芽挿し』とは、剪定でカットした枝などを使う、最も一般的な挿し木の方法です。葉が付いている茎を使って増やしていきます。ゴムの木、パキラなどの多くの観葉植物で使われます。

『茎挿し』は、葉っぱが付いていない状態の茎だけをカットして、土に差して増やしていく方法です。ドラセナ、モンステラなどの観葉植物で使われます。

『葉挿し』は、茎ではなく葉1枚で増やしていく方法です。サンスベリアや、ペペロミアなどの多肉植物でよく使われます。植物の種類によっても、適した挿し木の種類が異なるので、注意しましょう。

実際に挿し木してみよう

挿し木に必要な道具は、通気性と排水性が高い土、はさみ、小さめの鉢です。もっとも一般的な挿し木の方法である芽挿しは、下記の手順で行いましょう。

  1. 葉が3~4枚程付いた茎を切る(剪定で切った枝でもOK)
  2. 切り口を30分ほど水につける
  3. 鉢に土を入れ、茎を挿す
  4. 水をたっぷり与え、直射日光を避けた明るい場所に置く

葉水をときどき与えると、3~5週間ほどで発根するので、成長してきたら大きめの鉢に植え替えます。茎挿しでは、5~10cmの長さで切った茎をそのまま土に挿して、水を与えましょう。

次に葉挿しの方法についても紹介しましょう。基本的な手順は、下記のとおりです。

  1. 土の上に、切り取った葉を1枚ずつ並べ、直射日光の当たらない明るい場所に置く
  2. 数週間経って、葉から根が出てきたら根を土に埋め、水を与える

挿し木に適した観葉植物

観葉植物には、挿し木に適した種類とそうでない種類があります。挿し木をして増やしていきたいと考えている人は、挿し木に適した観葉植物を購入すると良いでしょう。挿し木に適した種類としては、下記が挙げられます。

  • パキラ(芽挿し)
  • モンステラ(茎挿し)
  • ゴムの木(芽挿し)
  • ガジュマル(芽挿し)
  • 金のなる木(葉挿し)
  • ベンジャミン・バロック(芽挿し)

初心者におすすめの観葉植物

豊富な種類の観葉植物の中から、置き場所に合った観葉植物を選ぶことも大切です。

しかし、植物の栽培に慣れていない初心者が観葉植物を選ぶときには、栽培の手間がかからないものから始めることも忘れてはいけません。ここでは、初心者におすすめの観葉植物を2種類紹介します。

育てやすいものや耐陰性をチェック

初心者は、日当たりが少なくても育つ『耐陰性』があるなど、比較的どんな環境でも育ってくれる『丈夫な性質』を持つ種類を選んでください。

そのためには、耐陰性以外にも、根が張りやすいかどうかもチェックしておく必要があります。根が張りやすいものは、サイズも大きくなりやすく、植え替えなどの手間もかかってしまうからです。

パキラ

観葉植物と言えば、『パキラ』をイメージする人も多いのではないでしょうか。パキラは、日陰・日なたのどちらでも元気に育ってくれます。そのため、室内でも育てやすいのが特徴です。

また、もし日が当たらない場所に置いた場合には、枝が間延びして細く長く伸びる『徒長(とちょう)』をしますが、徒長した枝を使って水耕栽培や挿し木することもできます。

樹形の大きさをコントロールしやすい点も、人気の理由の一つでしょう。根もあまり張らないので、大きく育ちすぎて困る人にもおすすめです。

アイビー

つる性の観葉植物の代表とも言われる『アイビー』は、葉が星のような形をした人気の品種です。葉の模様には、白い斑点が入っているものや、グレーやライトグリーンなどのマーブル模様などさまざまな種類があります。

耐陰性に優れ、室内はもちろん、屋外でも越冬できるほど丈夫という性質を持っているため、初心者でも水やりさえ忘れなければ問題なく育てられるでしょう。

夏場はたっぷりと水やりをし、冬は乾かし気味に管理すると丈夫に成長していきます。ただし、蒸れには弱いため、風通しのよい場所に置くようにしましょう。

挑戦しやすい大型観葉植物

大型の観葉植物は、置いているだけでも存在感があることから人気があります。しかし、初心者にとっては、「枯らしてしまったらどうしよう」という不安からつい敬遠してしまいがちです。

しかし、観葉植物は大きさに関係なく、丈夫で育てやすいものがたくさんあります。初心者でも挑戦しやすいものも多いので、ぜひ育ててみましょう。ここでは、挑戦しやすい大型観葉植物を3種類紹介します。

ウンベラータ

『ウンベラータ』は、インテリア雑誌などでもよく見かける、おしゃれな観葉植物の一つです。大きめでハートの形をした葉はかわいらしく、どんなインテリアともマッチします。

くねくねとした樹の造形と葉の両方を楽しめるため、部屋に置くだけで癒しの空間が作れると人気です。強健で、日本の気候にも馴染みやすいことから、初心者でも育てやすいでしょう。

ウンベラータは成長スピードが速く、上へ上へ伸び続ける性質があるため、室内では天井まで届いてしまうこともあります。剪定しながら育てましょう。

明るい窓辺で、風通しをよくして管理し、ほこりが溜まりやすい大きな葉には、葉水をこまめにしてきれいにしておくことも大切です。

サンスベリア

『サンスベリア』は、『虎の尾(トラノオ)』とも呼ばれており、独特の模様が入った細長い葉が新鮮な観葉植物です。平たく固い葉が上にすっと伸びているため、モダンな空間を演出できます。

サンスベリアは乾燥に強く、冬は水やりの必要がないほどです。そのため、仕事などで忙しい人や、水やりを忘れがちな人にも最適な植物と言えるでしょう。

また、葉の斑模様は、同じ種類でも、入り方がそれぞれ異なり、個性を感じられます。上手く育てれば、8~10月頃にはかわいらしい花を咲かせるなど、魅力がいっぱいの植物です。

フィカス・ベンジャミナ

『フィカス・ベンジャミナ』は光沢のある爽やかな緑色の葉が特徴的な観葉植物です。ウンベラータと同じフィカス属で、インドやネパールの原生地では、『聖木』として親しまれています。

フィカス・ベンジャミナは、地植えすれば高さ30mほどの巨木になる生育旺盛な植物です。育て方もとても簡単で、風通しの良い、明るめな場所に置いておけば元気に育ってくれます。

また、上手な育て方で管理していると、5~10年ほど経つと『隠頭花序』と呼ばれる花を咲かせます。一見、実のように見えますが、花になる部分を隠しているのです。

直径5~6mmで丸みがある花は、緑から赤へと色が変化していく様子も楽しめます。上手に育てて、ぜひ花を咲かせてみましょう。

室内で植物と暮らす喜びを

室内に緑を配置して、癒し空間を作りたい人は、観葉植物を取り入れてみましょう。観葉植物にもいろいろな種類があり、それぞれ特性が異なります。

観葉植物は、置き方や育て方に注意すれば、初心者でも比較的簡単に育てられる植物です。ぜひ室内で植物と暮らす喜びを感じてください。

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