季節ごとに味が変わる!日本酒の『ひやおろし』とはどんなお酒?

2019.07.08

秋になると、『ひやおろし』とラベルに明記された日本酒を見たことがあると思います。 お酒の銘柄とも違うようですが、どういう意味なのでしょうか。この記事では、ひやおろしの基本的な情報や美味しい飲み方などを紹介しています。

ひやおろしの基本

ひやおろしがそもそも何なのか分からないという方、まずはひやおろしの基本的な情報に触れてみましょう。

ひやおろしとは

日本酒は酒造の過程で、劣化を防ぐために2回『火入れ』という加熱処理がされます。

『ひやおろし』とは、この火入れの過程を1回しか行わずに納品される日本酒のことを指します。ちなみにですが、火入れを1度も行わないお酒は『生酒』と呼ばれています。

ひやおろしの魅力

『火入れ』とはそもそも、日本酒を加熱処理することで酵母の働きを止めるために行われます。逆に言えば、火入れを一回も行わない『生酒』は、酵母による発酵が止まっていない状態だということです。

そのため、生酒は日本酒本来のフレッシュな味わいを楽しむことができる反面、長期保存や熟成には向いていません。一方火入れを2回行う通常の日本酒は、長期保存や熟成に耐えることができます。

『ひやおろし』は、これら2つのお酒の「いいとこ取り」なお酒といえます。1回しか火入れを行わないことで、生酒のようなフレッシュな味わいを残しつつ、一度火入れをした後に夏まで熟成させることで、味の角が取れてまろやかで深みのある味わいに仕上がるのです。

季節や時期によって味が変わる

ひやおろしは、市場に出回る期間によっても味わいが変化します。

9月頃は熟成が完全ではないため、比較的さっぱりとした飲みやすさになっています。対して11月頃になると熟成期間が長くなり、より旨味の強調された豊かな味わいに仕上がります。

このように飲む季節によって味も変わるため、気になる方は月ごとに飲み比べをしてみるのも良いかもしれません。

ひやおろしの美味しい飲み方

先ほど紹介したように、ひやおろしは季節によって味わいや風味が変化するお酒です。そのため飲み方も季節ごとに変えるのがおすすめです。

9月~11月の飲み方

それぞれの季節によって変わる、ひやおろしのおすすめの飲み方をご紹介していきます。

9月の場合

夏が過ぎたことから、この時期に出回るひやおろしは、夏越し酒(なごしざけ)と呼ばれます。

9月とはいえまだ熱い日が続いているでしょうから、お酒の温度は常温か冷やしたものにすると、程よく涼むことができます。

暑い日ならお酒をマイナス10~15度ほどに凍らせてシャーベット上にし、みぞれ酒にするのも乙な楽しみ方です。

10月の場合

秋真っ盛りなこの時期に出回るひやおろしは、秋出し一番酒と呼ばれます。冷やした場合と温めた場合どちらでも美味しく頂けるバランスの良い味わいが特徴。過ごしやすい10月ですので、その日の気温やおつまみの種類によって熱燗・冷を変えてみるのも乙なものです。

11月の場合

この時期になると、ひやおろしが程よく熟成されるため、晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)という名で出回ります。

飲み方としては、素材の味が染み渡る温かいお酒にするのがベストです。時期的にも肌寒くなる季節ですから、寒い日などにおすすめです。

ひやおろしのおすすめ銘柄2選

ひやおろしのおすすめ銘柄を2つ紹介します。ひやおろしは季節限定のお酒のため、出回る時期は限られていますが、ぜひチェックしてみてください。

黒龍 吟醸ひやおろし

福井県産の五百万石というお米を使ったひやおろしです。フルーティーな香りと、バランスのとれた程よい甘さが魅力。飲みやすさにも定評があり、おすすめです。

  • 商品名:黒龍 吟醸ひやおろし
  • 容量:720ml
  • 参考価格:1,300円(税抜)
  • 商品ページはこちら

天寿 米から育てた純米酒 ひやおろし

「酒造りは米作りから」 という信念のもと、地元農家と連携して造られたひやおろしです。米の豊満な旨味とメロンのようなフルーティーな匂いが魅力です。

  • 商品名:天寿 米から育てた純米酒 ひやおろし
  • 容量:720ml
  • 参考価格:1,501円(税込)
  • 商品ページはこちら

季節ごとに味が変わるひやおろしの魅力

出回る時期によって味わいが変化するひやおろし。普通に飲んでももちろん美味しいですが、季節ごとに飲み方を変えることで、普通のお酒にはない楽しみ方を味わうことができます。

ひやおろしが出回る時期になったら、購入するお酒のラベルに『ひやおろし』と明記されているか、確認してみましょう。

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